2005年 3月27日 No.04号
2005年3月27日(日) 「襟裳岬には美しい景色がある」
今日はスーパー北斗2号札幌7:00発で苫小牧駅まで行き、そこから日高本線の様似(さまに)駅に行き、そこから襟裳岬へ行く予定である。
苫小牧駅を8:01発、様似駅行きに乗車した、キハ40-352単車、今回も40形式であった。苫小牧駅から千歳線を札幌の方向に戻る感じで時速85Km/hのハイスピードで千歳線と6分位平走をしてから東方向へカーブし、いよいよ様似駅方向に向かった。北海道の鉄路は直線部分が多く、その為見通しが良い、時々鹿が出て来て急ブレーキをかける事がある、出発前に鹿の為に急ブレーキをかける事がある旨の案内がある、今回は2日目にあった。
今回の運転手は新人なのか、隣に先輩が同乗して、ブレーキをかけるタイミングや警笛のタイミング、エアーの圧力値と細かく指示していた、その度にハイハイと返事をして、指示確認をしている、気持ちの良いやり取りであった、きっと立派な運転手になるであろう。自分がやりたかった運転手なので期待をしている。
この日高本線はずーと海岸線を延々と走るので、景色は良い。しかし大きな津波が来たら線路が無くなってしまうのではないかと思われる場所がいっぱいある。途中、シンボリルドルフの生まれ故郷である、日高門別駅を通った、この辺はサラブレッドを育成する牧場が多く、右も左も牧場だらけである。静内駅を出ると内陸の方を走る、今日は暖かく、のどかで静かである、ディーゼルの音のみ轟かせて走っている、少し座席に戻ったら、あまりに気持ちが良いので、うとうとしてしばらく寝てしまった。
様似駅に近付いて来ると、浜辺にはコンブがいっぱい干してあるのが目に付いた。これが日高コンブなのだ、コンブは頭髪に良いと聞いているので、コンビニでおにぎりを買う時には、日高コンブのおにぎりを必ず買う事を思い出した。
苫小牧駅を出てから3時間半位たってやっと様似駅に着いた、ローカル線では長い方に入るのではないかと思われる。早速写真を撮りに回った、今回は雪に埋もれてなく、車止めはバッチリ写真に収める事が出来た。
昨日までの紀行メールを見て、『冬の北海道は、雪のせいで車止めが見えないのは誤算でしたか?今回は北海道ならではの食についての文章が無いのですね。』との返信が来た。
回答をします、今回の旅行目的は4月1日より再就職をする事になり、連休が簡単に取れなくなる可能性があるのと、以前お世話になった北海道の人に会い、先輩等の意見も聞きたかったので、急遽決めた旅行である、どうせ行くなら旅行記も書きたいし、テーマを決めた方が良いと思いローカル線の終着駅めぐりとした、又食については今回時間的な事を考え、ホテルの中が多かった、明日からの事は、これから考える。
無事に写真も撮れ、せっかくここまで来たので襟裳岬まで足を伸ばす事にした。様似駅前より襟裳岬行きのバスに乗り込み1時間かかり岬に着いた、すごい風である、“風極の地 襟裳岬”の碑が立っていた。ともかく真直ぐに立っていられない、これで雨とか雪が降っていたら居られないと思う。今日は幸いにも天気が良く、風が来ない所は暖かい、それにしても景色は最高に良い。眺めていると地球は丸いのかと思うようになる、風が強いのでガスってなく空気が澄んでいるので遠くまで見える、帰りのバスが来るまでの1時間見とれていた。岬の突端まで遊歩道で歩いて行ける、その先海にも岩礁が浮かんでいる、その形が自然美で美しい。ここには森進一が歌った襟裳岬の歌碑もある、よく見ると『えりもの春は何もない春です』と歌っている、確かに何もない、でも見つけたね!“襟裳にはこの美しい景色がある”。
帰りもバスと長いローカル線を乗ったが、途中で天気が悪くなり雪が舞って来た、何とタイミングが良いのだろう、行く時はあのおとなしい海岸線が、帰りは大きな波しぶきをあげ、列車の窓まで来ている、低気圧が近くまで来ているのか?海が怒っているようである。しかし苫小牧駅に着いた時には、天気は良くなり、そんな事が無かった様である。