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命いっぱいの花を咲かせて

2005年 10月25日 No.04号

『 思い切りが大事 』


  画面に登場したステテコ姿の男性がいきなり鉄棒に飛びついて大車輪を始める。「人生みな平等に歳をとります」というナレーションで印象的なCM(セゾンカード)。その男性が雑誌のインタビューに出ていたので、ちょっと紹介をしたい。

静岡県浜松市に住む野末実さん(69歳)、テレビを見て「きっと元体操選手なのだろう」と思っていたら、競技経験などはまったくない人であった。

本人談・・・『大車輪の練習を始めたのは中学三年生の頃だね。昼休みに友達と遊びで挑戦し始めたんだ。卒業間際になってそのうちの一人が出来るようになったんだけど、俺はまだ出来なかった。悔しいから卒業してからも時間があれば校庭に行って練習してたんだ。なあに、すぐ出来るようになったよ。大車輪はね、思い切りが大事なんだ、怖い怖いと尻込みしてちゃ、いつまで経ってもできやしないんだ。』

『工場に勤め始めてからも、ほとんど毎日やってたね。散歩がてらに校庭へ行って、腕立て伏せ100回を二、三セットやって、鉄棒の練習をする。大車輪は練習を休むと怖さがぶり返して出来なくなるんだ。それが悔しいからずっと続けてきた。気が付いたらこんな歳になっていたんだね』

野末さんの一言アドバイスは。
【大車輪でも何でも思い切りが大事、怖がっているうちは絶対出来ない。】

最近、区民水泳大会、都民水泳大会等に我々の水泳クラブから新人が多数参加されました。泳ぐ事については、どこのプールでも可能だが、大会となるとスタート時の飛び込みがある。近年は安全面から、飛び込み禁止のプールが多く、当然の事ながら練習の機会が減ってくる。学生時代に水泳をやっていた人は、直ぐに慣れてくるが、歳を重ねてから水泳を始めた人は、飛び込みに恐怖感があり、これを克服しない限りスタート台に立てない、まさに思いきりが大事である。

そんな中、東京辰巳国際水泳場に新人達と行って来た。もちろん飛び込みの練習であるが、最初はプールの端から落ちる練習で恐怖感を取り除いてから形を直していったのであるが、練習を始めた時と帰り間際に飛び込んだ時では上達の跡が見え、2時間の練習成果は十分ありました。

今回の飛び込み練習会に参加した新人とは、歳を重ねた人達のがんばり屋で、実年齢と精神年齢がかけ離れている感じがした。米国の詩人、サムエル・ウルマン著「青春」という名の詩を思い出してしまった。(参考に訳の抜粋です)

『青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。
たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさし、
安きに付く気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
時には、二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。
歳を重ねただけで人は老いない、理想を失う時初めて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心はしぼむ。』

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