はじめに

2001年11月5日公開

常時稼働のファイルサーバーが欲しい
 パソコン歴が長くなれば当然色々なファイルがディスク内にたまってきます。
 自分のファイルしかなければ、どこにファイルを置こうが自由なのですが、家族で使うファイル(住所録や旅行のデジカメ画像とか)は、当然、お互い分かる所に置いておく必要があります。うちの場合、家内も専用PCを持っており(改造286Vです)、共通で使うファイルは家内のPCに置いておくようにしているのですが、自分のPCからアクセスする場合、いちいち家内の改造286Vを起動せねばならず結構面倒です。
 改造286Vを家内用PC兼ファイルサーバーとして常時稼働させるというのも考えましたが、ファイルサーバーにするには容量が4.3GBと少ないことや、K6−IIIを使っているため電力消費が大きいこと、そして動作音がうるさいことなどの理由で断念。特に最後の動作音については、PCを使っていないときはかなり気になるもので、家内から「うるさいから止めて」と言われかねません。

PC-286UX  いろいろ考えた末、常時稼働のファイルサーバーをつくることにしました。問題なのは設置場所で、うちも御多分に洩れず部屋が狭く、邪魔にならないようなマシンにする必要があります。そこで思いだしたのが、いずれPC化改造するつもりで押入に塩漬けしていたエプソンPC−286UX。スリムなマシンというだけでなく、同じエプソン機ということで、改造286Vと重ねて使えばデザイン的にもピッタリです。

 このような経緯で、エプソンPC−286UXの改造に着手しました。
 もちろん大きさだけでなく、生活に密着できるよう低消費電力・低騒音も目指します。


PC−286UXについて
 PC−286UXはCPUに80286/12MHzを採用した3.5インチFDD搭載モデルで、1989年10月に発売されました。最大の特徴はその大きさで、横幅はPC−286Vなどの5インチモデルと同じでしたが、高さはわずか8.8cmと、まさにスリムパソコンと呼べるマシンでした。標準価格はHDDなしモデルで\268,000と、当時すでに発売されていたPC−9801UV11とほとんど同じでした。

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