ある日一通の封書が自宅に届いていた。
茶封筒ではあるけれど、達筆な筆書きでおいちゃんの名前が書いてある。「・・・誰だろ?」
フッと裏返してみてみると、おお!なんと
「舟木先生」からではないかっ!
この先生は、大学時代に一番お世話になったゼミの先生で、おいちゃんの「人生の師」
といっても過言ではない。
大学教授は仮の姿で(臨時講師)で、実は「舞台俳優」という立場ではかなり有名なお人である。
(かの、森重久弥さんのお弟子さんであり、日芸能協の理事もやっておられる。)
そんな先生からのお手紙は、
「来る10月11日から13日までの各日で、名古屋市民芸術祭の主催で、演劇を公演するから見にこないか?」
というものであった。
しかも、この公演は先生が出演こそしないが、こういった大舞台での「演出」を行うのは最後となるとのこと。
これは行くしかあるまい!(即断・即決!)
・・・だがまてよ?
10月13日(日)と言えば、RSクラブのほうで会議があったはず。しかも、おいちゃんはちょっと抜けられない立場。
そうなると、11日(金)か12日(土)だが、11日はちょっと現実的でない。
では、12日か。
さて、普通の人ならここで名古屋までの交通手段は「新幹線」か 「リッチに飛行機」、最悪でも「高速道
路からの車移動」 などの
アクセスを考えるが、おいちゃんは学生時代の「貧乏生活」がまだ染み付いていて、残念ながら「一般道
での車移動」 しか頭にないのだ。
<名古屋までのアクセス早見表?>(^^;)
@高速道路利用:所要金額は片道およそ1万2千円、プラスガス代。時間的に見ればゆっくり走って7時間程度。
A一般道利用:所要金額はガス代のみ。時間的にはゆっくり走って10時間弱程度。
B新幹線:所要金額は片道およそ1万2千円。時間的にはほぼ3時間。
C飛行機:知らん。(^^)
これを見ると 現代人の「時間をお金で買う」的な発想が良く分かる。(^^)
さて、本題に戻って、おいちゃんの思考回路から言えば、当然Aしか選択肢はな
いので、アクセス方法はこれに決定。(^^;)
それはいいとして、どういう日程になるかを確認してみる。
<簡易スケジュール表>
11日 0:00頃ー広島発
12日 10:00ー名古屋近辺到着
14:00ー公演の開始
17:00ー公演終了
0:00ー名古屋発
13日 9:00頃ー東広島着
ほほう。夜通し走って、飯食ったり演劇見たりしてうろうろしてたら、 「寝る時間がない」わなー。(^^)
と、普通の人ならここで、やっぱりアクセスプランを@とかBに変更するらしいが、
絶対それはない。(^^;)
まあ、何度もやってることだし、大丈夫だろ。 (オイ
と決め付けて出発することにした。
12日深夜0:00 広島(自宅)発。
・基本的に国道2号をひたひたにひた走る。
おまわりさんにつかまらないよう・・・もとい、自己責任で安全運転を行いつつ、割とゆっくりしたペースで流す。
12日 4:00 相生近辺着
・岡山市まで3時間所要。相生付近で眠気がピークとなったため、国道沿いのコンビニ「サンクス」にて20分ほど仮眠。
12日 5:30頃 姫路市内着
・いつもならココでルートを変え、国道372号に入り京都へ抜ける。
この国道は、道が割ときれいな上に、信号が少なくペースUPが見込まれる。また、適度なワインディングもあったりして
眠気が覚めるところでもあるのだが、いつもどおり走ったのではあまり面白くないので、このまま2号を大阪方面へ行くことにする。
12日 7:00前 大阪市内
・2号と平走する国道43号を走ってみたりするが、朝なのにどっちも交通量が結構ある。
はやくも渋滞の兆しが。
12日8:00過ぎ 奈良市内
無料高速道路・・・
・県道8号〜1号〜国道169号を経由し、今回のサブイベントの
「国道25号」へ突入。
自分的には「初めて通る道」だったつもりだが、いざ走ってみると「なんか通ったことある」道だった。デジャブか?
えーと、えーと?・・・ああ、大学時代に友人と奈良の「正倉院展」を見に行った時に、この道を通ったんだー。
おお!すごく懐かしいぞ!?
とくに、奈良市内の県道なんかは、割と細かく覚えていて何かうれしい。
逆に、国道25号はまったく記憶なし。なぜ?・・・・ああっ、あの時は「旧国道25号線(ワインディング)」を通ったんだっけ?(^^;)
今回通ったこの「国道25号」。
人呼んで、「無料高速道路」!
それは読んで字の如し。約60キロに渡って「一般道なのに高速道路」とも言う
べき道なのだ!
広島県人に分かりやすく言えば、広島市内からおよそ尾道までが「信号もなく」、「片側2車線」で、 しかも「無料で」走ることができる
・・・と言ったほうがいいだろうか?
当然、巡航速度は「高速道路並」であるので、大幅な時間短縮が見込まれる・・・・
はずだった!
しかぁしっ!
三連休の初日の朝と言うだけあって、家族持ちの皆さんが早起き。(^^;)
家族サービスのために、「無料高速道路」ははやくも一部区間渋滞中。
ジーザス!
まあ、完全に止まりはしないし、「ビャー」と走って「モジモジ」みたいな感じではあったのだが、それにしても、
これだけの大動脈が渋滞する車の量ってなによ。(^^;)
12日 9:30 三重県亀山市
・そんなこんなで、25号の終点まで走りきる。
ココから先は「東名阪自動車道」となってしまい 真面目に有料道路なので、下道(?)に降りて国道1号線をまたのんびりと走ることにする。
おや?鈴鹿市内がなんだか渋滞中。
そっか、「F1」の予選日だっ
たね、今日は。みんなご苦労さんですなー。
12日 10:30 四日市市付近
揖斐川を渡る。
・国道1号から国道23号へアクセスし、ナチュラルハイ状態でひたすらに走る。が、いいかげん腹も減ってきた。
仕方がないので、休憩もかねて牛丼の「吉野家」
で、特盛+味噌汁を注文。(朝っぱらから・・・
おいちゃんが学生の頃は、「特盛」を頼むと「は-い! お得な特盛一丁っ!!」
と元気良く復唱してくれていたのだが、
それが無くなったのか、愛知県のみのサービス(?)だったのか。・・・ちょっと寂しかった。
(なにが「お得な」のかは未だに未解決のままなので、この謎はいずれコナン君にゆだねるとしよう。)
まあ、それはともかくココではちょっとゆっくり休んでいくことにする。(40分位か?)
12日 12:30 名古屋市内
名古屋市芸術創造センター
・国道23号をさらに走り、揖斐川・木曽川を渡り、ついに市街地へ。
やっと、今回の工程のおよそ半分を消化だよ。・・・・ちょっと後悔かも。(^^;)
先生が公演をやる「名古屋市芸術創造センター」に直行。
簡単に着替えて、ロビーでくつろいで待つことにする。
劇の人気はなかなかのもので、開演1時間以上前から順番待ちをしているおば様方がいる。
おいちゃんはそれほどでも無いので、ソファーに座って一休み・・・・・。
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・・・・ん、何か周りが騒がしいな。って、おい!
結構な人じゃないかっ!
しかも、おいちゃん、寝ちゃってた!?
むう、こりは不覚。30分くらい寝てるなあ。ははは。
仕方が無い、今から並ぶとしよう。
開場は13:30分。もう少し。
ああ、おばさまもそうだけど、結構若い子達も来てるなー。学生の演劇部かなー?
あっと、開場ですか。
はいはいっと。
・・・おお!舟木先生
ではないですかーっ!お久しぶりですーっ!!
人生の
お師匠さんです。
ってな感じで再会を果たしました。(^^)
開演前にあんまり話してても、席がなくなってはいけないので程ほどに挨拶をして、陣取りへ。
12日 14:00開演
・演劇名「堀川端物語」
名古屋の堀川にあった「遊郭」を舞台に繰り広げられる人間ドラマを描いたモノ。
戦争中にたくましく生きていく遊女、遊郭の女将、番台、それを取り巻く人々が、実にイキイキとユーモラスに
演出されているのが印象的だった。・・・やっぱ、演劇は面白いっす。
おいちゃんもまた、舞台に立つ日があるのかなー。ないだろうなぁ・・・。
12日 17:00閉演
もう夕焼けっす
・舟木先生とひとしきり話をする。
公演が終わった後もなにかと忙しいので、邪魔にならないように早々に撤収。
「遠いところありがとう!」ってお礼言われちゃっ
た。そんなこと無いですよー!。こちらこそ楽しかったですし。
長距離ドライブも楽しみのひとつですから。
でも、先生に喜んでもらってホントよかったっす。またお会いしましょう。
お元気で。
・・・と、このまま、広島に帰っても面白くもなんともないので、この後はいきなり
「大学時代の懐かしポイント探索」
へと切り替えることにしたけど、大したこと無かったのでUPしません。(^^)