磨   そのA 


 ポートの研磨がほとんど終了したので、今度は主に「可動部」の研磨をしていきます。

可動部の研磨は同時に「重量あわせ」も兼ねるので、ポートのように無邪気に削るわけには行きません。(^^;)
この重量あわせに一番重要なのが、当然「秤」です。

これには、「0.01g」まで測ることの出来る「デジタル秤」を使用しました。
通常の生活をしている人にはほとんど縁の無いモノですが、とあるルートからの拝借が可能だったので使用しました。
が、ピストンやコンロッドの重量あわせでここまでのモノを使う必要があるかどうかは疑問です。(^^;)
「0.01g」のドツボにはまってしまうこと請け合いです。(マジで。)

con1  con2  
ちょっと画像が悪いですが、コンロッドの研磨です。
こいつも一応「弱弱鏡面化」。
梨地の肌は綺麗に無くなってます。

これは「ながつ教授」に教えてもらったとおり、「大端部」「小端部」でそれぞれの重量をあわせ、
さらに全体の重量をあわせたものです。
合計重量では最大でも0.1gの重量差に抑えました。


続いてピストン。
piston  
ピストンも同じく研磨・重量あわせです。(やっぱり弱鏡面仕上げ。で、やっぱり画像が良くないですね。)

 まず、研磨前の重量を測定してそれぞれの誤差を出し、その後、TOP面を4つとも同じ重量だけ磨いてやりました。
その後、ピストンの内側を削ってやり、重量をあわせました。
 なんでこんなことをしたかですが、TOP面を磨きすぎると当然重量も減るので、後々測定することになる「燃焼室容積」の、
4つの誤差が大きくなるのを防ぎたかったからです。(つまり、TOP面の研磨量の増=燃焼室容積の増、と考えたわけです。)
・・・この理論が正しいのかどうかは専門家に判断を委ねますが、ま、そんな風に思ったわけです。(^^;)
結果として、ピストンにおいては「4つともすべて同じ重量」 になりました、というか意地でやりました。(^^)

 この重量あわせは、例の「デジタル秤」なしでは無理でした。サンキュー、チェル君。


さらに続いて燃焼室の研磨。
nennsyou1  nennsyou2  nennsyou3

ヘッド側の燃焼室も研磨してやりました。
「燃焼をいかにスムーズに行わせるか」がカギだそうで、各部を滑らかにしてやることに終始しました。
左の写真はその「滑らか部分」の一部。もっと段差がついていて、いかにも「ちゃんと燃えませんぜ旦那。」と言わんばかりの
形状でしたが、少しはましになりました。
 中央の写真が研磨前と研磨後の燃焼室です。そして例によって「弱鏡面磨き」の燃焼室の出来上がりです。(^^)



もっと続いてバルブの研磨。
barubu  barubu2

 各バルブは例によって、電動ドリルにはさみこんで行いました。
ドリルをはさんでいるのは、家にあった「巨大な万力」です。これはおいちゃんのじいちゃん が使っていたもので、
物心ついたときにはもう今のような状態で使用されていたため、生産年月日がいつ頃のものなのかは不明。
おそらく30〜40年はたっていると思われます。(^^;)・・・じいちゃんありがとう。

 で、右が研磨前と研磨後の写真です。相変わらずあまり画像が良くないですが、だいたいこんな感じということで。
もちろん、バルブの中心にあった「文字」は削り取って滑らかにしています。




研磨編はこんな感じですかね。

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