【故事成語(こじせいご)】 助長 |
【読み方】 じょちょう |
【意 味】 援助して早く完成させようとして、かえって逆効果になり、 害を与えること |
【由 来】 孟子(もうし)が弟子(でし)に、ゆったりとした精神を育てるため には、心の成長にしたがって育ててゆくべきだとして、このような 話を弟子(でし)にした。「宋(そう)の国の農夫が苗(なえ)の成 長が遅いのを待ちきれず、茎をひっぱって伸ばしたために、みん な枯(か)れてしまった。」 このことから、この語ができた。 (孟子) |
【備 考】 孟子(もうし)(紀元前372〜紀元前289) 「性善説(せいぜんせつ)を唱え、人はみな善(ぜん)へ向かう ものと説明した。武力で人を支配しようとする政治を批判し、人 への思いやりをもった王道政治(おうどうせいじ)を主張した。 もし、王が民衆の支持を受けなくなった時には、支持されている 王に変わるべきであるという「易姓革命(えきせいかくめい)を 唱えた。50才のころ、弟子をつれて諸国を歩いてまわったが、 この孟子(もうし)の理想は受け入れられなかった。 |