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沿革
明治42年4月13日営業免許取得
明治42年5月7日小坂鉄道長木沢支線として茂内〜二ツ屋間(3.8km)が開業
大正9年5年1月二ツ屋駅を長木沢駅に改称
大正15年7月31日旅客営業および手小荷物営業が廃止
昭和23年度不定期運行だった貨物輸送が終了し事実上の休止状態へ
昭和26年4月5日茂内〜長木沢間が廃止、同区間を秋田営林局へ譲渡

広大な国有林から切り出される木材を運搬することを目的として敷設された手押運材の軌道がそのルーツです。明治40年代に入ると小坂鉱山の煙害が顕著になったことから大量の木材切り出しが行われるようになり、長木沢には製材所も置かれたため人口が急増、長木沢には郵便局や小学校も置かれ、旅客輸送も開始されました。 ところが、大正9年に製材所が大館に移転し、同11年には伐採事業も中止となると今度は逆に人口が激減、大正15年に旅客営業は廃止され、昭和26年には路線も廃止となりました。ただし、同区間はそのまま秋田営林局に譲渡されて長木沢線となり、昭和42年まで使用されました。
廃線跡はほぼ全線が道路に転用されているためルートを辿ることは容易にできますが、長木川に橋台が残っている他は鉄道の痕跡を示すものはほとんど残っていません。

路線概要

種別:軌道(旅客)
廃止時営業キロ:3.8km(茂内〜長木沢)
線路規格:非電化単線 1,067mm
区間: 茂内長木沢

廃線跡

茂内 しげない

茂内駅からの分岐付近です。

右の空き地が廃線跡で、手前の道路部分に合流していました。

左に見える踏切は小坂線です。

 

(石淵集落付近)

この集落付近では東側を迂回していました。

右の道路が廃線跡で、左の道路が集落へ通じる道路です。

 

(石渕橋梁)

長木川をまたぐ部分には高い石積みの橋台がそびえ立っています。

この橋台は沿線で唯一の遺構と言っていいでしょう。

長木沢側にも橋台が残っています。

当時はこの先、築堤が続いていましたが、今は築堤は崩され水田となっています。

 

長木沢 ながきさわ

ここが終点だった付近で、全盛期にはここに広大な貯木場が築かれ、材木が山積みされていました。

また、周辺には郵便局や小学校もあったようですが、今では当時の面影はまったくありません。

さらにこの先、ここを起点として中滝まで森林鉄道が延びていました。

▲TOP2005/4/24撮影
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