【故事成語(こじせいご)】 苛政は虎よりも猛し |
【読み方】 かせいはとらよりもたけし |
【意 味】 悪い政治(重税や厳しい刑罰をおこなう政治)は人を食う 虎よりも恐ろしいということ。だから、悪い政治はしてはなら ないということ |
【由 来】 孔子(こうし)が墓の前で泣いている母親を見かけて、その理由を 尋ねると、その母親は父、夫、息子を虎(とら)に食い殺されたという。 そこで、孔子がなぜ、こんなあぶない土地から逃げないのかと尋ね ると、「ここでは、悪い政治(重税や厳しい刑罰)がないからです。」 と答えたことから、この語ができた。 (礼記 らいき) |
【備 考】 孔子(こうし)(紀元前551〜紀元前479) 儒教(じゅきょう)を起こした。 魯(ろ)の国の大司空(だいしくう 法務大臣)になり魯(ろ)の政治 改革を行うが、貴族の反対にあい失敗する。やがて、弟子を集め 放浪(ほうろう)の旅を続けながら教育活動を続けた。 春秋時代(しゅんじゅうじだい)の社会の混乱の中で、礼(れい 人間が従うべき慣習のこと)の復活をめざす。国が人民を治める ためには人徳(仁、孝など)が必要であると唱えた。 |