(977)青森県の祭り・行事 その1 |
2014年10月 5日(日) |
青森県にはたくさんの祭りや行事がありますが、それらをまとめて知る機会がなかなかありません。そこで、青森県教育庁文化財保護課のご協力をいただき、青森県内の祭りや行事を一覧できる資料を掲載することといたしました。青森県の様々な祭りや行事を、これから順番にご紹介してまいります。
【祭り・行事の名称】
地蔵様の日
【調査地区名】
青森茶屋町
【所在地】
青森市茶屋町
【実施日】
7月24日
【実施主体】
茶屋町延命地蔵尊奉讃会
【中心になる場所】
青森市茶屋町 延命地蔵尊(旭橋たもと)
【祭り・行事の概要】
茶屋町奉讃会・町会青年部・婦人部が1週間くらい前から準備する。前日のヨミヤ(宵宮)では灯籠流しがあり夜店が出て、町会や近辺の人がかなり集まる。
地蔵様の日ではあるが、他に庚申様・猿田彦も一緒に祀る。また、預かっているオシラサマも「遊ばせる」といって別に小屋を作って祀る。本尊も衣装を新しい物にする。
地蔵は常光寺(曹洞宗)の僧侶、庚申様・猿田彦は八甲田神社の神職に来てもらっている。
地蔵堂に集まる行事としては他に、すべて旧暦で、毎月24日の念仏と16日のオシラサマ、1月、5月、9月の二十三夜様と庚申様があり、恐山への代参などは行われていない。
(つづく)
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(978)青森県の祭り・行事 その2 |
2014年10月11日(土) |
【祭り・行事の名称】
小金山神社大祭
【調査地区名】
高田村
【所在地】
青森市小館・入内
【実施日】
8月17日大祭
【実施主体】
小舘、入内(小金山神社氏子)
【中心になる場所】
青森市小館・入内 小金山神社
【祭り・行事の概要】
小金山神社(入内観音)は、小舘と入内の氏子によって管理され、町会として合同で祀る。
祭礼は5月17日、8月17日、11月17日で、8月17日が大祭である。それぞれ神職を呼び「お神酒あげ」をする。代々、青森市新城の金峰神社の神職に頼んでいる。かつては馬で迎えに行ったという。
入内観音堂には馬頭観音が祀られているといい、津軽三十三観音堂の二十四番札所として参拝者が多く、遠方からも訪れる。以前は絵馬・草鞋・馬グツなどのを奉納した。観音様には人形や仏像などを奉納する人もいる。
(つづく)
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(979)青森県の祭り・行事 その3 |
2014年10月21日(火) |
【祭り・行事の名称】
百万遍
【調査地区名】
油川村
【所在地】
青森市油川
【実施日】
春彼岸
【実施主体】
地区の年配の女性(任意)
【中心になる場所】
青森市油川 油川地区内・ムラはずれ
【祭り・行事の概要】
地区に悪い病気が入ってこないようにと祈り、春彼岸に1週間ほど行った。現在は1日だけ行っている。
天田内川の橋の付近と町内のはずれで、集まった人たちが輪になって「ナムアミダブツ」と唱えながら、大きな数珠を回す。最後にヤド(当番の家)で、飲食をして楽しむ。現在、数珠は浄満寺で管理している。
(つづく)
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(980)青森県の祭り・行事 その4 |
2014年10月26日(日) |
【祭り・行事の名称】
ネブタ(油川子どもねぶた合同運行)
【調査地区名】
油川村
【所在地】
青森市油川
【実施日】
7月末(合同運行は7月29日)
【実施主体】
各町会・子供会、連合町会、青森観光コンベンション協会油川支部
【中心になる場所】
青森市油川 各町会・油川地区
【祭り・行事の概要】
戦前から戦後間もなく(昭和20年代)までは、青年団のネブタと町会やさらに小さな地区ごとの子供ネブタとがあった。
子供ネブタは新暦8月5、6日は夜の合同運行、7日は昼の各地区ごとの運行で、最後に「ネブタ流し」といって、ネブタの面(顔の部分)をはずして骨組みごと海に流した。
戦後、昭和30年代には油川のネブタが一時的に休止状態になる。昭和40年代から徐々に各町会の子供会のネブタとして復活し、現在は油川地区17町会のうち6、7町会により子供ネブタ6、7台が運行されている。7月下旬に各町内会毎の運行と、7月29日に合同運行が行われる。毎年1台ほどが、「青森ねぶた祭」の合同運行にも参加している。
(つづく)
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