(1001)青森県の祭り・行事 その25 |
2015年 4月 7日(火) |
【祭り・行事の名称】
ヤマカケ
【調査地区名】
東岳村
【所在地】
青森市宮田
【実施日】
旧7月末日〜
【実施主体】
青年団
【中心になる場所】
青森市宮田 地区〜岩木山
【祭り・行事の概要】
青年団が中心になり、若者が集会所に1週間ほど泊まり込んで、肉や魚を食べないなど精進潔斎をする。ヤマカケする前に周辺のムラを「サイギ サイギ」と唱えて回った。岩木山神社から登り、山頂に着くと「ハジ来た、ハジ来た」といって山頂の御神体を餅でこする。この餅はムラに持ち帰り、護符として各家に配った。帰路は、ムラに近づくと、買ってきた面をかぶり「バッタラ バッタラ いい山かけた」と踊りながら帰ってくる。
(つづく)
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(1002)青森県の祭り・行事 その26 |
2015年 4月13日(月) |
【祭り・行事の名称】
ナナミヤカケル
【調査地区名】
東岳村
【所在地】
青森市宮田
【実施日】
特に決まっていない
【実施主体】
特に決まっていない
【中心になる場所】
青森市宮田
【祭り・行事の概要】
日取りは決まっていないが、春に4、5人がまとまって青森市内の7ヶ所の神社を参詣した。バスで移動し、各神社にお神酒を供えて、栄町の諏訪神社から浅虫の方までかけて神社を回った。
(つづく)
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(1003)青森県の祭り・行事 その27 |
2015年 4月16日(木) |
【祭り・行事の名称】
ネプタ(ネブタ)
【調査地区名】
東岳村
【所在地】
青森市矢田
【実施日】
旧7月7日まで
【実施主体】
子どもたち
【中心になる場所】
青森市矢田
【祭り・行事の概要】
昭和初期、子供だけでネブタを出した。旧暦7月7日が最終日で、この日をナノカビと呼び「七ゲリ水浴びて七ゲリおごわ食べる」といって昼に川で水浴びをしながら、ネブタの紙を破って流した。
ナノカビの前、何日間か毎晩ネブタを出す。子供たちが7、8人ぐらいの組になって、組ごとにムラ内を回る。ネブタは子供たちの手作りで一人一人がそれぞれ持って歩くために四角い灯籠型のものや、扇形のものや金魚ネブタを作った。太鼓は「ネプタッコ流いろ、ネプタッコ流いろ」というリズムで叩いた。
掛け声は「ア、ラッセラッセラッセ、ア、イッペラセラセラセ、蝋燭1本けーろじゃ」というもので、家によっては蝋燭やお金をくれた。
(つづく)
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(1004)青森県の祭り・行事 その28 |
2015年 4月20日(月) |
【祭り・行事の名称】
権現回し
【調査地区名】
東岳村
【所在地】
青森市矢田
【実施日】
特に決まっていない
【実施主体】
青年団
【中心になる場所】
青森市矢田地区内
【祭り・行事の概要】
田植え前に、青年団が中心となって、ムラ内を権現様を持って各家ごとに清めて回った。
戦後は青年団の消滅とともに女性が権現様を持って歩くようになった。この時、太夫役の者が幣束を持って玄関口で家を清める。途中、悪魔祓いと称して権現様で頭を噛んで歩く。権現様は神社に納められている。
(つづく)
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