【故事成語(こじせいご)】 管鮑の交わり |
【読み方】 かんぽうのまじわり |
【意 味】 非常に親しい友達関係のこと |
【由 来】 斉(せい)の国に管仲(かんちゅう)と鮑叔(ほうしゅく)という二人が いた。この二人はたいへん仲が良かった。若い時に二人で商売し たが、管仲(かんちゅう)は貧しかったため、鮑叔(ほうしゅく)よりも もうけを多く取った。また、鮑叔(ほうしゅく)をもうけさせようとして逆に 大損をさせたりもした。しかし、鮑叔(ほうしゅく)は管仲(かんちゅう) の立場や気持ちを考えて、一言もおこらなかった。鮑叔(ほうしゅく) は自分の損得(そんとく)を考えず、二人の友達関係を大切にした。 結局、管仲(かんちゅう)は斉の国の宰相(さいしょう)となるが、この 時も、鮑叔(ほうしゅく)は管仲(かんちゅう)の部下として、管仲(かん ちゅう)を助けた。このように、どんな立場になっても、友情を保ち続け たことから、この語ができた。 (列子) |
【備 考】 |