我が青春の九拾八式 〜愛すべきPC-98x1〜

 このページは以前この国のスタンダードであった極東仕様九拾八式(日本語訳するとNECの9801のこと)に未だ取り憑かれている管理人が、己の魂をここぞとばかりに塗り込めたものです。
 数多き名機98シリーズから、管理人がいじり倒してきたPC-9801DA,US,FA,PC-9821Ap2,Ap3,An,Xa7e,V166の改造(もしくは破壊)について少々笑っていただければ……というのがメインコンセプトです。
 もし、あなたが古い98でWindowsを動かしたい場合に何かの参考にはなるとは思いますので、お暇つぶしに眺めて頂けましたら幸いです。
 ところで以下の記事を見てれば分かりますが、本体や周辺機器にかなり酷い感じな素人改造をしているので、あとでこの機械が不要になった時に誰か貰ってくれるのでしょうか? ヲクに出しても誰も入札してくれないだろうなぁ……。屋外の産廃置き場から拾ってきた錆の塊よりもジャンクだし。

まず最初……歴史

1988年頃 九拾八式との出会い

 管理人とパソコンと称する物体との初めての出会いは、父親がどこぞより持ち帰ってきたシャープのMZ-731でした。
 しかし当時(小学2〜3年)ではパソコンという物の概念は何となく理解出来る物の、正直言って興味の対象ではありませんでした。
 これは今でも同じところはあるのですが、管理人は人生の大半を掛けて延々PCを弄くり回してきましたが、世のIT起業家達の様にPCに新しい可能性や自分の能力の拡張を見いだす事は出来ず、単なる「色々出来るくせに手の掛かる家電」といった認識でありました。なのでプログラムを打つこともほとんどなく、単にMZ-731に付いていたプロッタでちょっとした絵(円とか文字とか)を描いて遊んでいたり、付属のカセットテープを普通のラジカセで鳴らして、カセットにどうやって音声信号としてプログラムを記録していたのかを、遊びの中で少しずつ学んでいたような有様でした。
 そのうちMZ-731は親類の家に引き取られ、数年間我が家にPCは無い状態でした。
 それから2〜3年後、小学6年生くらいになったときに父親がPC-9801VX2を仕入れてきて、そこで改めてPCをPCとして触れるようになりました。
 ちなみにその頃は、98がどうやってモニタにテキストを描画しているのかすらよく分からず、例えばMS-DOSとBASICで表示する文字が何となく同じ形をしているのに気がつき、いくつかの文字のドットを紙に書き起こして両者が全く同じ字形を表示している事を突き止める、なんてコトをやっておりました。
 意味がさっぱり分からないと思いますが、その当時はテキストVRAMとかグラフィックRAMとか全く知らないので、画面に表示しているなにがしかの絵(文字含む)は、全てグラフィックとして描画しているもんだと思っていました。だからDOSとBASICでは文字の形(フォントのデザイン)が違うと思っていたのですが、98フォントの"@"の特徴的な形がDOSもBASICも同じであったので、改めて両方が同じフォントデータを使って描画を行っているのに気がついた、という事であります。
 当時は本屋に行ってもパソコンの本なんてMSX位のしか無いし、田舎者のガキんちょだったので都内の本屋に行くとかあり得ないしと、情報が全く無い中ひたすら試行錯誤で98のハードウェアアーキテクチャを理解しているような有様でした(実際にVXを分解して中身のパーツを検分していましたし。そういえば、外したCPUの向きが分からなくなったときは戦慄したなぁ。PGAの286ってどの方向でも刺さるし、マザーには石の方向がちゃんと書いてなかった気がするし)。
 やがて本屋に98の説明が書かれた本が並ぶようになり、改めて自分が実地で確かめてきた記憶と本の説明を組み立て、正しい(?)知識として活用出来る様になるのは、1992年頃になります。
 なお、この頃はひたすらギャラガで遊んでおりました。最高で82面まで行きましたよ。今では到底そんな情熱はありません……
 そのうちサウンドボード(SNE SOUND ORCHESTRA-V)を買って貰い、急に素晴らしい音楽が鳴り出したYsIIがメチャクチャ面白くなって、それ以降ギャラガはほったらかしでイースばかりやっておりました。

1989年頃 DOSアプリと戯れる日々

 少しずつ98の中身やMSDOSとN88BASICの違いなどがわかる様になってきた頃にやっていたことと言えば、親から貰ってきたあらゆるソフトをひたすら弄り、いつ役に立つかも知れないその時のために環境構築をせっせと行う事でした。この頃は、例えば何かの本でDOSの新しい内部コマンドを学んだらそれを如何に便利に使うのか、などという事を勉強そっちのけで延々試行錯誤しておりました。
 父親から8インチの外付けドライブ(PC-9881N)を貰ってからは、何かの役に立つかも知れないその時の主役のドライブはVX内蔵の5インチFDDであるので、環境構築は8インチのFDで行い、いつでも5インチFDは2つ自由に使えるようにしておりました。
 もちろんですが、そんな「何かの役に立つかも知れないその時」なんてのは訪れることなど無く(歴史は証明します。本当にありませんでした)、毎日PCを起動しては、重箱の隅を突くようにCONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATを弄って”より良い環境”をひたすら構築するという、手段と目的がひっくり返っているような事を延々と続けておりました。ちなみにこの傾向は現在でも全く変わっていません……。
 さて、先程から出てくる「環境」ですが、その中心になるのはマイクロデータ社のエコロジーIIでした。エコロジーIIを中心とし、別途手に入れた増設RAMボードでRAMDISKを作り、「何かの役に立つかも知れないその時」に高速にファイルをアクセス出来る環境を一生懸命作っていました。
 ちなみにこの頃良く弄っていたソフトと言えば、今は無きデービーソフトのワープロソフト、p1.EXEでした。
 p1.EXEはこの手のビジネスソフトとしては珍しくFDにコピープロテクト(※)が施してあり、単にFDからファイルをコピーしただけではバックアップが取れませんでした。それで興味を持って弄くり回しているウチに操作を覚え、そのうち中学校の学級新聞などの清書などを請け負うようになりました。p1.EXEは一太郎の様にプリンタ内蔵のフォントを使わず自前のフォントで印刷が行えるので、明朝とゴシックを使い分けられるなど、この当時としては表現力が極めて高いワープロでありました。特に気に入っていたのは、プリンタであるPC-PR201H3の内蔵フォント(22ドット明朝体)よりもちょっと大きめ(24ドット明朝体・ゴシック体)で文字を印刷出来ることです。一太郎のようにプリンタフォントで印刷するのと違い、印刷物の見栄えがとても良かったです。

※コピープロテクト
 FDのトラック154にdbdbdbdb……とデータが書いてある。98(DOS)ではトラック0〜153しか使わないので、普通のコピーコマンドではバックアップ出来ない。
 管理人は、ふとした思いからFDDのヘッドの動きを観察し、コピーしたp1.EXEが起動する時の「システムが正常に組み込まれていません」というメッセージが出る直前に、妙にFDDのヘッドが内周までぐりっと動くのを発見(実際にFDDにモノサシを当て、153トラックよりも内周にヘッドが動くのを確認した)、解析ツールのWizardで154トラックを見たら案の定それっぽいデータが書き込まれていたのを見つけた。

1990年頃 Windowsとの邂逅

 この頃、MS-Windows 2.11(Windows/386入り)とかいうよく分からないアプリが手に入り、何をするための物かさっぱり理解出来ないまま、ひたすら弄り倒しておりました。もちろんWindowsの目指すところや次世代のOSに位置づけられているなどの理論は理解しておりましたが、Windowsでないと動かないアプリなんて雑誌Oh!PCの付録で付いてきたAldus PageMakerの体験版位しか無いし、640x400ドットの画面だとタイトルだのウィンドウ枠だのが無駄過ぎて編集領域が狭くなるとか、98特有のテキストVRAMを使わず動作のトロいグラフィックで文字を描画するのかなど、なぜDOSアプリだったらサクサク出来ることを、こんな重ったらしい仕組みでわざわざ動かさなければならないのか、その辺の意味がサッパリ分からないといった有様でした。マルチタスクがどうこう言っても、CPUパワーも全く足りていませんから、全然使い物になりませんし。それにDOSとは違って拡張メモリがいっぱい使えるとか書いてありましたが、そんな重いデータは普通作らないし、EMSとかで十分じゃん!という感じでしたし。

 ところでこの頃になると、ハードディスクという「なんでも出来る最強のデバイス」が欲しくなり、学校で使っているノートに「ハードディスク買ったらこんなディレクトリを切る!」みたいな設計図を、勉強そっちのけで延々書いておりました。けどこのご時世、HDDの値段と言えば1MB=1万円。当たり前ですが簡単には買って貰えません。
 ちなみにそんな高嶺の花のHDDに入れたい物と言えば、いい加減FDだと運用が厳しい……というか、FDだと重すぎて使い物にならなくなった一太郎Ver.4+花子2.0とかWindowsとかp1.EXEとか、その辺のものを覚えています。
 やがてWindows3.0が手に入り、しかしこれはHDDが無いと使えないなんて酷い状況になってますますHDDが欲しくなった管理人は、第一志望の高校に入ったら32bitの98とHDD買って貰うと親と約束をし、勉強も懸命に頑張ったのでした。
 ところでWindows3.0は、インストール先にRAMDISKを指定できます(今から思えば単なるバグでしょうけど)。最小インストールでは1.5MB程度必要なのでFDにはインストール出来ないのですが、拡張メモリボード(PC-9801-52)のおかげで2MBのRAMDISKが構成出来るので、ここに一旦インストールを行い、ファイルをFDDにコピー。その他アクセサリ(電卓とかのアプリ)の類もセットアップディスクから引っ張り出し、FD4枚に分散して配置。DOSで環境変数PATHにA:;B:;C:;D:;と設定しておくと、律儀に4つのFDDにアクセスしてくれるので、無事にWindows3.0のブートが出来たのでした。
 もちろん起動に1分(HDDなら5秒)、何かの操作の度にFDD4個がガチャガチャ1分近く鳴りまくり、実用性は0でした。
 しかしそれなりに洗練されてきたウィンドウシステムは十分未来を感じさせる物で、Windowsを如何に快適に使うのかが、自分のPCライフの大きな命題となっていったのでした。
 今から思えば、当時の自分はよくWindowsに先見性を感じた物だと、我ながら感心します。当時の友人達は、皆Windowsなんて流行らないとか言っていましたしね。それか、単純に使いにくくてやたら重いOSで要らぬ苦労を背負い込むのが、ドMの心の琴線に触れたのでしょうか?
 そしてこれは後からかなり後悔していることですが、DOSアプリとかWindowsで代替出来る様になって、不要になったらさっさと廃棄していたので手元にはほとんどDOSアプリが残っておらず、21世紀になって買い戻すのにそれなりにお金が掛かったことでした。せめてFDの中身をイメージ化してとっておけば良かったのですが……。

☆そのころの環境
本体PC-9801VX2
ドライブ5吋×2 8吋×2
メモリコンベンショナル640KB
XMS2MB (NEC PC-9801-52)
EMS2MB (MELCO EM-2000)
プリンタNEC PC-PR201H3
マウスELECOM EGG400
サウンドボードSNE SOUND ORCHESTRA V
ディスプレイNEC PC-KD852(ホントは8801用)
OSMS-DOS Ver3.30C

1992年1月下旬 PC-9801DA2購入

 高校受験に受かったので約束通り買って貰いました。5吋ドライブのモデルで、CPUはi386 20MHzです。
 今までのVXでは動かなかった、Windows/386が起動するのがステキでした。
 ちなみにFM音源を内蔵しており、HELPキーによるソフトウェアディップスイッチ機能が初搭載された機種でもあります。
 ただ、同時購入だったはずのHDDは納品が遅れたため、しばらくはFDDだけで稼働開始しました。

1992年2月上旬 HDD入手

 入手したHDDは、今は亡きICMのINTER-100WS。名前から連想される通り、内蔵100MBのHDD(SCSI)です。当時では100MBでも容量の多い方でした。もちろん友人達の中でHDDを持ってるのは管理人だけだったので、DOSが1秒で起動してくる様子を見て、そのアクセスの速さに恐れをなしておりました(ムカツクとか言ってPC蹴ったヤツも居たなぁ……)。
 ところでHDD納品後は、わずか3日で環境構築を済ませました。以前からHDDのセットアップはノート(当たり前ですが、ノーパソでは無く紙のノート)上でシミュレーションしていたので、悩むことは何もありませんでした。

☆そのころの環境
本体PC-9801DA2
ドライブ5吋FDD×2(内蔵) 8吋FDD×2(PC-9881N) SCSI-HDD 100MB(ICM INTER-100WS)
メモリコンベンショナル640KB
XMS3MB (内蔵1MB + PC-9801-52(2MB))
EMS2MB (MELCO EM-2000)
プリンタNEC PC-PR201H3
マウスELECOM EGG400
サウンドボードSNE SOUND ORCHESTRA V
ディスプレイNEC PC-KD882(ドットピッチ0.31mm)
OSMS-DOS V3.30D MS-Windows 3.0

1992年3月下旬 メモリ増設(MELCO EDA-6000R)

 メモリを6M程増やしました。価格は43,000円。当時はこれでも安かった方です。
 なんせ当時は、メモリは1MB=1万円の時代でしたから。
 当初のもくろみでは4MBほど増やす予定だったのですが、LA○Xのザコンのショーケースで上記値段を見て、喜んで6MBに変更しました。
 確か同時にPassport Kit for WindowsなるM$のWindows販促ツール(笑)も買いましたっけ。これに入っていたWindowsのロゴシールは今でもあちこちのPCに貼り付けてあります。

1992年6月頃 モデム入手(AIWA PV-A24VM5)

 父親からお古を貰いました。早速NiftyとPC-VANに加入、パソ通を嗜みました。
 ちなみに管理人は今でもBIGLOBEのユーザですが、この頃からずっとですね。

1992年10月頃 友人の勧めで486DLCを購入(IO-DATA PK-Cx486D)

 以後、バリチュー(死語:バリバリチューニングの略。CPUの載せ替えや、マザーにハンダコテを当てる逸般の嗜み)の泥沼へとひたすらに沈んでゆくことに……。
 にしてもCPUを載せ替えたら速くなるとか、色々とカルチャーショックを覚えたものです。ひたすらベンチマークを回して無駄に電気を使いました。

1992年11月頃 友人にEM-2000を売却

 ちなみに売却先の友人はゑぷら〜(エプソン機を愛機とする一族の愛称)で、彼のノートPC用にLスロット→Cバスの変換基板を自作したのですが、彼が実際にEM-2000を刺す時裏表を間違ったため、EM-2000は一瞬で天に召されたとのこと(今から思えばPC本体が壊れなくて良かった)。Cバスとか、表裏関係無く刺せちゃいますからねぇ……。

1993年1月15日 MIDIを購入(Roland ミュージ郎500)

 ちなみにミュージ郎500を選択した理由と言えば、その頃に発売されたナディアのゲームがLA音源にしか対応していなかったためです。(むしろナディアのゲームの為にMIDIを買ったとも言う)
 本当はSC-55mkII辺りを買っておけば、色々潰しが効いたのでしょうけど。LA音源はその頃でも縮小していましたからね。
 そしてナディアのゲームでMIDIで音楽を鳴らし、FM音源と大して変わらないしょっぱさにひとしきり絶望したのは懐かしい思い出です。なのでその頃は無意味にLA音源が嫌いでした(笑)
 勢い余ってCM-64を買わなくて本当に良かったです。CM-500ならいちおうGS音源が使えたので、他のゲームでは迫力ある音楽を鳴らせましたし。特にヴァリアブル・ジオのオープニングとか最高でした。
 以後、MIDIの音色に取り憑かれることになります(聴き専ですけど)。

1993年1月頃 NEC、PC-9821 Ap As Aeを発売…

 死ぬほどショックでした(涙) 486DLCを載せたDAはFAよりも速かったのに、こいつらには何があっても勝てない……。
 それに9821だけあって、標準で256色が出せます。DAには全くもって不可能なことです。
 この時ほど、パソコンを買う時期を誤ったと感じたことはありませんでした。
 以降、何度もApを買う夢(悪夢)を見たものです。実際、PCを買う時期をちと遅らせてAp辺りを買っていたら、その後色々と出来る幅がかなり違ったのでしょう。CPUアップグレードしても安定性は格段に上だし、足回りが全然高性能なので、Windows98辺りまでサクサク動きます。86音源も内蔵しているので、Cバスもたくさん使えますし。
 なので今でもAシリーズはあこがれの対象だったり。

1993年5月頃 Windows3.1入手

 身の回りで実用的に使っていたのは管理人だけでした。学校の実験レポートとかをWord 1.2Aで作ったりしました。

1993年6月頃 NEC純正ウィンドウアクセラレーターBを購入

 S3-86C928+BtのDACで、1024x768で256色が表示出来ました。
 折角VRAMを1Mも積んでるのに、何だこの少ない色数は…? と今でも思いますが、しかしこの時に見た初めての256色同時発色の感動は今でも忘れません。なんせその頃のPCといえば、9821があったとは言え16色表示が当たり前。CGを描いている時など、せめてあと2色使えれば!とか、32色あったら何でも描ける!!と常々思っていましたから。
 なお、Windows用のJPEG、MAGローダーなどが一般的でなかったこの時代、Windows付属のHANA256.BMPが最高の多色画像のサンプルでした。
 ペイントブラシでその絵を表示し、そして拡大表示。一こま一こま違う色を使っているドットを数えていき、17色目には涙を流して数えたものでした。
 大変良い思い出であります。

☆そのころの環境
本体PC-9801DA2 + 486DLC
ドライブ5吋FDD×2(内蔵) 8吋FDD×2(PC-9881N) SCSI-HDD 100MB(ICM INTER-100WS)
メモリコンベンショナル640KB
XMS9MB (内蔵1MB + 52(2MB) + EDA-6000R(6MB))
プリンタNEC PC-PR201H3
マウスELECOM EGG400
サウンドボードSNE SOUND ORCHESTRA-V
ビデオボードウィンドウアクセラレータボードB(PC-9801-85)
MIDIRoland ミュージ郎500
ディスプレイNEC PC-KD882
OSMS-DOS V3.30D MS-Windows 3.1

1993年8月頃 NEC、PC-9821Afを発売

 ついにPentium PROCESSOR日本上陸。
 PCの値段はまだまだ高く、そして学生の身の上では、そうそうPCの買い換えを行う事は出来ません。なので486機すら買えず、もしかしてペンティアムも買うことも無いかもしれないという恐怖感に襲われておりましたが、現実となってしまいました。
 結局管理人は、Soket5,7を積んだPCを自分の物として触ったことは、21世紀までありませんでした……。

1993年11月頃 外付け3.5吋FDDを購入(α-DATA FD35S)

 何とか3.5吋FDを使えるようになりました。
 それまで3.5吋ユーザーとのデータ交換は、友人にノーパソを家に持って来て貰い、お互いをシリアルのクロスケーブルで繋いでシリアル通信(WTERMとZMODEM)で行っていました。途中、エラーが出まくりで悲惨でした。
 おかげで何度「いい加減ドライブくらい買え!」と友人に怒られたことか。この頃は、本当にお金が無かったので何も出来ませんでした……。

1994年2月22日 増設用2MB SIMMを購入(MELCO XMC-2000)

 メモリが全部で11MB(本体1MB+内部8MB+Cバス2MB)になりました。

1994年3月9日 canopus PowerWindow801 を購入

 ようやく64K色環境を手に入れ、JPEGファイルとかが本来に近い表示が出来る様になりました。Windowsの256色環境だと、実は16色と大して変わり無く、CGの表示とかもほとんど固定パレットなのでロクな表示が出来ません。また、PowerWindowの特徴である仮想ディスプレイ機能(※)ででかいデスクトップ領域を楽しんでおりました。
 しかし、あまりの不便さに辟易していたのも事実。物理的なモニタの解像度は頑張っても640x480(400ラインのモニタを無理矢理480ラインで使う荒技もあった)であり、しかもスクロール速度はノタノタと極めて遅い物でした。
 今から思えば、よくこんな気が狂うような環境で実験レポートなどを書いていたものです。
 また同時に、NEC純正アクセラボードBは嫁いでいきました。

※仮想ディスプレイ機能
 固定スキャンモニタ(特定の解像度しか表示出来ない古いモニタのこと)で大きなデスクトップを利用するために、当時のカノープスのビデオアクセラレータカードに付いていたデスクトップの一部分だけをモニタで表示し、マウスカーソルに沿って表示する部分がスクロールしていく機能。たまにノーパソにも同じ機能が付いていたりする。
 また垂直・水平同期周波数を弄り、640x400の固定モニタでムリヤリ640x480を映す機能も持っていた。これが本当に便利だった。

1995年1月頃 友人からサウンドボード(NEC PC-9801-86)をもらう

 このとき遊んでたゲーム(某Rance4)で、急に音の厚みが増した感動は今でも忘れません。
 ちなみにこの86音源ボードは、V166の記事で豪改造したものです。
 また同時に、サウンドオーケストラは友人宅へ嫁いでいきました。

 CD-ROM入手(TAXAN TS-CD110M)

 中古で、トップローディング(携帯用CDプレーヤーみたいな形)、2倍速のものでした。
 (ピー)なMPEGファイルがいっぱい入ったCD-ROM付き雑誌をいっぱい買ってきて、夜な夜な(ピー)な動画をめいっぱい嗜んでおりました。
 うふふ。

 増設HDD(SCSI 170MB)を購入(ICM FD-170N)

 ディスク容量が一気に2倍以上増え、万能感いっぱいでした。
 ちなみにこのHDDは、見てくれがスーパーひたち(651系)にそっくりでした。

1996年1月中旬 Windows95入手

 自分のパソコン人生に終わりを告げられました……。
 インストール自体は出来るものの、のたくるような遅さとディスプレイがマルチスキャンでないため映像がまともに表示できず、稼働を断念(※)。以後、Windows3.1に逆戻り。
 なぜPowerWindow801を使っているのに、Windows3.1の様に仮想ディスプレイが使えないのかと、つくづく悩んだ記憶があります。

※稼働を断念
 Windows95は最低でもデスクトップの大きさが640x480でないと動かない。ならば件の仮想ディスプレイ機能で固定スキャンモニタでも640x480を映してくれれば良い物の、なぜかWindows95用のデバイスドライバにはその機能が無く、アクセラレーターカードは普通に31kHzモードで映像信号を出すので固定スキャンのKD-882では全く表示出来なかった。
☆そのころの環境
本体PC-9801DA2 + 486DLC
ドライブ5吋FDD×2 3.5吋FDD×1 SCSI-HDD 100+170MB
メモリコンベンショナル640KB
XMS11MB (内蔵1M + 52 + EDA-6000R + 2MB SIMMx1)
プリンタNEC PC-PR201H3
マウスELECOM GRAIO VARIABLE
サウンドボードNEC PC-9801-86
ビデオボードcanopus PW-801
MIDIRoland ミュージ郎500
ディスプレイPC-KD882
CD-ROMTAXAN TS-CD110M
イメージスキャナNEC PC-IN503H
OSMS-DOS V5.0AH MS-Windows 3.1

1996年3月上旬 プリンタバッファ、XYプロッタ、デジタイザなどを入手

 父親の会社の不要品を多数引き取りました。
 このときに貰ったXYプロッタMP3300は、「ペンプロッタでお絵かき!」で紹介しています。

1996年4月上旬 増設HDD(170MB)、メモリ(IO PC-34R 8MB)を入手

 友人が新機種導入のため、不要品を引き取りました。

 思い余ってEUD-H0Mと4MB分のSIMMを購入

 ある日ソ○マップをうろついていると、目の前でEUD-H0Mが売っていました。
 この頃はインターネットもロクに発達しておらず、こういったもののの事前情報などほとんど手に入りません。しかし外箱にPentium75MHzに迫る何チャラとか書いてあり、日頃からのDAの低速動作っぷりに我慢の限度をとうに超えていた管理人は、ほとんど衝動買いしてしまいました(隣にいた友人も呆れていたなぁ)。ぶっちゃけ数値に騙されても、今よりかは確実に速くなるんだろうとの腹づもりもありましたし。
 しかし取り付け後にアプリを動かした結果たるや、完全に想定外でした。
 9801ではほぼ最高速となったDAを目の前にし、またもや涙を流していた記憶があります。勇気を振り絞って買って良かったとつくづく思いましたよ。
 ちなみにどの程度高速になったかと言えば、例えば640x400のJPEG画像を1枚表示させる場合、以前の環境(486DLC-20MHz)では30秒近くかかっていたのに、この改造(Cx5x86-120MHz)により3秒程度まで処理時間が縮みました(ちなみに今のPCでは0.1秒くらい……)。実測、素のDAの17倍の速度でしたっけ。
 そしてこのときから『まだまだDAはイケるんじゃないか?』という妄想に侵され、以後全く歯止めが利かなくなりました……。

 230MBのMOと1GBのHDDを購入

 同日、前述の170MBのHDDが接続実験中に死亡。
 DA内蔵の100MBのHDDと取り替えを目論みましたが、実はこの頃のICMの内蔵SCSI HDDは見てくれは普通の50pinのくせに普通のHDDとピンアサインが違い、そのまま繋げたら170MBのHDDが壊れてしまいました。I/Fの方が壊れたら色々メンドウだったでしょう……。

 TAXANのCD-ROMが昇天

 仕方なしに、メルコの中古4倍速(CDS-4E)を購入。

1996年9月中旬 DAの5吋FDD死亡

 DAの分解掃除を行ったとき、どうやらネジがはずれてFDDの基板に引っかかっていたらしく、制御用ICがショートしてドライブが妙な雄叫びをあげるようになってしまいました。もちろん、ちゃんと動きません。
 後に中古のRLを購入、FDDを移植してどうにか補修を遂げましたが、もしもネジがマザーボードにでも落ちていたら今の管理人はいなかったと思われます。DAのマザー交換なんて、一体何万円かかるか分かった物ではありませんから。というか、親は修理など決してしてくれなかっただろうし。まさに、不幸中の幸いでした。
 また、このとき外付け3.5吋FDD(PC-9831VW2)を父親から貰いました。しかしやたらと故障が続く時期でした……。

 canopus PowerWindow928を購入

 なんとVRAMが2MB!!
 ようやく人並みな色数でWindows3.1が動く!
 また、同日EUD-H0M用の増設メモリ(ENL-16M)を購入。
 以前使っていたPW-801は、後に友人に売却しました。

 IO-DATAのSCSI-I/F、SC-98IIIを購入

 外付のSCSIデバイスがほぼSCSI-2対応であったのに、I/Fと内蔵100MB HDDだけがSCSI-1でした。このためI/Fを変えましたが、おかげで外付のHDDが実に速くなりました。

 悲願、マルチスキャンモニタIIYAMA MT-8617Eを購入!

 世の中がWindows95一色だというのに、手持ちのモニタが640x400の固定スキャンモニタのままだったため、ひたすらWindows3.1を愛用。
 いい加減我慢ならず、マルチスキャンで17吋であればポンコツの中古でも何でもいいやとか思ってアキバに出撃しましたが、その中古すら店には1台も無く。
 そして逆ギレの後、17吋ダイヤモンドトロンのモニタ(もちろん新品)を購入。隣にいた友人が呆れていたなぁ。
 ようやく、Windows95ユーザーとなりました!!(そしてOSの不安定さに辟易する毎日の始まり〜♪)

 MIDIを購入(Roland SC-88Pro、S-MPU/II N)

 そこいらのゲーム(某AngelHiloのDEMO)のBGMさえ発音数が足りなくて満足に演奏できなくなったミュージ郎500に辟易し、出たばっかりのSC-88Proを購入。また、同時にMIDI I/FもS-MPUに換装。高性能なMIDI I/Fに変えれば良いことがたくさんあるかと思いきや、やたら癖が強くてすっごい使いづらいボードだったのはナイショ。本体(DA)が古すぎたのが一番の原因でしょう……。
 同時に、ミュージ郎500は友人宅へ嫁いでいきました。

 メルコのCD-ROM死亡

 仕方なく、ICMのチェンジャー(CD-605C)を購入。これがまた使いづらいドライブで、色々と苦労しました(起動時にチェンジャーをガーガー鳴らして6枚くらいのディスクを全部チェックするため、起動するのにエラい時間が掛かる)。
 また、音響関係整備のため、ミキサー(Roland MX-5)を購入。
 FM音源とMIDI音源をつなぎ替えるのに、いちいちコンポの後ろの配線を変えるのに嫌気が差していましたが、線は繋げっぱなしに出来るし、ゲームによってはBGMはMIDIだけど効果音はFM音源で鳴るものもあり、とてもゲーム環境が良くなりました。

1997年3月上旬 友人より340MBのHDDを貰う

 EPSON PM-700C購入

 ほぼ実用性の乏しくなったPC-PR201H3に代わって購入。
 PC-PR201H3はドットインパクトなので管理人が好きなCGの印刷には全く向いていません。PM-700Cを購入し、ようやく満足いくCGの印刷が可能となりました。
 それにしても、世の中の技術の進歩とは恐ろしい……。PM-700Cで出力した紙(このとき「写真高画質」という言葉が出来たんでしたっけ?)を見て、友人達は皆驚きを隠せませんでした。
 ちなみに、PC-PR201H3は21世紀までは所持していましたが、結局2001年3月に廃棄。今思えば勿体なかった……。

 ビデオオーバーレイボード(IO-DATA GV-SB)を購入

 (ピー)なビデオの画像が、パソコン使用中に見られる…。シアワセ……

 120MBのHDDを友人に売却

1997年6月頃 学校のゴミ捨て場で、1.3GHDD(Seagate ST-14600N)を発掘

 また同じ頃、CD-ROM(ICM CD-660S)も発掘。

 イメージスキャナ(EPSON GT-8500)を購入

 以前のもの(NEC PC-IN503H)は、読みとりは遅いしモノクロだしすごくノイズが入るしWindows95に全く対応してないし……という、あまりにも寒いスペックだったので購入を決意。これで、フルカラーで画像の取り込みが出来るようになりました。

1997年7月下旬 モデム(Microcom V.34 ESII)を友人からもらう

 何とか人並みな通信速度、28.8kbpsを手に入れました。
 この前までは、Nifty-ServeでMAGの画像を一枚ダウンロードするにも2分くらい掛かり、その間する事も無いので腕立て伏せをしていましたよ……。テレホタイムとか無かったので、電話代を通じて親と大喧嘩を繰り広げていました。
 今から考えても月に30分も繋げていなかったのだから、ガチャガチャ文句言われる筋合いは無いと思うんですけどね。親の方がよっぽど長電話していましたし。

1997年8月頃 340MBのHDDを友人に売却

 3モード3.5吋FD(Needs NFD-135VA)購入

 DA本体からは内蔵ドライブのケーブルを引っ張り出して、今までの外付ドライブ(PC-9831VW2)を改造し、内蔵ドライブとして動くようにしました。これで、3.5吋FDDで4ドライブ体制になりました。
 今は5吋FDの方が大好きですが、この頃は3.5吋に移行するのが全PCユーザの努めでしたからねぇ……
 ディスクの値段もだいぶ安くなったので、よく100枚単位で買っていましたっけ。

 EUD-H0M用の増設メモリ(ENL-16M)を購入

1997年10月頃 WACOM ArtPadを友人より貰う

☆そのころの環境
本体PC-9801DA2 + Cx5x86 GP-120
ドライブ3.5吋FDD×4 SCSI-HDD 1GB+1.3GB
メモリコンベンショナル640KB
XMS45MB (内蔵1MB + EDA-6000R + 2MB SIMMx4 + ENL-16Mx2)
プリンタEPSON PM-700C
マウスELECOM GRAIO VARIABLE
サウンドボードNEC PC-9801-86
ビデオボードcanopus PW-928 + VRAM 1MB Kit
MIDIRoland SC-88Pro + S-MPU/IIN
ディスプレイIIYAMA MT-8617E
CD-ROMICM CD-660S
ビデオオーバーレイIO-DATA GV-SB
イメージスキャナEPSON GT-8500WIN
タブレットWACOM ArtPad
OSMS-DOS V7.0 Windows95

 一番、狂気な(楽しい)時代でした。
 たしかその頃のバリチューの雑誌にネタ扱いで載っていた豪改造のDAよりも激しい状態でしたっけ。

 新機種、HARIBOTE壱号セットアップ

 長く続いたDAの歴史に、一つのピリオドが打たれました。
 AT互換機の構築。
 NECを、そして98ユーザーを苦しめた憎きAT互換機であります。
 しかし、時代の流れでもあります。もっとお金があれば、PC-9821RvII26が欲しかった……
 そして新機種の導入のために、DAから周辺機器がそれ相応に取り除かれていきました。
 学校のゴミ捨て場より発掘した1.3GのHDD(5吋フルハイト)を、DAの5吋FDDx2と交換するという、めちゃくちゃな改造を行いました。そのままでは入らなかったので、HDDの金具をあちこち削ったり。

 LAN敷設

 AT機とのファイルのやりとりがFDだと面倒なので、LANを導入しました。

☆そのころの環境
ドライブ3.5吋FDD×4 SCSI-HDD 1.3GB
メモリコンベンショナル640KB
XMS45MB (内蔵1MB + EDA-6000R + 2MB SIMMx4 + ENL-16Mx2)
プリンタNEC PC-PR201H3
マウスELECOM GRAIO VARIABLE
LANボードAllied Telesis RE1000Plus
ビデオボードcanopus PW-928 + VRAM 1MB Kit
ディスプレイIIYAMA MT-8617E
CD-ROMICM CD-605C
ビデオオーバーレイIO-DATA GV-SB
OSMS-DOS V7.0 Windows95

 EPSON PC-486SE2を入手

 学校のゴミ捨て場にEPSON PC-486SE2が捨ててあったので、さくっと連れて帰りました。
 グラフィックはDAと比べて妙に速いので、ゲーム専用機へ。
 後に、SE2にくっついてきたDRAGONSTAR64Vは、DAに取り付け。
 この機はしばらく後、友人宅へ嫁いで行きました。

 PC-9801DA2改、ついに引退

 学校のゴミ捨て場にPC-9821Ap2が捨ててあったので、狂喜乱舞しながらさくっと連れて帰りました。
 A-MATEといえば、管理人の永遠の憧れのマシンなのであります!!
 256色は出るわ、86音源内蔵だわ、ついでにHDDも入ったままでした。
 この日、DAにくっついていたすべてのデバイスはAp2に接続され、DAはやっと現役を引退しました。
 後にメモリを16MBほど増設し、またCPUは友人に借りたままのAMD 5x86を挿入。133MHzでギンギンに動きました。
 HDDは内臓510MBに、例の1.3GBの5インチHDDも接続。HDDケースには、これもまた拾ってきたSUNのWSのケースを利用。
 この構成でWindows95を使うのはやや辛い(それでもDAに比べればかなりマシ。なお、比較対象は贅沢な事にPenII266+MilliniumIIのAT機。そりゃ何があってもAp2如きが敵うわけが無い)ですが、DOSゲーマシンとしては完璧。さすが9821、むやみに画面が速いです。

☆そのころの環境
ドライブ3.5吋FDD 3-mode×2 SCSI:1.3GB IDE:510MB
メモリ24MB
マウスELECOM GRAIO VARIABLE
LANボードAllied Telesis RE1000Plus
ビデオボードIO-DATA GA-DRV4/98
ディスプレイIIYAMA MT-8617E
CD-ROMICM CD-660S
SCSI I/FIO-DATA SC-98III
MIDI I/FS-MPU II/N
OSMS-DOS V7.0 Windows95

 pentium ODP83入手

 ゼミの先生に貰ったペンティアムODP83をAp2に挿してみました。
 前に挿していたAMDのに比べると整数演算は落ちましたが、代わりに浮動小数点計算は速くなりました。

 メモリ増設

 これよりも前にも何回かメモリを増設していましたが、全部で54MB。
 またファイルスロットには3.5吋FDDを増設しました。

 PC-9821Ap3/C9W入手

 いつもの宝の山(学校のゴミ置き場)にAp3がいたので、とりあえず連れて帰りました。
 ちょっと前まではAp3の音源は86と互換性が無いとか思っていたのだけど、バラしてみるとマザーボードにYM-2608がちゃんと貼り付いていました。それが分かったとたん、Ap2はあっと言う間に引退してしてしまいました……。
 なんせこっちにはVision864がついてるんだし、それにAp2はマザーボードにバグのあるリビジョン。あとAp3にはセカンドキャッシュが256KB入っていたというのも、ポイントが高かったです。
 フロントにはFDDが1個しかないタイプだったけど、一応ドライブを2つ入れました。

 PC-9821An入手

 いつもの宝の山にAnの惨殺死体が転がっていました。
 以前Anのパーツを少々持って帰っていたのだけど、それはマザーボードが壊れていた(ソフトディップスイッチやRTCがすぐに狂う)ので、押入の奥にしまっておりました。
 しかし今回再びAnのマザーをゲットすることが出来、晴れてAnとして復活。ただし、フロントパネルや筐体の一部はAp2の物を使用。誰かに踏まれて、だいぶパーツが壊れていたのです。
 だから傍目はAp2でも、中味はAn。羊の皮をかぶった狼とは、こういうコトを言うのでしょうねぃ(スカイラインじゃねえって)
 ちなみに以前拾ったマザーはS3の内蔵グラフィック入りだったけど、今回の物C9Tモデルだったので、本来はMGAIIが付いていたはず。そしてSCSIやCD-ROMもすでになく、マザーや筐体の一部が転がっているという散々たる状態であったため、悲しいかな、フレームモデルのAnでした。
 また、マザー上のコンデンサーが千切れていたため、これをはんだごてで一応修理。まぁ、動いてるから良いや。Ap3より安定してるし。

 CPU換装

 Anに関する色々なページを見回っていると、いつの間にやらWinChip2を付けたくなってくる自分がいます。
 そしてアキバに行ったついでに、WinChip2Rev.A 200MHz 3.3V版があったのでとりあえず購入。4,200円也。
 最初Anに挿しても全く動かずチップの初期不良を疑うも、友人宅では80486と認識して正常動作したとのこと(笑)
 だからこの日、遊び半分で再びAnに刺して電源を入れてみましたが、なぜか知りませんが動いてしまいました。
 ただし、正常起動する時としない時があり(しない方が圧倒的に多い)、幾たびかの実験の後、電源電圧を若干上げると起動確率が高くなることが分かりました(たとえ1回で起動しなくとも、そのまま電源入れっぱなしで1分くらい暖機運転(?)をしておくと、電源入れ直せば確実に起動する)。
 管理人は3.3Vを3.5Vまで上げていました。WinChip2を載せても上手く動かない場合は、試す価値があるかも?
 ちなみに電圧を上げるには、テスターで3.3Vを測りつつ、電源ユニットにある半固定抵抗を回す作業が必要です。
 これだけの説明で何をやらなくてはいけないのか分からない場合、あなたの大切Anを壊すことになるので、大人しくpentiumのままでいることをお薦めします。

 All SCSI化

 上記の様に何度も電源を入れ直さなければならないAn。ちょっとHDDが心配になり、電源を別にすることを思い立ちました。
 ついでに拾ってきたHDDを内蔵の代わりにし、ALL SCSI化を行いました。
 実際代わりに付けたHDDは大した物ではないのだけど、Anの遅いと言われている内蔵IDEに比べれば十分すぎるほど速いです。

 PC-9821A-E11入手

 ついに、A-MATER必須デバイスであるA-E11を入手。裏技の16bitカラーで使っているけれど、それでも十分クソ速いです。Matroxのチップは無敵です(笑)
 なんだかんだ言いながら、Anには結構お金使っています。いい加減にしなければ……
 A-E11は256色がとにかく速いと言うけれど、最近のアプリの類はせめて16bit無ければ話になりません。だから遅いと言われている16bitを使っていましたが、全然問題ありませんでした。
 まぁ、所詮メインマシンではないので(この辺A-MATERにはあるまじき暴言である)あまり速さは求めてはいないけど、とてつもなくイイ環境になったと思います。

 HDD換装

 メインマシンHARIBOTE壱号に60GB分のRAIDを付けたので、4.3GBのSCSIドライブが余りました。
 またついでに先日拾った2.1GBのドライブも使って、さっくりドライブの入れ替えを行いました。
 なかなかに速いドライブを使っているので、生まれ変わったのごとく使い心地がいいです。寸前まで使っていた例のうるさい1.3GBのドライブ、丈夫で良い物だったけど、いかんせん5吋。シークが遅い……。
 ブートセクタの書き込みに若干手間取ったけど(なんせ元はDOS/VやらどっかのサーバのRAIDドライブだし)、とりあえず起動するようになりました。こいら辺、妙に技術のいる仕事であります!
 6GBなんてどーせ使いもしない容量だけど、まぁ、大きいことはいいことで……。

 メモリ増設

 この日東京ビックサイトでPC Expo2000がやっていたので行ってみると、ジャンク屋さんが商い中で、ついついメモリを32MBほど買ってしまいました。
 こんな所に来てまでジャンク買うなよ、自分……。
 しかしこれでAnのメモリが64MBとなしました。完全結晶化も近い!
 ちなみに色々遊んでいると、このマシン、WinChipはやたら嫌がるクセに、AMDのK5だとかでは素直に起動することが判明。……かなり根性曲がっています。
 パソコンも飼い主に似ると、改めて感じる今日この頃であります。

☆そのころの環境
CPUIDT WinChip2 Rev.A 210MHz
ドライブ3.5吋FDD 3-mode×2 SCSI:2.1GB + 4.3GB
メモリ64MB
プリンタCanon BJ-10vLite
マウスELECOM GRAIO VARIABLE
LANボードAllied Telesis RE1000Plus
ビデオボードウィンドウアクセラレータA2 (PC-9821A-E11)
ディスプレイIIYAMA MT-8617E
CD-ROM4.4倍速SCSI
SCSI I/FIO-DATA SC-98III
MIDI I/FS-MPU II/N
OSMS-DOS Ver.7.10 Windows98

 Xa7eゲット

 とある雨の日のこと。いつものゴミ置き場にXa7eが置き去りにされておりました。
 中を見れば、メモリとCD-ROMとHDDがありません。こんな古いPCから今更使い物にならないポンコツパーツを抜いていって、いったい何に使うというのでしょう……?
 とりあえず濡れていた基板を必死こいて乾かし、中味をチェック。CPUにセカンドキャッシュ(256k)にFDにマザーボードにケースと、とりあえず手持ちのパーツで完璧に蘇ることを確認。その後、インターネットで色々と情報を集めてみると……

  1. PCIバスが増設できる。
  2. Cバスも頑張れば…
  3. FSB、CPU倍率も設定変更可能
  4. EDOだろうとFPだろうと、大概のメモリが使える等々。

 良いマシンじゃないか!!(爆)
 という事で、サクッと改造を。PCI、Cバス、設定用のジャンパーピン、空冷ファンの電源コネクタの増設を行いました。
 この辺、普段からハンダ中毒の管理人は特に難しいと思うことなく、ひたすらにめんどくさい作業を黙々と続け、ばしっとパーツをくっつけました。
 バックパネルの穴は、父親に手伝って貰って綺麗に開けました。
 しかし、PCIが言うことを聞きません。どうもデバイス(チップ)IDとサブコードが普通とは違った値を返してきます。さすがにパターンのショートとは考えにくい(だってショートしてたらコードなんか返す前に壊れちゃう)ので、雨に当たって壊れたんだと自分を納得させました。無理矢理。
 せっかくPCI二つで無敵の環境になると思っていたのに、ビデオは内蔵の物で我慢することに。あまりにも辛い選択でした。今さらVRAMが1MBで一体何をしろと……。
 とりあえず、まともな基板を速急に入手せねばと思う今日この頃。
 その前に、Anからは可哀想にそれ相応のパーツが抜かれていきました。まだ使い倒してないぞ、An……。

 V166ゲット

 いつもの朝。ゴミ捨て場に行くと、こいつが哀しそうな目で管理人に訴えかけておりました、「連れて行って」、と。
 案の定喜び勇んで持って帰るも、メモリとCD-ROMとHDDとFDDとFDDフロントパネルとCPU下駄の電源ケーブルがありません。9821用のFDDまで抜いていっていったい何に使うというのでしょうか。AT機じゃ動かないのに。
 別に基板も濡れておらず、外見がやや汚いけどこの際どうでも良いのです。CPUは、なんとAMD K6-2 400MHzが入っていました。どうせ壊れてるんだろうとか思っていましたが、電源を入れるとちゃんと動きます。すごい時代になったもんだ……。
 そしてインターネットで色々と情報を集めてみると、

  1. PCIバスは実質2つ。
  2. 86サウンドボードも頑張れば内蔵のと共用で使える。
  3. SD-RAMは、128MBのが32MBととして使えるかも。
  4. USBのLANアダプタも、とりあえず動くっぽい。
  5. 付いてないリセットスイッチも、ATX電源コネクタ8ピンをグランドの落とすことで可能等々…。

 む〜、なんか中途半端だなぁ。まぁ、Xa7eよりかはマシか、メモリがあまり増設出来ないけど。
 という事で、サクッと改造(復元)を行いました。とりあえずXa7eからパーツをほとんど抜き取り、なんとかPCとしての成りを取り戻すことに。HDDを二つも入れると電源がヤバイらしいので、これはSunの電源を外付けにしました。ちょっと格好悪いですが。そしてLANはUSB接続の物を利用。IRQが足りないのか、CバスのRE1000Plusは使えませんでした。メモリはEDOの64MBと、128MBのPC-100 CL2 SD-RAMを取り付けました。あまりにも贅沢。32MBしか使えないのに(泣)
 とりあえずWindows98を起動させましたが、それ相応の速さで動いてくれます。まぁ使ってるパーツがパーツだから速くて当然なのだけど。ビジネスアプリの類なら、間違いなく実用レベルです。

 再びXa7eゲット

 いつもの朝。ゴミ捨て場に行くと、再びXa7eを発見。とりあえずマザーといくつかのパーツを抜いていきました。
 早速、前回同様にPCIバスの増設。今回は実に上手くいきました。増設側のバスでも、しっかりとデバイスの認識をしてくれています。素晴らしい!!
 という事で、持ちうる技量、パーツ、根性を全てつぎ込み、完璧な98を構築しました。チップセットの問題で速さは出ないけど、それでも安定したマシンになりました。
 また、ついでに拾ったパイオニアの32倍速スロットインのCD-ROMを外付けに。焼き環境もバッチリ。なかなかであります。
 サウンド関係も、内蔵音源、86音源、S-MPU-II/Nを使用可能に。なかなかにマルチメディア(笑)
 なお、この改造のためにV166は仮眠中。そのうちインターネット端末として蘇らせようと画策中です。

 再びV166ゲット

 昼飯の後。ゴミ捨て場に行くと、再びV166を発見! 今度はほぼ完全な姿で捨てられていました。シャーシを抜かして、後は全部持って帰りました。
 前回のマザーと今回のマザーをとっかえひっかえ実験してみた結果、本体内蔵のUSBは、PCIバスに2つ何かしらのカードが刺さっていると異常動作することが判明。色々悩んだ末、S-MPU/IINを一旦外し、そこにCバスNICを刺すことにしました。とりあえずは、こだわりよりも実用性です(泣)
 なぜ故ここまでV166にこだわるかというと、Xa7eの山猫チップセットは色々メモリが使えて便利なのだけど、如何せん動作がトロい!! V166でコマ落ちしないMPEGが、Xa7eでは我慢ならないほどにコマ落ちします。CPUもHDDもグラフィックも同じだというのに。という事で、持ちうる技量、パーツ、根性を全てつぎ込み、とにかくV166を実用段階に持ってゆくため改造を開始。
 Xa7eと比べてV166の嫌いなところは……

  1. 本体内蔵スピーカがない。
  2. リセットスイッチがない。
  3. 流行のDIMMがフルに使えない。

 という事だけど、3はもう諦めるとしても1と2はかなり譲れない線でした。
 そもそもV166のフロントパネル付近の基板には、内蔵スピーカー用のパターンがあるのだし、リセットはATX電源コネクタの8ピンをグランドに落とせばハードウェアリセットが掛かると、それ相応の逃げ道(?)が存在します。やるしかないんだ、やるしか(意味不明)
 という事で、Xa7eからパーツを抜き取ってV166でバッチリ内蔵スピーカー鳴らしました。後、フロントにスイッチを貼り付けてリセットも出来るように。涙がちょちょぎれる位に(死語)完璧なV166であります。というか、これでこそ98なのだ! 外付けスピーカーからピポなんて言うのは邪道である!!(落ち着け)
 しかし現環境ではLANが必須な為、CバスNICを使う代わりにS-MPU/IINが抜かれています。DOSでMIDIも使えねばならないのに。これが漢のこだわりなのです。まだまだ、改造はこれからであります!
 なんにしても、バカは死ななきゃ治らないですねぇ……。

 CHANPON(IFC-USUP-TX)導入

 残された道は、これしかなかったのでした。
 FNECHARDでの特別頒布が終了する間際にこのボードを予約し、やっとこさ入手に成功。環境により全機能が使えないという悲しい評判も聞こえる中、家では素晴らしいことに完璧に動いてくれました(あとでUSBは壊れたけど使わないから問題無し)。
 そして悲願、Windows上で(PCI-SCSI&Video)、ネットワークドライブのMIDIファイルを(PCI-LAN)、SC-88Proで(S-MPU/IIN)鳴らすという、誉れ高き漢の環境を手に入れました。
 完璧である! これぞ真の98ユーザーの求めるべき一つの完成形! 最終形態なのだ!!(いつもより喚いております)

 MOドライブ追加

 朝、いつも通りに宝の山(学校のゴミ置き場)を探索中、ビルメンテのお掃除のおばさんが「学生さん、これついでに捨ててきてよ。」と、管理人にゴミ袋を渡してきました。「へいへい。」と言いつつ袋の中味を見ていると、そこにはMOのベアドライブが一つ。
 そのまんまの見てくれだといかにも壊れてると言わんがばかりの趣ですが、捨てずに持って帰りました。インターネットで型番を調べてみたら、230MBのドライブとのこと。
 何となく、捨てられた理由が分かりましたよ。今更230MBなど使いたくないのか、それとも640MBのディスクを突っ込んで壊れたと判断したのか…。もちろん普通に動きました。
 という事で早速、以前昇天したMOドライブの箱を使って外付けMOドライブを作成。SCSI IDやその他のスイッチの類も組み付け、完璧な状態に。
 さて、いつまで動いてくれる事やら。……あんまり使わない気もするけど(汗)

 HDD交換

 朝いつもの通り宝の山(学校のゴミ置き場)を探索中、2GBの外付けHDDが捨ててありました。もう2GBはゴミなんだなぁ……。
 中を見てみると、IBMのドライブが。動くかどうか調べてみると、なかなかにしっかり動きます。
 という事で、クソやかましいシーゲートのバラクーダ君に代わってさっさと交換しました。スピンドルは5400rpmなのに、7200rpmのバラクーダよりも速いし、それにとっても静かです。……とは言っても最近のに比べると盛大にうるさい(笑)
 ついでに言うと、この日は他に32MBのSIMMx2とIDEの2GBのベアドライブも捨ててありました。動くし。捨てるなよ、勿体ない……

 FDドライブ増設

 増設とか格好良さそうなことを書いてるけど、単に手持ちのFDドライブを突っ込んだだけ。
 究極の98は2ドライブ仕様なんじゃい! と、管理人は常々申しております。譲れないコダワリってヤツなのです。
 しかし、V166で使える2ドライブ用フロントカバーはありません。これぞホントのシャドウベイだ!←アホ
 落ちてないだろうなぁ、さすがにフロントパネルは……
 ついでにHDD一つを、正規の増設ベイ(金属の板っぺら)を入手したのでそこに据え付け。と言うか、それが出来たからこそFDDをもう一つ組み込めた訳です。元々HDDはFDD用増設ベイに入っていましたから。

 MOドライブ換装

 いつも通りの宝の山で、雨に打たれて錆の浮いたMOベアドライブ(640MB)を発見。
 さすがにヤバいだろ〜とか思いましたが、何か妙に綺麗なので持って帰ってみました。……動くじゃん、これ。
 現時点では、全然問題なし。錆もねじの部分にちょっと付いてるだけで、光学系は全然大丈夫。ついでに言うと、4300rpmだから速いやぁ。
 にしても、何で捨ててあったんでしょうね、このドライブ。
 最近、捨てられた理由の分からないものが多いような……?

 メモリ増設

 とある掲示板を眺めていると、V166に256MBのSD-RAMを突っ込むと64MBとして使えるとのこと。さくっと実行してみました。
 そうしたら無事認識、ついに128MBの聖域に到達しました。今まで遅かったソフトも、何か速めに動いています。(それはSD-RAMのアドレスにデータが入ってるだけでしょうけど)
 ちなみに430VXはメモリ1チップにつき16Mbit(2MByte)まで認識するらしく、64Mbitチップが16枚貼ってある128MB DIMMは32MBと認識します。
 ところで、今普通に売ってるダブルバンク(両面)の256MBのDIMMに使ってる128Mbitチップは、1ダイに64Mbitモジュールを2つ載せているようなものだといいます。この事から、128Mbitチップは32Mbit分認識出来るからダブルバンクの256MBのDIMMは64MB分使えると、こういうコトらしいです。
 にしても、64/256MB……これはコストパフォーマンス的にどうなんでしょ?

 CPU交換

 学校帰り、宝の山を徘徊していると、誰かに解体されたマシンの傍ら、マザーボードと一緒にK6-2 450MHzが捨ててありました。うーん、古いメモリなんか抜くより、CPUの方が価値があると思うんだけどなぁ……。
 という事で、問答無用に交換。昔戯れに買ったN3下駄が役に立ちました。
 普通に使う分じゃあまり変わらない気がするけど、昔は音ギレしまくりだったWMAファイルが美しく再生出来るようになりました。むぅ、技術の勝利だ(意味不明)

 ビデオカード交換

 Millenniumは好きだった。しかし世の移ろいは存外に厳しくV166を苛む……と訳のわからん言い訳はイイとして、動画再生がやたらモタつくからとっ変えました!
 9821でDVDが見られるかも!?なんて下心もありましたが、それよりも9821でYsIIエターナルのOPをコマ落ち無しで見たかったのです。で、動画に強いであろうビデオカード(IO-DATA GA-S2K32/PCI)を選択。
 換装後、動画はあまりコマ落ちしなくなりました。そしてオフィスアプリの類は、存分に遅くなりましたとも!(号泣) この時点でMillenniumの2D描画の底力を思う存分味いましたが、普通に使う分じゃあまり変わらない気がするし、ねぇ……?←自己欺瞞
 後は、VRAMが32MBも入ってるからデスクトップが大きく出来ます。これでHARIBOTE2ndと同じく1280x960ドットのデスクトップを使うことが出来るようになりました。ちなみに画質は、なかなか良さ気。結構イイかも……。

 ADA導入ならびにHDD換装

 ADAとはALL DIMM ADAPTER for PC9821V166/V200のこと。V166でメモリ128MBの聖域に突入するには、クソ遅いSIMMを使わなければならないという非常に痛いカルマが存在するのです(意味不明)
 しかし世の中には、V166で128MBのメモリを全てDIMMから使えるようにするなんていう、とてつもなくすごいアダプタを開発された方がいらっしゃいました。早速このアダプタ(ADA)を買わせていただき、我がV166に組み込みました。
 むぅ……速いじゃないか!! 実を言うと、YsIIエターナルのOPは、SIMMを使ってたときはコマ落ちが微妙に発生していました。しかしADAを使うと全くコマ落ちすることもないばかりか、全画面表示でも全く問題なく表示してくれます。これにはマジ感動!
 という事で、HDDも拾った4.3GBをくっつけて、もうこれ以上いじるところがないなぁ、このマシン……一体次は何しようか?

 CPU交換

 アキバでジャンク屋さん巡りをしていると、K6-2 550MHzが3,680円で売っていました。そして、ついつい触手(違)が動いてしまったと。
 若干起動時は不安定になりましたが、一旦動き出したらこっちのモノ。さすがクロックが100MHzも変わると体感も違ってきます。
 今までは若干突っかかりのあったWindowsが、結構スカスカ動いてくれます。実に素晴らしい、値段分以上の成果だ……!
 次は、高速なHDDを繋いで底力のアップを狙おう……。

 HDD交換

 今の時代、SCSI HDDなんぞを買おうと思ったら、売っているのは160やら320なSCSIばかり。そんなモン、98x1にはもったいなくて使えるか!(ぉぃ)
 個人的には、IDEのドライブの筐体と同じで基板だけSCSIのを作ってくれればいいと思うのだけど……
 という事で、我々の心強い味方である玄人志向でYUというIDE-SCSI変換ベイが売ってたので、この基板だけを使うことにしました。しかし、結構立派なドライブベイがついていて、これが結構勿体ない(98では使いませぬ故)。
 とりあえず、昔不良セクタをこさえてRAIDからお払い箱になってた30GBのDTLA-307030を繋いでみました。ピュアDOSだと不良セクタが出た辺りで固まるので、Windows98のDOS窓でフォーマットしたらちゃんと完了。実に微妙だ……
 果たしてこの変換ボード、一体何GBまでのHDDを使えるのだか非常に興味の湧くところだけど、今(2002年8月)売ってるドライブならば大概使えるのだろう……メルコのカタログ見れば、大概察しはつくけど(笑)
 問題は、CHANPONのSCSI-BIOSがどのくらい根性があるのかということです(追記:60GBまで認識可能)。どうせこのドライブ、そのうちもっと不良セクタをはき出して壊れるだろうし、32GBまでなんてショボい制限ならならば、そのうちこんな小さい容量のドライブ入手出来なくなる。ただでさえ、今の時代、1プラッタ40GBの時代なのに……。そうなれば、CHANPON3辺りにUSB-LANだなぁ、ったく……
 ちなみに速さは、読み16MB/secなんて98とは思えない数字をはき出してくれました。さすが。

 CPU交換

 何となくというもっともらしい動機を持って、CPUをK6-2+ 533にしてみました。クロックは落ちるけど、L2キャッシュがなかなか良さ気だそうで、今までのより速くなりそうだったからです。
 という事で、中古で売っていたメルコのNV4下駄にK6-2+ 500がくっついているのを買いました。デフォでオーバークロックなんてステキだ……
 しかしモノは中古なので埃まみれ。仕方ないので掃除をしていたら、速攻でファンが壊れました。ハハハ、実に笑わせてくれる。電源一度も入れてないのに……(号泣)。どうもこのキットに添付されているファンは羽根が折れやすいらしいです。ネットでも同様の痛々しい事故が多数報告されています。
 さて、CPUは当たりみたいでヒドい発熱はしない様ですが、思い切って(p4)xeon用の超激速ファンを無理矢理くっつけてみました。この辺を突っついて頂ければ分かるかと思いますが、なかなか良い感じに冷やしてくれます。もちろんサーバ用のファンなので、音は激しくうるさいですが(笑)
 使ってみた感じは、やはり動作がキビキビするようになったと思われます。特にゲームなどを動かしていると、フレームレートの落ち込みが少なくなりました。
 という事で、いじり甲斐のある下駄を入手したのでよりランクの高いCPUが欲しくなる今日この頃。
 そういえば、この改造のためにマシンをばらしていたら、86ボードのコンデンサが液漏れして盛大に錆びている事実が判明。そのうち、コンデンサの貼り替えをしなくては……。
 (90年代前半の電解コンデンサは、電解液に問題があって液漏れしやすい。きっと、名機DAのスイッチング電源もヤバい感じになってるんだろうなぁ……)

 CPU、本体交換

 ここまで来ればなんて刹那的な理由で、CPUをK6-III+ 550にして本体を青札に変えました。面構えは前のV166のまんまだけど、中身は青札のV200。で、いつもの通りめちゃくちゃな改造をすると……。
 という事で、今のところ600MHzで動作中。3時間FinalRealityを回したけど落ちなかったので、このマシンでは十分。3時間動かすことはないので(ぉぃ)
 CPUを初めてK6-IIIにしましたが、やはりK6-IIIは速い!! ゲームなんて動かしてみても、『あれ?』って思うほど速くなっています。しかも安定性もなかなかのモノ。実はCPU変えて以来、この記事を書くまで一度もOSが落ちていません。素晴らしいことです。やはり青札のマザーが安定性に一役買っているのでしょうか。
 次は、HDDをSCSIのものに変えてみようと思います。シークタイムが違うので、よりキビキビ動いてくれるでしょう……

 HDD交換

 前回HDDを交換すると書いたので、その通り実行。ワタクシ、有言実行な男です!(ウソ八百)
 前のDTLAはUltraSCSI如きの転送速度よりも速かったので全然不満はなかったのですが、ここまで来るとHDD自身のシークタイムが気になるわけです。という事で、シークが4.5msのQuantum ATLAS10K III Ultra160に取っ替えてみました。(今はMaxtorだけど)
 交換後、早速速度を測ってみましたが、やはりシーケンシャルリード/ライトはあまり速くなりませんでした。既にCHANPONの限界に達している様です。けれどもランダムはやはり速くなっており(11MB/s→14MB/s)、体感速度(起動時間とか)も速くなったように感じられました。
 ちなみにハコの中のIDE→SCSI変換基板が無くなったので、実にすっきりしていて精神的にも激しくイイ感じ。
 さてさて、次は何をどういじろうかなぁ……

 DVD-ROMに交換

 メインマシンのDVD-105SZ(パイオニアのDVD-ROMドライブ)を取り替えたので、SCSI-ATAPI変換基板を入手しこのドライブを組み込みました。
 とりあえずこれでDVDも見れるかなとワクワクしていたのですが、やはりマシンのポテンシャルがぷーなので、コマ落ちしまくって見れやしない……ちくしょう(涙)
 まぁ、それでも普通のCD-ROMやらを読ますときには前のに比べて速くなったので、良しとしませう。

 ビデオカード交換

 ヤフオクでGA-VDB16/PCIが安く売ってたので買ってみました。もちろんこのボード、9821@Windows98では最速とのこと。試したくなるのが人情というものです(阿呆)
 早速組み込んでみましたが、やはり噂通りなかなかの描画速度。特に2Dが”普通”に動くので素晴らしい! 前のSavege2000が遅すぎるんだな……。
 これでDVDでも見れれば最高なのだけど、やはり速度が如何せん出ないのと、再生ソフトが9821だから動きが渋い……。このマシンでDVDを見られたからなんだよって当然のツッコミも微妙に頭をもたげるけど、やっぱ見れないよりかは見れた方が良いという事で……。
 しかし、なんだか画面が暗いなぁ……もうちょっと明るくならんのか?

☆そのころの環境
CPUAMD K6-III+ 600MHz with NV4下駄
ドライブ3.5吋FDD 3-modex2、Quantum ATLAS10K III 36.4GB
メモリ128MB with ADA
マウスELECOM GRAIO VARIABLE+IntelliMouse Optical
LANボードFNECHARD CHANPON
ビデオボードIO-DATA GA-VDB16/PCI
ディスプレイIIYAMA MT-8617E
DVD-ROMPIONEER DVD-105SZ
MOMELCO MOS-640H
SCSI I/FFNECHARD CHANPON
SOUND内蔵OPL3、PC-9801-86、SMPU-II/N with SC-88Pro
OSMS-DOS Ver.7.10 Windows98

☆おまけ ベンチマーク結果☆

 ★ ★ ★  HDDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず ★ ★ ★ 
M/b Name      
Processor   AMD K6-III+ 599.04MHz[AuthenticAMD family 5 model D step 0]
Cache       L1_D:[32K]  L1_I:[32K]  L2:[256K]
Name String AMD-K6(tm)-III Processor  
VideoCard   スタンダード ディスプレイ アダプタ (9821 シリーズ)GA-VDB16シリーズ
Resolution  1024x768 (16Bit color)  
Memory      130,560 KByte  
OS          Windows 98 4.10 (Build: 1998)    
Date        2004/05/15  13:37  

SCSI = MELCO Ultra SCSI IFC-USP
HDDC = スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ

ABC = QUANTUM ATLAS10K3_36_WLS Rev 0211
D = GENERIC NEC  FLOPPY DISK    
E = GENERIC NEC  FLOPPY DISK    
F = KONICA OMD-9060         Rev 1.06
G = PIONEER CD-ROM DR-U06S   Rev 1.05

ALLIntegerFloatMemoryRMemoryWMemoryRWDirectDraw
154442813417960998252671053974
RectangleTextEllipseBitBltReadWriteRReadRWriteDrive
44919205401289619417364162251372413143C:\100MB

 2015年の大改修1

 先日86音源の高音質化を達成し、たまにFM音源を奏でる今日この頃。凄まじくやかましい10000rpmのSCSI HDDやXeon用の爆音CPUファンに嫌気が差し、静音化する事としました。
 かつ、以前交換していたATX電源が既に18年物という惨状であり、お年頃的にいつ燃え上がってもおかしくないため、予防保全的に電源の交換を思い立ったというのもあります。
 まずストレージはSATA-SCSI変換ボード(AztecMonster II)を見つけたため、気張ってSSD(intel SSD 320 120GB)に変えることに。しかしCHANPONのSCSIは60GBまでしか認識してくれず、それ以下の容量だと32GBのX-25Eしか手持ちが無いのでそっちに変更。SLCのSSDを9821に奢るとは、まさに贅沢の極み。というか、今更32GBのSSDとかWindows機では使い物にならないのでちょうど良い廃物利用だ(←暴言です)。
 だいたいSSDの寿命なんて、フラッシュメモリがすり減るなんてほとんど関係無くて、こうやって機能が陳腐化して使い物にならなくなるだけなのです。
 ところでAztecMonster IIはCHANPONもしくはX-25Eと相性が悪い様で、同期転送を使うと書き込みエラーが頻発して全く使い物になりません。(もちろん同期転送を切ればちゃんと動くし、速さは4MB/s位になるけど9821じゃ全く困らない速度なので機能的には問題無いけど、しかし同期転送が使えないのは気分的に非常に良くない)
 仕方ないので、以前使っていた玄人志向のIDE-SCSI変換基板「YU」を引っ張りだし、ついでに買ってた変換名人「IDE-SATAZD」とくっつけてX-25EをSCSI化。変換基板を二段構えなのに、こっちの組み合わせだと同期転送をしても全く問題無く動きます。相性問題とは、いつの時代も本当に楽しませてくれる(そして死ぬほどウンザリだ……)。
 また電源はニプロンのPCSA-300P-X2Sをチョイス。この辺が9801を愛する者としてのこだわりです。そしてそれよりも、最近のこしゃまっくれた電源だとコンセントの位置とか合わなすぎて箱に入れられないという致命的な問題もあったり。
 ただし、そのままでは電源であちこち出っ張った部分が邪魔するため、V166の方を削りました。買ったばかりの新品電源を、1997年発売のポンコツのために削る勇気は管理人にはありません。しかも電源はメーカー直売品。罰が当たる!(意味不明)
 次に以前から腐れ果てて、RTCやPCIセットアップ情報などがいつも初期化される内蔵電池ですが、新品の充電池を4,000円出して買うのも馬鹿馬鹿しいので、ウチに捨てるほど余っているCR2032を使える様にプチ改造。
 そして改造のついでに、外から見えるLEDを全て青に変更(HDDのアクセスランプだけはピンク色)。FDDやDVDやキーボードのランプも全て青であります。ちなみに見た目がまぶしいくらいで、性能的には何のメリットも無いのはお約束です。
 ところで当初の目的であった静音化ですが、以前の爆音からだいぶ静かになったものの、しかし電源やCPUファン(XFANのそれなりに静かなのに取り替えたつもり)から音がするため、現在の常識に照らし合わせた静音とはほど遠い状態です。たぶんノーマルのV166の方がもう少し静かであったでしょう。ただし、電源の容量はおよそ2倍、CPUの速度はおよそ4倍くらいであるので仕方ないと言えば仕方ありません。
 さて、次はWindows2000で禁断の(?)AT機用ビデオカードの増設だな……!

 2015年の大改修2

 今更だけど、Windows2000を入れてBIOSを書き換えたBuffalo GX-6200/P128を突っ込んでみました。
 今までのビデオカードと違い、2Dも3Dも動画も速くファンレス、しかも画質も結構良いので常用するつもりだったけど、どうにもならない問題が出ました。
 一つはDirectX8以降の3Dファンクションを動かすと青画面を出して落ちる事(ただし余所様では動いているらしいので、単にOSのインストールの仕方が悪かっただけだろう)。
 そしてもう一つは、後付けで付けたリセットボタン(ATX電源のPWR_OKをグランドに落とすという荒技)ですらリセットが出来無くなる(HSBとかも、もちろん動かない)こと。
 特に後者のリセットが全然出来無いのは、運用上致命的な事象なのです。なんせ、リセットするために電源をON/OFFするのが嫌だからこそわざわざリセットスイッチを後付けしたくらいなのに、ソフトリセットすら出来無いのは辛すぎです。正直、まともに使えません。
 このため残念ながら取り外すこととし、一番音が静か(ファンレス)でそれなりの性能のGA-S2K32/PCIを常用。また、Windowsは98SEから2000に変更。当初、Windows98の方がなんぼか速く動くと思っていたのだけど、2000の方がよっぽどキリキリ動くし安定性も全然違う。こんな事なら、もっと早くWindows2000に換えておくべきでした……。
 現在はWindowsUpdateは全く使えないので、セキュリティパッチの類は全部手動でダウンロードして入れておきました。
 もちろん良い子は、こんなご時世にWindows2000なんかマジに使っちゃダメですよ。バイ菌入り放題なので。

 ビデオカード交換

 折角Windows2000を入れたのに、Windows98でもちゃんと動くGA-S2K32/PCIではやっぱりつまんない!という根源的な欲求を解消するため、ヤフヲクでしこたまPCIのビデオカードを買い漁った師走のある日。
 まず、BUFFALOのGX-HD2400(Radeon HD2400Pro)は何をどうこねくり回しても動かなかった(当たり前だがカード自体は正常。AT機で動作確認したので。以下同じ)。APG版を玄人志向のPCI変換基板を通して動かしている方が居たので何とかなるかと思ったけど、ウチではどうにも出来ませんでした。
 次に、matroxのParhelia PCI256MBは割と簡単に動作(PowerDeskHFはまともに動かないが、全然影響無いので無視)したけど、V166内蔵のビデオスイッチを通すと画面の解像度が最高で1600x1200になってしまい、常用にいたりませんでした。我が家ではビデオカードの出力はV166を通す事と、繋ぐ先のモニタが2690WUXiの為、1920x1200の出力が必須なのです。画質や2Dの爆速ッぷりは最高なのに……。
 そして最後に無銘のGeForce FX5500。これはリセットがしっかり効くのと、GF6200と同じくDirextX8以降が動かないけど動画は結構サクサク表示してくれるので、妥協してこれを常用としました。普通に使う分では、GA-S2K32/PCIよりも全体的にキビキビしているので操作性が良くなります。画質もソコソコ良いし。
 ParheliaでモニタのDDCがちゃんと読めなくても解像度が1920x1200出る様にする方法が分かればParheliaに交換するけど、しばらくはFX5500に頑張って貰おうと。

 ビデオカード交換

 9821でParheliaを使うべくネットで情報を漁っていたら、DispFlipをビデオカードのドライバよりも前に起動させる方法(特殊なことではなく、単にシステムサービスとして実行させるだけ)が分かり、早速試してみました。するといとも簡単にV166のビデオスイッチを経由しても1920x1200で表示が行えました。
 先人の知恵というのは極めて貴重であり、しかもつくづく己の無知を今更ながらに痛感。サービスって起動のタイミングを変えられたんだねぇ……←こんなんでも本職はシステムエンジニアです!
 という事で、廃熱がやや心配だけどParheliaを常用に変更しました。

☆そのころの環境
CPUAMD K6-III+ 600MHz with NV4下駄
ドライブ3.5吋 3-modeFDx2、intel X-25E 32GB
メモリ128MB with ADA
ビデオボードmatrox Parhelia PCI 256MB
DVD-ROMPIONEER DVD-105SZ
SCSI I/FFNECHARD CHANPON
SOUND内蔵OPL3、PC-9801-86、SMPU-II/N with SC-88Pro
OSMS-DOS Ver.7.10 Windows2000

 PC-9801US1号機の導入

 例えば外付FDDをいじりたいとか、ちょっと98x1のゲームを実機で起動したいときなど、V166のケースは割と大きく重く、普段倉庫に仕舞っている管理人とってはそれを引っ張り出してくるのは骨の折れる作業なのでした。
 それに外付FDDをいじるためには毎回ケースの蓋を開けて内部の結線をいじらなければならず、それも地味に面倒くさいし故障のリスクも増やすので、片手で持ててひょいと使える外付FDDのインタフェースのついた98x1は何か無いか?と探していたところ、PC-9801USの存在を知ったのでした。(もちろん昔からUSなる型番の、ちっこい98があるのは知っていましたが、改めて価値を再確認、という事で)
 一応USのスペックを列挙すると、CPU:386SX-16MHz、メモリ:1.6MB(最大14.6MB)、HDD:最大80MB、FM音源(YM2203)内蔵、3.5吋FDDx2と、遊びで使うには中々良さ気なスペックです。特に古いゲームとかは、ほどよくCPUがトロいのでちゃんと動きそう。
 という事で、たまたまヤフヲクに出ていたUS(メモリ14.6MB、FDD1および2が読込不良、起動時に画面表示が乱れる)をポチってみました(落札金額 5,800円)。
 もともとこの時代の9801は例の4級塩電解コンデンサのおかげで基板が腐食しているので画像の乱れはその辺が原因、そしてFDDはヘッドを磨けば何とかなるだろと甘〜い考えでしたが、ブツが送られてきて動作を確かめ、その後コンデンサを全部貼り替えた後に色々と先人の資料を勉強させて頂き、一気に絶望したのでした。
 とりあえず、送られてきたUS1号機の状況を以下に列挙します。

 さて、思ったよりも入手困難なおまけがたくさんついてきたのでそれはそれでかなりラッキー♪でしたが、問題はFDDが全く認識出来無いこと。USにお詳しい諸氏におかれましては常識以前の事とは思いますが、USで内蔵FDDやらを認識出来無くなるのは有名な持病であり、しかも一旦この症状が出ると修理方法が無い(たぶんFDCが組み込まれているGALがショートしてぶっ壊れるのだろう……)とのこと。
 つまり、FDDが両方とも読めないUSは地雷であって、買ってはならない機体だということです。
 さて、管理人としては最悪外付けFDDが動けばいいといった状況ではあるのですが、ちょっとYsIIの音楽が聞きたいにゃ〜と思っても、いちいち外付けFDDまで引っ張り出してきて配線して動かす、というのは余りにもメンドウであり、当初の目的である「片手で持ててひょいと使える」からはほど遠い状態でありました。
 また電源ユニットの電圧を見ていたら、12Vラインが10.4V程度しか出て居らず、しかも電圧がかなりふらついていたので電源ユニットの劣化も想定、色々弄くり回していたら、燃えました(涙)
 USは5Vだけでも動くという中々面白い機体ではあるのですが(ただし内蔵スピーカーは鳴らない)、3A程度流れるためその辺のACアダプタを内蔵するわけにもいかず、ATX電源から供給を受ける形にプチ改造。余計に「ひょいと使える」事が出来無くなって、かなりウンザリしておりました。

 PC-9801US2号機の導入

 コンパクトなメリットが完全に失われていたUS1号機(および管理人)が余りにも可哀想だったので、その後もヤフヲクを定点観測しておりましたが、今度はFDDがちゃんと動いてHDDの添付されている機体が出品されました。初めは誰も入札していなかったのに、管理人が入れた途端争奪戦が勃発。そんな周りの調子の良い動きにぶち切れた管理人は、オトナの財力を持って挽き潰す事を決断、問答無用で落札しました。(落札金額 なんと25,000円! アホですな)
 この機体はヲクの紹介写真ではやたら綺麗で、しかもL○tus 1-2-3が起動した画面なども映っており、HDDもFDDもちゃんと動きますと出ていたので余り心配はしておりませんでした。マザーボードの腐れコンデンサを貼り替えればそれで万事OKだろうと甘〜〜〜〜い考えでしたが、ブツが送られてきて動作を確かめ、一気に絶望したのでした。
とりあえず、送られてきたUS2号機の状況を以下に列挙します。

 考え様によっては、US1号機よりもよっぽど調子の悪い有様でした。最悪内蔵FDDが動くのでまだ致命的な持病は発症していない様ですが、故障箇所が多く、修理に偉い手間が掛かりそうな趣です。
 ちなみにマザーボードの見た目は表面はぴかぴかしていて綺麗そのもの、コンデンサだけ足が錆びている程度でしたが、試しにコンデンサ近くに貫通ビアの導通を確かめたところ、かなりの割合で不通になっておりました。よくよく調べてみたら、QFPのICのパターン周りでもかなり断線が発生しており、正直良くPCとして動作しているな、といった状況でした。
 結局休日を二日ほど潰して十数本のジャンパを飛ばし、ギリギリ実用になる程度まで修復。CPUの動作切り替えが出来ずに高速側に固定されてしまっているのと、VIPERを使うと不安定になること、およびHSB(森河 正男さんが開発されたHigh Speed Boot プログラム)が動かないくらいの状態までレストア出来ました(HSBが動かないのは地味に痛いのですが、修理に掛かる時間を考えると費用対効果が悪いのでここで終わりにしました)。
 ただ、当初の目的は達成出来たのでとりあえずは満足な結果となりました。

 PC-9801US2号機のSSD化

PC-9801US
レストアしたPC-9801US

 ちゃんとPCとして動く様になったUS2号機ですが、びしっとソフトウェア環境を整えた直後にHDDのアクセスランプが光ったままフリーズ。偉い時間を掛けてセットアップした直後にHDDが壊れるという「あるある」の再現か!?とひとしきり戦慄しましたが、単にアプリが固まっているだけでした。
 しかし製造から20年を超えた、ぶっちゃけ今動いているのが奇跡なレベルのHDD、いつ壊れても全く不思議ではありません。このため代替品のHDDを探そうにも、容量が数百メガバイトの2.5吋IDEのHDDなど、まともな市場にあるわけがありません(あったとしても20年前のHDDなのでいつ壊れてもおかしくない)。
 そして賢者の知識をネットで漁ると、512MBのCFを変換して利用可とのこと。ただ、CFはIDEコマンドを全てインプリメントしていない物もあることから、なんでも買えば良いという物ではありません(他に使い道も無いので本気でゴミになる……)。
 という事で、そこそこ安くて98x1での稼働実績のあるグリーンハウスのGH-CF512MCおよび変換名人のCFIDE-441IAでHDDの代替としました。ちなみに転送速度はHDDの2.3MB/sから1.3MB/sと落ちましたが、シークタイムが11.3mから0.1msとなったために動作は余計にキビキビしています。
 ところでCF化したらHDDのアクセスランプが光らなくなりました。変換名人の基板はアクセスランプを光らすDASP端子をCFとIDEコネクタで接続していません。とりあえずCFの45pinとIDEの39pinを繋いだら、ちゃんと換装した青色LEDが光るようになりました。

 V166の模様替え

 先日、V166のマザーボードの予備機購入の折、2FDD版の青札機を入手出来たのでフロントパネルを青札に取り替えてみました。
 もちろんただ取り替えただけでは面白く無いので、青札の中にLEDを仕込み、隙間から青い光が出るようにしてみました。
 極めて自己満足な仕様です。ちなみに無理矢理付けたリセットスイッチが出っ歯みたいにはみ出て見えるのも萌えポイントですよ。

 PC-9801US2号機の修理完了

 PCとしては何とか動作していても、HSBが動かないとかCPUアクセラレータを積むとロクに動かないとかCPU速度の切替が出来ないとか、実用性にはあまり問題無くとも気分が激しく悪い今日この頃。このままではまたヤフヲクで数万円出してUSをポチってしまいそうだったので、じっくりと基板の修復をすることとしました。
 先代のFDDとかが動かないけどスルーホールの具合はまだマシなUS1号機の基板と取っ替え引っ替えしながら腐れ電解液でやられているパターンの導通をしらみつぶしに確かめ、結局もう3箇所ほど追加でジャンパを飛ばしたら、HSBもCPUアクセラレータもCPU速度の切替も問題無く出来る様になりました。これで不具合は無い状態に。とりあえず手持ちのPK-Cx486SRX2を突っ込んでみましたが、Windows3.1とか止まらずに動くのでこのまま使う事に。
 さて、問題は今後これを何に活用するか、という事です。当初の目的であった86音源ボードの修理には既に活用済みだし、たまにFDDをガチャガチャ鳴らして遊ぶ位か!?(汗)
 ところでこういう古い9801を最近の液晶モニタで嗜む場合、問題になるのがモニタが24kHzの映像信号を受け付けてくれないということです。(ちなみに我が家のLCD2690WUXiは24kHz信号は映る事は映るけど、延々警告画面を出し続けるという意味不明な意地悪仕様です。そんなもん3秒表示するだけで十分だろうと……)
 もちろんアップスキャンコンバータを通すという正攻法もあるにはありますが、9801本体やモニタよりも高いコンバータをいちいち買うのか!?という切実な問題も出てきます。(結局その後、新品でXPC-4を買ったけどさ……)
 そこでお勧めなのが、早紀さんが作られた30n行環境[TT.com]を使ってGDCのパラメタを弄くり、リフレッシュレートを高くするという方法です。もちろんFDからいきなり起動するゲームの類には全く使えませんが、HDDにインストールするゲームの類では試す価値はあるでしょう。(VSYNCで同期をとっているゲームは速さがおかしくなるかも知れませんが……)
 なお、GDCのパラメタは余り攻めすぎるとテキストだけ表示してグラフィック画面が描画されなくなるとか、モニタが追随出来なくなるとか色々弊害がありますので、ほどほどが良いです。昔のCRTモニタに比べて液晶モニタは結構厳しい条件でも表示してくれる場合が多いので、以前に比べたら映る範囲は大きくなっていますが。

 2017年のプチ改修

青札FDDパネル
MOまで内蔵したV166

 ヤフヲクでPC-98のコーナーを見ていると、たまに業者さんが5インチベイにスリムCDと3.5インチFDDを増設した9821を出品されています。本来ならばAT機用のガジェット(一つしかない5インチベイに光ディスクとFDDを同居させられるマウンター。たまに富士通とかのビジネス用省スペースデスクトップPCにも使われていたりする)ですが、この方法だと2FDD仕様のパネルなんて今更入手が非常に面倒なものを使わなくても、2FDD仕様の98を作る事が出来ます。非常に賢い方法でありますし、良くこんなの使うアイデアが出るな〜と、管理人は常々感心しておりました。
 さて、98で今更FDDを弄くり回し、思いあまって1MB FDD I/Fまでも内蔵してしまった管理人は、色々とデータを出し入れするのに外付けのMOドライブを使っていたのですが(メインはAT機なので、それとのデータ交換はMOを使っています)、ぶっちゃけFDD同様MOもいちいち使う度につけたり外したりするのがクソめんどいなぁとウンザリしていたのでした。
 そこでもうちっと簡単にMOを使う方法は無いかと考え、冒頭のマウンターを使ってFDDの代わりにMOドライブを入れちゃえばいんじゃね!?と悟りを開いた管理人は、夏休みの暇つぶしにプチ工作することにしたのでした。ええ、どうせマウンタにスリムCDとMO載せるだけだからすぐに終わるだろうとか思っていましたが、またこれが地獄の始まりだったというのはいつも通りというか、何というか。
 まず、これが一番大切、無ければ全く話にならないマウンターの手配ですが、既にFDDの生産が終わってから幾星霜。マウンター自体は新品で売っていますが、V166に合う白色の物は全く売っていません(売っているのは黒ばっかり)。しかしヤフヲクに白いマウンターが二つ出品されていたので、何も考えずに両方とも落札しました。見てくれが格好いい富士通PCからの取り外し品と、AT機用の汎用品です。汎用の方はそれこそ汎用なので簡単に工作が完了してしまいましたが、その見てくれは曲げた鉄板に白い塗料で塗装しただけなので、樹脂で出来た98のフロントマスクと風合いが合いません。富士通PCの取り外し品はちゃんと樹脂の飾りパネルがつけてあるので風合いもV166のフロントパネルと合い、出来ればこちらを使いたい物でした。
 所でそのマウンターにはスリムCDと薄型FDDが取り付けてありましたが、薄型FDDは厚さが薄いだけでは無く横幅も若干小さい物でした。そしてマウンターとドライブはドライバレスで取り付けが出来る様に、専用の樹脂パーツで固定してあります。ネジでの取り付けは構造上出来ません。樹脂パーツは小さい薄型FDD用なので、普通の大きさの3.5インチMOドライブは大きさが合わずに使えません。この辺で若干嫌な予感がしてきましたが、ヤフヲクを見ていると3.5インチHDD用の樹脂パーツが出品されていたのでそれを落札。しかし出品者が見ていなかったらしく、3日間ほど連絡が取れませんでした。
 さて、その樹脂パーツはHDD用なので、MOドライブとはねじ穴の位置が違うことは写真を見ていて分かってはおりました。それは適当に改造するからいいとして、しばらく時間が空いたことから、ついつい要らんことを考えてしまいました。
 ドライブ、どうせなら高性能な物が良いよね、と。
 まずスリムCDですが、気分的にDVD-RWクラスのドライブを付けようと思い、ベゼルが白でIDE接続のスリムドライブ(Panasonic UJ850)をヤフヲクでポチりました。しかし届いたドライブを見てみると、ベゼルは確かに白い物の、メーカー機用に特殊な形をしており、そのまま付けるとベゼルがパネルからずいぶん飛び出てしまう事になります。これだと見てくれが悪いため、アマゾンで汎用の白いベゼルを購入してみました。ドライブはどうやらG-BAS規格っぽいので、取り付けられはします。しかし買ったベゼルの色は白でも、アイボリーホワイトでした。V166やマウンターの色は、正確にはライトグレーです。取り付けてみたけど、全然色が違うので浮きすぎています。このため、ライトグレーのベゼルをはぎ取るために、またもヤフヲクでTEACのDV-W28EADを落札。しかしドライブが届いてみれば、ドライブ自体は健全な物の、そもそもの目的だったベゼルはずいぶんと黄ばんでいます。これはまた後でレトロブライトしなければならないとうち凹み、もう色々と面倒くさいのでこのTEACのドライブをそのまま取り付ける事にしました。UJ850が余りました。ちなみにドライブとしては、もちろんちゃんと使えます。
 次にMOですが、もうここまで来たら最高機種という事で、気張って富士通のMCR3230SSを新品(約16,000円!)で買いました。使えませんでした(泣) どうやらこのドライブ、互換性云々のためか、SCSIのデバイスタイプがダイレクトアクセスデバイスになっています。発売当初は光ディスクデバイスだったらしいですが。そして98用のBIOSやユーティリティの類は、デバイスタイプが光ディスクになっていないと全く認識しません。ちなみにAT機では全く問題無く使えます。しかしAT機に使うにはSCSIは面倒くさいし、それにウチにはATAPIで繋がるMCR3230APが4台もあるのです。結局、MCR3230SSは宝物として倉庫に保管されることになりました。そして余りにも悔しかったので、代わりにヤフヲクでMCP3130SS(未使用品)をポチりました。もちろんLEDは青に変更するのは通常の対応です。
 スリムドライブといい、MOといい、結局何やってんだとつくづく凹みました。
 そのうちマウンター用の樹脂パーツが届いたので、適当に改造してマウンターにMOを取り付け、V166への内臓を完了しました。
 マウンターに二つのドライブを突っ込むだけなのに、なぜこんなに苦労をしなければならないのでしょうか。ちなみに今回の工作、合計で3.7万円掛かっていますが、結局V166に突っ込まれた機器の総額は1万円分ほど。日頃の悪行値がここぞとばかりに現れますな……。
 さてその後。メディア持ってないのにどうしても2.3GBのドライブをV166に突っ込みたかった管理人は、色々なATAPI-SCSI変換基板を入手して接続実験をしてみました。

AEC-7720U
素晴らしい事に動きました。しかし読み取り速度はATAPIネイティブに比べて2/3程度、書き込み速度に至っては1/10程度。使い物になりません。
AEC-7722
微妙にCHANPONのHBAと相性が悪いし、SCSIデバイスの認識にも時間は掛かるし、そもそもMOディスクにアクセス出来ません。使い物になるならない以前の問題でした。CDドライブならば、ギリギリ使えなくは無いのですが……
YU(DSC-Uの基板)
ついでの報告ですが、そもそもHDD用らしくATAPIデバイス自体認識しません。
LCW-S24SU2の基板
傾向はAEC-7720Uと同じ。ちゃんと読み書きしますが、ドライブ本来の速度とはほど遠い程遅くなり、使い物になりません。
LMO-2300SU2の基板
傾向はAEC-7720Uと同じ。メーカー品としてATAPI MO→SCSI変換しているから鉄板かと思っていたのですが、元々付いていたMCJ3230APでも激しくクソ遅いです。コレは6万円くらいで売っていた製品として大丈夫だったのでしょうか? USBも全然マトモに動かないし、常用になりません。
ATAPI→SATA変換基板各種+AztecMonster II
認識したりしなかったりで極めて不安定、しかもMOにアクセスするとSCSI自体がハングアップして使えませんでした。

 結局、変換基板経由でMCR3230APを使うのは諦めました。高回転ドライブの恩恵が全く無くどころか読み書き速度が余りにも遅くなるため、SCSIネイティブでスペック通りの速度がしっかり出るMCP3130SSでしばらくの間運用する事にしました(デバドラを入れればDOSでも普通に1.3GBのMOに読み書き出来るので、この時点でも奇跡と言えば奇跡)。
 人生とは、つくづくままならないものです。だいたい何で、MCR3230SSのデバイスタイプがダイレクトアクセスデバイスに変わったんだよぅ……

☆最新の環境
CPUAMD K6-III+ 600MHz with NV4下駄
ドライブ3.5吋FDD 3-modeFDx2 + intel X-25E 32GB with YU
メモリ128MB with ADA
ビデオボードmatrox Parhelia PCI 256MB
DVD+RWTEAC DV-W28EAD with AEC-7720U
MO富士通 MCP3130SS
SCSI I/FFNECHARD CHANPON
SOUND内蔵OPL3、PC-9801-86改 with ちびおと、SMPU-II/N + SC-88Pro
OTHER外付け1MB FDD I/F内蔵
OSMS-DOS Ver.7.10 Windows2000

 PC-9801US1号機の修理

IFD3辺りの修理風景
修理したUS1号機の基板

 V166でFDDなどをいじり回していると、余計な知識が付いてくる物です。例えば外付FDDと内蔵FDDの信号って、ぶっちゃけバッファを通しているくらいなものだから、場合によっちゃあ直結しても割と動くよね、とか。
 となると、外付けFDDは動くのに内蔵FDDが動かないUS1号機。1MB FDD I/Fの信号を内蔵FDDに繋いだら、もしかして内蔵FDDが動くのではないかと乱暴なことを考え、基板上のFDDに関わるパターンを追っかけ始めたのが運の尽きでした。
 結局そこで基板上にあるIFD3とかの石の動作が分かってくると、実はFDCが載ったGALがぶっ壊れているのでは無く、パターンの断線とバッファ的に動作しているIFD3の一部が故障しているのに気がつき、ついついFM音源やカレンダIC、果てにはメモリのパターン断線まで追っかけ修理し、完全に直してしまいました。
 その辺で分かったことは、別ページUSで遊ぼう!に纏めましたので、興味がある方はご笑覧ください。
 それにしても、この頃の98の故障を修理するのはかなり面倒なので、まともなお店で修理完了した機体を買ってきた方がよっぽどQOLが高いですね。たまたま(?)ロジアナ付きのオシロや電動のハンダ吸い取り機があるから修理出来たようなもので、コンデンサを貼り替えるくらいしか設備が無い人には手に負えません……。

 MCR3230SS、APは環境を選ぶのか……?

 夏に折角買ったMCR3230SSが使えないと大騒ぎしてから早4ヶ月。その後、また一台中古のMCR3230SSを手に入れてPCに繋いだら、そっちはデバイスタイプが光ディスクでした。そして前に買ったMCR3230SSもついでに適当にジャンパピンを設定して繋いだら、デバイスタイプが光ディスクになっていました。ちなみにメーカーは公表していませんが、CNH2のジャンパピン9-10をショートさせたらダイレクトアクセスデバイス、オープンだったら光ディスクになるという、以前のドライブと大して変わらない機能でした。
 意味が分かりません!! 確か夏、嫌と言うほどあちこちジャンパピンを付けたり外したりして確かめたはずなのに!? なんでこんな事になっているのかと! なんで夏に気がつかなかったのかと! あの時の俺は一体何をやっていたのかと……!! おかげで中古のドライブ(しかも壊れていた)を買うために諭吉さんを1枚飛ばしているいるのに……!(号泣)
 つくづく、パソコンとは人類の敵です。
 さて、早速MCR3230SSをV166に繋ぎましたよ。そして色々ベンチをとった結果、「使い物にならない」ことがはっきり分かりました。
 きっとMOドライブのキャッシュのアルゴリズムとかが、V166の環境と致命的に合っていないのでしょう。以前から使っているMCP3130SSは大概の環境でソコソコの速さが出ますが、MCR3230SSはかなりピーキーというか、とにかく環境を選びます。きっとがっつり速いPCに繋いだらカタログスペック値は出るのでしょうけど、V166では読み書き共にMCR3230APとATAPI→SCSI変換機を繋げたものと同等の速度しか出ません。ぶちゃけMCP3130SSの方がよっぽど速いし……。(つまりMCR3230AP+ATAPI変換ので読み書きが遅かったのは変換機の相性ではなく、MOドライブ自体の相性が非常に悪かったということでしょう)
 という事で、V166のMOドライブはMCP3130SSで決定ですね。
 さて、余ったMCR3230SS、一体何に使おう?(涙) ちなみにAp2(SCSI HBAはA-E10)にMCR3230SSを繋いだ場合、ドライブとしてはある程度動きますが、このドライブからブートが出来ません。一個前のMCJ3230SSも同様です。他のSCSI HBA(例えばCHANPONとかSC-98IIIとか)に繋いだらブート出来すので、妙な相性がある様です。まぁ今更A-MATEに2.3GBのGIGAMOを突っ込む人はほとんど居ないでしょうけど……。

 今更FAを整備

 上記のUS1号機の修理のために、ドナドナ用としてFAを一台買いました。マザーは晴れて部品取りに供出されましたが、残った5インチFDドライブであるFD1158Dを弄くり倒していると、なかなか面白い事が分かりました。管理人は外付けFDDでも2DDを使える様に、V166の1MB FD I/Fでは外部にDensityの信号線を引っ張り出しているのですが、FD1158DではDensityを繋げておけば、外付けしても2DDのフォーマットも行えました。それまでの環境だと、FD1155Dなどは2DDの読み書きはする物のフォーマットまでは行えなかったので、なかなか使い出があるドライブだということが分かりました。
 さて、そんなFD1158Dですが、何度もPCに付けたり外していたりすると、コネクタを逆さまに刺したのが悪かったのかそれとも寿命が尽きたのか、早速一台ぶっ壊れました(折角コンデンサ貼り替えてピカピカに磨き上げたのに……)。どうせ一生まともな用途に使いやしないのに、2DDのディスクのフォーマットが行えるドライブが手元に一台しかないというのもなんだか寂しいとかいうしょうも無い理由で、ついついヲクでジャンクのFAをもう一台ポチってしまったのでした。ほんと、やめておけば良いのに……
 そしてそのFAが家に届き、中を開けてびっくらぽん。メルコのハイパーメモリCPUであるEUF-EP0Mに、16MBx2のメモリが付いておりました。もちろんFAオリジナルのメモリもフル増設(14MB)。実はそんな予感はしていたんですよね。何か真面目にコキ使われていた雰囲気のある機体だったので。
 しかしこれ以上ジャンクが増えても邪魔なので、全て無かったことにしてCPUだけコレクションにでもしようかと思いましたが、2DDディスクをフォーマットする度にV166を引っ張り出してきてバラックで線を繋ぐ面倒さとコネクタ逆差し=ドライブ即死のリスクを考えると、このままFAをメンテして使える様にした様がよっぽどメンドウが無いという、管理人に良くありがちな手段と目的がひっくり返るようなジャッジをしてしまったのでした。
 ただ、ここでお金に糸目を付けずにFAを整備するのかというと、それはさすがに自分自身を納得させられません。だいたい管理人はFシリーズはあんまり好きじゃ無いのです。ポテンシャルは相当低いし形もそこまで好きくないし、コレにお金を掛けるくらいならApでも狩って、一時期のような鬼改造をした方がすんごく楽しい………いや、やりませんよ? Ap2もAp3もAnも過去に捨ててしまっているので、それをまた買い直すようなことだけはしないと心に決めているのです。なので、とにかく無駄にお金を掛けず、手持ちのパーツを極力使い、外見とか気にせず、ほどほどにDOSが使い物になる程度にすることとしました。Windowsとか入れ出すと、すぐに取り返しの付かない泥沼に填まるのは身に染みて分かっているのです。こんなポンコツPCでWindowsを動かすとか苦行以外の何物でも無いし、そういうのはDAの頃に死ぬほどやらかしたので、もう二度とあんな未来の無いメンドウな事はしたくないのです。

……そんな高尚な目標を立てていたときも、一時期はありました。(さすがにWindowsを入れようとは思いませんけど。)
 まず、ハイパーメモリCPU。
 何となくという最も根源的な理由で、64MBにしたくなりました。DAでハイパーメモリCPUを使っていたときは32MBだったので、そこは超えたいなと。それでちょうどヲクでノーパソのジャンクメモリ詰め合わせが1,000円で出品されていたので、それをポチ。
 説明文のテキストには起こされていませんでしたが、かつて28万円とかいう勘違いした値段で売られていたNEC純正の32MBメモリモジュール、PC-9821LD-B04も紛れ込んでおりましたし、そのほかにも同時期の98ノート用の32MBのメモリモジュールが幾種類か入っておりました。ちゃんと型番をテキストに起こしていれば、もう少し高い値段が付いたのでしょうけど。それなりに貴重品だし。
 その後、家に届いたPC-9821LD-B04は、EUF-EP0Mでしっかり32MBと認識しましたし、HIMEM.SYSのメモリチェックも完了。特に問題ありませんでした。

 そしてコレが今回のメインイベントなのですが、もともとEUF-EP0Mに付いていた16MBのメモリ(ENL-16M)2つ。これ、メモリチップを引っぺがしてニコイチしちゃえば良いんじゃね!?とかいう悪魔のささやきが延々頭の中で囁かれておりまして、ついつい我慢出来なくなってやっちまいました。片方をヒートガンであぶってメモリチップを剥がし、もう一枚の裏側にハンダ付け。さすがに製造してから20年くらい経つメモリなので、基板に全然ハンダが乗りません(涙)
 既にメモリを剥がしてしまったため後戻りも出来ず、戦慄しながら全体にフラックスをぶっかけ、コテ先でゴリゴリパターンをこすってハンダめっきに成功、何とかメモリの実装を完了しました。その後一部ハンダが上手く付いていない箇所などありましたが、修正して正常な32MBのメモリモジュールに改造することが出来ました。
 さて、上記のENL-16Mを引っぺがす前に、練習としてジャンクメモリセットに入っていたENP-32Mのメモリチップを全部引っぺがして遊んでおりました。そのメモリチップ16枚の隣には、身ぐるみ引っぺがされて素っ裸になったENL-16Mの基板が転がっております。
 コレ、またメモリ載せたら32MBのモジュールになるんじゃね!?とか思ってしまったのが最後。またもや我慢出来なくなり、ENL-32Mをでっち上げてみました。でっち上げたら動きました。この頃のPCって、例の腐れ4級塩コンデンサさえなければ、本当に色々いじれて面白いですねぇ。今のPCでメモリの自作とかしても、まともに動きやしないでしょう。だいたいBGAなんて一般家庭でハンダ付け出来無いし……
 結局EUF-EP0Mにはでっち上げENL-32Mを二つ付けて、しっかり64MBで動作する様になりました。

 次にストレージですが、以前V166に突っ込むために買ったものの全然使い物にならなかったAztecMonster IIに、その辺に転がっていた2.5インチの80GBのHDD(容量クリップ済み)をあてがい、ヲクで落としたSC-98IIIPに内蔵コネクタを増設、ついでに意味も無く1.3GBのMOも載せてみました。
 以前みたく凝るならちゃんとファイルスロットのMOでも買ってきて中見を入れ替えるなんて面倒な事をしたのでしょうが、今回は手持ちの5インチ用ベイを切った貼ったしてでっち上げました。割としっかり固定出来ています。ベイの銘板には2.3GB MOって書いてありますけど……。
 ちなみにSC-98IIIへの内部コネクタ増設ですが、何も考えずにターミネータの集合抵抗を引っぺがしてはいけません。SCSIバスは両端に終端抵抗が必要なので、外部コネクタに何も繋がないひとは、いちいち集合抵抗を剥がす必要はありません。反対に外部コネクタに何か繋ぐ人は集合抵抗を引っぺがし、代わりに外部コネクタに何も繋がない時はターミネータを付けておく必要があります。
 管理人はFAにこれ以上のデバイスを繋ぐ気など無いので集合抵抗はそのままですが、ネットの記事を見ていると内部にコネクタ増設=抵抗を剥がすと言った説明をしている所もあるので、要注意です。
 あとはFDDやマザーのコンデンサ交換は通常の対応として全部済まし、20年前ならソコソコ遊べるPCに仕上がりましたけど、FDのフォーマット以外何に使いましょうかねぇ、コレ……。一応余った86ボードも突っ込んでみたけど、今更これでゲームもしないしなぁ? あとはコレクションとしてなぜか持ってるPowerWindow968(メモリ4MB)でも載せちゃえば、案外Windows95なら良い感じに動いちゃうんじゃね!? とか思いますけどねぇ……いや、やりませんよ? マジで。
 ちなみにこのFA整備に掛かった費用は以下の通り。

 やっぱりまともな整備品を買った方が安いですね、きっと。

☆FAのスペック
CPUAMD Am5x86-P75 with EUF-EP0M
ドライブ5吋FDD 2-modeFDx2 + HGST HTS541080G9SA00 80GB with AztecMonster II
メモリ78.6MB
MO富士通 MCE3130SS
SCSI I/FIODATA SC-98IIIP
SOUNDPC-9801-86
OSMS-DOS Ver.7.10

 また今更Ap2を整備

 いつぞや(1999年頃)にも書いておりましたが、管理人にとってA-MATEは今でも永遠の憧れであります。丸っこい外見が愛らしい。他の時代の98と比べて異様に重い筐体が魂にずしりとくる。MLバス(Mate Local Bus)の精緻なコネクタは芸術品だ。飾らない形の付属マイクが良い。内蔵の86音源は至高の音楽を奏でる。256色はドッター絵師の叫びの具現だ。……と、どこかの少佐をマネしても誰も分かってくれないので以下略。
 さて、管理人は20世紀末にA-MATEを豪改造して遊んでおりましたが、当時は良品の98x1の入手も非常に楽だったこともあり(ヲクや中古屋で安値でいくらでも買えた)、少しでも速いPCが手に入ればすぐに余剰パーツは廃棄しておりました。
 そして気がつけばA-MATEは残骸すら残っていなく(唯一、高いお金を出して買ったMatrox搭載のウィンドウアクセラレータボードA2 PC-9821A-E11のみとってあった)、手元に残っていた98関連のパーツはV166のみになっていたのでした。
 21世紀になってから20年弱。特にA-MATEの関連パーツは供給も少なくなって価格は高騰しまくり、状態の良い筐体があまり出てこない状況となっております。そんなとき、いつもながらに頭のおかしい管理人は思ったのです。
 今のうちにまともなA-MATEを手に入れておかないと、今後は余計に手に入りにくくなる!……と。
 そんな自己欺瞞を重ね、以前Ap2を捨てたにも関わらず、また無意味にAp2を狩った(気張ってヲクで競り落としました!!)のが3月の頭。
 ここから地獄の豪改造第2弾が始まるのでした〜 \(^o^)/やっほぃ

 さて、今回Ap2をモノにするにあたり、管理人は今までの爛れきった半生を鑑み、以下の指針を立てたのでした。

Windowsは入れない
入れたとしても実験用。Windowsを速くするための改造は一切しない。いくら足回りのしっかりしている486機だからといって、そもそもWindowsを使うにはポテンシャルが低すぎてどうにもならないのは、前世紀に魂と財布をすり減らしたあげくに骨身と睡眠時間を削って得た結果が低ビットレートのMPEGもロクに再生出来無いゴミのようなPCにしかならなかったこととして完璧に理解しきっている。だいたいクソ速いWindowsがいじりたければ、HARIBOTE6のXEONでもOCしてシバキ倒せば良い。9821のWindowsを愛でたければ、何があっても圧倒的に速いV166でもぶん回せば良いだけだ。Windowsを目的にしてはいけない。ダメ、ゼッタイ。
とにかく高音質
速さを求めない代わりに、簡単なハンダ付け程度の改造で実現出来る高音質のAp2を作る事を目指した。取りあえず86音源部のオペアンプとコンデンサは音響用に貼り替える。録音回路は、純正マイクもあるので活かしたままとする。ついでに手持ちの「ちびおと」(c)mfzantou様も付けよう。
メモリはフル増設
Windowsを入れないAp2に120MB以上のメモリを突っ込んでも地球温暖化の防止には全く寄与しないのだが、取りあえず気分的に載せられるだけ載せようと思う。ちなみに型番はAp2/U2なので、メモリのフル増設を考えるとWindowsモデル(U8Wとか)のマザーを別途仕入れてそれと入れ替えるか、メモリチップを移植するしかない。
MOを内蔵する
DOSでTCP/IPのLANを構成するのは修羅の道なので、お気軽に他PCとデータ授受をするのにMOを使う。しかも無意味に手持ちのGIGAMOを突っ込む。
外付けFDDを付けられるように
今更A-MATE用の外付けFDD I/Fボードを買うのはヘタすれば本体よりも高くなるし、家には34pinFDD機用のI/Fボードが余っているため、そいつを改造してAp2に内蔵する事とする。

 さて、まずヲクで入手したAp2ですが、見た目はまぁまぁ綺麗で出品時の説明でも「ピポりました」とあった為、家に届いてから機能や故障状況を検証してみましたが、普通にFDDの腐れ電解コンデンサが噴いている程度で特に問題無く動きました(拡張スロットに刺さっていたPowerWindow928II LBはメモリが壊れているようで画面にノイズが出る。結局メモリを貼り替えて修理完了しましたが)。マザーのコンデンサも大して噴いていないので、基板の劣化も少ない良い機体でした。

以前PCだった屑鉄
以前PCだった屑鉄(部品取り機)

 何か良い部品取り機が無いかとヲクを覗いていると、ファイルスロットにMOドライブが入っているWindowsモデルのAp2がありましたが、これはどう考えても野外に放置されていたもので、錆びて半分土に還っています。しかし出品の説明にはこんな状態にも関わらず「ピポりました」と書いてあります。よくこんな状態の物に電気を入れる気になりますね。人としてのセンスを疑います。
 普通の神経をしていれば、こんな非常識なゴミは絶対買わないもんですが、しかし貴重なファイルスロット用のMO(ドライブなんてどうでも良い。ファイルスロットにMOドライブを固定するガワが欲しいだけ)も付いてるし、PODP5Vも付いているし、こんなサビサビマザーがピポる様を見てみたい!というワケの分からない好奇心が抑えられず、ついついポチ。
 ブツが家に届き、さすがにこのまま電源を入れる度胸、いや非常識が無いので一旦バラしてショートや部品の劣化などが無いことを確認して電源を入れてみましたが、ピー!とビープ音が鳴り続けるだけで全く起動しません。まんまと騙されましたな。部品取り機なので別にどうでもイイですけど。(その後色々いじってみたけど直る様子は一切無し。そのうちビープ音すら鳴らなくなった……)
 ちなみにマザー以外のパーツはちゃんと動作する様です。折角高いお金を出して買ったのだから、PODP5Vが付いたCPUボードはこちらのものを使うことにしました。他に刺さっているPC-9821A-E10 SCSI I/FやコンテックのLANボードは適当にサビを落としてレストアすることにします。

マザーの整備

むごいマザーの図
むごいマザーの図

 今更A-MATEを整備するには、特にコンデンサの貼り替えは避けて通れません。そしてAp2はマザーの1/4が音源に占められているという、今時のPCのマザーから考えたらとても面白い構造になっています。
 ここ、音響用のコンデンサで金ぴかにしたら面白くね!?……とか、ふつーのひとにはちっとも面白く無いことを考え、そしてそのまま実行したバカのなれの果てが右の写真であります。
 完全に採算度外視。いくら音響用のコンデンサを奢ってオペアンプを全部OPA1604またはOPA2604AUに貼り替えたところで、爆発的に音がよくなるわけでも無ければ、万が一良くなっても大して使うことは無いのだから意味がありません。つくづく趣味という奴は地球資源の無駄遣いです。
 なお、コンデンサとオペアンプの交換の他には、mfzantou様が配布されていた「PC-9801-86 高音質化改造パーツセット」を参考に、

……と、やれる限りやり尽くしておきました。ここまでくると基板にたくさん乗ってる電子ボリュームのuPC1406HAをスルー化したくなりますが(どうせボリューム絞る事など無いのだし)、今回は敢えてオリジナル重視としてそのままに。
 ちなみに音はどうなったかと言えば、解像度は高くて異様に低音がズムズム響く化け物になりましたよ? 元々基板設計自体でノイジーなのは仕方ないにしても、個人的には実に笑える音質になりました。やらかした甲斐があったというものです。←バカは死ななきゃ治りません
 ところでAp2のFM音源を弄くっていて唯一気に入らないと言えば、後ろのLINE OUTにプラグを差しても前面スピーカーから音が出たまんまになることです。PC-9801USは、LINE OUTにプラグを差すとFM音源のみカットされ、ビープ音だけが前面スピーカーから出る様になります。これは非常に理に適った設計であって、マシンの調子を伝えるビープ音とゲームなどの音楽を切り離して管理出来るので、PCをいじっているときにかなり便利なのです。しかしAp2ではコンポに繋いで音楽を聴こうにも、前面スピーカーからも音が出るのでいちいちボリュームを絞らなくてはなりません。PCの電源を入れたときにはピポ音を確認したいのでまたまたボリュームをいじらなければならず、つくづくメンドウです。
 出来ればLINE OUTにプラグを差したら前面スピーカーから音を出なくするように結線を変えたいのですが、パターンを追っかけるのが地味に面倒なため、今回はパスしました。

メモリフル増設

メモリチップを移植
メモリチップを移植

 Ap2のBIOS自体は、メモリは128MBまで認識出来るそうですが、さすがにマザーからメモリボードまでジャンパを飛ばして親子亀状態のSIMMまで作る気力も無いので、お気軽に部品取り機のマザーからメモリチップ(4MbitのFP RAM、UPD424800-70Lまたは互換品。U8Wの基板以外にも、管理人が確認した範囲ではFSやUSのメインメモリとして実装されている)を4枚ほど移植する程度で妥協することにしました。
 ピンピッチは広いし、チップ同士の隙間にコテを入れるだけの広さがあるので余裕ですね。メモリが足りないとお嘆きの諸兄におかれましては、適当にジャンク基板からメモリを剥がして貼り付けてみてはいかがでしょうか。
 もちろんメモリチェック(9821でMemtest86みたいなのが見つからないので、HIMEM.SYS /TESTMEM:ONをしつこく何度も)でエラーなど無く、メルコのEMF-8Mに32MBのSIMMを4つ付けて限界値の125MBまで実装しました。
 Windowsを使わない限り全容量にアクセス出来ないので完全に無駄ですが、やるだけやったという満足感で全く無問題です。
 ちなみにAp2はAT機用のFPパリ付きSIMMも普通に使えるので、コレクション目的でもなければ、わざわざ98用のものを高値を出して買ったりヲクでフィーバーする意味はありません。真面目に探せばAT機用の32MBの中古SIMMは1,000円位で買えます。もちろんお店の動作保証付きで。

外付けFDD用I/Fの改造

1MB FDD I/Fの改造
1MB FDD I/Fの改造

 たまたま手持ちのI/FボードがA-MATE用のと基板が共用だったため、空きランドに追加でICを乗っけてA-MATEでも使える様に改造することとしました。乗せるICは、外国のサイトにA-MATE対応版の高解像度写真が落ちていたため、そこから型番を拝借。(U7,8:74LS38 U9:74LS14 RA6:1kΩ)
 またFDDの分岐用ケーブルや本体との接続ケーブルも無いので自作しました。地味に30pinケーブル用コネクタの値段が高かったりして、ヲクで競り落とした方が結果的に安くなったんじゃなかろうかと思ったりしましたが、使わないボードが無駄にあるよりマシだと思い込むこととして、改造を完了。特に挙動がおかしいことも無く動いたので、一安心でした。
 ところでA-MATEの外付けFDD用に使っている12ピンのオレンジ色のコネクタ(航空電子のIL-S)。悲しい話ですがIL-Sシリーズ自体がディスコンになって久しく、コネクタのハウジング(プラのところ)はまだ何とか在庫品が買えるものの(2018年現在)、中身のコンタクト(金属の端子)がほぼ手に入りません。管理人はヲクでIL-Sが付いたジャンクケーブルを狩って何とか使い回しましたが、これから入手する人は修羅の道かと思いますので、アキバのジャンク屋(PC関係では無く電子パーツ関係のお店)を徘徊するか、バブル期のビデオデッキなどからバラして抜き取るしかありません。ちなみにValueStarなどで使われている黒の9ピン(ヒロセのDF3)は現行品(2018年現在)なので比較的入手は楽です。
 そして、ここまでやって改めて思うに、20世紀の豪改造とは違い、今回はやたらと部品をハンダ付けしてる気がします。20世紀では普通の30Wのハンダゴテしか無かったのでPCのマザーにコテを当てる度胸は全くありませんでしたが(当てる用事もほとんど無かったし……)、気がついてみれば温調付のハンダゴテにハンダ吸い取り機、何かあったときのためにデジタルオシロまであるので、出来ることが増えてしまい、諦めるハードルが勝手に上がってしまったという感じです。実際20世紀では「マザーにコテを当てる改造(原発乗っ取りとか)はしない」と心に決めており、当時はメリハリを付けた改造を楽しんでいた感じですね。とは言っても、現状だと高音質化だの改造だの以前に、腐れ電解コンデンサのメンテナンスは必須なので、どのみちハンダゴテを使わないと98の維持管理は不可能ですけど。
 ヘタな自作機よりもよっぽど自作してますなぁ。一体どうしてこうなった……。

MOドライブの改造

MOドライブのガワ
MOドライブのガワ

 半分土に還っていた部品取り機のメインディッシュ、MOドライブのガワです。
 写真ではソコソコ綺麗に見えますが、ガワの内側は泥水でも溜まっていたのかほぼ全面にわたって真っ茶色に錆び付いていました。MOドライブも同様に錆びていて半壊状態でしたが、今更230MBのドライブなんてゴミ同然なのでそのまま廃棄。ワイヤーブラシと紙やすりでサビを落とし、その後防錆スプレーを全面に塗りたくっておきました。
 SCSIケーブルは、230MBのドライブと最近のGIGAMOのドライブでコネクタが上下にひっくり返っていたため、一旦基板から引っぺがしてGIGAMOの方向に合わせて再びハンダ付けしてあります。基板自体がどちらの向きでも使える様にパターンが作り込んであったので何とかなりました。50ピンのコネクタを壊さずに外すとか、電動のハンダ吸い取り機がないと無理ですね。持ってて良かったです。

ストレージはSCSIで

内蔵のストレージ
内蔵のストレージ

 Ap2の内蔵ストレージをどうするのかについては、結構悩みました。色々と制約が多い機体ではありますが、例えば手持ちの機器をある程度活用するとしても

……など、色々方法が考えられます。
今回は総額7600円様のページを参考にしてSCSI籠用コネクタを自作し、IDE籠に手持ちのSATAのSSD(Kingston SVP100S264G)、SATA-IDE変換基板(変換名人 IDE-SATAZD)、IDE-SCSI変換基板(ACARD AEC-7726H)を突っ込むことにしました。
 SCSI籠用コネクタは、Cバス籠のバックプレーンの基板を使ってみました。ちょうどSCSIコネクタとピッチの合う穴が開いており、基板内層で接続されているパターンを適度に切断したりする事で完成。使ったIDE-SCSI変換基板がWideSCSI用なので68-50変換器まで入れたので、かなりキツキツな状態となりました。ちなみにこんな事をすると気になるのが変換基板2階建てによるデータ化けですが、今回の組み合わせでも特に問題無く動いています。またSSDは64GB品なので、素の状態だとA-E10のSCSIチェックでハングって使えません。このSSDはラッキーな事に容量クリッピングが出来るので、8.4GBにクリップして使ってあります。
 ついでに、A-E10の外付け用のコネクタがアンフェノールハーフピッチだと使うのがメンドウなので、D-Subハーフピッチに交換しました。特に外付けでSCSI機器を繋ぐ予定はありませんが。

その他

 他には、以下の整備を施しています。

 取りあえず、現状のスペックを以下に晒します。

☆Ap2のスペック
CPUintel pentium OVERDRIVE 83MHz
ドライブ3.5吋FDD 3-modeFDx2 + Kingston SVP100S264G 64GB with AEC-7726H
メモリ125.6MB
MO富士通 MCE3130SS
SCSI I/FNEC PC-9821A-E10
Misc.NEC PC-9821A-E02(98ハイレゾボード)、Roland MPU-PC98II、1MB FDD I/F改、増設2ndCache
OSMS-DOS Ver.6.20

 上記の他にも、色々遊ぶためにPK-A586/98やPowerWindow964LB(4MB)、ウィンドウアクセラレータボードA2などがあります。
 さて、恒例の整備に掛かったコストですが……。
 今回は、真面目に算出すると死にたくなるので敢えて出しません! 間違い無く、お店で売ってる5〜8万円の整備済みAp2が2台位買える金額が掛かってますから!!(涙)
 なのでよい子の諸氏におかれましては、今更漲ってちゃんと使えるA-MATEが欲しくなったら、98専門店のWebでも覗いて5万円出してまっとうな整備品を買いましょう。自分でハンダ付けしてまで整備しても、PCの速度は1%も速くなりません。ちなみにその辺の苦労をUSのページの後ろに書いておきました。
 ちなみに今回ざっくり20年ぶりにAp2の改造を嗜みましたが、前回と比べていじる箇所が異様に多かったのが実感として挙げられます。20年前は腐れ電解コンデンサもほとんど噴いておらずわざわざマザーにコテを当てる必要もありませんでしたが、今回はそれに加えてハンダ付けに関わる道具がある程度充実しているので、過去には考えつかない、もしくは無理と諦めていたような改造が余裕で出来るというのもあります。わざわざ記事にはしませんでしたが、グラボに載ってる86C928チップの貼り替え(PW928IILBの故障判定で実際やった)程度は出来ますし。
 しかし、それが元で修理に根を詰めすぎハンダの煙も吸いすぎたのか、改造が終わってから風邪をひいて、3日くらい熱を出して寝込みました。その後1週間くらい延々辛い日々が続き、治療費なども結構掛かりましたよ……。まさに地獄の豪改造、オチも付いてお後がよろしいようで……。

Ap2 x PODP83 x メモリフル増設 x ハイレゾボード

 上記の組み合わせだと、DOSのハイレゾで画面がグチャグチャになる不具合が出ます。家にあるマトモに修理したマザー3枚くらいで全く同様の障害が出るので、多分「仕様」でしょう。なお、ここでいうメモリフル増設とはAp2の公式を超えた125.6MBのことで、規格の最大容量時(73.6MB)では特に問題は出ません。
 またハイレゾボード単体で買うとAp2用のパッチが付いてきますが、これを組み込んだところで状況は全く変わらず。
 もしAp2でハイレゾボードを使う場合は、あまり気張った改造は行わない方が良いでしょう。ちなみにバッファに追加されたタンタルコンデンサがヘタレているのかも知れないのでOSコンに取っ替えてみましたが、こちらも意味はありませんでした。

 意味も無くBDドライブを入れたら本当に意味が無かった

BDを突っ込んだV166
BDドライブを突っ込んだV166

 いつも通り何となくという理由でV166にBDドライブを突っ込みたくなる。そこに高尚な意味など微塵もありません。もし意味を無理矢理こじつけるとするなら、SATAのBDドライブをIDE変換し、改めてSCSI変換したらちゃんと動くのか?という工学的な興味を満たす為としておきます。自分、いつもそうやって己を偽って生きております!
 ちなみにドライブはパナのUJ-260、SATA-IDE変換は変換名人のIDE-SATAZD、IDE-SCSI変換はACARDのAEC-7720LC使いました。そしてCDやDVDはフツーに読み取ります。
 そして肝心のBDですが……。たぶんドライブはちゃんとBDを読んでいると思います(AT機に繋いだらちゃんと読んだし)。けどBDで使っているファイルシステムはUDF2.5 o... rz
 識者の皆様方には常識以前遥か1パーセク程度かと存じますが、98x1で動くOSでUDF2.5など認識する物はありません!(LinuxやBSDとかは知らん)
 取りあえずDOSは「ISO9660じゃないけん」、Windowsは「ファンクションが違うんじゃゴルァ」とエラーを出してきます。たぶんちゃんとBDを認識して、UDF2.5なんて知らないものだから適切にエラーを出しているのでしょう……。ほんとこのBDドライブ、どうしよう? 結構高かったのに……(涙)

 またもや今更Ap3を整備

 ある日ヲクを見ていると、上のAp3が晒されておりました。
 Ap3と言えば、486最強と言われているA-MATEの完成形であります。個人的にはAp2の方がよりA-MATEっぽいとは思いますが。
 さて、ウンザリするほどAp2を修理してきた身の上からしてみると、より新しくなったAp3の修理もしてみたくなります。サブ基板になったサウンド部とか萌え萌えですね。諸先輩の修理記事を見ていると、表面実装の腐れコンデンサの交換をしたくなります。
 ……などとどうでもいい前口上は本当にどうでもいいとして、ついついこのAp3をポチってしまいました。
 ちなみに頭のおかしい管理人には、このヲクに晒されているAp3が、まるで以下の様に見えたのでした。

管理人にはばっちいAp3がこう見えた
擬人化Ap3?

 そう、絶望で光を無くした瞳で、でもほんの少しだけ残った救いを求める心が「たすけて……」と訴える様に、ヲクの写真は管理人に自分を買ってくれと訴えてきたのでした!
 ええ、分かります。病気ですね。
 という事で、修理の実際はもうタイトルとは何も関係無いUSのページに晒しておきますので、興味のある向きはそちらをご笑覧くださいね。
 で、取りあえず修理完了したので、外見を磨けるだけ磨いておきました。
 ちなみにHDDは入ったままで、中身も以前のユーザーの時のまま。ハイレゾ対応のDOSのCADなど、レア物が入っておりました。中のデータを覗いて思うことは、昔の人はよくこんな解像度の低い画面で細かい図面を描いていたなと。つくづく管理人は甘えた人間のようです。いつも大画面に物を言わせて下手絵ばかり描いてますからねぇ……。

 ところでこの記事を書いた頃では、動作確認済み(とは言ってもメモリカウントが完了する程度)Ap3のざっくりとした落札価格は2万円程度です。整備品なら6万円くらい。
 そしてこのAp3は「通電確認のみ」とかいう意味不明な説明しかなく、かつサビの浮いた写真付きで12000円で出品されていました。もちろん誰もこんな汚い(+どう見ても壊れたジャンク)のを入札するわけも無く、簡単に落札出来ました。
 このAp3では適当に修理に掛かったコストを求めてみます。

 今回はまともな整備品よりもギリギリ安くなりましたが、たまたま修理出来たから言えることですね。やっぱり初めから綺麗な整備品を買った方が良いです。

☆Ap3のスペック(修理完了時)
CPUintel 486DX4
ドライブ3.5吋 3-modeFDx1 + ICM 510MB HDD + CD-ROM
メモリ38.6MB
SOUND内蔵(PC-9801-86互換)
その他ハイレゾボード、CAD用プロテクトボード、内蔵2ndCACHE(128KB)
OSMS-DOS Ver.6.20
☆Ap3のスペック(最新)
CPUintel pentiumODP83MHz
ドライブ3.5吋 3-modeFDx2 + GREEN HOUSE 4GB CF + MCE3130SS + AD-7590A
メモリ128MB
SOUND内蔵(PC-9801-86互換)
その他ハイレゾボード、1MB FDD I/F、PC-9821A-E10、CAD用プロテクトボード、内蔵2ndCACHE(256KB)
OSMS-DOS Ver.6.20、Windows98SE

 さて、これ一体何に使いましょうかねぇ……(汗)

友人に「事後も描け」と言われた
擬人化Ap3??(事後)

 またもや今更Anを磨く

 延々A-MATEをいじり倒していると、むか〜し戯れていたAnのマザーにたくさん貼り付いているセカンドキャッシュ(KU82492)が懐かしくてしょうもなくなります。CPUの隣に貼り付いている巨大なキャッシュコントローラ(i82497)も萌え萌えです。山洋ファンの黄色もアクセントが効いていて良いですね!
 ……等というAp3の例同様に常人には理解しがたい思考から、ついついAn(細かく言うと、アマダにOEMされたAP40とAP60)を入手してみました。ちなみに見てくれは超絶汚いのですが、中身は割と新しいパーツ(マザーは1996年後期製)で出来ているので、特に問題無く起動します。腐れ電解コンデンサも付いていないようで、現状では全く液漏れしておらず、ハンダはピカピカのままです。
 さて、本機は先程も書いた通りアマダのレーザー加工機やらタレパンのコントローラとしてコキ使われた後に野外で放置されてたような機体なので、とにかく汚いです。管理人は初めから掃除して磨く過程をこのWebに載せるつもりでわざわざ汚いのを狩ったワケなのですが、本当にフツーの人がこれを送りつけられたら、半狂乱にならないかつくづく心配してしまいます。ぶっちゃけ、ヲクの写真では現物ほど汚く見えないですからね。あとは、業者の人が修理して高値転売を目論んでいたとしても、商品価値が無いレベルの汚さなので、まだ正常稼働するマザーの部品取りくらいしか使い物になりません。
 ということで、そのゴミAnを少しは値段が付く状態までにレストアする様子をいつもの名ばかりなUSのページに付け加えておきましたので、興味ある向きはご笑覧ください。にしても最近は本当にしょうもない状態の98ばかりがヲクに出品されていますね。冗談抜きで産廃一歩手前です。というか、たまに形が歪んでフロントパネルが砕け散った98とか出品されていますけど、ヲクの客を馬鹿にしてるんでしょうかね? 誰があんなの落札するのかと。
 ちなみに以下の写真はレストア後のものですが、皆さんはこんな状態の物でもお金を払って手に入れたいと思います?

 なお、今回のAnは特段パワーアップとかはしていません。あまり変な改造をして基板や電源に負荷を掛けるとすぐに壊れそうですし。一応前世紀に使っていたWinchp2とかはまだとってあるので、着けようと思えば着けられるのですが……。
 せっかくの実働機なので、このまま大切に保管しておくことにします。

 平成の終わりにDOSで共有フォルダを覗く

 最近なぜか、手元にCバスのNICがたくさんあります。(ジャンクA-MATEに刺さっていただけですけど)
 となると漢たるもの、例え修羅の道とは分かっていても、9821のDOS画面でWindowsの共有フォルダを覗いてみたくなります。
 もちろん一番簡単なのは、適当にWindows95でもインスコしてNetBEUIなら動きますた!とかいってお茶を濁すことでしょうが(Windowsを起動しなくてもNETコマンドでLANに接続出来ますし)、今のご時世Windows10じゃ何があってもNetBEUIは動きません。ましてや仮想環境でXPやVistaを起動してNetBEUIを動かすことなど無粋の極み、あくまで物理OSのWindows10を相手に、TCP/IPでファイル共有するのが最低限の礼儀なのであります!(誰にだよ)
 という事で、最近ではこの手の情報もネットですら散逸してしまい、あちこちのページを巡って調べてくるのが甚だ面倒なので、適当に必要情報を纏めておきました。

方法論を考えてみる

 色々考えたり試行錯誤するのが面倒なので(コラ)、何も考えずにLAN Managerを使うことにします。
 腐っても純正なので、これで無理ならすっぱり諦めるという運用が出来ますので(笑)
 また、相手側(サーバ側)は普段使っている64bitのWindows10Proとします。
 この条件で必要なモノは以下の通り。

LAN Manager
そのもので探そうとすると何処にも無いので、WindowsNT4.0 ServerのインストールCDをヲクで狩って下さい。今なら安価で入手出来ます。なお、AT機用のLAN ManagerはM$のftpサーバで公開されていますが、そもそも98x1で動かないとか日本語が使えないとか色々メンドウなので、そっちは無視しましょう。あと、Windows2000やらNT3.5とかで無く、NT4.0のServerですからお間違えなく。
まともに動く98x1
TCP/IPはクソ重いので、それなりにパワーのある98がよろしげかと思われます。あと、上手く動かないときに障害判定が面倒くさいので、必ず「まともに動く」ことを事前に確認して下さい。「まともに動く」には、HDDにDOSやテキストエディタなど当たり前以前のソフトがは入っていて稼働状態になっている事も含まれます。
DOS用のLAN Managerのデバイスドライバが手に入るNIC
モノによってはWindows用のドライバしかないので要注意。Windows用のドライバは何があっても全く使えません。取りあえずドライバの中にMSLANMAN.DOSてな名前のフォルダがあれば、DOSで使える可能性が高いです。
NetBIOS over TCP/IPが有効になっているWindows10Pro機
homeでも動くでしょうけど、設定を直接レジストリをいじって変えなければならないとかで、かなり面倒くさいと思われ。あと、他のWindowsPCから共有フォルダが見えているのは最低ラインの条件です。ここがどうにもなっていないのは、大人しくWindowsをクリーンセットアップしてください(Windows7からアップデートしたヤツとか、かなり調子が崩れているので)。設定をいじり回すよりよっぽど楽に何とか出来ます。また、マシン名はNetBIOS名として使える英数字15字以内に設定してください。
最低限のネットワークの知識
小さな会社のネットワークなら独りで組めるくらいの知識は必要かと。いざ動かない場合に、何が悪いのか自分で原因を探らなければならないので。
最低限の98x1をしばく知識とツール類
CONFIG.SYSは素で書けるくらいの知識と、適切なDOS環境を構築するツールは必須かと。
CDドライブとFDDが両方使えるPC
上で狩ったCDからセットアップファイルをFDにコピーしなければなりません。流行のゼロスピンドルPCでは何も出来ませんよ? ちなみにPCはWindows機でも98x1でもどっちでも良いです。
FD 3枚以上
今更98x1で漲っておられる読者諸氏におかれましては1,000枚くらい普通にお持ちでしょうけど。

Windows10の設定

 最初に述べておきますが、今更DOSクライアントの接続を許す設定を行うと、セキュリティ的にはかなり脆弱な状態になります
 遊んだ後はきちんとお片付け。気が済んだら元の設定に戻して置いてください。そうしないとアナタのPCがハッカー共の”すくつ”になります。
 以下、順番もある程度大切なので、宗教上の問題や今日の占い、特段の問題が無ければ以下の順番で作業を進めてみてください。

  1. secpol.mscの設定
    セキュリティ設定 → ローカルポリシー → セキュリティオプション
    ネットワーク セキュリティ: LAN Manager 認証レベル
    LMとNTLM応答を送信する
    ネットワーク セキュリティ: 次回のパスワード変更時に LAN Manager のハッシュ値を保存しない
    無効
  2. ローカルユーザーの設定
    • 今回の遊びの専用のユーザ名、パスワードを設定する(パスワードは必ず設定)
      今までのアカウントを使い回しても上手くいきません。
       
  3. Windowsの機能の有効化または無効化 の設定
    SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート
    サーバ、クライアントとも有効化
  4. 共有フォルダの設定
    • 共有フォルダには、上記専用ローカルユーザに権限を与える。
      フォルダのセキュリティでも権限設定を行うこと。

 この状態で、他のWindowsPCから普通に共有フォルダにアクセス出来るか確認してください(もちろんアカウントの類は適当に設定するとして)。
 ここで普通のWindowsからアクセス出来ないようであれば、DOSからは何があってもアクセス出来ません。

LAN Managerのセットアップディスクの作成

 ヲクでポチったインストールCDで、\CLIENTS\LANMAN\DOS_NEC\DISKS以下にあるフォルダDISK1〜3の中身を、それぞれFDにコピーしてください。DISK4以降はNetware関連なのであまり使いません。それぞれのFDの名前とかは\CLIENTS\LANMAN\README.TXTを参照のこと。
 また、このFDにはNECのNICのドライバしか無いので、他のメーカーのNICを使う場合は、そっちのデバドラもFDに書き出しておいてください。

LAN Managerのセットアップ

 またもや最初に述べておきますが、NICによってはIOポートだの割り込みだので試行錯誤が必要となり、DOSの起動中にハングするとか頻発します。
 くれぐれもHDDからDOSが起動しなくなったらお手上げ!なんて状況を作らないようにしてくださいね?
 ここまで書いて何のことだか分からない人は、さっさとPCの電源を切って散歩に行って漲った気持ちを全て忘れるか、詳しいお友達にでも教えを請うて下さい。FDにDOSとエディタを入れて、いつでもHDDのCONFIG.SYSをいじれるようにしておけということです。
 また、TCP/IPはDOSのクセにメモリを200KB以上喰いますので、一旦LAN Managerが起動すると他のアプリはまともに動かなくなります。
 なので環境を切り替える仕組み(例えばHSBとか)を上手く使って通常の環境とLAN Managerの環境を分けるとか、UMBの確保に青春を費やしてご自分で何とかしてください。その辺、管理人は面倒見きれませんので周知徹底を。
 では、さっそくインスコして参りましょう。以下は、NICとしてPC-9801-104を使った場合の説明です。他のNICを使う場合は、そのドライバの添付文章を目を皿のようにして読み込んでおいてください。
 98x1でDOSが起動したら、「DOS Setup for LAN Manager」ディスクのSETUP.EXEを起動してください。
 途中の設定項目は適当に(基本はリターン連打)。なお、拡張版と基本版の選択がありますが、必ず拡張版を選択してください。基本版ではTCP/IPが使えません。
 あとはセットアップが指示するようにFDを入れ替えていきます。
 次にNICのデバドラを選択する画面になります。ちなみにこの画面は超絶不親切で、一般的なNICの名称(PC-9801-104とか)が一切出てきません。型番ぐらい入れとけと思うのですがねぇ。今回のサンプルであるPC-9801-104は、「NEC B4680インタフェース (NIB DT/Noteタイプ) NDIS MACドライバ」を選択します。他のNICは適当に選ぶか、TABキーで<その他のドライバ>を選択して、以降セットアップに従ってドライバを選択してください。
 また、この辺でNETWKSTA.EXEがどうのとエラーが出てきた場合(DOS7とかに入れたときとか)、後にnet start workstationコマンドでエラーを出してきますので、その時はあとでHDDのLANMAN.DOS\NETWKSTAにあるNETWKSTA.500をLANMAN.DOS\NETPROG(このディレクトリは、net start workstationの後に出てきたエラー(NETWKSTA.EXEが実行出来なかった)に表示されるファイルパスのディレクトリのこと)にコピーしてファイル名をNETWKSTA.EXEにすれば大丈夫です。
 次はネットワークプロトコルの選択です。ここは何も言わずに”MS TCP/IP NDISドライバ”を選択してください。(画面の操作は、マウスを使うかWindowsのキーボードの操作を思い出して頂ければ何とかなるかと。基本はTABでフォーカスを変えていきます)
 次の画面はネットワークドライバの設定ですが、今回はこれ以上の設定は行わないのでそのままリターンを押して下さい。
 次はIPアドレス等の設定です。お使いのネットワークに合わせて適当に入力して下さい。また、TABキーで<詳細設定>に入るとDNS関連の設定が出来るようですが、ドメイン環境で無いと動かないので、ドメコンが無い人は無視しておきましょう。
 次は自機(98x1)のコンピューター名やデフォルトでログオンするユーザ名の設定を行います。

コンピューター名
ネットワーク内でかち合わない名前にする
ユーザ名
Windows10 PCで設定した専用のローカルユーザー名をそのまま入れる
ドメイン名
もしドメコンがあるならドメイン名を、無ければstandaloneと入れておく

 次はWindowsの確認ですが、画面の説明を読んで適当に選んで下さい。
 そして最後の確認画面ですが、今までの設定で間違いが無い自信があるならそのままリターンを押して下さい。またFDからデバドラなどをコピーした後にメッセージが出るので、画面に従ってください。(NICによってはまたセットアッププログラムが起動してきますが、もしエラーを吐いてもそのまま続けてみてください)
 セットアップが終わったら、FDを抜いてリセットしてください。次回からNICのデバドラやTCP/IPがロードされるはずです。
 パスワードを聞いてきますが、今の時点ではサーバ(Windows10 PC)にログオン出来ないのでリターンで良いです。

LAN Managerの設定

 さて、早速net view \\サーバ名などを嗜みたくなるものですが、ここははやる気持ちを抑えて我慢。ちなみにDOS環境ではnet viewコマンドは動きませんので、取り急ぎがっかりしてください。
 現状、98x1はLANには繋がっていますが、ドメコンが無い場合は名前解決の手段が何も無い状態です。LAN ManagerはNetBIOSで動いているのでIPアドレスでサーバの指定が出来ませんから、マシン名からIPアドレスに変換する名前解決手段が必要です。
 ドメコンが無い場合は、LAN Managerで使っているhostsやlmhostsにWindows10 PCのサーバ名(NetBIOS名)とIPアドレスを設定する必要があります。
 例えばAドライブに標準的な設定でLAN Managerをセットアップした場合、A:\LANMAN.DOS\ETC\にHOSTSとLMHOSTSなどがありますので、Windowsと同じ様にサーバ名とIPアドレスを追記してください。
 追記したら、色々メンドウなのでリセットして下さい。

覗いちゃおう

 ここまでの設定が上手くいっていれば、net useコマンドで共有フォルダを覗きに行けます。(DOS7とかの人は、上述のNETWKSTA.EXE関連のエラーも再確認)
 なお、起動時にパスワードを聞いてくるかと思いますが、ドメイン環境が無い場合に正しいと思わしきパスワードを入力しても何かエラーっぽいことを必ず宣ってきます。(ログインしましたが、ドメインには認識されませんでした、云々)
 これはパスワードの正否ではなく、単に「(そもそもありもしない)ドメコンにログイン出来まへんでした」という意味ですので、ドメコンが無い人は毎回無視してください。何の実害もありません。
 さて、サーバ側の準備および心の準備が出来たら、以下の呪文を唱えてください。Windowsに弄ばれて幾星霜、DOSコマンドなんて覚えてませんよね。

net use ドライブ名: \\サーバ名\共有フォルダ名

 例えばネットワークドライブをGドライブ、サーバ名がharibote6、共有フォルダ名がtestなら、

net use g: \\haribote6\test

 となります。ここで、今までの人生の行いが善良かつ設定に間違いが無かった場合は「コマンドは正常に終了しました.」と出て、以降Gドライブでサーバの共有フォルダが覗きに行けます(ついでにコンベンショナルメモリの残量も見てドン引きします)。
 何かしらエラーが出たら、日頃の行いの悪さを呪ってください。全てはアナタが悪いのです。

MS-DOSエラー 5 が発生しました
SYS0005: アクセスが拒否されました
どうやらサーバには到達したみたいだけど、ログイン出来無い。
Windows10 PCで設定した専用のローカルユーザー名とパスワードが間違っていないか、共有フォルダのセキュリティが適切に設定されているのか、LAN Managerのハッシュ値を保存しないが無効化されているのか。
MS-DOSエラー 53 が発生しました
SYS0053: ネットワークのパス名が見つかりません
サーバを全く見つけられていない。
Windows10 PCの方がの設定がとにかくどうにもなっていない。OS毎ぶっ壊れていてNetBIOS経由で共有フォルダを掘れていないのかも。面倒ならクリーンインストールする。
または98x1のIPアドレスや、HOSTSやLMHOSTSがおかしいとか。
MS-DOSエラー 55 が発生しました
SYS0055: ネットワーク装置がもうありません
どうやらサーバには到達したみたいだけど、接続すべき共有資源が無い。
Windows10 PCでそもそも共有フォルダが設定されているのか、SMBv1を使う設定が出来ているのか。
MS-DOSエラー 67 が発生しました
SYS0067: ネットワーク名が見つかりません
どうやらサーバには到達したみたいだけど、接続すべき共有フォルダが見つからない。
net useコマンドで、共有フォルダの名前が間違っていないか。

 他、使いそうなコマンドを。

■共有を切断する
net use ドライブ名: /delete
※切断しないで98x1を落とした場合、次回もまた自動的に接続してくれる場合があります。

■ログオフする
net logoff

■ログオンする
net logon ユーザ名 パスワード

■情報表示
ipconfig

■ping
ping サーバ名

 なお、共有を開始してから15分くらい経つと、サーバ側から勝手に接続を切られます。それが面倒な場合は、サーバ側でKB297684を参考にして設定を変えてみて下さい。

 A-MATEにちびおと付けたった

 管理人の常用の86音源はちびおと((C)mfzantou様)標準装備なのですが、最近入手したA-MATE(Ap3とかAnとか)にはまだ付けていませんでした。
 なので「付けたらどうなるんだろう?」(日本語訳すると、「付けるのにどれだけ大変なんだろう?」)という素朴な疑問を解消するために、ヲクでフィーバーしてちびおとを大量に仕入れてきましたので、さっそく4台のA-MATEに付けてみました。

 Ap2はこちらを見て頂くとして、ちびおとをA-MATEに付けるのはAn以外は結構簡単です。ApあたりもYM2608Bの周りは空いているので、特に難しいことは無いかと思われます。
 A-MATEへの愛情が爛れてしまった貴兄におかれましては、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 Ap3にスリムCDを付ける

スリムDVDとMOを突っ込んだAp3
スリムDVDとMOを突っ込んだAp3

 家に転がっているAp3はファイルベイ(要は普通の5インチデバイスが入る)モデルなので、ついついどこぞのV166と同様にスリムCDとMOドライブをマウンタに詰めて取り付けたくなってきます。
 ところでAp3のIDEは初期の物なんだかインプリメントが中途半端なのかよく分かりませんが、あらゆるATAPIのCDドライブ(DVDドライブ)が接続出来るわけではありません。むしろ普通に繋げて動くドライブがかなり限られる感じです。
 管理人が実際に試して動いたドライブを以下に晒して起きますので、万が一似た様なことをする際には適度にご参考下さい。

動いた
Sony NEC Optiarc AD-7560A、Sony Optiarc AD-7590A
NEC系のドライブが無難?
変換したら動いた
エスエージェー製スリムSATAドライブ→IDE変換アダプター+それなりのSATAドライブ
BDドライブも動いたからAp3では鉄板か?
動かない
Panasonic UJ-850,UJ-870

 ちなみにスリムIDE→IDE変換基板は変換名人などの物で動きますが、変換名人の場合はマスタ/スレイブ切替のジャンパ(J4)を出荷時(たぶん3-4)から1-2に変えると確実に基板が燃えるので要注意。管理人は実験中に3枚の基板を燃やしました。
 また、デバイスドライバはNECCDM.SYSが使えると思います。

 令和の時代にDOSでググりたい(けどできなかった)

 98のDOSでLANを使える様にしてからおよそ一年。巷ではこんな記事で一部世間がザワついておりますが、アホな管理人は思ったわけです。
 「これ、オレでも出来ンじゃね?」と。
 そして結果から言えば、やっぱり出来ませんでした(涙)
 偉大なる先人がなぜダム端末でお茶を濁すに至ったのか、単にそれを追体験しただけに終わりました。

お気軽にWindowsでぐるぐる〜

 承知しております(にっこり)。「コレジャナイ」ですよね。
 さて、98x1という範疇であるならば、腐ってもWindows2000まで対応しているPC98。何の苦労も無しにインターネットに繋がります。
 今更Windows98あたりの「インターネットに普通に繋がるOS」を9821で動かして25年前のPCでネットに繋げたった!とかどや顔でほざいたところで、末代までクズの誹りを受け続けるでしょう。少なくとも管理人は軽蔑します。ンなこたぁ出来て当たり前なんじゃ、ボケェ!と。
 というならば、せめてWindows3.1あたりでネットに繋ぐのが人としての最低限の礼儀というものでしょう。
 ちなみに繋がる事は繋がります。ググれます。設定だって、ネットに落ちてる情報をちゃんと見れば誰でも出来るでしょう。単にWindows3.1はWindowsとか言うくせにDOSのメモリが少ないと動かなくなるだけの使えないアプリですので、ひたすらCONFIG.SYSをいじってUMBの確保に青春を賭せば良いだけです。
 なお、ヘタレな管理人は色々面倒くさいので、取りあえずWindows3.1が稼働状態であったPC-9821Ap2にLANMANとネスケをぶち込んでお茶を濁してみました。分かっております、Ap2はおよそ27年前という比較的新しい機種ですので、マシンのポテンシャル的にもWindowsを動かすに特に苦労することはありません。こんなもん誰だって出来るんじゃボケェ、タコ!!と言われても、謹んで受け入れるしかないのです。
 重々承知しております。

LAN Managerでぐるぐる〜

 98のDOSで動くブラウザが無いので出来ません!!(号泣)←そんなの管理人は開発出来ません
 ちなみにLAN Managerで、DNSによる名前引きとPINGは使えるので、GoogleのサーバとPingを通じて通信する事は出来ます。しかしPing応答ごときで「DOSでGoogleにアクセスしたった!(ドヤァ)」とかやれば、末代までクズの誹りを受けたあげくに来世にも何かしら呪いを掛けられても甘んじて受けざるを得ません。
 誰かLAN ManagerのTCP/IPスタックに対応した、98DOS用のブラウザって知りませんか?(結局人任せかよ)
 ちなみにFreeBSDとか使えばそれなりにネットに繋がるらしいですが、今更UNIXとかいじりたくないので華麗にスルーさせて頂きます。
 98用のLANMANがもうちっと早く出ていればDOS用フリーウェアも多く出たのかも知れませんが、庶民が何とか使える様になった頃は既にコンパックショック以降でしたからねぇ。やる気のある人は皆Windowsに移行してしまったので、LAN Managerに対応したフリーウェアとかほとんど出ませんでした。

TEENでぐるぐる〜

 フリーのTCP/IPスタックであるTEENの環境では、Browser Returnsというナイスなブラウザがあるので簡単にGoogleのサーバにアクセス出来ますが、Browser Returnsはformタグに対応していないので検索は出来ません。
 それに万が一formタグに対応していても、今のWebコンテンツは重量級のJavaScriptでゴテゴテになっているので、まともな動作はそもそも不可能かと思われます。
 このWebですら、JavaScriptが無い環境だとメニューとか表示出来ませんし……。
 結局、DOS環境や古いWindowsでインターネットに接続しても、Webサービスがちっとも動かないから全然使い物にならないって事ですね。
 やはりダム端末として接続するのが一番正しい運用な気がしました。

 ところで、Windows3.1からインターネットに繋ぐのは、もしかするとDOS/Vに比べて98の方がまだ楽かも知れません。
 先程もちらっと書きましたが、Windows3.1からネットに繋ぐには、メチャクチャメモリを使うLAN ManagerをDOSで常駐させなければなりません。
 98だったら画面表示やキーボードの類は特にデバドラ無しに使えますが、DOS/Vで日本語とか使うならフォントドライバやらが必要となり、DOSでキチキチにUMBを取らないとWindows3.1すら起動出来なくなります。
 以前VM環境でWindows3.1をインストールしてネットへの環境を試みたことがありましたが、UMBを上手く取れずにLAN Managerが動いた状態でWindows3.1を起動することが出来ませんでした。全部英語環境でやればギリギリ動くらしいのですが、結局そこまで根性が出なかったので以降放置。やはりDOSは98の方が良いですね。

 PM-SC301NS(Rev.B)買ったった

LHA-301の部品を移植したPM-SC301NS
LHA-301の部品を移植したPM-SC301NS

 Project M.P.Sさんのツイッターで見てからずっと欲しかったPM-SC301NS。発売当日にポチって、ようやく改造する気力が沸いてきたので(第二期(Rev.C)発売日に、第一期版(Rev.B)を改造してるとかどんだけ〜)、この時のためにヲクで狩りまくったLHA-301のモツを移植してSMIT付きのボードに仕立て上げました。
 もちろんちゃんと動きましたよ。あちこちハンダ不良が出て、結局部品の全ピンの導通チェックをしましたが。
 ちなみに我が家だとSCSIコネクタはD-subハーフピッチでないと辛いので、SCSIコネクタもD-subに貼り替えました。
 取り急ぎ、HDB98((C)まりもさん)で適当にAE10と速さ比べをしたので晒しておきます。Cバスなのでこんなもんでしょう。

■PC-9821A-E10
Grain size32768163848192409620481024512
Speed(top)230021602040185014501020634
Speed(end)230021602040184014501010632
Seek time1087 points.
■LHA-301のモツ入りPM-SC301NS
Grain size32768163848192409620481024512
Speed(top)486043903890319021801330753
Speed(end)486043903870312021601320749
Seek time510 points.
☆測定環境(PC-9821Ap2)
CPUIO-DATA PK-A586/98
ドライブKingston SVP100S264G 64GB + 変換名人(SATA→IDE) + AEC-7726H
メモリ125.6MB
Misc.増設2ndCache
OSMS-DOS Ver.6.20

 あと、改造していて気がついた点を以下に載せておきます。

 上にも書いてありますが、他の基板でチップの載せ替えとか平気で出来る人じゃないと改造は無理です。人生で最高難易度の電子工作でした。もう楽しくて仕方ない。←ドM

 ちなみに好きすぎてRev.BとCとDをそれぞれ3枚ずつ買ったのはナイショ。Rev.BはLHA-301、Rev.CはSC-98IIIのモツを載せてみた。Rev.Dは今のところ現状保管中。

 98の画面の明るさって

 以前、イキってAp2で久しぶりに16色CGを描いたとき、出来上がった絵の色が、何か他のWindows機に比べて妙に濃ゆいなぁと思っておりました。色温度とかそういうのでは無く。(ちなみにネットにあげているのはちゃんと色調節し直したので濃くないです)
 そして先日掲示板にも同様な問合せがあり、それを総合すると、Ap2やらが出しているアナログRGBの電圧がちょっと高いのではないか?と思うに至りました。

16色ストライプ
テスト用の16色ストライプ画像
PC-9821Ap3のアナログ出力(R信号)
PC-9821Ap3のアナログ出力(R信号)

 という事で、実際にオシロで波形(R信号)の波形を見てみたら、案の定電圧が高く。
 賢明なる読者諸氏におかれましては釈迦に説法ですが、映像信号は75Ω終端で0.7Vp-pであります。ところが上記画像から分かるとおり、ウチにあるAp3の映像信号は0.8175Vp-pになっています。
 そして試しに他の98共も測ってみた結果、以下の通りでした。

アッテネータもどき
アッテネータもどき
本体電圧
PC-9821Ap30.8175Vp-p
PC-9801US0.7125Vp-p
PC-9821Ap20.8050Vp-p
PC-9821V2000.5650Vp-p
おまけ ASUS P8Z770.7000Vp-p

 うぅ〜ん、物の見事にバラバラ。やる気あるのかNE○。と言うか、P8Z77とかアナログVGAなんておまけ世代のマザーなのにきっかり0.7Vp-pで出してるって素晴らしいですね。
 さて、アナログRGB全盛時代の高級モニタだと、映像信号の最低電圧と最高電圧それぞれをぴったり合わせられるのでこんな電圧がおかしくなっている本体でもきっちりとした色(輝度)でキャリブレーション出来るのですが、令和の時代のモニタはよっぽどの高級機であってもアナログRGBなんてろくすっぽ調整できません。映るだけマシ、アナログ入力すら無いものがほとんどです。
 VGA→HDMI変換器でゲインの調整でも出来るのがあれば良いんでしょうが、無い場合はRGBの信号ラインにアッテネータでも咬まして電圧を下げる必要があります。とは言いつつ、管理人はにとって98は起動するだけで十分、色の正確性なんて二の次以降だったりするのでどうでもイイやと思っているのが本音だったりしますが、試しにアッテネータを作って電圧を調整してみることにしました。
 構築?順序は以下の通り。

  1. 画面を真っ白にして、オシロでRGBのどれでも良いので信号レベルを確認。もちろん75Ω終端を忘れない。
  2. 減衰率を計算する。オシロで取得した電圧をXとすると、0.7÷Xで求まる。
  3. 『デシベル計算』で減衰率をデシベルに変換する。
  4. 『各種 ATT. 減衰器 の 計算』でアッテネータの抵抗値を計算する。入出力インピーダンスは当たり前だけど75Ω。

 格好良く?コネクタに納めたい場合は部品点数を少なめにしたいので、抵抗器が2つで済むL型アッテネータで試作しましたが、まぁ何となく階調がしっかり出る様になりました。(もちろんオシロで0.7Vp-pになっているのは確認済み。あと画面で黒が潰れてるように見えるけど、写真を撮る腕が悪いだけ)

オリジナルの16色ストライプ
オリジナルの16色ストライプ(白が潰れている)
アッテネータを付けた16色ストライプ
アッテネータを付けた16色ストライプ

 もし98で画面が妙にまぶしく感じるなぁと思っている方がいらしたら、試しにアッテネータを組んでみると良いかも知れません。ちなみに映像信号は普通のテスタだと計れないのでご注意を。安いので良いのでオシロが必須、あと75Ωで終端しないと電圧が高く出るので気を付けて下さいね。

 PC-9801USにYMF288載せたった!

USに実装したYMF288変換基板
USに実装したYMF288変換基板

 一部の98界隈で「革命的同人ハード!」と言われていたYM2203のYMF288変換基板。頒布の話が出てきた頃からアリエクからYMF288を仕入れたりといろいろ準備しておりましたが、M.K Workshopさんで販売を開始されていたのを見かけたので、部品が実装されたのを3つほどポチ。だって他のDACやらOPAMPやら入手するのがめんどくさいんだもん……←ダメ人間
 基板はすぐに届きまして、そして手もとにあるアリエクで入手したYMF288は見なかったことにしておいて、この手の変換基板をPC-9801USに実装する情報をネットで探しておりました。アナログ系はどうにかなるとしても、A1をどこから引っ張ってくるか、いまいち確証が得られなかったからですね。何となくアドレス線がいっぱい来てるはずのROMあたりに繋いだら良いんじゃないかとか思っていましたが、同種の基板を頒布されているおふがおさんのページに写真入りの記事があったのでがっつり参考にしつつ、USに突っ込んでみました。
 特に問題無く動きました。
 なので先人に敬意を表すると共に、USに突っ込む時のTipsをいくつか晒しておきます。うちの場合はM.K Workshopさんの基板を使っているので、同じモノをお持ちの方は参考になるかも。

A1の取り出し口

 おふがおさんのページではBIOS ROMの8ピンから取られています。
 多分そこが一番ハンダ付けしやすいのでオススメですが、ここの管理みたいにジャンパー線はとにかく短く!!な偏執狂コダワリある場合は、YM2203のとなりにあるでっけぇASIC(D95101GL)の139ピンからA1が出ているので、狭ピッチのQFPにもめげずにジャンパを飛ばせる人はそこから取ってもいいでしょうし、管理人みたいに根性が続かない場合は裏面のビアから取っても良いかと思われです。

A1の取り出し口1
A1の取り出し口1
A1の取り出し口2
A1の取り出し口2

アナログ出力

ジャックの接続
ジャックの接続

 おふがおさんの基板ではオペアンプからの出力が直接出ているので途中にカップリングコンデンサをカマしていますが、M.K Workshopさんの基板は基板にカップリングコンデンサを載せる構造なので、基板上のL/R端子から直接USマザーのステレオミニジャックに結線できます。
 ちなみにUSマザー実装されているジャックですが、先ほども書いたように(もともとモノラルのくせに)ステレオミニジャックで、しかもスピーカーとの切替が出来るスイッチ付き。基板の番号(ジャックのピン番号)はそれぞれ以下の感じ。

ピン番号役割
GND(スリーブ)
L入力(チップ)
L出力(スピーカーへ)
R出力(スピーカーへ)
R入力(リング)

 なので3と4をショートしておけばLRを混合した音を本体スピーカーから出せるというワケですね。USは初めからFM音源のステレオ化改造を見越した設計だったんでしょうか?

変換基板の実装

 M.K Workshopさんの基板は電解コンデンサが立てて実装してあるため、ICソケットを付けると高さがあるため上部の電源ユニットと干渉するかも知れません。
 写真では検証用のジャンク基板(まぁちゃんと動くけど。そもそも我が家にあるUSは全部ジャンクだ……)なのでICソケットに載せていますが、普段使いのUSではマザーに直接変換基板をハンダ付けしました。特に問題無く動いています。

 ところでこの変換基板ですが、動作に-12Vが必要無いしDACまで付いているので、例えば電源が壊れて+5Vと+12Vだけの電源を無理矢理内蔵させたものとか、FM音源回路が壊滅的にぶっ壊れていてどうにもならない状態の機体でFM音源を修復するとかにも有効ですよね。オリジナルのFM音源では-12Vを必要とするので、-12Vが無い場合はFM音源が鳴らなくなるのですが、この変換基板は+5Vだけで動くのでわざわざ-12Vの電源を入れる必要がありません(もちろんCバスにも供給されなくなるのですがそれは別の話)。

 令和にVXを磨く

磨き終わったVX
磨き終わったVX

 このページの最初に書かれているとおり、管理人の98人生は(果たしてその人生が良いものか悪いものかは置いておくとして)VXから始まりました。
 その後色々と機種を渡り歩いてきましたが、「いずれはVX」と思っていたある日、戯れにヲクで入札していたらPC-9801VX21をさっくり落札出来ました。まぁ縁なんてものはこういうものでしょう。
 VXの持病といったら、RTCやらメモリスイッチ保持のためにマザーに載っているニッカド電池の液漏れでありますが、この機体は発生はしていましたが結構少ない方でした。ちなみにVXのニッカド電池は水色と茶色の2種類が使われている様ですが、水色のほうが液漏れが激しいとのこと。茶色のだったらアタリみたいですね。
 また98といえば腐れ電解コンデンサの腐汁で腐る、というのがありますが、VXの時代は四級塩の腐れ電解コンデンサが無かったので「単に古い普通の電解コンデンサ」が使われています。もちろん30年を超えているので交換した方が良いのですが、今回は知見が無いのと個体が1台だけなので交換は辞めておきます。壊したら取り返しが付かないので。
 さて、液漏れしているニッカド電池の処遇についてです。諸先輩達の修理記事を拝見するとニッケル水素だとかに交換されているのですが、このVXを現役当時のように四六時中使うならばそれでいいのですが、ウチではYoutubeのネタ動画を作ったら多分ほったらかしになるのが目に見えております。つまりバカ正直に充電池を入れても長期放置で過放電、すぐに劣化してまた中身を噴いて基板を壊す、という未来しか見えませんので、いつも通りにダイオードを咬ましたCR2032を突っ込んでお茶を濁すことにします。まぁ他の機種で数年間ほったらかしても問題無く動いているので大丈夫でしょう……。
 なお、ジャンク品として入手しましたが、特に故障している部分は無かったので適当に掃除して実用になるべくほどほどにカスタマイズしてみました。

BIOSの切り離しスイッチ

VXのCバスカード達
VXのCバスカード達

 このVXは動画撮影やらそのほか実験やらで色々使う予定なのですが、なんせせっかちなもんでHDD使わないときにSCSI BIOSのイニシャライズ動作とかがウザくて仕方ないし、サウンドBIOSも普段はEMSを使うので不要、ただたまに古いゲームを動かすときに必要なので、要は用事によって各BIOSのON/OFFが頻繁に必要になる事を意味しています。
 これらBIOSのON/OFFは、素のままならいちいちボードを抜いて基板上のディップスイッチを切り替えなければならないのですが、まぁそれも甚だ面倒だし、それにCバスボードの抜き差しって地味に手を怪我することが多いのですね。なんで外から簡単にON/OFF出来るスイッチを付けておきました。
 ところでスイッチを付けるといっても特段変な改造をしているわけでは無く、基板上の当該のDIPスイッチに並列にトグルスイッチを付けただけです。DIPスイッチをOFFにしておけば、あとはトグルスイッチ側でON/OFFできます。超簡単な改造ですね。
 頻繁にON/OFFするDIPスイッチがあって面倒な思いをしている人は、お気軽工作なのでやってみてはいかがでしょうか。

86音源を内蔵スピーカーに繋ぐ

VXのサウンド用コネクタ
サウンド用コネクタ
サウンド用コネクタへの結線
サウンド用コネクタへの結線

 VXとかRシリーズでは、26Kや73音源ボードから本体スピーカーを鳴らす為のコネクタが付いていますが、なぜ故か86音源にはそのコネクタがあらず。
 VXに86音源を入れてもFMはおろかPCMすら普通に鳴りますので、本体用の出力くらい26Kなりを踏襲すればいいのにと思う今日この頃。ぶっちゃけいちいちスピーカーを持ってくるのも面倒なので、本体内蔵スピーカーから簡易的に音が出る様にしておきました。
 ちなみにVXの場合、サウンド用コネクタのピンアサインは本体奥側(コネクタがある方)からGND、本体スピーカーのミキシング回路、アナログRGBのAVOUT(10,11pin)へ直結、となっております。要は86音源のLINE OUTを真ん中にピンに繋げば音が鳴るので、適当に配線しておきました。
 なおそのまま接続すると、LINE OUTの出力レベルが高すぎるのか音がかなり大きくなるので現物合わせで220kΩの抵抗を直列に入れ、また、VX本体内で音が反響して中低音が響き過ぎて音が聞きづらかったので、これも現物合わせで680pFの積セラも直列に入れておきました。もちろんこの辺、本来ならばまともなアッテネーター回路とまともなバッファとまともなハイパスフィルタとまともなLRのミキシング回路を組むのが人の道として正しいのですが、なんせ面倒くさいので適当に済ませました。86音源が音を出しているのを簡易的に確認出来ればええ、という割り切りでやっております。良いオトナは決してマネしないでくださいね。

☆VXのスペック
CPUTx486SLC2 40MHz(IO-DATA PK-X486S50)
ドライブ5吋 2-modeFDx2
メモリ4.6MB
SOUNDPC-9801-86
SCSI HBAIO-DATA SC-98II
その他Roland MPU-PC98II
OSMS-DOS Ver.3.3

 US Powerd By YMF288にラインアンプを突っ込む

USに組み込んだラインアンプ
USに組み込んだラインアンプ

 先日USにM.K WorkshopさんのYM2203→YMF288変換基板を突っ込んだワケですが、オリジナルのUSに比べて少々スピーカーやLINE OUTの音量が小さくなります。
 オシロで信号レベルを見てみたら、オリジナルはざっくり2Vp-pのところ、変換基板の出力は240mVp-p。10倍程度増幅すればだいたい同じになる感じですね。
 なんで自分で回路を作るのも面倒なので(最近そんなのばっかり)、デジットの「ステレオプリアンプ30倍」をポチって増幅率を10倍にして使ってみました。
 まぁだいたいオリジナルと同じ音の大きさになりました。音質も全く問題ありません。
 もちろんLINE OUTのレベルが少々低くてもアンプのボリュームをちょいとヒネれば問題無いのですが、普通に使うボリュームの位置が9時だとすると、変換基板のままだと11時まで上げないとならないのですね。で、万が一そのままCDなりDACなりの音を出してしまうと耳が吹き飛ぶくらいに爆音になってしまうので、たまにやらかして心臓が止まりかけるわけです。
 なんで出来れば普通の機器とレベルを合わせたかったのでアンプを付けてみました。
 なお、アンプの基板はD95101GLの上に貼り付けるのがほどよいのですが、普通に部品を立てて実装すると電源に干渉するので、背の高いのは寝かす必要があります。


 以上が管理人と愛機DA、Ap2、Ap3、An、Xa7e、V166、US、FAと共に歩んできた歴史をざっとまとめてみたものです。妙に詳しい日付がありますが長年つけてた小遣い帳がものを言います。
 さて、約30年にも渡るこの改造記の主力コンテンツは、あくまで鬼改造を施したPC-9801DA2なのですが、そのDAをコキ使っていた約6年間でCPUを取り替えたのが2回ほど。その間に巷のCPUも2回ほど様変わりをしています。管理人が80386から486DLCに取り替えた時、世間では80386から486へ変わりました。そして管理人が486DLCからCx5x86に変えたとき、486からpentiumへ。
 時代がpentium一色となり、OSはWindows95が当たり前という時代に、管理人はひたすら386アーキテクチャのマシンを弄くっていました。もちろんOSはDOS! 結局、486もpentiumもMMX-pentiumも、現役当時は使うことはなかったんですよね。だから、自作機を組んでいきなりpentiumIIを使ったときの感動と言えば……なんだかよく分かりませんでした。ただ、ソフトシンセがちゃんと聞こえるなーとか、Video for WinodwsやQuick Timeの映像がコマ落ちしないで見られるなーとか、44.1KHzで16ビットのステレオPCMが音飛びしないなーとか、ワープロで、キーを押したままスクロールさせたとき、キーを離せばちゃんとスクロールが止まるなーとか……
 ……って、何言ってんだコイツみたいなことばかり書いてますが、DAの時はもちろんソフトシンセは音楽として聞けず、動画関係は必ずコマ落ちし、PCMももちろん音飛びし、何かのアプリでキーを押し続けようものなら離しても暫く止まることがないばかりかそのままバグって止まる……などという程度のことは日常的(というか、毎回)でした。
 では、そこまでヘビィな環境で何であんなに長く使ってたかと言いますと、やはり

のなせるワザでしょうか?
 ……すみません。ワタクシ、機械ふぇちなモンで、つい……。
 では、そんな愛すべきDAの黄金期、1997年10月くらいの環境を基に、DAと言う名機の神髄に迫ってみたいと思います。

次…DAのポテンシャル

 まずは、97年10月当時、管理人のシステム(個人的にNHLシステムと呼んでました)に付いていた、すべてのデバイスを載せておきます。

アップ1
我が友SCSIデバイス
机の背面
DA黄金期の机の裏
DAの背面2
入り乱れるコード2
お部屋の一角
DA黄金期の我が机上
アップ2
ミキサー2つ
DAの背面1
入り乱れるコード1
ジャンルモノの名前モノの説明
本体NEC PC-9801DA2※1
CPUMELCO EUD-0MCPUアクセラレータ
メモリ46MBytes
WinアクセラレータCanopus PowerWindow 928※2
SCSIインターフェイスIO-DATA SC-98III※3
サウンドボードNEC PC-9801-86
ビデオオーバーレイIO-DATA GV-SB
MIDIインターフェイスRoland S-MPU/IIN※4
HDDFujitsu M1606S-512
HDDSeageate ST41600N※5
MOOLYMPUS MOS331
CD-ROMPioneer DR-124XICM製品
CD-ROMCARMATE CD-RX4ICM製品
スキャナEPSON GT-8500WINS※6
ディスプレイIIYAMA MT-8617E※7
増設FDNEC PC-9831-VW2※8
増設FD東京NEEDS NFD-235VA※9
マウスELECOM GRAIO VALIABLE
タブレットWACOM KT-0405-R(ArtPad)
プリンタEPSON PM-700C
モデムMicrocom V.34 ESII
集中スイッチSANWA SUPPLY SS1-8502

 一応、上記のようなデバイスがDAに全部くっついていました。今から思えば、よく全部のデバイスが動いていたもんだと感動ものです。
 しかし、(決して正常動作とは言えないが)ちゃんと動かすには、それなりの苦労と工夫がいったもんです。"モノの説明"にリンクが貼ってあるので、もし興味があればのぞいてみてください。

すべての始まり 名機DA

 今更語ることも無いでしょう。とにかく素晴らしいマシンです。
 256色専用ゲーム以外なら、よほど古いものでない限りどんなアプリも動きます(大好きなギャラガは動かない……)。ただし、EUD-H0Mを載せると動かないゲームが若干確認されてますので、ゲーム専用と割り切るなら486DLCがおすすめです。
 ちなみに、EUD-H0MはCONFIG.SYSでドライバを読むまでは386-20MHzと同じ速さなので、486DLCに比べて起動が若干遅くなり、またOSがDOSでなければ全く高速化できません。
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PowerWindow928について

 個人的には、このクラスのグラフィックアクセラレーターがDAには一番合っていると思います。PW968はもっと速いけど、値段が異様に高いし……。(ちなみにPW968は持ってますけど、単にコレクションです)
 ところで、このボードを使ってWindows95を動かす場合は以下の注意点があります。下に紹介しているSC-98IIIと相性問題が出る事と、WindowsのインストーラーなどがNEC純正アクセラレーターと誤認識する事です。
 SC-98IIIの場合は、下述の説明を見てください。
 PW928がNEC純正と誤認識する事ですが、管理人はPW928の設定をEPSON互換にして回避していました。
 ところでこのボード、Windows3.1時代のウリの一つ、仮想画面がWindows95以降では無くなりました。なので9801専用ディスプレイが全く使えなくなりました。おかげでマルチスキャンディスプレイを買うまでWindows95が使えませんでしたよ……。
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問題児、SC-98IIIについて

 SCSIバスにつながっていたデバイスを紹介します。

IDデバイスベンダーモノの説明
0HDD 1.0GB
M1606S-512
FUJITSUロジテック SHD-BA1000 5,400rpm シークタイム11.8ms MRヘッド採用
1HDD 1.3GB
ST14600N
Seagate学校のゴミ捨て場にいたのを、つれて帰る。5吋だし、音がすんごいうるさい。5,400RPM シークタイム13ms
2MO 230MB
MOS331
OLYMPUSロジテック LMO-420S 4,200RPM シークタイム28msの有名な地雷ドライブ
3CD-ROM
DR-124X
PIONEERICM CD-660S これも学校のゴミ捨て場よりつれて帰る 4倍速
4なし
5SCANNER
GT-8500
EPSON時々動かないことあり。下を参照
6CD-CHANGERCARMATE安かったんです。ガーガーうるさいです。トラブルメーカーです。
7SCSI HBA
SC-98III
IO-DATAさみっと。

 以下の事象はWindows95での場合です。
 上述でPW928と仲が悪いと書きましたが、どうもこれはIRQの取り方に問題があるようです。デフォルトではSC-98IIIはIRQ3を使っているみたいですが、そのままだと絶対に起動してくれません。MS-DOS互換モードで起動する事も無く、途中で固まります。ですからSC-98IIIのIRQは9を使うのが良いと思われます。
 また、このボードでは唐突にWindowsが起動しなくなることがあります(再起動しても全く立ち上がらなくなる)。その場合は、Windows95のCONFIG.SYSにDOS用ASPIドライバを入れるとMS-DOS互換モードで起動するようになり、いったん起動すればASPIドライバをはずしても起動するようになります。
 なので、常にCONFIG.SYSにはASPIドライバを記述しておき、行頭にREMをつけておくだけというのがめんどくさくなくていいのではないでしょうか。
 あと、このボードはSCSIデバイスの名前をしっかり読まないことが多いです。システムのプロパティーでディスクドライブを見てみると、変な名前のデバイス名ばかりあったり、なぜかCD-ROMが12個出現したりと、ワケの分からない動作ばかりしてくれます。
 DOS上ではほぼ完璧に動いてくれるのに、実に残念です。しかし唯一、DOS上からスキャナは使えませんでしたね。これはWindows3.1でも言えることですが、スキャナからのデータをHDDに書き込もうとすると、そのままフリーズしてしまいます。この辺は、原因は(ありすぎて)確認できませんでした。
 最後に、PW928とSC-98IIIの組み合わせで、シャレでSafeモードで起動しようものなら次からWindows95は起動しなくなります。これも、ASPIドライバで元に戻りますが、なんなんでしょうかねぇ……。
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S-MPUの受難

 1つ目。DOS窓からは、S-MPUは全く使えません。MPU-98IIなら使えるのに。
 2つ目。ゲームは、半分くらいしか使えません。起動したら、問答無用でハングアップするもの(某姫屋SOFTの古いもの)もあります。
 3つ目。DAにつないでも、あまりMIDIアクセラレーションの恩恵を受けられません。元が遅すぎるんです。
 4つ目。半端なPnPが面倒です。SMPUENA.EXEとか無ければ単なる板にしかなりません。
 5つ目。どうせなら、古いS-MPUを買いましょう(涙)

 文句ばっかりですが、実際以前のMPU-98IIの方が色々と安定動作してくれていました。Windows95使用時では若干もたりが出ますが、ゲームやその他シーケンサーなどがばっちり動いてくれますし、それにDOS窓からも使用できます。
 しかし、ここで注意して貰いたいのは、DAに、S-MPU/IINでの組み合わせがあまり芳しくないと言っているのであって、S-MPU/IIN自体は、ちゃんとしたPnPBIOSを積んだ、Windows95動作保証機で使えばすばらしいモノです、たぶん。ちなみに、管理人はR○landの回し者ではありません(笑)
 DAでS-MPU/IINを楽しく使う場合のつまらないテクニックですが、イネーブラ(SMPUENA.EXE)をゲームなどのバッチファイルの先頭にでも入れておくことでしょうか。ゲームによっては、一旦DOSに戻ってから2回目以降に起動が出来ないもの(某LeafのLVNシリーズ)がありますが、先の方法で回避できる場合があります。
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でっかいHDD

HDDアップ
下のがHDD

 さて、このSeagateのHDDですが、起動時間がやたらと長く、しかもジェットエンジンみたいな鳴き声を発します。でも、シークの音はそんなにうるさくないし、13msと結構高速です。ところで。どうやらこのドライブ、91年に作られたみたいですが、SCSI-2で同期転送までしてくれるんですねー。
 管理人の記憶が正しければ、この頃って100MBのHDDが10万円くらいで売ってたと思うんですが……
 なかなか気合いの入った値段だったんでしょうね、1.3GBだし。それに91年ってSCSI-2の製品なんてマトモに売ってなかった頃だと思いますが……
 そもそもこのHDDが学校のゴミ置き場に捨ててあったと書きましたが、そのときのHDDが据え付けてあったケースを見るに、どうやらどこかのUNIXかSunの外付ドライブだったみたいですね。
 このクソ重いHDDをゴミ捨て場から持って帰る最中に、友人達はどうせ壊れてるだの40MBしかないだのとひたすら悪口を垂れてましたが、実際パソコンにつないでFDISKを掛けたときの容量を見て、誰しも絶句していました。
 いきなり「くれ!!」とか抜かす痴れ者もいましたが、無視無視。いずれ壊れると捨てぜりふを吐くヤツもいましたが、最後まで壊れることなく動いてくれました。
 ちなみに、HDDのケースはあまりにも大きく、えらくじゃまだったので、このHDDをDAに内蔵していました。
 けど、モノは5吋フルハイト。5吋のFDDを抜き取って、そこに無理矢理つっこんだ訳ですが……おとなしくはまるわけはないと。
 仕方なく、DAやHDDの金具をへし折ったり削ったり、何とか内蔵させました。

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GT-8500について

 あまり異常な動作はしない方ですが、SC-98IIIとの絡みでしょうか、時々動作不良がありました。
 ただし管理人の環境の場合、SCSIケーブルの全長が5.4mもあったので何とも言えないですが、時々プレビューが出来なくなることがありました。
 原因は分かりません。ドライバのバージョンアップで直ったのかもしれませんが、もう調査出来ませんし。
 あと、16ビット環境(DOS、Windows3.1)ではほとんど使用できませんでした。上で書いた通り、スキャナの読みとり中にHDDにアクセスしたとたん、しっかりフリーズします。(HDDのランプが付いたまま止まる)
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ディスプレイの底力?

 飯山電機のMT-8617Eの場合、マニュアルでは垂直同期は最低56Hzとなってますが、何とか46Hzまで映りました。
 DOSな98ユーザーの場合、30行計画やTTなどによって行数を増やすと思います。このディスプレイでは35行くらいが限度でした。
 ちなみにV166(31KHzモード)+LCD2690WUXiの組み合わせでは、46行まで表示出来ました。
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3.5吋FDDへのあこがれ

 管理人はPC-9831VW2を改造して、内蔵ドライブとして動くようにしておりました。DAの内蔵ドライブ用ケーブルを延長して外に出し、それに直接3.5吋ドライブを繋げるという方法です。これで外付けのNFD-235VAと合わせ、3.5吋FDDを4ドライブ体制で使っておりました。
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1.44MBへのあこがれ

 NFD-235VAを買うとき、店の人は『Windows95だと1.44MBの読み込みは保証しない』と言ってました。つまり、DOSでのみ1.44MB FDの読み込みが行えると言うことでした。
 でも、ためしにドライバを入れたら、Windows95上でも1.44MB FDの読み書きをちゃんとしてくれました。
 しかし死ぬほどアクセスが遅く(1MB書くのに5分以上待たされる)、それにLFNが全く使えませんでした。それにマイコンピューターを開くのに、FDを入れていないのにも関わらず30秒程度待たされるとか、とにかく実用には耐えませんでした。
 また、DOS上ではアクセスはそんなに遅くありませんが、DISKキャッシュの類が全く効果ありません。これは、1.44MB FDの読み書きするためのドライバが、キャッシュドライバに対し、1アクセスごとにディスクを出し入れしていると同じデーターを渡しているのだと思われます。(つまりアクセスする度に、ピピピッと出し入れの検知音が鳴り続けている。)
 ただし、1.44MB FDとは何の互換性も持たないDAにとっては、かなりありがたい存在でした。
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 とにかく、不安定要素だらけでまともな環境じゃありませんでしたよね、DA。まぁ、それでも良い思い出です。もう二度と戻りたくないですけどねぇ……(涙)
 今のところはここで終わりですが、またネタが出来たら更新するかもしれません。