都電荒川線 訪問記

「幸せの黄色い電車」

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黄色い電車(8800形)

ヘッドマーク付き

2011年11月30日(水)

11月1日〜30日間、都内に残る2つの路面電車がコラボレーションしたイベント「東急世田谷線×都電荒川線 黄色い電車でハッピーに!」が行われていました。このイベントでは、東急世田谷線と都電荒川線の両方にそれぞれ一編成だけ走る黄色い電車に偶然出会うと幸せになれるというテーマに沿って、「幸せの黄色いパスポート」の配布やクイズラリーなどが行われているので訪問をして見た。「東急世田谷線編はここをクリックして下さい。」



(左)鬼子母神停留所の様子(7000形)

(右)都電一日乗車券

2011年11月30日(水)イベントの最終日である。何とか写真を撮りたいと思い訪問をする事にした。東京メトロ副都心線雑司が谷駅まで行き地上に出ると道路の向こうに鬼子母神前停留所があった。周辺の写真を撮り、時刻表を見たら運賃表の所に都電一日乗車券(大人400円・小児200円)都電車内・荒川営業所・定期券販売所で発売と書いてあった、運賃は全線均一で(大人160円・小児80円)前払いでスイカ・パスモも利用出来る。スタート地点として早稲田停留所が近いので、早稲田行きに乗り込み、都電一日乗車券を購入した。


(左)早稲田停留所前の様子

(右)複線で来るが停留所では単線になる
写真右が乗車ホーム、左が降車ホーム

早稲田停留所は、新目白通りの真中に構えている。この道路は目白通りのバイパスとして作られた道路で、明治通りから江戸川橋の目白通り迄は長い間拡幅工事が行なわれていたが現在は完成している。時刻表を見ると朝夕を除く日中時間帯は「5〜6分間隔」と表記されて、乗客向けの表示はされていない。ホームは2面1線の頭端式であり、降車ホームと乗車ホームに分れている。


(左)早稲田(停)の降車ホームに停車中(8800形)

(右)面影橋付近の専用軌道を走行中(8800形)

停留所の写真等を撮りながら黄色い電車が来るのを待っていたが来ない。11時17分に最新の8800形が来たので乗る事にした。新目白通りの専用軌道を西に進み面影橋停留所を過ぎると直ぐに明治通りを右折する。ここでは併用軌道となり、道路の信号に合わせて進むので信号待ちがある。すぐにまた専用軌道に入り坂を上り途中学習院下停留所があるが真直ぐな線路を更に上って行く、その先にはサンシャイン60がそびえ立って良く見える。目白通りの下をくぐると鬼子母神前停留所に来る、ここは地下鉄雑司が谷駅が乗換駅となっている。今朝乗車した所である。


(左)東池袋四丁目(停)は高速道路下(8500形)

(右)大塚駅前(停)は山手線のガード下

次の東池袋四丁目は首都高5号線の下にある。地下鉄有楽町線の東池袋駅乗換駅となっており、近くにサンシャイン60がある。向原停留所を過ぎると大塚駅前停留所に来るが、ここは山手線大塚駅ホームのガード下に停留所がある。ここでは区間運転が出来る様に向原方面に渡り線がある。大塚駅前を出て左に曲がり坂を登ると巣鴨新田停留所に着く。庚申塚、新庚申塚停留所と専用軌道を進む。新庚申塚停留所から少し歩く(約300m)と、都営三田線の西巣鴨駅がある。


(左)飛鳥山公園脇の併用軌道を下る黄色い電車(8800形)

(右)王子駅ガード下をくぐり抜けると王子駅前(停)がある(7000形)

西ヶ原四丁目、滝野川一丁目、飛鳥山停留所とほぼ直線にレールが北東方面に続く専用軌道である。飛鳥山停留所を過ぎると一旦本郷通りに出て直ぐ明治通りに入る。飛鳥山公園を右に見ながら坂を下るが、そこには日本で一番短いモノレール“アスカルゴ”がある。京浜東北線王子駅のガード下をくぐり出た所に王子駅前停留所がある。荒川線の大部分は専用軌道で、各道路との平面交叉点を除けば、車道と区分されていない純粋な併用軌道は明治通り上に設けられた飛鳥山−王子駅前間のみである。王子駅にも渡り線があり、区間運転が出来る様になっていた。今回は飛鳥山公園の脇で黄色い電車とすれ違う事が出来た。


(左)荒川車庫前の車輌基地で、出番を待つ車両群

(右)展示されている旧型車両群

JRの王子駅をUの字みたいに回り込みJRの線路から離れ東に進むと栄町、梶原、荒川車庫前停留所に来る、若干カーブはあるが、ほぼ直線である。荒川車庫前停留所には車両基地があり、その隣には懐かしい停留所と旧型車両が展示されている。


(左)荒川車庫前(停)を通過中の電車(7000形)

(右)センターリザベーション軌道を走行中の電車(8800形)

ここから荒川区に入るが、荒川区では都電沿線にバラを植えており綺麗である。荒川遊園地前−小台間は線路の周りにはバラがいっぱい咲いていた。小台−宮ノ前−熊野前間は道路中央部に、センターリザベーション方式(道路の真ん中を電車が走行するが、路線内に自動車等が入れないよう柵がある)が採用されている。


(左)町屋駅前を通過する100周年記念の(8500形)
ヘッドマークを付けた電車が通過中

(右)町屋駅前に停車する9000系車両
昭和初期をイメージしたレトロなデザイン

日暮里・舎人ライナー線の高架下に熊野前停留所がある、ここは昔熊野神社があった様であるが、明治初期に廃社されており、なぜ廃社後に出来た都電(開通当時は王子電気軌道)の停留所名になったかは不明との事。又日暮里・舎人ライナーの連絡駅でもある。熊野前停留所から東尾久三丁目・町屋二丁目・町屋駅前停留所と進むがレールの両サイドにはバラが植えられており目を楽しませてくれる。町屋駅前停留所は地下に千代田線・高架には京成本線の町屋駅があり接続されている。


(左)ホームも曲がっている荒川七丁目(停)

(右)荒川二丁目(停)、右側が荒川自然公園

町屋駅前停留所を出ると直ぐ荒川七丁目停留所に来るが、ここのホームはカーブをした所にある。右(南)方向に大きく進行を変え、進んで行くと左側には荒川自然公園がありバラの花がいっぱい咲いていた。荒川二丁目も過ぎ少し左へカーブすると正面に東京スカイツリーが見える、そこが荒川区役所前停留所である。


(左)荒川第一中学校の校舎と看板

(右)三ノ輪橋(停)手前左が降車ホーム、奥が乗車ホーム

荒川区役所前停留所を出て少し左にカーブすると左側に校舎が見えその屋上にネットが張ってあり、荒川一中の大きな看板が出ていた。踏切を渡ると荒川一中前停留所に来る。そこから300m位で終点の三ノ輪橋停留所に着く。ここは2面2線式で、ポイントの手前に降車専用ホームがあり、全員おろしてからポイントを渡り単線で乗車ホームに来る。停留所の周りにはいっぱいバラが植えられている。荒川区公園緑地課の看板によると、荒川バラの会が管理しているとの事。


(左)三ノ輪橋(停)の前

(右)三ノ輪橋(停)脇で咲いていたバラ

路線データ:距離:12.2km。軌間:1372mm。停留所数:30(起終点含む)。複線区間:全線。電化:全線600VDC架空電車線方式。1両編成(単行)で、ワンマン運転。区間運転:大塚駅前、王子駅前、荒川車庫前、町屋駅前、で発着が出来る。全区間所要時間:約53分。信号待ちがある為、若干の変動あり。



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