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スケルトン(共同)
2006年 2月26日 No.08号
『 遠回りが最短コース 』
若者の中にまじって、中年男性が頑張っていた。トリノオリンピックでスケルトン男子決勝に越和宏選手(1964年12月23日生)41歳である。そう言えば夏の大会アテネオリンピックではアーチェリーで山本 博選手(1962年10月31日生)が当時41歳で銀メダルを獲得している。種目によってはまだまだ中高年にも出場のチャンスはある。

左:試合直後の越和弘選手(共同)。
右:中山英子選手の片手押しスタート(共同)
昨年NHKで見た人もいるかもしれませんが、オリンピックに挑む中年どうしの対談があり、越選手が聞き役で、山本先生にインタビューをしている放送があった。その時スタートを片手押しか、両手押しか迷っており質問をしていた。それに対して山本先生は技術的な変更は、これで行けるか行けないかは、2〜3日で決断をして、後は悩まない事にしているそうです。越選手は変更を更に改善して行けばと思い、こだわるタイプであるとの事でした。両選手もコーチはいなく、自分で試しながらすべてを決めなくてはならない。その時から、越選手はスタート時に従来の両手押しから、片手押しに変更を研究していた、どちらにするかは大会直前までに決めると言っていたが、結果的には片手押しで行った。
越選手は、結果として11位であったが、前回のソルトレイクシティーでは8位に入賞していて、トリノでは3位の銅メダルを目指していた。しかし今回はスタート時「片手押しの完成度もまだ60%位でしたから」と無念そうに呟いた。間に合わなかった悔しさだけでなく未練も感じさせる言葉だった。
それにしてもすごいのは、この歳になっても氷上10cmのところを120km/hで滑って行き、1/100秒を縮める為に努力してガンバッテいるのは素晴らしい。
マリナーズのイチロー選手は「最初から現在のバッティングフォームではなく、いろいろな人と対戦をして、悩み苦しみ、そしてスランプに落ちたりしながら経験した結果、現在に至っている。遠回りをした様だが、どの様な球にも対応出来る様になるには、その様な経験が最短コースである。」と言っている。
日本へこの競技の種を蒔いた越選手は競技後「僕の成長よりも、競技の成長も考えないと。後4年続けて何があるのか。ゆっくりではなく、すぐに判断しないといけない」と引退の可能性も視野に、揺れる心境を口にした。
越選手の片手押し、両手押しの経験がこれから目指そうとしている若手に指導が出来れば、素晴らしいコーチになっていくかもしれない。“ガンバレ”
今回のトリノでは、3人でスケートをするとか、クロスカントリーもスノーボードも団体競技があったが、面白そうである、もっと研究をすると日本もメダルを多く取れるかも!
毎朝、新聞に出ている各国メダル獲得数の表を見ているが、日本の名前がない。どうしたのだろうと心配していたが、フィギュアスケートでやっと金メダル1個取れてよかった、とりあえず“おめでとう”
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