(44)青森県での取り組み その13 (45)青森県での取り組み その14 (46)連載その14の補足情報 (47)青森県での取り組み その15 (48)連載12補足最新情報 (49)弘前高校ねぷた情報 (50)青森県での取り組み その16 (51)連載その14補足情報 A (52)青森県での取り組み その17 |
(44)青森県での取り組み その13 | 2003年11月18日(火) |
こども郷土芸能フェスタ21の速報を青森県教育庁文化財保護課から頂きました。 昨年のフェスタにはお客さんがあまり入らなかったそうで、今年は大いに反省し、たくさんポスターやチラシをまいたそうです。さらに今年は、これまでと少し違ったやり方をしたので、関係者はどうなることかと、だいぶハラハラしながら11月16日の本番に臨んだといいます。が、関係者の努力の甲斐あって、お客さんは、まずまずの入り。 きっちり数えていないが、概算で800人くらいでは、とのことでした。 さらに、前日の交流会もわりと盛り上がって今年はよかった。こども達も喜んで帰ってくれたのではということでした。 天気も、フェスタの間はもってくれ、終了後に物凄い風雨になったそうで、関係者の熱意が伝わったかのようです。 もちろん出演した芸能は、どれもすばらしかったとのこと。 見に行けた方がうらやましい限りです。 今回見逃した方は、県内6地区を回ることにしているそうで、あと2年は続ける予定だそうです。特に民俗芸能が好きな方でなくても、とても見応えがある。色々反省点もあるので、来年は、さらにがんばってよいものにしたいと思うとのことでした。来年さらに期待できそうです。 アンケート結果など詳細情報が出ましたら、県文化財保護課からデータをいただけるとのこと。こちらで、またご報告したいと存じます。 ところで下記は、当協会の会則の抜粋でございます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (目的) 第3条 本会は、青森県の音楽文化を散逸亡失から守り、後世に文化遺産と して継承し、それを土台とした新しい音楽文化創出活動を促すこと を目的とする。 (事業) 第4条 本会は、前条の目的を達成するために次の事業を行う。 (1)青森県の音楽資料の保有者及び、 音楽資料の保存活用に係る関係機関との連絡調整、 情報交換、協力等に係る事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 事務局では上記の会則に照らし、第3条に書かれている目的に向け、すでに特定の活動を展開しているところがあった場合、いたずらに競合するのではなく、第4条にあるよう積極的に協力していきたいと考えております。 県文化財保護課に限らず、今後も、関係諸機関と連絡を密にし、協力体制を強めていきたいと考えております。もちろん、秋田県の「たざわこ芸術村」の民族芸術研究所、さらに東京文化財研究所などの研究機関と現在おこなっているような情報交換も、第4条に照らし、今後も全国的な規模で拡大させていきたいと事務局では考えております。 こういったネットワークから集まってくる有益な情報は随時、皆様方に還元していきたいと存じます。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。 さて連載ですが、、本日は、黒石市の特集です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〔中弘南黒学区その2〕 【黒石市】 〔 〕内は参加人数 〔黒石高等学校〕 ◎ねぷた製作・囃子〔35〕・・・市内を運行(年1回) 〔大川原小学校〕 ◎大川原火流し〔15〕・・・大川原火流し当日(毎年8月16日) 〔上十川小学校〕 ◎鹿獅子踊り〔30〕・・・りんご花まつり、市の金婚顕彰式など ◎黒石よされ〔184〕・・・運動会 〔六郷小学校〕 ◎黒石よされ〔178〕・・・運動会 〔東英小学校〕 ◎黒石よされ〔156〕・・運動会 〔黒石商業高等学校〕 ◎黒石よされ〔?〕 ・文化祭でのクラス対抗よされ大会、高総文総合開会式でステージ発表、 姉妹校交流10周年記念事業 ◎よされ樽太鼓〔10〕・・文化祭ステージ発表 〔黒石養護学校〕 ◎黒石よされ踊り〔51〕 ・もみじ学園(隣接の児童福祉施設)共催の運動会 ◎温湯こけし絵つけ〔11〕 ・年1回交流時、文化祭などの作品展示、作品発表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 黒石市の最新情報も入りましたら随時、ご報告いたします。現在、問い合わせているところです。 | |
(45)青森県での取り組み その14 | 2003年11月19日(水) |
青森市出身の作曲家、川崎祥悦氏(昭和7年生まれ)には津軽方言歌曲の作品が多数あります。 当協会の役割として、現在、川崎氏ご自宅の押入れ内、二つの茶箱の中にある、津軽方言歌曲を含む川崎氏の音楽資料を管理保管していく作業を進めております。 しかし、後世の人に、これが川崎祥悦という方の作った津軽弁の歌です。と、単に楽譜を提示するだけでは、本当の意味での青森県の音楽資料の保存にはならないように感じております。 川崎氏が津軽弁の歌の作曲に取り掛かった30年以上も前、中央に出たが津軽弁の訛りが抜けず、そのため周りから揶揄され続けたことを苦に、自殺された県出身の方もいるという痛ましい話があるとのこと。 現在では津軽弁に限らず、「地方の言葉」を価値あるものとして大切にしていこうという声が強いようです。が、かつて、青森の地方語・津軽弁のようなものは「恥」でしかない。そのような時代があったといいます。こういった時代に書かれ始めたのが川崎氏の津軽方言歌曲の数々です。 今は誰もが気軽に津軽弁で歌ったり、公的電波でトークしたりしていますが、昔は、こんなことをするのは相当な勇気が要ることだったといいます。 では、なぜ津軽弁というものを恥かしく思う時代に、あえて津軽弁の作品を取り上げることになったのか。その作品を生み出した人物相関図も重要です。 その中核には三木トリロー氏がいたそうです。今ではほとんど知る人がいませんが、年配の方で三木トリローの名を知らない人はいないといいます。 1947年にスタートしたNHKラジオ、三木トリロー・ショー「日曜娯楽版・冗談音楽」の当時の聴取率は70%とも80%とも伝えられています。この番組の音楽制作に川崎氏がかかわっていたそうです。川崎氏は三木氏のスタッフとして活躍、その仲間の1人に永六輔氏がいたそうです。あるとき、川崎氏の知り合い、北津青介氏が三木氏の仕事場に川崎氏を訪ね、現場の様子を見て、こういったことを青森でもやりたいと発起したそうです。そのアイディアを聞いていた永六輔氏も、おもしろそうだと後押し。 こうして北津氏が中心となって、あれよあれよという間に人材が集められ、三木トリロー・ショーの青森県版が青森の地でスタートすることになったそうです。これが後に、劇団「雪の会」に発展していくことになります。 当時は川崎氏も含め、皆若く、そういった若さも原因だったのか、酷評。中央はもちろんのこと、地元でも大きく取り上げられることはなかったといいます。 まして、津軽弁のステージです。お客さんも、ステージから津軽弁の歌が聞こえてくることに大きな戸惑いを感じていたそうです。 純粋な音楽的美学でとらえる以外に、青森県の文化遺産としてとらえるなら、このような、作品が生まれた周辺情報・時代背景というものも、一緒に記録しておいた方がよいのではと考えております。 11月13日の日記で触れたように、このようなわけで、川崎氏の話の録音保存作業も進めております。 昨日は第3回目。合計5時間弱の録音データを得ています。あと1回、半日かけて録音作業をおこなうので、全部で8〜10時間の生データが得られる予定です。 川崎氏は内容を公開してもよいとおっしゃっているので、いずれなんらかの形で、事務局に集まった川崎氏関係の情報も提供させていただきたいと存じます。 三木トリロー氏、永六輔氏は、もちろん青森県出身者ではありませんが、間接的に、津軽弁の歌を散りばめた「ツガル・ミュージカル」の成立にかかわっていたということを、ほとんどの青森県民が知らないのではないでしょうか。 繰り返し述べていますが、こうした青森県の音楽史の空白部分を、事務局では少しでも補完していきたいものだと考えております。その情報は随時、速報として、こちらでご報告、それらを将来まとめていく予定でおります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 連載の方は岩木町です。 〔中弘南黒学区 その3〕 【岩木町】 〔 〕内は参加人数 〔岩木小学校〕 ◎津軽三味線〔13〕・・学習発表会(年1回) ◎登山ばやし〔26〕・・登山ばやしパレード(学年PTA行事) 〔百沢小学校〕 ◎登山ばやし〔50〕 ・親任式、登山ばやしパレード、卒業式(年10回程度) 〔常盤野小学校〕 ◎登山ばやし〔19〕 ・運動会、スカイライン開通式、高原まつり、 松山荘訪問時など(年4回程度) 〔常盤野中学校〕 ◎登山ばやし〔13〕 〔津軽中学校〕 ◎津軽三味線〔13〕 ◎登山ばやし〔6〕 ・老人ホームの慰問など(年1〜2回)、全校中学剣道大会(平成10年度) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 参考まで、三木トリロー情報は次のURLから参照することができます。 | |
(46)連載その14の補足情報 | 2003年11月19日(水) |
驚きました。 いつも、情報を掲載した後、現在の数値が変更になっているかもしれないので、と再調査を各市町村役場の担当部署にお願いしているのですが、岩木町からは、早速のご回答をいただきました。お願いのメールを入れてから、わずか2時間でのご回答でした。 これだけ迅速にご回答をいただけるというのは、日ごろから、地域の伝統芸能への深い関心を持って情報を把握していないとできるものではありません。 岩木町教育委員会 生涯学習課に敬意を表したいと存じます。 さて、その補足最新データです。 先の日記で触れた過去のデータと比較すると、その変化や推移がわかるかと存じます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【岩木町】 〔 〕内は参加人数 〔岩木小学校〕 ◎津軽三味線〔15〕 ◎登山ばやし〔26〕 ・登山ばやしパレード、学習発表会(年1回)、 創立30周年記念式典など 〔百沢小学校〕 ◎登山ばやし〔28〕 ・登山ばやしパレードなど(年10回程度) 〔常盤野小学校〕 ◎登山ばやし〔16〕 ・運動会、スカイライン開通式、高原まつり、 創立50周年記念式典、松山荘訪問時など 〔常盤野中学校〕 ◎登山ばやし〔9〕 ・学習発表会、福祉施設訪問(平成14年度)、 創立50周年記念式典など 〔津軽中学校〕 ◎津軽三味線〔15〕 ◎登山ばやし〔27〕 ・老人ホームの慰問など(年1〜2回)、 全校中学剣道大会(平成10年度) 津中祭、福祉施設訪問(平成12年度)、岩木町民祭、 岩木町姉妹都市ミルウォーキー市(米)で三味線演奏(平成13年海外派遣生) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 岩木町教育委員会 生涯学習課のご厚意に感謝いたします。 | |
(47)青森県での取り組み その15 | 2003年11月20日(木) |
さて、情報をいただいております。 北東北三県の中で、子どもの郷土芸能への取り組みに一番熱心なのは岩手県です。 詳細は事務局日記、10月17日「岩手県の取り組み」をご参照下さい。(一番下の「次のページ」をクリックすると過去の記事が見れます) その岩手県は、平成6年度から毎年4地区で青少年芸能発表会を開催、平成12年度からは、全県的な発表会にしようということで、平成12年10月28日、岩手県民会館で「岩手県青少年民俗芸能フェスティバル」が開催されたそうです。 こうした全県的なフェスティバルが岩手県で開始されたころ、青森県や秋田県では「県内学校の郷土芸能の取り組み」を、ようやく県でも把握しようかと動き始めたところでした。郷土芸能への取り組みに関し隣県の岩手県は、やはり日本をリードする存在です。 その岩手県の最初のフェスティバル(平成12年度)を見に行った方の、当時の貴重な感想が届きました。 全県的発表は最初といっても、長年開催してるだけあって、さすが流れもスムーズ。参加している子どもたちが生き生きしており、とても楽しいフェスティバルでした。 情報をお寄せいただいた方の一番の関心事は、子どもたちがどんな気持ちで参加しているのだろうか、という点だったといいます。「出させられてる」というようなものだと困るな、と考えていたというのです。 しかし、本当に自分たちの郷土芸能を誇りに思って、楽しく参加しているのがわかったとのこと。郷土芸能には打ち込んでみた人にしかわからない、素晴らしい魅力があるようです。 事務局に寄せられた、このような生の声も、随時ご紹介してまいります。 さて、連載は相馬村、西目屋村、藤崎町、浪岡町です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〔中弘南黒学区その4〕 【相馬村】〔 〕内は参加人数 〔相馬小学校〕 ◎獅子舞〔79〕 ・学習発表会、村の文化祭、特別養護老人ホーム「長慶苑」訪問、 村の敬老大会(平成10年度) 〔相馬中学校〕 ◎相馬小唄・相馬音頭〔129〕・・文化祭でのねぷた運行時(2日間) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【西目屋村】 〔砂子瀬小学校〕 ◎登山ばやし〔22〕 ・学習発表会、運動会、村民文化祭、 老人ホームへの慰問など(年4〜5回程度) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【藤崎町】 〔藤崎小学校〕 ◎菊様の舞・松助の踊〔14〕・・・藤崎町芸能発表会(年1回) 〔藤崎中央小学校〕 ◎菊様の舞・松助の踊〔13〕 ・藤崎町芸能発表会、学習発表会(年2回) 〔藤崎中学校〕 ◎安東太鼓〔16〕・・・文化祭、卒業生を送る会(年2回) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【浪岡町】 〔野沢小学校〕 ◎吉野田獅子踊〔43〕 ・運動会、特別養護老人ホームへの慰問、学習発表会、地区文化祭 〔浪岡高等学校〕 ◎みちのく中世太鼓〔4〕 ・学校祭、創立70周年記念式典で演奏する予定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 追伸 先日おこなわれた「こども郷土芸能フェスタ21」 (詳細は11月12日の日記にあります)の感想も届いております。 むつ市の祭囃子では、祭の雰囲気を出すため会場を暗くし、提灯にろうそくを灯したそうです。囃子がとても繊細な感じで、専門家ではないのですが非常に感動したとのことでした。 | |
(48)連載12補足最新情報 | 2003年11月20日(木) |
本日、二回目の日記の更新です。 いただいた最新データは可能な限り速報いたします。 「弘前高等学校」の教務部から最新情報を頂戴いたしました。 旧データの平成11年は「40人×8クラス×3学年」 ということで、960人の24台でしたが、 平成13年より1学級減となり、 現在は「40人×7クラス×3学年」で 下記のように数値変更になったとのことです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〔中弘南黒学区 その1〕 【弘前市】 〔 〕内は参加人数 〔弘前高等学校〕 ◎ねぷた〔840〕 ・弘高祭初日の夜に各クラス一台(計21台)で市内運行(年1回) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 現在、弘前高校の教務部担当の方に、数字だけではなく、詳しい活動の様子も教えてくれませんか、とお願いしています。情報が得られましたら、また追ってお知らせします。 なお、こちらの事務局日記は入ってきた情報の速報の窓であり、各情報は整理されておりませんが、いずれ最新データを加味し、皆様方と「青森県内学校の取り組み」最新情報を共有していきたいものだと考えております。 研究者や学校の教育現場での参考資料となれば幸いです。 | |
(49)弘前高校ねぷた情報 | 2003年11月20日(木) |
本日三回目の事務局日記の更新です。 すぐ下の「連載12補足最新情報」の続きとして、ご覧いただければありがたく存じます。 早速協会として「弘高ねぷた」の内容について、弘前高校の教務部担当の方に問い合わせたのですが、なんと2時間もしないうちに迅速かつ、誠にご丁寧な回答をいただきました。 その情報も皆様には速報でお伝えいたします。 弘前高校教務部担当の方によりますと、写真でご覧頂いた方がよりいっそうおわかりいただけるのでは。それにふさわしい当校のホームページがありますよということでご紹介いただきました。 これを見ると弘前高校の取り組みが実によくわかります。こんな素敵なホームページがあるとは知りませんでした。 興味のある方は、ぜひご覧になって下さい。 URL(クリックしてご覧下さい)は下記のとおりです。 http://www.chunan-w.asn.ed.jp/~h/stu/hirokosai/sai-top-06.htm | |
(50)青森県での取り組み その16 | 2003年11月21日(金) |
昨日は次々と最新情報が入ってきましたので、3回の日記更新となりました。「事務局日記」は速報の窓口としての役割も持っておりますので、最新情報はこのように随時アップしてまいります。ところで昨日、11月14日・15日の日記で触れておりました以下の集まりに出席してきました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2003年度 独立行政法人文化財研究所 東京文化財研究所 「第6回民俗芸能研究協議会」 【討議テーマ】 民俗芸能に関する情報の発信と共有 ■「インターネット上での民俗芸能情報ホームページの運営の経験から」 渡辺国茂 (民俗芸能写真家・秋川歌舞伎あきる野座理事・ ホームページ「わざをき通信」主宰) ■「島根県古代文化センターの民俗芸能調査・記録事業への取り組み」 中上 明(島根県古代文化センター主任研究員) ■「パブリック・スペースでの民俗芸能公演の試み〜『まるきた伝統空間』を例に」 ◎清水広子 (財団法人東日本鉄道文化財団事業部主任) ◎鳰 隆則 (株式会社ソニー・ミュージック コミュニケーションズ企画開発部イベント制作課長) ◎香月浩一 (株式会社ソニー・ミュージック コミュニケーションズクリエイティブ本部 クリエイティブルーム香月チーム クリエイティブディレクター) ◎中藪規正 (株式会社ノンフィクションチャネル文化情報事業部長) ■「『文化遺産オンライン構想』について」 木村哲規 (文化庁文化財部伝統文化課文化財保護企画室文化財情報活用計画専門官) ■ 総合討議 〔コメンテーター〕 山路興造 (民俗芸能学会代表理事) 山本宏子 (岡山大学教育学部教授) 〔コーディネーター〕 宮田繁幸 (東京文化財研究所芸能部民俗芸能研究室長) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 平成10年度より開かれている協議会とのこと。一応、各地の保護行政担当者および研究者主体の会ということですが、興味を持った人の広い参加は大歓迎という、たいへんオープンな雰囲気の会合でした。この「オープン性」というのはこれからの時代の一つのキーワードのようです。 単に報告書を発行したり、芸能を見せる場を設定するだけでなく、文化財としての芸能保存に関し、どのように情報を共有化していくか。 平成13年度から、民俗芸能研究協議会の大きなテーマに「情報発信」があげられるようになったそうです。青森県音楽資料保存協会としても、青森県の音楽資料の保存活動に対し学ぶところ大でした。 この協議会についての正規報告は、東京文化財研究所のホームページで近日アップされます。アップされましたら、事務局日記でもお知らせします。詳細はどうぞそちらをご参照下さい。 民俗芸能研究室長氏より承諾をいただきましたので、事務局日記では、今後、当協会に関連する項目のみ、当日の配布資料から少しずつ引用ご紹介していく予定でございます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 本日連載は田舎館村と碇ヶ関村です。 〔中弘南黒学区その5〕 【田舎館村】〔 〕内は参加人数 〔田舎館小学校〕 ◎民謡〔62〕・・・・・弘前桜まつり、黒石よされの前座 〔西小学校〕 ◎民謡〔47〕・・・・・弘前桜まつり、黒石よされの前座 〔光田小学校〕 ◎民謡〔50〕・・・・・弘前桜まつり、黒石よされの前座 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【碇ヶ関村】 〔碇ヶ関中学校〕 ◎ねぷた製作〔16〕・・文化祭の初日、夜の部として校内を運行 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 参考まで東京文化財研究所芸能部のURLを示します。 http://www.tobunken.go.jp/~geino/index.html | |
(51)連載その14補足情報 A | 2003年11月21日(金) |
最新情報がありましたので速報いたします。日記更新は本日2回目です。 岩木町の常盤野小中学校より最新データの提示がありましたので、 岩木町情報が以下の最新データにアップデートされました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〔中弘南黒学区 その3 改訂版〕 【岩木町】 〔 〕内は参加人数 平成15年11月21日現在 〔岩木小学校〕 ◎津軽三味線〔15〕 ◎登山ばやし〔26〕 ・登山ばやしパレード、学習発表会(年1回)、 創立30周年記念式典など 〔百沢小学校〕 ◎登山ばやし〔28〕 ・登山ばやしパレードなど(年10回程度) 〔常盤野小学校〕・・・New ◎登山ばやし〔16〕 ・運動会、福祉施設訪問時など 〔常盤野中学校〕・・・New ◎登山ばやし〔9〕 ・運動会、県中学校総合文化祭、福祉施設訪問時など 〔津軽中学校〕 ◎津軽三味線〔15〕 ◎登山ばやし〔27〕 ・老人ホームの慰問など(年1〜2回)、 全校中学剣道大会(平成10年度) 津中祭、福祉施設訪問(平成12年度)、岩木町民祭、 岩木町姉妹都市ミルウォーキー市(米)で三味線演奏(平成13年海外派遣生) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 情報が到着しましたら、なるべく早めにアップデートしていきます。 各地域のアップデートが完了しましたら、事務局日記から別コーナーにデータを移動し、見やすい一覧表の形で整理・提示したいと存じます。 | |
(52)青森県での取り組み その17 | 2003年11月22日(土) |
11月19日と11月21日の「事務局日記」で、岩木町から届けられた最新の補足データをご紹介いたしました。岩木町は、地域の伝統芸能の保存にたいへん熱心な取り組みを見せている県内市町村の一つとして知られています。 ただいま、事務局日記では、県内学校の郷土芸能への取り組みを連載しております。これに関連した「教育」という項目で、当協会が得ている岩木町情報があります。 本日は、それをお伝えしてまいります。 岩木町の取り組みとして平成6年度から始まった「津軽三味線セミナー」が有名です。 この講座のシステムは、1講座3年での卒業。平成9年度には卒業生のサークル「岩木絃遊会」が設立されました。 が、年々卒業生の数が増え、1つの会だけではおさまらず、今年「Wa&Na岩木三絃会」が設立され、この2つのサークルが中央公民館を練習拠点に活動しているそうです。 ところで、約10年にわたって続けられてきた、この「津軽三味線セミナー」ですが、平成14年度でいったん終了となりました。 これまでの修了生は約150人。多くの人が、この岩木町「津軽三味線セミナー」から巣立っていったそうです。 今年、岩木町では、講座開設10周年、およびセミナー終了記念として、各種イベントが開催されました。 セミナー修了生や「岩木三絃会」の会員、賛同者らが、岩木山発をコンセプトにした心に残る演奏を行おうと青空コンサート(岩木山発 津軽三味線福祉青空コンサート)や出前コンサートを企画。 また、町内の神社境内で行う「鎮守の森コンサート」や、福祉施設を慰問する「ハートフルコンサート」なども、月一回程度の割合で開催。 岩木町は「津軽三味線の演奏を通し、地域を活性化、地域文化や福祉に役立ちたい」とのコンセプトを持った活動を続けているようです。 同じ青森県にいながら各市町村の動向というのは、意外なことにほとんど知るチャンスがありません。 現在、連載をおこなっている青森県内各地域の学校の取り組みを見ながら、各学校の地域性あふれる取り組みの状況を初めて知ったという方も、少なくはないと思います。 今回、岩木町についてのその他の状況もご紹介いたしましたが、協会に寄せられる県内各市町村についての様々な情報も随時、こちらでご紹介していく予定でおります。 さて、連載の方は「中弘南黒学区」最終回。本日は平賀町の特集です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〔弘南黒学区その6〕 平成11年度の県文化課調査資料より 【平賀町】〔 〕内は参加人数 〔柏木小学校〕 ◎荒馬踊り〔33〕・・学習発表会(年1回) 〔小和森小学校〕 ◎平賀音頭〔320〕・・運動会のとき保護者と一緒におどる 〔小国小学校・中学校〕 ◎平賀音頭〔31〕・・・春の体育祭集団演技(年1回) ◎ネプタのお囃子〔17〕・・・ネプタ運行(3日間程度) 〔平賀西中学校〕 ◎平賀小町音頭〔20〕・・・文化祭、国際交流(年2回) 〔柏木農業高等学校〕 ◎黒石よされ踊り〔70〕 ・第50回日本学校農業クラブ東北連盟大会 クラブ員のつどいアトラクション(年1回) ◎黒石甚句踊り〔70〕 ・第50回日本学校農業クラブ東北連盟大会 クラブ員のつどいアトラクション(年1回) |