ブダペスト
 ドナウ河にかかるクサリ橋をはさんで、写真左側は小高い丘の上に、王宮や漁夫の砦などの見える歴史遺産のブダ地区。 右側は商業の栄えるペスト地区で尖塔の見える建物は国会議事堂です。


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ブダペストから車で100km、村として世界遺産に登録されたホッロークー村を訪れました。
ここは度重なる政令や干渉等にも拘わらず、しっかりと独自の民族性と文化を守り抜いている愛らしくも、独立心の強い村です。 まず迎えてくれたのはパローツと呼ばれる言語を話し、お手製の民族衣装をまとった女性達でした。 楽しい歌とダンスの披露の後、パーリンカという果実酒と手作りのケーキを頂きました。 桃で作ったお酒が小さなグラスで配られると、沢山の蜂が集まって来て周りをブンブンと飛び交うほど、甘い香りが立ち込めました。 磨り減った古い石畳に、守りぬかれたこの村の長い歴史が偲ばれます。小さな郵便局や民族人形館など、つつましさの中に秘められた 郷土の誇りを感じた魅力的な村でした。

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ペスト側から、くさり橋を通って王宮のあるブダの丘に来ると眼下にはゆったりとドナウ河が流れ、 対岸のペスト地区も一望できます。
 2世紀のローマ軍駐屯に始まる長い歴史の中で繁栄と破壊が繰り返され、 支配民族の入れ替わり、ルネッサンス時代の華やかな繁栄、オーストリア・ハプスブルク家による支配などを 経て、第二次大戦後は社会主義国として歩みだすなど、この国の変遷は凄まじいものでした
「ドナウの真珠」と言われる美しいブダペストでしたが、それぞれの時代の支配者達の 権勢を誇示する歴史的な建造物には威圧を感じました。
堂々とした建築や銅像に囲まれた広場の石畳を、終日小さなコテと少しのセメントでわき目もふらず補修していたおじさん。 壮大な遺産を守る淡々とした働きが印象的でした。


ブダペストの夜は、ライトアップされた夜景を眺めながらディナークルージングを楽しみました。
”美しき青きドナウ”を流しながら、ゆったりとしたドナウ河を沢山の大型客船が行き交っています。 壮絶な歴史の波と変わらぬ河の流れ。額に風を受けながら、夜のドナウの力強い水面を見つめました。


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