かわらばんNo.13号

四ッ谷遊泳塾TOP バックナンバー

町田市立室内プール

町田市立室内プール

2008年 2月10日

『 団結力の素晴らしさ 』

町田市立室内プールは駅から遠い事もあり以前から行き方に付いては事前にメンバーと町田駅からバスかタクシーかを打ち合わせてから行く事にしていた、しかし最近は我々の参加人数も少なくなっているので四ッ谷から車で直接行く事が多くなった。

大会前日(2/9)の夜、窓を開けたらベランダの手すりに雪が5cm位も積もっているではないか!まずい、車で行けないと思い、電車で行く事にして準備をした。ただ天気予報では明日は晴れで気温も高い予報となっているので、とりあえず明朝判断する事にして寝た。

2008年2月10日(日)第8回町田市マスターズ水泳競技大会が町田市立室内プールで行われる。当日は少し早めに起きて窓を開けたら雪が解けていて、しかも気温が上がっている感じがしたので車で行く事にして出かけた。

都心の幹線道路は雪がほとんど見られず順調であったが、甲州街道から鶴川街道に入ると歩道は雪がだいぶ残っている。娘が結婚をして千歳烏山に住んでからは、この道路を多く利用するが、甲州街道の上り線は何時も渋滞である。しかし首都高新宿線が開通してから、上り線の渋滞が減ったように感じる。

町田市立室内プールは山の上の方にあり、裏道は危ないと思い街道を通って行く事にした。思ったより順調に着き駐車場に車を停め、プールに向かうと場内から競泳の実況中継が聞こえてきた。

マスターズ大会で、この会場にはよく来るが、この大会は初めての参加であった、個人個人の実名で実況中継をしているのは始めての経験である。他の人に聞いたら関係者に好きな人がいるらしく、毎年この大会を中継しているそうで、だんだん上手くなってきたとの話もある、しかしこの中継は恥かしいからいやだとか、うるさいとかいう人もおり、評判はあまり良くない!

最近はマスターズ大会に身障者の方が出場するケースがよくある、この大会でも数人の方が出場をしていた。右手、右足先が無くて100mFrを1:58.37で泳ぐ65歳区分の男性。左足が無く、右足と両手だけで100mBrを2:22.80で泳ぐ55歳区分の女性。

よく見てみると手足が無い方へ進んで行くが、途中で修正をしているのが分かる。片手足が無いので、使える反対側の手足は水中で調整を懸命に行なっているのであろう。同じ年齢区分では健常者でも、もっと遅い人がいるのに、努力は人一倍しているのであろう。

ちょっと興味があったので、インタビューをしてみた、あまり個人的な事は聞けないので、水泳に関して聞いてみたら、近くで行われるマスターズ大会、身障者大会は出場をしているとの事、練習も我々と同じように頑張っている模様である。たぶん大人になってから何らかの事故等で手足を失ったのであろう。基本が出来ており相当泳ぎ込んだ跡がある。

身障者の方々は連係が良く、出場の準備を手伝っている。足が悪い人は出場直前までは義足を着けていて、1レース前に義足を外し、片足で歩くが、手の不自由な人がすぐに来て肩を差し出しサポートしている。健常者の世話にならなくても支障が無いように協力し合っているのが分かる、この連係は凄いと思った。身障者の方はとかく甘えがちになるが、ここに出場している方々は自立心が強く、仲間意識も強く、皆で協力し合っている“団結力の素晴らしさ”が感じられた。

かわらばん12号 かわらばん14号