青森県音楽資料保存協会

事務局日記バックナンバー

<2015年11月>

(1029)青森県の祭り・行事 その53
(1030)青森県の祭り・行事 その54
(1031)青森県の祭り・行事 その55
(1032)青森県の祭り・行事 その56
 
(1029)青森県の祭り・行事 その53 2015年11月 8日(日)
【祭り・行事の名称】

 参詣



【調査地区名】

 今別村



【所在地】

 東津軽郡今別町大川平



【実施日】

 旧8月1日に近い日曜日(変更前:旧8月1日)



【実施主体】

 大川平町内会(以前:大川平青年団)



【中心になる場所】

 今別町大川平 「岩木山」(地区内の山)と集落内



【祭り・行事の概要】

 前日の夕方、今別八幡宮の宮司宅に幣束を取りに行き、ムラはずれから大川平熊野宮まで、登山囃子で行列して歩く。この夜、かつての青年団のメンバーが数名、一晩中「岩木山(地区内の小高い丘)」のお堂にこもり、1時間ごとに太鼓を打ち鳴らす。
 翌日、ツイタチヤマといって、午前9時頃、熊野宮から「岩木山」へ登山囃子をともなって行列する。「岩木山」で拝礼したあと、下山囃子で熊野宮へ帰る。餅は、終了後に各家へ配る。
 現在は、幼児や小学生とその祖父母や父母が行列の中心で、子供の健康を願うという色彩を帯びている。



(つづく)
 
(1030)青森県の祭り・行事 その54 2015年11月11日(水)
【祭り・行事の名称】

 ネブタ(荒馬)



【調査地区名】

 今別町



【所在地】

 東津軽郡今別町大川平



【実施日】

 8月6、7日



【実施主体】

 大川平荒馬保存会(以前:青年団)



【中心になる場所】

 今別町大川平地区内



【祭り・行事の概要】

 ネブタはほとんど扇ネブタ(扇型の灯籠)だが、まれに人形ネブタを作る年もある。
 かつては青年団が主催していたが、5年前に青年団が解散し、現在は荒馬保存会が主催している。
 6日は夜7時からおよそ2時間かけてムラ内を練り歩く。花(祝儀)があがると鐘をならし、囃子の曲調がかわって荒馬と太刀振りを踊る。
 7日は午前中に子供達が歩き、午後大人達が練り歩いた後、ムラはずれの橋の上でネブタ流す。実際に川に流すのは数年に1回で、経費を軽減するため通常はネブタの紙だけを剥いで流す。数年前から「ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセラッセラー」と囃すようになった。


(つづく)
 
(1031)青森県の祭り・行事 その55 2015年11月25日(水)
【祭り・行事の名称】

 ガックラ(例祭の権現様回し)



【調査地区名】

 今別町



【所在地】

 東津軽郡今別町大川平



【実施日】

 4、7、9、11月18日



【実施主体】

 大川平町内会(以前:青年団)



【中心になる場所】

 今別町大川平地区内



【祭り・行事の概要】

 年4回の大川平熊野宮例祭の時に、ガックラ(権現様)がムラ内の各家を門付けする。午前10時から12時にかけて、花(祝儀)を上げた家をお祓いする。
 一行は、総代長、太鼓、幣束、ガックラ(2人)、花をもらう役、幟(2人)の最低8人で構成されている。
 門付けのあと正午から熊野宮で神事を行う。主催は町内会で、町内会は熊野宮の総代会も兼ねる。町内会長が同時に総代長である。
 獅子頭は「権現様」とも「ガックラ」とも呼ばれ、この門付けの行事は「ガックラ」と呼ばれている。




(つづく)
 
(1032)青森県の祭り・行事 その56 2015年11月30日(月)
【祭り・行事の名称】

 砂ヶ森稲荷神社例祭 海上運行



【調査地区名】

 一本木村



【所在地】

 東津軽郡今別町砂ヶ森



【実施日】

 4月6日



【実施主体】

 砂ヶ森部落会



【中心になる場所】

 今別町砂ヶ森前浜の海上



【祭り・行事の概要】

 海上運行に参加する船はおよそ20艘である。比較的大きな船が主体でこれに小船が加わることもある。
 船は大漁旗で飾り、前浜を大漁のように賑わせる事で1年の豊漁と無事を祈願する。
 海上運行は午前10時から11時の1時間である。その後、稲荷神社で神事を行う。



(つづく)


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