ヘッドライト・テールライト

-34- (2007.8 - 2007.10 ) 


>> バックナンバーリスト へ戻る




 ('07/10/31) 
富士F1グランプリ問題とはなにか?

富士スピードウェイで何があったのか、何がなされなかったのか、そして何が報道されて、何が報道されなかったのか、これはメディア研究の生きた教材ではないかと思います。批判に晒されている側は、とにかく75日が過ぎるのをじっと待つことになるでしょうが、ジャーナリズムは不祥事の責任追及が目的というわけではありません。今回の富士スピードウェイF1は、ただ観客がひどい目に遭っただけの問題なのかどうか。

映像で確認できる事実としては、まずこちらにあるリンクで、「テレビ静岡」が放送したニュース番組をYouTubeで見ることができます。さらに、こちらのブログでは、2日目の予選を観戦したものの、バス待ち地獄に疲れ果てて、決勝を見に行くのを止めたファンが映像記録を公開しています。 

これだけでも、シャトルバスによる観客輸送企画は、そもそも算数の問題として考えてみても、どだい無理無謀であることは最初から分かっていたことで、主催者がいう「不手際」などではなかったことが分かります。つまり、あえて一般観客の待遇を犠牲にしての強硬策だったことになります。その証拠に、予選で長蛇のバス待ち行列が発生していたにもかかわらず、決勝当日にも何の手も打っていなかった、隠しようのない事実があります。簡易トイレなどを用意するつもりさえなかった主催者の、尋常ではない興業姿勢が見て取れます。観客とは、喜ぶか不満を言うか、どちらかでしかないし、それ以上でも以下でもない、という哲学にも聞こえます。なにか、ヒトの意志というものに無頓着なような。

以下のレポートは友人のKさんからのもの。つまり、私がソースを確認した情報です。

[CBX]さん、こんばんは。
ご無沙汰しております。[T]です。

僕も富士に行ってきました。と、言っても決勝だけですけど。

当日、談合坂5時。山中湖Pに6時。その時はバス待ちもなく、スムーズでした。
雨の降る中、首を長くしてスタートを待ちました。

スタートと言っても、めったにお目にかかれない、ローリングスタートでしたけど。
ブロックで空いていた観客席の意味は後で知りました。急いでもスタートには間に
合いませんから、走らないで下さいなんてアナウンスもあったそうな。

十分にレースを堪能して、第二ゲートの側でウイニングランを見届けました。
そこから速攻でバス停に。朝から予選時のバスの不手際(道路陥没)を謝り、善処
すべく検討を重ねている旨の場内放送はありました。

しかし、バス停に行ってびっくり。

長蛇なんてもんじゃない列。それに、案内のアルバイトが最後尾にいるだけ。
それどころか、列の分類もされていなく、実際別の行き先の列に紛れてしまいました。
それでも、なんとか3時間待ちでバスには乗れました。
道中、諦めて歩いてパーキングに向かう人をたくさん見かけました。

何より驚いたのは、パーキング着いてから。
なんと、8割方の車が残っていたのです。
4時間待ちは冗談じゃないかもしれません。
バスに乗ったはいいけど、トイレを我慢できなかった人の悲惨な話も聞きました。

確かに、それなりの準備はあったとは思います。
しかし、観客は看板方式で流れてくる部品とは違いますよね。
トヨタのせいにはしてはいけないかもしれませんが、こんなGPだと先が無いな。
それが正直な感想です。

但し、F1の走る姿と音は一見の価値があったのも事実。
特に、ハミルトンだけ違う音を発していたのには、感嘆しました。
コカコーラコーナーへの進入の音の高さ。
その立ち上がりのトラクションコントロールの利かせ方など。

またまた、長くなりましたので、この辺で。


 ('07/10/16) 
富士F1グランプリとフライデー

私の勤務する会社のオーストラリア社員が先月から今月初めまで東京に滞在、ちょうど富士スピードウェイでF1日本グランプリが開催されるので、F1好きの彼は、オーストラリアでチケットを購入して決勝当日、同じくオーストラリアの販売店社長と観戦に出かけました。

富士スピードウェイの最寄り駅は御殿場なのに、チケットは新富士からバスに乗るよう指示されておりました。私は自宅でテレビの実況を見ておりましたが、雨のレースのためか、観客もしぼんで見えました。

翌日、感想を聞いたら、意外なことを話してくれました。早い時間の新幹線で行ったのに、レース会場までのバスが遅れに遅れて、スタートぎりぎりに到着したこと、さらに帰りのバスは行列が1キロ以上も伸びて、整理するスタッフもいない。トイレもなくてその場で用を足す人もいた。いつバスに乗れるのか見当もつかないので、一計を案じて二人は「エアプレーン、エアプレーン」と叫びながら係員に帰国便に乗り遅れるフリを装って割り込ませてもらい、なんとか東京に帰り着くことができた、とのこと。

はて、それは初耳。F1グランプリ開催にそんな失態と醜聞があったのなら、これはニュースになっていたはずなのに、テレビも何も伝えていませんでした。Yahoo!ニュースに出ているかと捜しても見つかりません。オーストラリアでプレス関係にコネのある彼は、帰国したら、富士F1グランプリの事実を雑誌にレポートするんだ、と息巻いておりました。

F1に入れ込んでいない私はその後忘れていましたが、今日の『ガンバレ! ゲイツ君』がこの顛末を取り上げておりました。まさに、オーストラリア人の社員が語っていたことが事実なら、それもほんの序の口だったことが分かりました。とくに、先日『フライデー』がたかが写真のミスで発売中止になったと報じられたのは不審な感じがしたものですが、じつは「今回のトヨタの醜態を大特集したために電通とトヨタが圧力をかけた」らしい、というのも頷けます。

こうなると、醜態がニュースなのではなくて、出版妨害のほうが、もし事実なら、大事件のはずですが、なんだかニッポンメディアも北朝鮮とどっこいどっこいのような。

折しも、Wikipediaが『富士スピードウェイ』の項目ですでにこのF1日本グランプリに言及しています。さっそく、この記述にも圧力がかかり始めている気配がありますので、メディア論とジャーナリズムに関心のある方は、これからの推移にもご注目を。


 ('07/10/10) 
CB750のCB"X"バージョン

HONDAのCB750にCBX1000のカラーリングのスペシャルバージョンが発表されています。

ロードスポーツバイク「CB750」の細部を変更するとともに特別仕様の「CB750・スペシャル」を限定発売(HONDA広報 9月28日)
http://www.honda.co.jp/news/2007/2070928-cb750.html
私個人としては現行のカラーリングはレトロ過ぎて好みではありませんでしたが、このCBXカラーはシルバー、レッドともに上品でよくナナハンの風格にマッチしています。小さなナナハン市場によくぞこの空冷CBを絶やさないでいるのは、これがHONDAにとってもシンボル的なバイクであるからでしょうか。

以前なら街乗り用途もあったでしょうが、今では購買層は中高年で、ツーリング目的ではないかと想像します。せめてアクセサリーにサドルバッグやパニアケースを用意してほしいところ。さらにエキパイをCBX400Fのようにクロスできたら、これはナナハンとしては究極のCB"X"になるかも。


 ('07/10/9) 
500ccスクーター

って、YAMAHAのTMAXだったか・・・。


 ('07/10/8) 
スクーターの危険回避能力は?

ノリックの愛称で親しまれていたGPライダーの阿部典史さんの交通事故死のニュースが報じられました。それによると、「7日午後6時20分ごろ、神奈川県川崎市の(中略)片側2車線の市道の右車線をスクーター型の500CCバイクで北上中、前方の左車線からUターンしようとした4トントラックを避けようとしたが、衝突して対向車線に放り出された」とのこと。非業の死が悔やまれます。

大型スクーターって、125, 250, 400, 600ccしか知りませんが、500ccが加わったのかな。それはともかく、大型スクーターはとくに大都市圏で人気です。私は原付きスクーターに乗っていたことはあるものの、大型スクーターは経験がありませんので、自信をもってコメントはできませんが、ロードスポーツタイプに比べて、制動能力や旋回性能に不安を感じます。もしも、ノリックがスクーターではなくてスポーツバイクに乗っていたなら、事故は回避できたかも知れない、とつい想像してしまいます。

スクーターは便利な乗り物ではありますが、販売台数だけを話題にするのではなくて、その危険回避能力についてももっと冷静な実験と理論が必要ではないかと思います。GPライダーの死を無駄にしないためにも。


 ('07/9/30) 
ハーレーダビッドソンの成長神話

9月13日のYahoo! News でロイターの報じたハーレージャパンの記事は短時間でトピックス一覧から消えたので、気づいた方は多くはなかったかも知れません。各メーカーが苦戦する二輪市場にあって、ひとり売り上げを伸ばし続けて気を吐くハーレーを紹介しています。

『シルバー特集:中高年の「あこがれ」、ハーレーの販売が好調 』 (ロイター 9月13日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070913-00000644-reu-bus_all

国内二輪車市場がピークの約5分の1にまで縮小するのとは対照的に、ハーレーは22年間連続で前年比プラスを続ける。その勢いを支えるのが中高年層だ。2年前に約4割だった新車購入者に占める40代以上の割合は、06年には約5割へと拡大している。

ハーレーの日本での販売台数は ハーレージャパンのHPに公開されています。それによると、1985年の時点ではわずか884台だったものが、2000年には9467台、そして昨年度は14026台と、驚異的な伸びを示しています。

以前分析したように、251cc以上の二輪市場はわずか8万台ほどですので、いかにハーレーの占める割合が大きいかわかります。大型バイク免許が教習所で取得できるようになったことや、中高年が戻ってきたこともあるでしょうが、女性が乗れるシート高や、女性向けにファッション性とブランド力を強く押しだしてきたマーケティングが成功したこともあるのでしょう。

では、本家アメリカはどうかというと、上記の記事の3日前にダウ・ジョーンズがハーレー本社の業績下方修正を伝えていました。

『ハーレーダビッドソンが大幅安、通期利益と7−9月期出荷台予想を下方修正』(ダウ・ジョーンズ 9月10日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070910-00000014-dwj-biz

ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)7日の米株式市場で、オートバイ大手のハーレーダビッドソン(NYSE:HOG)が大幅安となった。8月の販売不振と景気減速を理由に7−9月期のオートバイ出荷台数と2007年通期見通しを下方修正したことで売られた。

ハーレーの最近の成長を支えたのは海外からの需要。主力の米国市場では住宅ローン金利が上昇する一方、価格が下落するなか、新車1台に2万5000ドル以上費出するという通常でも高額な買い物なのに購買者にとってさらに厳しい状況になっている。米国だけでなく世界でもハーレーの需要に減少の兆しが見られる。

ハーレーの販売実績はハーレーダビッドソンのHPのIRのページに公開されています。 その数字をグラフにするとこのような推移になります。

ハーレー販売台数推移

昨年度はアメリカ国内での販売が 273,212台、国外向けが75,984台。合計で349,196台という数字も驚異的ですが、ハーレーというバイクは、自国の市場で支えられていて、とくに輸出依存ではないことが分かります。ダウ・ジョーンズの記事で、海外からの需要が成長を支えた、というのは、国内の減速分を一時的に輸出分が支えている、という意味になります。

同じくハーレーのIRのページには会計報告も公開されています。それを見ると、2006年度の売上げが58.0億ドル(約6400億円)、粗利益が22.3億ドルで、売上げに占める割合が38%。しかも販売管理費が8.2億ドルと少ないので、経常利益が16.0億ドル、対売上げ比で28%といいう高利益体質を誇っています。

ですので、不安材料は株価の下落ではなくて、アメリカ国内の販売増が景気の好調をバックにしたものならば、これはやがて風船がしぼむように下降線を描くかもしれない、ということでしょう。

では、そのとき、ハーレーの海外輸出が売上げ減を補うことになるのかどうか。ハーレーの2006年度の輸出台数75,984にたいして、日本での販売台数は14026。ハーレーにとって重要な輸出相手国ですが、ハーレーは日本メーカーのように輸出依存型になっていないので、どれだけ輸出が伸びるかどうか、疑問です。とくに、ハーレーに憧れる層は、バイクそのものよりも、むしろアメリカ文化への傾倒が強いことがあります。ですので、文化的にアメリカの影響下にある国ではハーレー人気が強いでしょうが、それがどれほどあるかどうか。

その点、日本では女性ライダーをターゲットにした販売戦略が成功して、ファッショナブルなバイクとして、アメリカ本土とは一味違った乗り方を普及させていることが、本国のハーレーにもフィードバックされてもよさそうです。


 ('07/9/17) 
有料道路のあり方についての意見募集 公開投稿

9月7日のコラムで紹介したように、「社会資本整備審議会 道路分科会 有料道路部会」による「新たな課題に対応した今後の有料道路のあり方について」(中間とりまとめ)について意見公募がありました。公開投稿を約束した私の回答文は以下のとおりです。意見募集は明日18日の17時までですので、ぜひ皆さんもご参加を。折しも連休で、高速を利用した方、したくても利用しなかった方も多かったのでは。高速料金問題を考えるひとつのきっかけではあります。

*Q-010. 高速道路の料金を引き下げて、一般道路から高速道路へ利用の転換を図るなど、
料金によって交通を誘導し、高速道路ネットワークの有効活用を図ることについて、どの
ように思いますか。(自由回答)

 回答
 高速料金の引き下げはおおいに歓迎したい。ただし、交通の誘導を目的とするあまり、
 時間と地域を限定した複雑な割引制度だけにとどまらないようにしていただきたい。
 そもそも、道路は一般道であろうと自動車専用道路であろうと、そこから収益を
 上げるための手段ではなくて、人の自由な移動と、物資の迅速な運搬のための、重要な
 社会インフラであるはずで、その観点からしても、現在の高速料金が異常なまでに高いのは
 事実。

*Q-011. 高速道路をより利用しやすく安全なものにするための施策について、どのよう
に思いますか。(自由回答)

 回答
 高速道路は一般道よりも安全な道路だが、長距離運送トラックなどは、料金を
 セーブするために、敢えて一般道を走ることが多い。そのために、本来自動車
 専用道路を利用すべき大型車が一般道に「誘導」されているために、一般道の
 安全性が低下していることも、高速道路の安全施策の一部として考慮いただきたい。

*Q-012. その他、「新たな課題に対応した今後の有料道路のあり方について」(中間とり
まとめ)に関して、ご意見がありましたらお書き下さい。(自由回答)

 回答
 中間とりまとめでは言及がないが、高速料金の5つの車種区分も見直す必要
 があるのではないか。人の移動という観点からすれば、一人当たりの移動コストから
 普通車を1.0とした場合、たとえば大型バスは2.0、二輪車は0.5くらいにすべきではないか。
 また物資の輸送という観点からすれば、高速料金は輸送コストの大きな部分を占める
 ため、たとえば地方の物産は価格的に不利になる。物流の効率化から言っても、トラック
 の高速への「誘導」のためにも、トラックも普通車と同じくらいの料金にすべきと考える。


 ('07/9/8) 
ETC割引は周知・享受されているか

1年半にわたり「二輪車ETC問題」を連載したのは、ETCによる料金所ノンストップ通過そのものが目的だったのではなくて、四輪ETCの各種割引を受ける権利を奪われていることの抗議の意味もありました。

そのETCによる割引ですが、1年半前と現在とではいつの間にか変更されている点もあります。たとえば、私は国立府中ICから入って中央道を河口湖や塩山までよく利用します。ところが以前は50%の早朝割引(朝6時まで)が

「中央道及び阪和道は大都市近郊区間のみ割引となります」(2005.7.1のバンフレット)
と、適用除外でした。中央道の大都市近郊区間とは 高井戸ー八王子間 のことです。そのために、6時から9時の時間帯の通勤割引しか使えませんでした。それがいつのまにか、早朝深夜割引が中央道にもそのまま適用になっています。

つまり、通勤割引の効かない高井戸ー八王子間の500円が早朝割引で半額、さらに河口湖までも半額になります。

これは100キロまでという制限があります。すると、府中ICから甲府昭和ICまで早朝割引で5割引きで走行して、甲府昭和でいったん出て入り直し、そこからさらに通勤割引を使うと94.7キロ先の松本ICまでも半額で行けることになります。つまり、通常の100キロ走行の2回分が半額になります。

ちょっと紛らわしいですが、200キロ連続走行分が半額になるわけではありません。「高速料金Vsガソリン価格」の「長距離逓減制」を参照ください。

100キロを超える走行距離全体に適用になる割引は3割の深夜割引がありますが、私が利用する関越道の湯沢ー所沢間には土日祭日の渋滞対策割引(5割)が社会実験として実施されています。(詳しくは、http://www.go-etc.jp/waribiki/waribiki.htmlの ETC割引ガイドブック、及び「休日渋滞ポイントにおける時間帯割引」をご覧ください)

走行距離が100キロを超えたばかりに、または時間帯から数分はみ出したたために、5割引の対象の除外とならぬよう、ETCを装着された方は割引の権利の享受をお忘れなく。


 ('07/9/7) 
高速料金問題と国交省による意見募集

高速料金問題をとりあげたエッセーについて、Hさんよりいただいたメールを紹介します。全文引用するのは「援護射撃」してもらう意味もありますが、それに加えて、追伸にある国交省による有料道路のあり方についての意見募集をお伝えするためでもあります。

CBX 管理人様

以前に一度メールを差し上げたことがあります、[H]と申します。

今回の「高速料金Vsガソリン価格」のコラム、興味深く拝見しました。
高速道路(自動車専用道路も含めて)の通行料金の割高さに、私はいつも不快な思い
をしています。

周知の事実ですが、本来ならば東名は償却期間は終了しているので無料で通行できる
はずですが、「プール制」というワケのわからない理屈で、今後も永久的に有料です。

私は民主党が言うような「全面的に無料」などと絵空事を言う気はありませんが、高
速道路等の世界一高額な道路通行料が、どれほど日本国内の経済力輸送力を弱めてい
るのか、阻害しているかが想像できるだけに、いつも料金所を通るたびにツーリング
の楽しい気分に水を差されてます。

休日の都内自宅から箱根の往復。距離にして総200キロメートルにも満たないこの
区間をツーリングするだけで、帰宅した私の財布にはバサバサと音を立てる「通行料
金領収書」の束が出来上がっています。こんな国は先進国で日本だけです。恥を知れ!
と言いたいですね。

しかも値段は「軽自動車」。
ETCで通行料金の再設定なんてこれから簡単に出来ますから、オートバイの車両重量
と路面占有率を考えて、私は軽自動車の半分以下が妥当な料金だと考えます。

--------------
追伸

バイクユーザーサイトの掲示板に下記のようなリンクが貼ってありました。
国土交通省道路局有料道路課が実施する、中間報告書に対する利用者へのアンケート
です。その中で通行料金についても触れています。

PDFファイルで、しかも内容を理解するのに根気を要する素っ気なさですが、バイ
クユーザーが声を上げられる、数少ない機会と思います。
(それにしても、国民の多数に関係する事案を「ほとんど誰の目にも触れないであろ
う」という可能性の高いこうした告知方法を取るところが、いかにも役所です・・・)

「新たな課題に対応した今後の有料道路のあり方について」(中間とりまとめ)
国土交通省道路局有料道路課
http://www.jmar.biz/torimatome/

募集期間
平成19年9月3日(月)〜9月18日(火)(17時まで)

以上乱文にて失礼いたしました。
貴サイトを影ながら応援しております。

国土交通省道路局有料道路課の意見募集についてお知らせいただきありがとうございます。さっそくPDFをダウンロードして、「ご意見募集」のページもめくってみました。意見募集のはずが、最初に年齢やら高速利用度などのアンケート項目があり、なんだこれは?意見募集じゃなくてアンケート調査か、と思わせる手続きでしたが、やっと出てきた質問事項は以下の3つでした。
*Q-010. 高速道路の料金を引き下げて、一般道路から高速道路へ利用の転換を図るなど、
料金によって交通を誘導し、高速道路ネットワークの有効活用を図ることについて、どの
ように思いますか。(自由回答)

*Q-011. 高速道路をより利用しやすく安全なものにするための施策について、どのよう
に思いますか。(自由回答)

*Q-012. その他、「新たな課題に対応した今後の有料道路のあり方について」(中間とり
まとめ)に関して、ご意見がありましたらお書き下さい。(自由回答)

意見募集なんだから、最初に質問項目を提示して、回答の後にアンケート項目を並べるのが常識だと理解しますけどね。それはともかく、Hさんのいうように「バイクユーザーが声を上げられる、数少ない機会」ではあります。「中間とりまとめ」に目を通してから、私も意見しようと思います。せっかくHPを開設しているのですから、公開投稿にします。

 ('07/8/20) 
R1150GSの連続被害

BMW R1150GSが連続して被害にあっています。犯行の手口に共通項があります。No.4'164 豊島区のR1150GSさんは

池袋の西口で、(8月14日の)夜の10時ころ、1時間くらいの隙にやられました。
No.4'165 台東区のR1150GSさんのケースは、
平成19年8月17日19:20分頃着替えのため一時帰宅し自宅前路上に駐車。 同30分頃、エンジン音を聞き窓から外を見ると自分のバイクとホンダフ リーウエイ(シルバー若しくはグレー、250ccスクーター)の二台が並 んで急発進していきました。
これは、犯人が待ち受けていたか、後をつけてきたか、どちらかとしか思えません。明らかにR1150GSをターゲットにしているところを見ると、キーなしのエンジンのかけかたを熟知した上での犯行と思われます。

 ('07/8/16) 
刈羽原発「損傷は予想以下」って?

お盆で実家の柏崎に戻っていたときは晴天続きで、海も波はなく、澄んでいたので、例年のようにスキンダイビングに出かけました。いつもは磯遊びで混雑しているスポットですが、まるでプライベートビーチのように静かで、サザエも小振りながら充分採れました。 海水浴客が少ないのは、土砂崩れなどで海水浴場へのアクセスが限られていたせいと思いましたが、原発事故の影響もあったようです。

その柏崎刈羽原発を視察したIAEAの調査結果を報じるニュースの見出しが「損傷は予想以下」でした。それは結構だが、いったい、予想以下とはなんとう報告でしょう。事実に基づいた調査結果を出すべきなのに、「お前さんの予想との比較なんてどうでもいいでしょ」と毒づきたいところですが、見出しは編集者の管轄でしょうから、これは暗に皮肉を込めたものか?

記事には

IAEA筋は「調査団の視認では損傷がほとんどない。ただ、最終的な判断は、機器の計測など保安院の調査結果を待ちたい」と述べた。
<IAEA>柏崎刈羽原発の調査発表 「損傷は予想以下」(8月15日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070815-00000025-mai-soci
とあります。視認というのは、うわべを見ただけのような限界がありそうです。同じく15日のニュースに、
<柏崎刈羽原発>報道陣に公開 原子炉内部の被害は依然不明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070815-00000095-mai-soci
があり、そこに
地震で破損した排気ダクト周辺では足場が組まれるなど修理が進められているが、安全上もっとも重要な原子炉内部の被害状況は依然として判明しておらず、高橋明男所長は「運転再開については議論できる状況ではない」と述べた。
とあるように、まだまだ原発事故をめぐる不透明さはそのままです。そこには、東京電力による事実隠ぺいと情報操作の体質が濃い陰を落としています。

とくに首をひねるのは放射能漏れについての広報文書の以下の説明。

今回の地震に際して、放射性物質を含む約1.2m3の水が
6号機の放水口を通じて海に放出されました。現在、放出は止まっております。
この放出された水に含まれる放射性物質による影響を計算すると、
約0.000000002ミリシーベルトとなります。
これは、日常生活で1年間に自然界から受ける
放射線の量の約10億分の1であり、
健康への影響はありません。
(東京電力 http://www.tepco.co.jp/ のHP掲載のpdfから。アンダーラインはそのまま)
放射性物質の放出量を議論しているときに、なぜシーベルトという被曝量の単位が出てくるのか。上記のりくつだと、今回放出された1.2m3の10億倍、12億トンの放射能汚染水を海に放出しても「健康への影響はありません」ということになるか?または、この水を張ったプールで泳いでも大丈夫という意味か?

 ('07/8/15) 
クルマ離れ?

数日前のYahoo! Newsで、トヨタが若者向けに小型スポーツカーを富士重工と共同で開発しているという記事がありました。その背景が

「国内の自動車販売台数が減少を続ける中、特に「クルマ離れ」が進んでいる若者の関心を引きつけ、市場を活性化させる狙いがある」(時事通信)
というもの。

2年ほど前に、バイク産業について分析した際に、新車販売台数、保有台数、輸出比率などの推移をグラフ化しました。クルマについても、バイクと似た傾向を示すと予想しますが、ひとつ違うのは、クルマは、かつては所有することがステータスであったものの、現在では実用本位になっているように見えることでしょうか。そうすると、現在若者のクルマ離れとは、まずは、経済的事情が大きく作用しているものでしょう。雇用が安定して、経済的ゆとりができれば、趣味性の強いクルマももっと売れるはずでしょう。

ただ、クルマも昔と違っていまや電子制御機器の塊になってしまい、どれだけ「人が運転する楽しみ」が残っているのか、疑問でもあります。

大都市ではそもそも公共交通機関が整備されているので、多くの人にはクルマは必ずしも必需品ではありません。その点、地方のほうが、クルマなしでは生活できないくらい、その依存度が高くなっています。依存度が高いといっても、とくに高齢者はだれもがクルマを持ち、運転しているわけではありません。震災以来、柏崎に帰るたびに、救援物資の集配所へ行くにも、自衛隊の救援部隊が用意してくれた入浴サービスを受けるにも、クルマがないために思うように利用できないでいた高齢者世帯が多いことに、新ためて気づきました。

クルマ社会と言われる今日の生活様式を考えると、たんに新車の売れ行きがどうだというメーカー側の発想からではなくて、クルマ社会はいかにあるべきかという市民住民の側からのジャーナリズムが求められています。


 ('07/8/3) 
こんな警察官もいるということ

6月30日に「発見のお知らせ」を掲載したNo.4'111 市川市の CB750FB BOLD'OR2さんのケースは、新潟県の上越市で、「ナンバー無し、フレームNo.も削られて」いる状態で発見されたものです。どうして警察がオーナーにたどり着くことができたのか、不思議でしたが、ようやく昨日上越市まで引き取りに赴くことができたBOLD'OR2さんから、くわしくお話をいただきました。

それによると、市内の国道沿いのゲームセンターに駐車中の、125cc用のプレートをつけたナナハンを警察が発見。そのナンバーは半年以上前に上越市内で盗難にあったもの。数日警察が監視していたものの、使用者は現れず警察が没収。ナンバーも車体番号も分からないため、警察がメーカーに問い合わせてエンジン番号から車体番号を割り出して、被害届を出していたBOLD'OR2さんに繋がった、とのこと。

削られたフレームナンバーを警察がエンジン番号から突き止めてくれたケースは初めて耳にします。不審なナンバープレートに気づいたことといい、使用者を待ちかまえていたことといい、さらにメーカーに問い合わせればエンジン番号から車体番号を聞きだすことができることを知っていたことなど、担当の警察官もきっとバイクに詳しくて、バイク乗りだったのかも知れません。大都市では、明らかに放置バイクと分かるのに、素通りする警官が多い中、地方にはライダーの味方の警察官もいらっしゃるようです。

ホンダの「お客様相談センター」は車体番号から、搭載されたエンジン番号を調べてくれることがある、と当サイトで紹介しておりますが、それにしても、CB750FB BOLD'OR2って20年以上も前のモデルのはず。よくぞホンダはその製造記録を保存しているものよ、と感心します。




| HOME > バックナンバーリスト |