日比谷公園 高校生の愛>恋>好きの物語51
思い出ベンチ事業
雅夫が読んだ。
『この公園のベンチは一般の方々の寄付によって設置されており、寄贈された方のメッセージがベンチのプレートに記されています。』
「何が書いてあるのかしら。」
二人はベンチを探した。
『私たちはこの公園で出会い、結婚しました。はるき まちこ』
「この方達、おいくつぐらいかしら。」
「ベンチ一基25万円って書いてあったから、20代ではないね。」
「もっと、ロマンチックな話できないの。」みほが笑顔で怒った。
「じゃ、精一杯の努力をして。」雅夫はつないでいた手をはなし、ハンカチでベンチのしずくを拭き始めた。
「すわろうか。」
「ありがとう。」
「映画の墓地の場面を思い出しているんだ。」
「私もよ。」
「あの墓地の夫婦は70歳ぐらいで、ほとんど同時になくなっただろ。このベンチの夫婦もああなるんだろうか。」
「そして、私たち二人は…?。でしょ。」
「あはは、同じ事を考えていたか。」
「実はね。『君の名は』の二人は、戦争で離ればなれになっちゃううんだ。」
「知っていたわ。リメイクされたドラマ見たから。それに触れようとしなかった雅夫君の気持ちも解っていたわ。でも、良かったのよ。ちゃんと言ってくれて。私たちは逆のケースよ。父の死は日本のためになったの?それが分かるのは、きっと何十年後ね。でも、日本のためになったと、今、言って欲しいの。」
雅夫とみほの間に刺さったトゲは抜けたかのように思われたが。
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