熱対策

2003年1月27日公開

完成はしたものの・・・

 一応完成したファイルケースPCですが、1時間ほどの連続運転でも、かなりの熱をもちます。低消費電力のC3とは言っても、10W弱の電力を消費しており、チップセットやHDD、電源などもそれなりに熱を出しているわけですから、それなりの熱対策が必要なようです。そこで、各種の熱対策を行うことにしました。

電源

 右の写真を見てもらえるとわかりますが、電源の吸気口がファイルケースによって完全に塞がれています。これでは電源やファイルケース内の熱を排気できません。 電源の吸気口
 そこで、電源のシャーシの一部を切り取って、新たに吸気口を設けることにしました。
電源シャーシ加工
 新吸気口は、ファイルケースに収めたときに上に来るようになっており、マザーボードからの廃熱をうまく吸気できるようにしました。 新吸気口

CPUファン

 CPUファンも強化することにします。使ったファンは、たぶんCeleron用と思われるジャンク品です。 CPUファン
 ファイルケース側にも、ファンの吸気口がちょうど収まる大きさの丸穴をあけて、外気が直接CPUの放熱板に当たるようにします。
CPUファン吸気口
 組み上げるとこんな感じです。なかなかいい感じに仕上がりました。
CPUファン吸気口完成図

気になったところも改良

 熱対策ではないですが、ファイルケース側面をかなり削ったため、CD-ROM開口部の強度が不足して、右の写真の通りたわんでいます。かなりみっともないです。
たわんだCD-ROM開口部
 そこで、たわんでいる部分に透明アクリル板を貼って強度を確保し、たわまないようにしました。
開口部の強化

再組み立てと動作試験

 再び組み上げます。右の写真はファイルケース正面です。
ファイルケースPC正面
 CPUファン吸気口は、右の写真のようにファイルケース裏面になります。
ファイルケースPC裏面
 Windows98SEをインストールして、HDBench3.30でベンチマークをとっているところです。
インストールやベンチマークで4時間ぐらい動作させましたが、電源部がほのかに暖かくなる程度でした。熱対策が効果をあげたようです。
ベンチマーク風景

 やっと実用になるレベルまでこぎつけました。
 まあ、劣性能のC3でクロックもわずか733MHz、さらにチップセットも数世代前のi810ということで、性能的にはあまり期待できそうにはありませんが・・・。近々ベンチマークを取って、その辺を検証したいと思います。

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