岸谷五朗さん、寺脇康文さんが、クラウディアの企画を考え始めて、すぐ決まったのがクラウディア役の本田美奈子.さんだったそうです。アンコール公演も本田美奈子.さんのはずだったのですが、1月中旬、まさにアンコール公演のキャストを発表しようとした時に、本田美奈子.さんの病気が発覚しました。そして、アンコール公演については、工藤夕貴さんがクラウディア役となりました。

 本田美奈子.さんがこれまで出演したのは、ミュージカルばかりで、ストリートプレイはありません。クラウディアは、今までで一番、科白の多い役だったそうです。

 クラウディアの舞台には、いろいろギャクが出てきます。岸谷五朗さんによると、本田美奈子.さんには、コメディエンヌとしての素養があるそうですが、 ここでは、演技のことはともかく、やはり歌に絞って話をします。

 クラウディアの初演は、2004年の5月〜7月ですが、このころ、本田美奈子.さんは主にクラシック系のコンサート中心に活動していました。そのため、2004年頃に、ポップス/ロック系の歌い方で歌うのを聴く機会はあまりありませんでした。クラウディアの劇中曲は全て、サザンの音楽なので、まさにポップス/ロック系の歌い方をしています。残念ながら、この舞台は、今のところDVD/CD化されていないので、その歌声を聴いた人が少ないのが残念です。

 思えば、2004年の7月は、クラウディアの舞台でのポップス/ロック系歌唱、白寿ホールでのコンサート(7/23)でのクラシック歌唱、レ・ミゼラブル in コンサート(7/17〜19,7/25)でのミュージカル歌唱、全てを歌いこなした月でした。この頃、いろいろな意味で、またもや進化の時を迎えたのではないでしょうか。

 ■本田美奈子.クラウディア

2006.10.25更新