Welcome to the twinkle plaza.
あんちゃんの旅TOP |
バックナンバー |
2006年 3月21日 No.09号
『 環境に恵まれすぎると 』
2006年3月21日(祝)昼休みになろうとする時、30代後半と思われる人が子供を連れて公園管理事務所に現れた。公園には野球場が4面ある、その周りを歩いていた時ファールボールが6mの柵を越えて道路に落ちてきた。そのボールが子供の側に落ちたので、危ないではないか、人にあたった時はどうするのだ?保険に入っているのだろうな、とすごい剣幕でクレームを言って来た。
この日はちょうどWBC(World Baseball Classic)の決勝(日本対キューバ戦)が行われている時である、昼休みにチラッとテレビを見たところ4−1で日本がリードをしていた。その後は夜のスポーツニュースで見たが、全員野球の素晴らしさを見た様な気持ちであった。2002年のワールドカップで日本が決勝戦に行った時にもあった、あの興奮と感動が思い出された。そのテレビの中で、キューバでは凸凹の道路や空き地で野球をしている子供たちの映像が映し出されていたが、今の日本では整備されたグランドや公園でしか野球は見られなくなっている、たまにファールが飛んで行くと、そこからクレームが逆に飛び返って来る時代になって来た。
我々が子供の頃は、近所の空き地で野球をするのはあたり前、よく塀を越えて近所の家にボールが飛び込んでも「すみませ〜ん!」と言って何度も取りに行った事が思い出されるが、それをまた許してくれていた。ところが現在は前面6mのネットが張ってあり、バックネットは9mのネットがあるところでも、そこからたまにボールが出たり、応援がうるさいとかで大変な剣幕で怒ってくる。時代が変わったのか、人間が変わったのか分からないが、難しい時代になって来た。
なぜそんなになってしまったのか?一つ考えられる事として、少子化の為に、子供を大切にするがあまり過保護になっている可能性がある。その為子供のことに親が口出しをしすぎるのではないか。昔は生きて行くのに精一杯で、子供にかまっていられなかったので、自立せざるを得なかった、というのが実情だったのでしょう!
公園で働いていて感じるのは、規制が多く、ギスギスした感じで、思いっきりスポーツを楽しむ環境が少ない様に思われる。都立、区立のスポーツ施設等は4月1日より指定管理者制度となり、危険と思われる事は、場所によるが禁止となる、これが良いのか悪いのか?空き地があっても、立ち入り禁止や野球等は禁止の立て札がある。これでは気軽にスポーツへの第一歩が踏み出せない。
何十年後はキューバも日本と同じ様になるのかな〜?そのとき日本は?
前回 |
次回 |