【故事成語(こじせいご)】 孟母三遷の教え |
【読み方】 もうぼさんせんのおしえ |
【意 味】 子どもの教育には、環境を選ぶことが大切であるということ |
【由 来】 孟子(もうし)の母は、孟子(もうし)を育てる時に、三度も引っ越 しをした。はじめ墓地(ぼち)の近くに住んでいたが、孟子(もうし) が葬式(そうしき)のまねばかりするので、町の市場の近くに引っ 越した。すると、今度は商売のまねばかりして遊ぶので、今度は学 校の近くに引っ越した。すると、孟子(もうし)はここでは生徒のまね をして、本を読んだり、文を書いたりして勉強をするようになったの で、やっと、ここを住居としたということから、この語ができた。 (列女伝 れつじょでん) |
【備 考】 孟子(もうし)(紀元前372〜紀元前289) 「性善説(せいぜんせつ)を唱え、人はみな善(ぜん)へ向かう ものと説明した。武力で人を支配しようとする政治を批判し、人 への思いやりをもった王道政治(おうどうせいじ)を主張した。 もし、王が民衆の支持を受けなくなった時には、支持されている 王に変わるべきであるという「易姓革命(えきせいかくめい)を 唱えた。50才のころ、弟子をつれて諸国を歩いてまわったが、 この孟子(もうし)の理想は受け入れられなかった。 |