青森県音楽資料保存協会

事務局日記バックナンバー

<2014年4月>

(963) 青森市20世紀合唱史 その51
(964) 青森市20世紀合唱史 その52
(965) 青森市20世紀合唱史 その53(終)
 
(963) 青森市20世紀合唱史 その51 2014年 4月 6日(日)
【 2000年12月31日現在 活動中の団体 その28】


青森明の星短期大学合唱団


昭和38年(1963年)、青森明の星短期大学の創立と共に、音楽科の「合唱の授業」を主体として活動していた合唱団です。大学の行事は元より、青森県合唱連盟が主催する合唱祭やコンクールに、積極的に参加して来ました。(但し県の合唱連盟に加盟したのは、昭和40年からと思われる)

昭和60年(1985年)に、青森市合唱連盟が発足して、その「発足記念演奏会」が、本学の「明の星ホール」で開催されたのは17年も以前の事で、今日改めて青森市の合唱史を編纂するに当たって、時の流れの早さに驚くばかりです。

昭和38年(1963年)から昭和52年(1977年)迄はSr.エステル・バリ先生が指揮者でした。カナダの学園の本部からは「私達の宝物である先生が、日本に持っていかれた」と嘆かれましたが、実にその通りの方でした。

修道女でありますが、音楽家で、声楽家。そして何より「祈り」の人でした。

「バリ先生」と慕われた先生の指揮は、グレゴリオ聖歌の指揮を基に築きあげられた音楽そのものでしたから、先生の指揮で歌うことは大変幸福でした。度々、他の合唱団に指揮法や発声法等を指導しておられたのを誇りに思ったものです。青森明の星短期大学の合唱が、皆様の覚え宜しくなったのはSr.エステル・バリ先生の御指導の賜物です。

合唱祭やコンクールに毎年出場していましたが、昭和42年度の合唱コンクール東北大会で、仙台に行き、惜しくも銀賞(第二位)だったのですが、副賞として、カワイのリード・オルガンを戴いたのが、一番良い成績として、記憶に残っています。青森市民クリスマス他、市の行事に積極的に参加。 昭和53年(1978年)から昭和56年(1981年)迄は、Sr.ローランド・パラン先生が指揮者となりました。声楽家としては勿論、大変素敵な「音楽する女性」の素晴らしい模範を示して下さる教育者でした。合唱に限らず、スケールの大きい音楽作りをなさり更に、演奏家としての素養を磨く為に何を努力しなければならないかを、常に示して下さる方でした。

昭和58年(1983年)から平成8年(1996年)迄は山田恵子が指揮。青森市民クリスマス他、市の行事に参加。(ビッグツリー&光のプロムナードの初回点灯式、青森市新町のパサージュ広場のクリスマス・ツリーの初回点灯式等でクリスマスキャロルやハンドベルを演奏。)

平成9年(1997年)から現在に至るまでは、小倉尚継先生に指揮および御指導を頂いております。合唱の授業だけで、特別な練習も取れない中ですのに、いつも若々しいテノールで模範唱しながら、伸びやかに合唱を仕上げていらっしゃる御指導に、感服いたしております。

平成14年度、青森県合唱連盟から脱会した。



合唱サークル
昭和44年(1969年)から昭和51年(1976年)
昭和44年(1969年)から昭和47年(1972年)迄は、山田恵子が指揮。
昭和48年(1973年)から昭和51年(1976年)迄は、木村博子先生が指揮。

フロレス・コール
昭和52年(1977年)から昭和64年(1989年)
昭和52年(1977年)から昭和56年(1981年)迄は、橋本史子先生が指揮。
昭和58年(1983年)から昭和64年(1989年)迄は、山田恵子が指揮。

青森明の星短期大学合唱部
平成2年(1990年)から平成5年(1993年)

平成2年(1990年)から平成5年(1993年)まで、加藤 學先生が指揮。
合唱連盟にも加盟して、加藤先生の作品や編曲したものを演奏し、課外活動としては、他のクラブ活動には無い、広範囲の演奏活動を行っていた。しかし加藤先生の退職と共に、活動が消滅したのは残念です。



事務局注・・・山田惠子先生が書かれた文のため、本文中、自身の名は敬称略となっております。


(つづく)
 
(964) 青森市20世紀合唱史 その52 2014年 4月12日(土)
【 2000年12月31日現在 活動中の団体 その29】


合唱団Ah


◎役員

代表   小山内純也
副代表  渡邊絵美
会計   工藤琢
会計監査 宿野部葵

◎指揮者 後藤光貴

◎創団  1999年11月

◎主な練習会場  中央市民センター・古川市民センター他



◎団員名(平成16年1月現在)

男声 21名・女声 24名・合計 45名

佐野友美・伊藤樹里・工藤千恵子・渡邊絵美
田沢咲子・太田直子・宿野部葵・蔦谷さつき
丸井玲美・野沢香菜子・三上奈緒子・今絵里佳
今美香・鳴海のりこ・中田美和・濱田マユ子
石川友美・尾坂美樹・佐々木雅子・太田智子
宿野部幸子・工藤夕紀・成田奈津身・佐藤まゆ子
工藤琢・山内良一・進藤太一・平井雅人
鳴海弘之・大村肇・中島翔平・林泰史
新山隆健・深澤恵介・竹内康貴・村元恒徳
吉川和寛・後藤光貴・越田俊介・佐々木公平
藤 田文吾・白井隆宏・佐々木俊文・小山内純也
小田桐悠斗


(つづく)
 
(965) 青森市20世紀合唱史 その53(終) 2014年 4月28日(月)
青森市合唱連盟2000年現在役員名簿


理事長   小倉尚継
副理事長  佐々木恭枝
理事    高橋博・五十嵐隆泰・清藤妙子・宮本由紀乃
監事    山田惠子・米谷則子
顧問    山口道廣
事務局長  奈良祥孝
事務局次長 工藤琢
会計    蝦名利子


編集後記

遅くなったが記念誌を刊行できうれしく思う。当初、小倉理事長から「あくまでも客観的に事実を簡潔に記すこと。感想等のたぐいは載せないこと。」と指示を受け取り組んだ。

思った以上に難しいものとつくづく感じた。終戦以前の資料が極端に少ないこと。参考文献を探すこと自体が困難であること。明治、大正、昭和初期だけでも半年から1年を費やした。また、現在加盟している各団体においても持ち合わせている資料(写真やプログラム等)が少ないこと。自分自身も長年所属している団体の第1回プログラムを持っていなかった。そんなことからも合唱史を残そうと考えたことは頷ける。21世紀に入りすでに5年が経過しているが、「青森市20世紀合唱史」ということで、加盟団体の紹介は当時のままとした。したがって役員体制・連絡先等も現在とは異なっている場合もあるし、現在は解散している団体もあることを付け加える。

ご協力いただいたすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいである。

史誌編纂担当 奈 良 祥 孝


◎編集に当たりご協力をいただいた方々
NHK青森放送局、東奥日報社、青森県立図書館、青森市民図書館、宮内勝四郎(故人)
間宮昭佳、黒滝昭一、池邊俊彰、佐藤絢乃、その他各加盟団体。 順不同

青森市20世紀合唱史
発行年月日 平成18年(2006年)5月1日
発行者   青森市合唱連盟
発行責任者 理事長 小倉尚継
編集責任者 事務局長 奈良祥孝
印刷所   第一印刷株式会社


(終)
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