やっぱり!?感覚のズレYahoo! Newsの経済欄のトップに「プリウスの容赦ない比較戦略」との見出しで、この種の記事としては長い時間にわたって差し替えなしに掲載されていました。それは、プリウスの発表会での寸劇の様子から書き起こされています。なんでも、舞台上で2台の二人乗り自転車に4人が乗って、それぞれプリウスとインサイトを模した演技を披露したとのこと。
実際の映像はトヨタのHPで動画で見ることができます。 「新型プリウス記者発表会動画配信」の「トヨタのハイブリッドの特徴」
なんだか、小学生向けの寸劇に見えてしまうのは、私だけ?
業界プロの記者にたいしてこれだけならまだしも、この寸劇の内容をさらにマンガにしてカタログにも掲載しているそうです。
実際のカタログのその戯画を見ていないので、想像するしかできませんが、もともと車格とコンセプトの違う車にトヨタのこの広報スタイルはどうみても異常。これでは、インサイトを選んだユーザーに失礼だし、プリウスを予約した客の品格さえ傷つけてしまう恐れがあることに思い至らないのは、やはり「上から目線」のせいでしょうか。記事の以下の一文はジャーナリストならだれもがわかっていながら、あえて口にしないでいる禁句では?このあからさまな比較は、その場限りでは終わらない。なんとプリウスのカタログにも4ページに わたって、マンガでも紹介されている。 「ここまでやるか」と、トヨタの新型プリウスのカタログをめくった業界の誰もが一様に驚いた。 その内容は「あまりにも露骨で刺激的」(ホンダ首脳)だからだ。 『業界騒然!ホンダ「インサイト」をコケにする トヨタ「プリウス」の容赦ない“比較戦略”』 5月28日 ダイヤモンド・オンラインこの記事の選択は、Yahoo!編集部の見識によるものでしょう。この新型プリウスだけは受注が好調のニュースが続きますが、他の車種ははたしてだいじょうぶか。本来、高いはずのクルマが安くなれば、売れるに決まっている。ただ、プリウスの販売は絶好調だが、一部のトヨタ系ディーラーでは5月の受注のうち、8割が新型 プリウスというケースも。トヨタ系でもプリウス以外のモデルの受注は大幅マイナスが続いており、 一本足打法を危惧する声もある。 『【トヨタ プリウス 新型発表】受注台数10万台突破』 5月25日 レスポンス
感覚のズレ!? トヨタの広報モータージャーナリストではなくて「株式アドバイザー」の方が新型プリウス発売のプレスレリースについて、まるで「上から目線の宣言、申し渡しスタイル」と、その消費者目線の欠如を批判しています。
私はプレスレリースまで読んでいませんでしたが、あらためて目を通すとなるほど、たしかにお客様に読んでもらう文書にしてはお粗末、まるで車内文書かメディアによるチョウチン記事のようです。記事は以下のように結んでいます。このプレスリリースの何が問題なのか。高いところから宣言するような、モノ申す文体に なっていることです。トヨタなのだからこれくらい高飛車であってもよいだろう。こんな 擁護論もあるでしょう。しかし3代目プリウスの発表会では、次期社長に内定している豊田 章男副社長が3代目プリウスに乗って登場するほどの力の入れようだったのです。 『改善望まれるトヨタ自動車(7203)のプレスリリース=北浜流一郎』 5月20日 サーチナ新型プリウス205万円の報道があったときも、その関連記事の大方は「トヨタのことだから価格設定には十分準備と根拠があったはずだ」式の思い込みが読み取れたものです。いわばトヨタ神話。トヨタのやることにミスはない。はたしてそうか?トヨタ自動車ともあろう会社がこの点に気付いていないらしいのは不思議でなりません。 広報担当者が怠慢なのか、企業体質に問題があるのか分かりませんが、かつて「トヨタ 自動車株で自分年金を作ろう」という著書を出版したこともある私としては、ガッカリ させられるプレスリリースの文体です。 こんな無神経なプレスリリースをいつまでも発表しているようでは、豊田新体制も大し たことはないのでは。3代目プリウスも見てくれだけなのではないか。こんな疑いさえ 持ってしまいます。文末が「です。ます」に変るだけでも表現が和らぐので早急な改善 が望まれます。トヨタのホームページには、上記の5月18日付け「3代目プリウスを発売」のニュースの次に、5月21日付けで「新型プリウス納期目処のご案内(5/19時点)」というプレスレリースが掲載されています。全文を引用すると、
アンダーラインの行は実際にはタイトルと同じ大きなサイズの太文字になっています。一見デスマス調で問題がないように見えます。でも、プレスレリースと一緒に読むと、やはり執筆者の感覚のズレを感じてしまいます。新型プリウスにつきましては、多くの受注をいただき、誠にありがとうございます。 現在、弊社といたしましては、お客様への納期短縮に向け、最大限の取組みをしておりますが、 予想を上回るご注文を頂いており、生産・出荷までに時間を要しております。 5/19(火)以降の受注分は9月下旬以降の工場出荷予定となります。 ご迷惑おかけしており、誠に申し訳ございません。まず、発表・発売のわずか3日後の「案内」ということ自体がナンセンス。どうせなら、発売のプレスレリースで「すでに発売前に価格引き下げキャンペーンを行った結果、目標どおり予約が8万台に達しており、これからの注文については納車は9月下旬以降を予定する」とでもいうべきところを、上記の作文では、デスマス調である分慇懃無礼である上に、ここにも「上からの申し渡しスタイル」が顔をのぞかせています。
そのトヨタのホームページには5月22日付けで「ニュルブルクリンク24時間耐久レース サーキットライブ中継実施! 応援コメント受付中!」なるイベントニュースがあります。次期社長の豊田章男氏がドライバーとして出場しているからでしょう。私は個人の趣味でやっているだけと思って、出場すること自体にはとくにコメントするつもりはないのですが、ニュースで報じられた以下のくだりが気になりました。
気になったのは、レースは「車づくりの参考」にはなるでしょうが、そもそもモータースポーツとして、出場チーム、レースファン・観客、サーキットで成り立つもの。それを、自社の車の宣伝になりさえすればいい、とばかりに、レースファンや観客をないがしろにした2007年の富士F1日本グランプリでの事件はまだ係争中であることを忘れるわけにはいきません。「日刊サイゾー」がこの訴訟を追って、その口頭弁論の傍聴記を連載しています。社内外に危険だという声もあるが、豊田氏は、「レースで極限まで車を鍛え、顧客に勧められる 車づくりにつなげたい。社長になってもレースに出る。自動車会社だから」と意欲を見せる。 『<トヨタ>トップ自ら「レースで車鍛える」 豊田章男次期社長、挑戦再び ニュルブルク 24時間レース』 5月22日 毎日新聞
続 3月のHT戦争18日ようやくトヨタの新型プリウスが発売になりました。価格が205万円。2代目プリウスを値下げして189万円とあわせて、これまで一部新聞で報道されてきた価格情報がそのまま「公式」発表になったわけで、これで、これら事前情報が一部の記者に意図的にリークされたものだったことになります。
あまりに発売前に話題沸騰したために、肝心の発売時は大きくニュースとして取り上げられなかったような気がしますし、だいたいが無難な記事ですが、ひとつだけ意外な指摘がありました。それは、オプションのソーラーパネルは専ら換気用で、バッテリーへ充電しない、というもの。
ところが、それが報じられるや、トヨタがすぐに反応したのもこれまた意外です。そのためソーラーパネルはバッテリーには繋がっておらず、発電した電力は全てベンチレー ションの作動に消費される。つまりバッテリーへの充電は行われないのだ。 ソーラーパネル付ムーンルーフは、「Sグレード」と「Gグレード」にオプション装備として 設定され、価格はプラス21万円。この価格、高いと見るか安いと見るか…。 『【トヨタ プリウス 新型発表】意外!? ソーラーパネルは充電できず』 5月18日 レスポンスこれは一部記者へのリーク情報ではなくて、「新型プリウス開発責任者の大塚明彦チーフエンジニアが明らかにした」と記事はソースを明記しています。トヨタ自動車は2〜3年後をめどに、ハイブリッド車(HV)の新型プリウスに太陽光で発電 した電力を走行モーターの動力源とする機能を追加搭載する。燃費の一層の向上が目的で、実 現すれば太陽光を動力源とする世界初の市販車になる。 『トヨタ プリウス、太陽光を動力源に…2〜3年後めど』 5月21日 毎日新聞それでも首をかしげたくなるのは、どうして最初からそういう設計にしなかったのかという、だれもが持つ疑問です。ソーラー充電で屋根無し駐車場に日中停めておけば、かなりガソリン代が浮きそうなのに。しかも2,3年後のオプションを待ってくれる客がいるものでしょうか。
そもそも新型プリウスの設計コンセプトは、ハイブリッドでありながら高級感と上質な乗り心地を追求したものと思われます。そのために技術者はそれなりの苦労があったものと想像しますし、その目標は現実に製品となって結実したものでしょう。それが正当な価格で売られずに投げ売りされるとは、その悔しさはどれほどのものでしょうか。
前回のコラムを書いたときはまだトヨタのヨイショ記事ばかりが目立ったものですが、その後モータージャーナリストの真摯な記事もだんだん増えてきたようです。たとえば、「過剰な価格競争では誰も幸せになれないのでは……」と案じた以下の記事。
いまはHT戦争の話題性だけで盛り上がっているフシがあります。冷静に考えれば、猫も杓子もハイブリッドを買う必要はないわけで、1年にそんなに走行距離のない車ならハイブリッドでなくてもちょっと燃費のいい車を選ぶだけで十分なはず。そもそもハイブリッド車の維持費などもちゃんと分かっているのかしら。まあ、プリウスはカローラにはならないでしょうが、「2011年をめどに」カローラがハイブリッド車として登場するほうが現実味があるかも。……んなもんですから、僕は205万円の報道を聞いた時、トヨタがクラスター爆弾のスイッチを 押してしまったと思いました。ともすれば過剰な価格競争は、誰も幸せになれず、その後にペン ペン草も生えない荒れ地を生むだけです。 プリウスは、強引な印象操作でなく、作られたモノに対する乗り手の敬意でブランドとなった。 日本車にしては希有な銘柄といえるでしょう。 でも今回の値付けは、ともすればこのクルマのブランド力を低下させることにもなりかねない。 トヨタはそんなこんなの諸々も承知の上で、このクルマを21世紀のカローラにしようとしている のではないでしょうか。 『新型プリウス先行試乗、さすがの出来ですが色々思うことも…』 3月28日 渡辺敏史 Nikkei Trendy Net
2009年二輪市場はどうなる その4ひと月も前の話になりますが、ハーレーの第一四半期の決算が4月16日に発表になり、ハーレーダビッドソンの出荷台数(Buell, MV Agustaを除く)が74,670台。うち、国内出荷が52,710、国外出荷が21,960となりました。
この数字は決して悪いものではありませんが、気になったのは、第二四半期の出荷予測を55,000から59,000台としていることです。四半期の数字としては激減になります。ロイターの伝える記事を引用すると、
それでも、年間の出荷台数予定は期初の数字から変更がなく、264,000台から273,000の間といいます。The Company plans to ship 55,000 to 59,000 Harley-Davidson motorcycles during the second quarter of 2009. "Harley-Davidson Reports First Quarter 2009 Results, Re-Affirms Full-Year Shipment..." (Reuters Apr 16, 2009)これらの予想の数字をその平均値を使って、前回のグラフに加えてアップデートします。なお、国内、国外販売の内訳は私が勝手に予測してみたものです。これから、第二四半期の予想の落ち込みがいかに大きいか分かります。The Company today reaffirmed its plans to ship between 264,000 and 273,000 Harley-Davidson motorcycles to dealers worldwide in 2009, a 10 percent to 13 percent reduction from 2008.アメリカ国内での販売減少を国外販売がいくらか支えてきたハーレーですが、これからもヨーロッパや日本でこれまでのような右肩上がりは続けられるかどうか雲行きがあやしくなってきています。しかし、日本においてはハーレーはなんと言っても、大型バイク市場の牽引役ですので、販売増を維持して欲しいとともに、他のメーカーも、それぞれのブランド力を生かしたモデルを期待したいところです。なにしろ、年間9万人もの人が新規に大型免許を取得しているバイク王国日本ですから。
高速1000円走り放題 始まったものの連休に柏崎の実家に車で帰っておりました。いつもなら、所沢ICから入り、途中渋川伊香保ICでいったん出て早朝夜間割引50%を適用、そのまま入り直して六日町まで通勤割引50%を適用、そこから十日町経由の一般道を走るのがいつものコース。どちらの割引も100キロ以内という制約があるためです。これで片道2,750円、これでも高いと思いますが、ETC割引がないと4,760円。
今回は休日特別割引を使うため、おかしな話ですが、同じコースだと1,650円になってしまうので、遠回りして、朝5時に最寄りの国立府中から入り八王子まで300円、そこから圏央道を経由して関越道に入り、柏崎まで上限1000円割引で、合計1,300円で済ませました。今回の休日特別割引があろうとなかろうと、帰省の予定でおりましたので、片道で1,450円トクしたことになります。
だからといって、手放しでこの高速千円を歓迎する気にはなりません。ニュースでは、相も変わらず、渋滞がどうだったとか、混雑したから割引の効果があったとか、その論調が判で押したように右倣えしているのがおかしい。
そもそも、日本の高速料金そのものが不当に高すぎるという事実の指摘がないこと、なぜETC搭載の乗用車限定なのか、そして、地方の集客と経済効果は実際はどうだったのか、などの報道としての分析があまり見られませんね。個人レベルの「得した」議論が、そのまま地域活性化の経済効果の実証になるわけではなし。
1000円走り放題の話題が先行していますが、もともと「新たな経済対策に関する政府・与党会議、経済対策閣僚会議合同会議」による『生活対策』(2008年10月30日)の中で、「地域活性化対策」として打ちだされていたもの。
問題点は、2年限定であること、休日割引がマイカー限定であること、移動と物流のインフラである鉄道、道路、航空機、フェリーなどのうち、高速道路(と連絡橋)だけ割引になること、しかもその財源は国費、つまり国民負担であることでしょう。7.地域活性化対策 高速道路料金の大幅引下げ、地域企業の再生、商店街活性化、 ICT活用、PFIの活用等を通じて地域経済の活性化を図 る。また、観光立国の推進、安全・安心な交通空間の確保や 物流コストの低減等に直結する交通ネットワーク整備により、 地域の底上げを図る。 <具体的施策> ○高速道路料金の大幅引下げ ・国民生活や地域経済の支援や地球温暖化防止の観点から、「安心 実現のための緊急総合対策」において導入した割引に加え、当面 22 年度まで、更なる重点的な引下げを行う。 ― 物流効率化のため、平日、割引がなかった時間帯への割引の導入等 ― 観光振興や、地域の生活・経済支援のため、休日、地方部の長距離利 用料金や、首都・阪神高速利用料金の引下げ等四輪ではETC購入助成は終了しましたが、二輪は、車載器が品不足なのか、装着希望者が少ないのか、まだ予定の5万台に達していないため、期間延長とのこと。ツアラーならアンテナもフェアリングに隠れますが、ネイキッドだと、取り外しが自由でないと、ETC割引が欲しくても、装着にまだ躊躇があるのかも知れません。だが、値下げの原資は最終的に国民の負担であることは覚悟しておくべきだろう。 政府は高速道路会社の減収分を補填(ほてん)するため、2年間の限定措置として、 いわゆる“埋蔵金”などから国費で5000億円を充当するとしている。 3年目以降は未定だが、政府は利用者に早い段階で判断を示す必要がある。再値上 げなら混乱は必至だし、継続ならば再び原資が問題になる。 高速道料金の値下げは、フェリーや鉄道などへも影響を与えている。本州四国連絡 橋の通行料引き下げで、競合するフェリー航路は最大で5割以上も輸送量が減ったと いう。航路の維持は防災上の観点からも重要だ。影響の深刻度によっては、新たな支 援策も必要となるだろう。 「【主張】高速料1000円 波及効果を引き出したい」 (msn産経ニュース 2009.4.12)参考:国土交通省所管の高速道路交流推進財団は28日、同財団が実施している自動料金 収受システム(ETC)車載器の購入助成で、四輪車用は予定の115万台に達した ため助成を終了したと発表した。 助成は3月12日からスタート。取扱店で購入すれば四輪車で1台当たり5250 円の割り引きが受けられる仕組みだった。一方、同1万5750円を割り引く二輪車 については、27日までの助成台数が2万5000台余りで、予定の5万台まで引き 続き助成を続ける。 「四輪車のETC購入助成を終了=予定の115万台に到達−国交省所管財団」 (時事ドットコム 2009.4.28)
「高速1000円走り放題の前夜」 (2009.3.22)
「有料道路のあり方についての意見募集 公開投稿」(2007.9.17)
はじめて自分のお金で買った愛車誰もが自分で稼いだお金で買った初めてのバイクには、特別の思い入れや思い出があることと思います。私も初めてのバイクはそれまでで一番高価な買い物でした。いまそのVT250FEを見かけることは旅先でもほとんどありませんが、まだ大切に保有しているライダーがどこかにいることでしょう。No.4'439 横浜市 LITTLE CUB さんから。
新車で買ってもうすぐ一年になるところ被害にあってしまいました。 普段は地球ロックをしていたのですがこの日に限って取り付けるところが なかったのでハンドルロックのみでした。普段気をつけている分非常に悔 しいです。外からまる見えの駐輪場に深夜留めてしまった自分の無防備さ に腹が立ちます。 初めて自分でバイトして買った愛車ですので本当に悲しいです。 少しでも自分でできることをと思いこちらに登録させてもらいました。 お願いします。
敢えて「恐慌論」を展開したエコノミストハーレーを格好の例としていくどか二輪市場の分析をしてきたのは、現在の世界的不況をモーターサイクルの視点から切り込めないか、と思ったからでした。ところが、いろいろ考察しているあいだ、ずっと気になったことがあります。それは、今起っている景気悪化は「金融危機」「世界不況」などと呼ばれているが、なぜこれを「恐慌」とは呼ばないのか、という疑問です。どこか、経済評論家が申し合わせたように、「恐慌」と呼ぶことを避けている気配があります。恐慌という用語には、すぐに1930年代の「大恐慌」と結びつく連想が働くからでしょうか。
先日書店で見かけた『グローバル恐慌 - 金融暴走時代の果てに』(岩波新書 2009年)はそのタイトルと副題からして興味を引きつけてくれましたが、それ以上に著者の浜矩子氏の強い引力も働きました。何ヶ月か前のテレビの経済討論で、大学の教授のイメージからはずれたヘアカラーと、鋭く明快な論旨と舌鋒が強い印象を残したものです。これはただ者ではない、と。
本書のまえがきで、著者はタイトルについて一言しています。
この本は、全体がそのような「疑問」を解明していくスタイルで書かれています。それが岩波書店には珍しい「緊急出版」という、短期間で書き上げられたものでありながら、済んでしまった結末の話ではなく、現在進行形のリアルさに引き込まれます。2008年秋に幕が開いた金融と経済の大波乱を何と命名するか。さしあたり、 「世界金融危機」という言い方が定着しつつある。確かに状況は危機的だ。 巷には危機感が満ちている。それは間違いない。だが、どうも、いまひとつ 納得がいかないものがある。「危機」の語感にどうしても違和感が残るのだ。 そこで、本書では「恐慌」という言葉にあえてこだわってみることにした。このユニークなエコノミストの研究室のサイトをみると、こんな「受講生へのメッセージ」があります。
本書も、そんな著者のメッセージが形になったもののひとつでしょう。経済の世界は謎解きの世界です。極上のミステリーのように筋書きが展開し、 鋭利な知性による探求が真相をつきとめるのです。授業の場では、こんな醍醐 味を受講生の皆さんと共有出来るよう心がけています。 (同志社大学大学院ビジネス研究科)
公共の駐輪場も狙われる公共駐輪場は人が多くても、意外と他人の車両には無関心なところがあって、犯罪現場を目にしても、窃盗とは気づかないケースがあります。No.4'434 船橋市のBMW F650GS DAKARさんの被害状況。
船橋ららぽーとの駐輪場で2時間ほど買い物をして戻ったらバイクが消えていました。 特徴カウルのスクリーンに白いチェッカーラインのステッカーとAREA55のステッカーが 貼って有ります。両サイドパニアケース付きで、パニアケース側面にもチェッカーライ ンのステッカーを貼っております。
窃盗組織も情報収集?群馬県下でハーレーの盗難被害が連続していることがハーレージャパンのHPで報告されています。これまであまり被害がなかった地域のせいか、防犯対策がプロの窃盗団を想定していないように見えます。いくらハーレーの登録台数が多いとはいえ、まとまって被害にあうということは、登録情報(所有者情報)が漏れているか、ツーリングなどの帰宅時に後をつけられているか、など、窃盗犯も情報収集を組織的に行っていると思われるフシがあります。他の近県でも被害が出てきています。以下はNo.4'433 大和市の CBR1000RRさんの被害状況。
初めまして、[N]と申します。 先日バイクの盗難に遭いました。 私のように悔しい思いをされている方がたくさんいらっしゃるんで すね。 少しでも可能性があるのならば登録をいただけませんでしょうか? お手数ですが、よろしくお願い申し上げます。 バイクカバーのロックワイヤーを通す部分以外をハサミで切断され、 ロックワイヤーごと持って行った模様。 フロントのハンドルロックはHESDのカバーを開けて壊したのか、黒 いアルミ片とシルバーの六角ボルトが2本落ちてました。 どこをどう壊せば動くか分かっている者の犯行と思われます。 後から思ったんですが、盗難に遭う1週間ほど前の夕方に、アパー トの外側で携帯で話している男の声が聞こえました。 「台車があればいけるよ。1週間位様子見ないとだめだよ。」 その時は何のことか分かりませんでしたが、恐らく犯行グループの 一員でしょうと今は思います。
また情報操作? その2実際の紙面と同じかどうか知りませんが、朝日新聞の今日付けのWeb版に『新型プリウス、発売前に受注1万台超 低価格で巻き返し』という見出しの記事があります。それによると、
ほかの新聞社の報道には見当たらないし、当のトヨタのWebサイトにも発表がないので、どうやらこれも朝日の「スクープ」になるのでしょうか。Yahoo!ニュースではMONEY ZINEの記事として、トヨタ自動車が5月中旬に発売する新型プリウスが、発売前1カ月にもかかわらず、 受注台数が1万台を超えた。ハイブリッド車をめぐっては、ホンダのインサイトが 発売後1カ月で1万8千台を受注して注目を集めているが、「先輩格」のプリウス は低価格路線に転換したことで、猛烈に巻き返している。と、株価にまで言及しています。トヨタ自動車が5月中旬に発売する新型「プリウス」が、発売前1ヵ月にもかかわらず、 受注台数が1万台を超えたと朝日新聞が報道したことで、9日の東京株式市場ではトヨタ 株が投資家の好感を受け、11時過ぎの時点で前日比70円高の3820円と上昇している。 『新型プリウス受注開始わずか1週間で1万台超 ホンダ「インサイト」上回る好スタートなるか』まあ、この調子だと発売までのひと月のあいだ、まだまだ一部メディアや特定記者にリークされた情報の記事が、順を追って続くことになりそうです。
埼玉(さきたま)古墳群探訪 - 八幡山古墳の石舞台昨日は行田市の「古代蓮の里」と「さきたま古墳公園」に行ってきました。行田市は埼玉県の北部に位置して、古代蓮と古墳群で知られています。これまで訪れたことがありませんでしたが、歴史好きの友人に誘われて、花見も兼ねて出かけたしだい。
蓮は7月ころに咲くので、いまは蓮の里公園も静か。ただ、5日の今日マラソン大会があるとのことで、テントなどの設営準備をする人たちは忙しそうでした。「古代蓮会館」の展示で蓮についてお勉強。
古墳公園では、古墳も整備、復元され、園内の博物館にはここ稲荷山古墳から出土した有名な「金錯銘鉄剣」の実物も展示されています。あまり首を突っ込むと古代史オタクになりそうなので、ここはまあ、埼玉ってこんなに古墳があったんだ、と軽い観光客気分。
ところが、この古墳公園内ではありませんが、パンフレットに、八幡山古墳にはむき出しになった巨大な石室がある、とあります。その写真が奈良の「石舞台」を思いださせたので、そこに向かうことにしました。てっきり小高い盛り土を想像していたのに、教えられた場所は、今は工業団地となってしまった地域に、工場と住宅に囲まれた、わかりにくい一角の小さな公園だったのが意外でした。私たち以外に訪問客はいませんでした。
土日祭日には、管理人さんが入り口の錠を開けてくれて、内部に立ち入ることができます。外から見ると、明日香村の石舞台よりも長い横穴式の石室ですが、石舞台が巨石の構造物なのにたいして、こちらはそれよりも小ぶりな石で組み上げています。ところが中に入ると、驚きが待っていました。
奥の玄室まで、前、中の2室があり、内部は全長16M。玄室は真っ暗で入り口からは何も見えなかったのですが、思いきって足を踏み入れると、自動的に照明がつきました。赤外線感応式だったようです。驚きというのは、その玄室の石壁が円形ドーム型にアーチを描いていたこと、そして内壁はジグソーパズルの完成品のように、様々な形の石がぴったりと合わさっていたことでした。まるでインカの遺跡かと錯覚したほどでした。
明日香村の石舞台の中は、ただ巨石を縦・横においただけの力技の造作でしたが、この八幡山の石舞台は建築技術の飛躍と洗練が認められます。
Wikipedia によれば、この八幡山古墳はすでに「江戸時代に横穴式石室の一部が露出、石室内に八幡社が祀られていた...1934年11月に小針沼の干拓工事で盛土が取りさられて石室が完全に露出」したとのこと。7世紀中ごろの築造で、円墳の推定直径80Mといいますから、かなり大型の古墳。残された史料や遺物がないために、その歴史上の位置づけも定まらないまま、古代に思いを馳せる訪問者をひっそりと迎え入れています。
高速1000円走り放題の前夜昨日の土曜日は天気に恵まれたので、中央高速で遠出をしました。連休なのでさぞかし混雑するかと思ったら、意外と渋滞も大したことありませんでした。ひょっとしたら、来週から始まる1000円で高速走り放題の割引サービスを待って、出控えたマイカーが多かったのでしょうか。
高速料金が安くなるのは、それはそれで歓迎です。前倒しで20日から1000円の通行料をスタートさせたアクアラインはいつもより混雑したようで、千葉方面は行楽客でにぎわったことでしょう。一部ニュースでは「ETC効果」と呼んでいましたが、裏返せば、現在の不当に高い高速料金がいかに地域の、そして日本経済の、活性化の足かせになっていたかを示した形になります。いわば、「高速料金足かせ効果」を実地で証明したようなもの。
休日の1000円走り放題は2年間の限定実施で、しかも普通車と軽自動車(二輪)だけが対象というのは、高速道路のあり方からして疑問が湧きます。平日を、そして物流を担うトラックなどを同様にしたほうが、ずっと経済効果があるはず。
それはともかく、2年の間に、高速料金がこれまで不当に高すぎた、ということに気づいたドライバーの声が、その後の高速料金と高速道路のあり方に、プラスに作用することにはなるでしょう。
また情報操作?おとといのプリウスVsインサイトのコラムでは、一連のプリウス情報を、トヨタが「発表した」との表現を使いました。実際は、ニュース記事を読んでいて気になったことがあったのですが、あえて詮索はしませんでした。それは、くだんの3つのニュース(新型プリウスの205万円という設定価格、現行プリウスの189万円への価格改定、そして2年後に200万円を切るハイブリッド車を投入するという計画)が、そろいもそろってみな「〜ということがあきらかになった」とか、トヨタが「〜の方針を決めた」という伝聞型であったことです。
これら3つのニュースは日を前後してまとまって報道されたのですが、肝心のトヨタからの公式「発表」はすぐに続くだろうと思いきや、あれだけ騒がれていながら、まだ目にしておりません。でも現行プリウスの価格改定くらいはホームページで発表されているだろうと、見てみたのですが、これもまだアップデートがありません。
いったいこれはなんなのか?
どうやら一部メディアを利用した情報操作の匂いがしないでもありません。このIT時代、いつでも自ら情報公開ができるはずですが、一部の記者に情報をリークする手法もまだまだ健在、ということかも。ここは、トヨタからの公式発表がどれだけタイミングを外して出てくるものか、メディア論の視点から注目することにしましょう。
3月のHT戦争2月に189万円で発売したホンダのハイブリッド車インサイトが、販売予想の3倍の1万8千台を受注して、2月の販売でもプリウスを上回ったたことにあわてて、トヨタは5月発売予定の新型プリウスを、予想されていた250万円から大幅に価格を下げて205万円として、さらに現行のプリウスを233万円からインサイトと同じ189万円で併売する、と発表しました。
ニュースでは、トヨタがハイブリッド車販売で首位の座を守ろうとしての戦略、と報じられていますが、端から見ると、まさにプリウスの投げ売り。80年代はじめの「HY戦争」をつい思いだします。
これまでプリウスは、環境対応を謳いながら、実際はステータスシンボル化しており、世界的な車の販売不振の中、トヨタは他の車種は価格を下げても、プリウスだけは「高くても売れる」と踏んで、強気の価格を維持していました。
新型プリウスも、1500ccから1800ccと、いかに燃費が向上したとはいえ、ラグジュアリー志向で開発されていました。それは設計した時点での経済の好況、トヨタ車販売の好業績を反映したものだったのでしょう。
トヨタが投げ売りを決めたのも、もちろんインサイト潰しもあるでしょうが、そればかりではなくて、すでに新型プリウスの開発コンセプトが通用しない市場状況になったことを認めたから、と想像します。
これで、新旧あわせたプリウスは販売台数がある程度伸びるでしょうが、問題はそれでメデタシと収まるようには思えません。というのも、205万円の1800ccプリウスを購入する客は、もともと1800ccクラスの通常のガソリンエンジン車を買おうとしていたものが、同じ価格帯ならハイブリッド車にしよう、と鞍替えするユーザーが予想されるからです。あまり受注が多いと、プリウスと他の車種の売り分けのバランスが崩れてしまう恐れがあります。
もうひとつは、すでにプリウスを購入しているオーナーです。高い価格で買わされたと反発も予想されるし、ハイブリッド車としてのステータスとブランドが薄れてしまうことは必至です。
ですので、トヨタとしては、この2つのプリウスではなくて、これから開発するハイブリッド車で勝負することになるでしょう。そこに、まだ先の2011年をめどに200万円を切るハイブリッド車を開発する、と発表せざるを得なかった背景があります。私が「投げ売り」と言うのは、そんな意味でですが、それと、おそらくトヨタが期待したようなシナリオどおりにはならないだろう、との予感もあるためです。
いずれにしろ、ハイブリッド車とその先の燃料電池車などの環境対応車へ、自動車業界が大きく舵をきることになった月としてこの3月は記憶されることになりそうです。
8年前の盗難被害この「ヘッドライト・テールライト」は、その昔まだブログなどのお手軽HPがなかったころ、メールに添えられたメッセージなどを紹介することで、いくらかインタラクティブなコーナーにしようとしたものでした。まだHPを開設運営することがだれにも簡単にできるものではなかったことと、掲示板にすると、いたずら書き込みを始末するのが面倒なのと、投稿者の層が狭まってくることがあるので、それを避けたいことも理由でした。
いまでは、だれもが、その気になればブログ開設も、また臨時の掲示板作成も、簡単にできるようになりました。ですので、二輪の盗難被害を検索すると、被害者の生の声がいたるところでヒットします。
もちろん、被害にあった直後は取り乱してもいるし、犯人憎しの気持ちと、喪失感だけが強く文面に現れているのが通例です。が、当サイトは犯人捜しではなくて、被害者が取り戻したいと思っている愛車のデータベースです。ですので、以下のNo.4'426 厚木市のDJEBEL250XCさんのように、被害のショックから立ち直って、冷静に8年前を振り返る姿には勇気づけられるものがあります。
はじめまして。[N]と申します。 ずいぶん昔に盗難された情報ですが、よろしいでしょうか? 戻ってくる期待は間違いなくゼロですが、 情報の足しになればと思いメールしました。 この頃の盗難情報を見ると、厚木近辺でも多いようなので、 もしかすると同一犯なのかと思わずにいられないです。 バイクがあるべき場所にないときは、一体何があったのかと しばらく考えました。友人のところに止めたのか?など。 盗難だと気がついたときはショックと脱力感でした。 オフロードバイクは高額ではありませんし、新車でもなく、 盗まれることはないと思いこんでいたのが間違いでした。 盗難にあって2年くらいはショックから立ち直れず、 バイク無しの状態でした。今は完全復活してますが、 二度と無いように気をつけないといけませんね。 それでは宜しくお願いいたします。
落ち穂拾いの誤解山梨県立美術館は、最寄りのインターチェンジ「甲府昭和」が「国立府中」から100キロ弱なので、ETC割引を使ってのツーリングの行く先のひとつとしての身近さがあります。今日は快晴で空気も澄み渡っていたために、甲府盆地を走っていると、南アルプスの北岳、甲斐駒ケ岳から八ケ岳、秩父連峰がそろって雪を頂いた姿で、パノラマのように視界いっぱいに広がっておりました。けれど美術館のパーキングにバイクは私のナナハンだけでした。
この山梨美術館はミレーのコレクションで知られています。とくに「種まく人」と「落ち穂拾い」を目当てに県外からも大勢の来館者があると聞きます。
私などは「種まく人」を岩波書店のマークとして、ミレーよりも先になじんでいたばかりに、いまでも画家と出版社それぞれが込めたであろう思いがダブってしまいます。
けれど、あらためて見る実物の「落ち穂拾い」はこれまでの誤解を気づかせてくれます。わずかでも取りこぼした麦の穂を大切に拾う農婦の姿は、てっきり、食べ物を粗末にしない、つつましい暮らしを表現したものとばかり思っていました。けれど、絵に添えられた短い解説は、そうは伝えていませんでした。ちょうど Wikipedia に同じ内容が詳しく記されていましたので、そこから引用すると、
背景の高く積み上げられた収穫と対比させて「命を繋ぐ」ために貧者が残り物を拾う強烈な構図を、貧しいけれどのどかな田園風景のように勘違いしておりました。絵画に限りませんが、実際にその現物に触れる、実際にその現場に立つことは、たんに情報や知識として知ることとは違う次元のインパクトを与えてくれます。ツーリングや旅とは、日常から離れることではなくて、単調な日常に欠けていた現実感を呼び起こすものでもあるでしょうか。日本の整然と株の植わった稲田と違い、欧州の麦畑は同じミレーの『種まく人』にみるように 畑に種をばら撒き、育った株を柄の長い鎌で立ったまま薙ぐように刈り倒す。これをフォーク で集めて脱穀するのだが、当然のことながら集めきれなかった落穂が多数地面に残される。 当時、旧約聖書の『レビ記』に定められた律法に従い、麦の落穂拾いは、農村社会において自 らの労働で十分な収穫を得ることのできない寡婦や貧農などが命をつなぐための権利として認 められた慣行で、畑の持ち主が落穂を残さず回収することは戒められていた。 (『落穂拾い』- Wikipedia より)
ハーレーのモンキーHarley-Davidson Museum には、ホンダのMonkeyによく似たミニバイクの展示もありました。MC-65という、2サイクル65ccのバイクで、1972年製とあります。まさかあのハーレーがこんなかわいいバイクを作っていたとは、全然知りませんでした。たぶんこれは子供向けで、キッズバイクというところでしょうか。
なぜ製造中止になったものか分かりませんが、子供向けなら、今ではオフロードタイプの小型バイクが人気でしょう。ブーツ、ヘルメット、グローブを身に纏えば、転倒することを前提にして遊ぶことができます。
いっぽう日本では Monkey や Gorilla は大人向けのレジャー・カスタムバイクとして根強い人気がありますが、そのぶん盗難被害も絶えません。ガレージか、さもなければ住居の中に持ち込んで保管しないと安心できません。
ミルウォーキーの旅シカゴに1週間ほど出張しており、今夜帰国しました。土曜日の休日に、せっかくシカゴにいるのだからと、ここから遠くないミルウォーキーのビール工場見学に向かいました。ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキーが私の世代にとってのビールの三大聖地。
途中、ハーレーダビッドソン・ミュージアムの案内標識が目に入ったので、立ちよってみました。予想していたよりも大きな施設で、来場者もバイク乗りではなさそうな一般客や子供連れの家族が目立ちます。そんなところが、単に一企業の製品コレクションではなくて、二〇世紀アメリカの歴史の一部をなしているように感じます。
意外だったのは、趣味的な乗り物と思いきや、実用車としての歴史も長く、US MAILのマークをつけた郵便配達用のサイドカーもありました。さらに戦時中の1942年製、BMWのコピーのようなボクサーツインのモデルも展示されていました。
異彩を放っていた展示のひとつが、ヒルクライム競技の参加モデル。後輪にチェーンを巻き付けて、果敢に急斜面を駆け登るハーレーは、重量車のイメージしかない現在では、こうして実物と当時の写真を見るまで、想像もできません。二輪盗難のニュースでは「高級バイク」と呼ばれ、ただ価格が高い重量バイクの代名詞になっているハーレーですが、そのブランドの基礎は、決して「高価商品」としての歴史ではなくて、実用とチャレンジの歴史が築き上げたのではないか、と思ったものでした。
滞在中のシカゴは異常に暖かく、東京と同じ程度なのでびっくりしましたが、通常はとても寒いので、走っているバイクは1台も見かけません。ハーレーミュージアムのパーキングにも、ハーレーは1台も停まっていませんでした。
盗難件数は減っているけどここ数年でバイクの盗難件数は激減していますが、これは海外へ大量に密輸する窃盗組織が休業か廃業しているものと見ています。その反面「国内犯」による貴重車、希少車の窃盗は排気量を問わず、ずっと「健在」です。以下はNo.4'417 福生市のGorillaさんから。
はじめまして、[M]と申します。 先日バイクが盗難に遭いまして、途方に暮れて何とか見つける方法が無いか情報を 集めていたところ、CBXサイトさんへ辿り着きました。 どうか私のバイクの情報も盗難バイクリストへの追加をお願いできますでしょうか。 グリーンのタンクにイエローでGORILLAと書いてあるカラーです。2002年モデルです。 盗難にあったときの、外観での分かりやすい特徴は以下の項目です。 ・エンジンボアアップ 49cc→72cc ・キャブレター交換 ケイヒンPC20、パワーフィルター装着 ・タケガワの電気式タコメーター装着 ・マフラーをPLOT製のアップタイプに交換 ・フロントフェンダーに原付二種の白ラインステッカー貼り付け ・ナンバーステーに原付二種の白三角形ステッカー貼り付け ・オドメーターの積算距離は「3,860km」でした。(盗難直前にオイル交換したので 記録していました) 車体カバーのリングを通してU字ロックをかけていたのですが、その部分を切り取ら れたカバーだけを残して、車体、U字ロック全てが無くなっておりました・・・。 大変お手数をおかけいたしますが、リストへの登録をお願いいたします。 最後になりましたが、管理人様の行われているすばらしい取り組み、心の底より応援 しております。1台でも多くのバイクが持ち主のみなさんの手元に戻る日が来ること を願っております。