2003-066
ENIGMA
1943年、ドイツ軍の暗号化装置「エニグマ」の暗号コード「シャーク」が変更された。
このままでは連合軍の補給艦が全てドイツの潜水艦・Uボートに撃沈されてしまう。
一刻を争う事態に、最初に「シャーク」を解読したトムがロンドン郊外の暗号解読チームに呼び戻されることになった。
彼はこれまで神経衰弱により強制的に休暇を取らされていたのだ。
イギリス諜報部は暗号解読チームの中にスパイがいると踏み、捜査を開始する。
その捜査線上、トムが休職する原因となった元恋人のクレアに嫌疑がかかる。
彼女は暗号変更の当日から行方不明となっていたのだ。
トムは暗号を解読するため、そして元恋人に起こった事実を解明するため、クレアの友人であるへスターと共に諜報部の目を掻い潜りながら独自に調査を始める。
主題が定まらない。
恋人の行方なのか、暗号の解読なのか。
二つを上手に絡ませてくれればいいのだが、残念ながらバラバラな印象しか残らない。。
2003年5月10日 千代田区公会堂