細木かずこの占いで人は幸せになれるのか
細木 数子(ほそき かずこ 1938年4月4日 - ) 占い師。東京都出身。 東京成徳高校中退。
10代でコーヒー店を経営し、20歳で銀座にクラブを開き実業家として活躍。
21歳の時に結婚その後間もなく離婚。波乱万丈の人生を経て1982年から六星占術に関する著作を次々に発表して一躍有名になった。
銀座時代(1983年)に、終戦の詔書に携わったという陽明学者の安岡正篤と、六星占術の禁を犯し、六星占術で言うところの自分の「大殺界」の真っ最中に再婚したが同年死別。
結婚当時、安岡は85歳と高齢だったこともあり、遺族とは訴訟合戦となった。
著書は100冊以上に上り、その売り上げは総計3900万部以上と言われ、「占いの本を世界一売った人」としてギネスブックにも掲載されている。 京都府内に豪邸があり、多数の高価な骨董品やブランド物は『ウンナンの気分は上々。』などテレビ番組で紹介された。
愛のエプロンでは、大変(料理の)腕前がよく、ジャッジマンからも「最高だ!」と言われ評判となっている。 2003年頃からテレビ各局で人生相談を行う特別番組が20%前後の高視聴率を叩き出すようになり、各局が争奪戦を繰り広げ「視聴率の女王」とまで呼ばれる。
溝口 敦

細木数子―魔女の履歴書

細木数子―魔女の履歴書 人気ランキング : 866位
定価 : ¥ 1,365
販売元 : 講談社
発売日 : 2006-12
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なぜ庶民から絶大な支持を受けている理由が知りたい

私は、細木数子の事は好きでもありませんし、占いも興味がありません。
でも、彼女のテレビ番組自体は、好きで結構見ています。
あれだけ、色々な人に対して、ズバズバと物が言える彼女を見て、すっきりした気持ちになっているのだと思います。
本書では、彼女の過去から現在に至るまでの暴力団との関わり。墓石販売に関わっていることなど、彼女の本性が暴かれています。
彼女がテレビ番組の中で、暴力団の力を背景に、その関わりを知っている芸能人に対して、好き勝手なことが言えるのは、至極当然のことだと言うのが分かります。
ただ、気になるのは、最初から彼女を悪いと決め付けて、文章が書き進められている事です。客観的な事実を並べてその結果悪いですよね、と言う結論に至るのであれば、分かります。しかし、冒頭から彼女が悪い理由を見つけてきて、述べている印象を受けます。その点が、すっきりしません。
書いてある内容を読めば、彼女がまっとうな人物でないことは分かるのですが。

キワものではない。必読の良書

細木数子の暴露物と聞くと、安っぽい印象を受けるのだが、とんでもない。戦後社会の歩みと共に育った拝金モンスターを重厚な筆致で描いた見事なドキュメンタリーである。数々の脅しや圧力もあったようで、暴力団関係の取材では定評のある溝口氏しか、この偉業は達成できなかっただろう。占いや墓で数々の庶民を不幸に陥れている彼女に比べたら、一部投資家をひっかけたホリエモンなど無罪に等しい。今日なおテレビでは傲岸不遜で性悪な彼女の姿を電波で流し続けているとは、何とも恐ろしいことだ。えっ、ここまで書いていいの?と痛快を通り越して、やや「引きたく」なるほどの筆致の鋭さは必読。最後に彼女の脅しで芸名を変えた芸能人(おさる他)がすべておちぶれ、改名を断固拒否した次長課長だけが元気なのはおかしくもあり、哀れでもある...。

「ずばり」書いた本

この本を読めば彼女のあの高圧的なキャラクターが、どのようにして形成されたのかが理解できる。人間不信や拝金主義が渦巻く環境のなかで、弱い立場の女性である彼女がどう生き抜き、現在の立場を築きあげたのか・・・、それはTVドラマ『黒革の手帳』のような、いやそれ以上にドラマティックな人生の連なり。また身の危険を感じながらも、筆を貫いた著者と取材チームのジャーナリスト魂に感服。

細木数子の実像

今やテレビ等で顔を見ない日がないと言っても良いほどの細木氏ですが、恐らくこの本が出なければ多くの人々が素顔を知らないまま細木氏を褒め称えて、細木教の信者になっていたでしょう。

硬派のジャーナリストとしても著名な溝口敦氏がなぜテレビによく出る「占い師のおばさん」を題材にしたのか最初は疑問を感じていました。本書で溝口氏自身も最初は取材対象にもしなかったそうです。しかしながらその実像はとても他人事や見過ごす事ができないものばかりです。

とかく日本人は強い口調でモノを言い、歯に衣着せぬ言動を好む傾向が多いようですが、氏が出演している番組が高視聴率を叩き出している背景にはこれがあるのではないでしょうか。

決してスキャンダル等の興味本位で描かれているものではなく、細木氏自身の様々な「功罪」がこの本には凝縮されています。

この著者しか書けなかった

かねてより誰かこの人の正体を暴いてくれないかと思っていた。
当初は数回の連載でスタートしたらしいが、取材するに従い、
あれよあれよと意外な事実が判明し、長期連載、単行本化へとつながったらしい。
読むほうとしても、なんと、なんと、と驚きの連続である。
著者自身のみならずご子息に対する襲撃、裁判等多くの困難にもかかわらず
溝口敦の辞書に「手加減」という言葉はない。

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