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三十糎艦船連合呉支部

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伊号第五十五潜水艦について

伊号第五十五潜水艦は巡潜丙型改(伊五十二型)潜水艦の3番艦である。

要目(1)(2)

新造時
艦種一等潜水艦
艦型丙型改(伊五十二型)
建造所呉工廠
水上排水量 ※12,095トン(基準)/2,564トン(常備)
水中排水量 ※12,644トン
垂線間長102.40m
全長108.70m
最大幅9.30m
喫水5.12m
主機艦本式22号10型ディーゼル2基、2軸
主電動機特8型2基
蓄電池1号13型×240
出力4,700馬力(水上)/1,200馬力(水中)
速力17.7ノット(水上)/6.5ノット(水中)
燃料重油:842.8トン
航続力16ノットで21,000浬(水上)/3ノットで105浬(水中)
乗員94名
兵装40口径十一年式14cm単装砲2基
九六式25mm連装機銃1基
九五式53cm魚雷発射管6門(艦首)
九五式魚雷17本
安全潜航深度100m
その他

※1:英トン(1.016メートルトン)

艦歴(3)(4)

年月日履歴
1942年(昭和17年)6月15日呉海軍工廠において起工。
1942年(昭和17年)11月1日伊号第五十五潜水艦と命名。 本籍地を呉鎮守府籍と仮定。
1944年(昭和19年)4月20日進水。
1944年(昭和19年)4月20日竣工。 呉鎮守府籍に編入。 先遣部隊(第六艦隊)第十一潜水部隊(第十一潜水戦隊)に編入。 呉発。 伊予灘で訓練。
1944年(昭和19年)5月10日別府着。 休養待機。
1944年(昭和19年)5月12日別府発。 伊予灘で訓練。
1944年(昭和19年)5月19日呉着。 補給整備。
1944年(昭和19年)5月20日あ号作戦開始を下令される。
1944年(昭和19年)5月27日呉発。 伊予灘で訓練。
1944年(昭和19年)6月13日呉着。 補給整備。 あ号作戦決戦用意を下令される。
1944年(昭和19年)6月25日サイパン方面に配備の予定と内示される。 出撃準備。
1944年(昭和19年)6月29日30日以降、第七潜水戦隊司令官の指揮を受けるよう下命される。
1944年(昭和19年)6月30日呉発。 横須賀に向かう。
1944年(昭和19年)7月2日横須賀着。 補給整備。 テニアンへの運砲筒を輸送、および搭乗員の収容輸送を下命される。
1944年(昭和19年)7月5日横須賀発。 マリアナ方面に向かう。
1944年(昭和19年)7月10日先遣部隊(第六艦隊)第十一潜水部隊(第十一潜水戦隊)から除かれ、同第一潜水部隊(第六艦隊司令長官指揮)に編入される。 マリアナ方面の作戦を下令される。
1944年(昭和19年)7月14日0400 15日夜テニアンに到着と報告。 以後、消息を絶つ。
1944年(昭和19年)7月15日マリアナ方面水域で喪失と認定。
1944年(昭和19年)10月10日除籍。

参考資料

  1. 日本潜水艦史.東京,海人社,1993,p72,世界の艦船.No469 1993/3増刊号 増刊第37集
  2. 福井静夫.(写真)日本海軍全艦艇史資料篇.東京,ベストセラーズ,1994,p53
  3. 雑誌「丸」編集部編.日本海軍艦艇写真集:ハンディ判 19巻:伊号 機雷潜・巡潜・海大型・甲型・乙型・丙型.東京,光人社,1997,p136
  4. 渡辺博史.鉄の棺 日本海軍潜水艦部隊の記録 資料編 3下.名古屋,ニュータイプ,2005,p868-871