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会場の前は大きな駐車場がある

会場の正面


2014年 3月31日(月)No.105号


『 マスターズ水泳の意味 』


2014年3月8日(土)東京発7:24の上越新幹線で長野まで行き、信越本線に乗り換えて一つ目の北長野駅9:27に着いた。事前に調べておいた地図を頼りに長野運動公園総合運動場総合市民プール(アクアウイング)に向かった。雪道であった為20分ぐらい歩いたかもしれないが向こうの方に五輪のマークが付いた建物が見えて来た。ここは1998年長野オリンピック・パラリンピック時にアイスホッケー・アイススレッジホッケーが開催された所である。今回はここで第36回JSCA全国マスターズスイミングフェスティバルが3月8〜9日の2日間行われる。

会場には10時前に着き、準備を始めアップに向かった。8日のエントリーは200m平泳ぎが最初の種目で、13時頃に開始される予定である。この大会はマスターズ大会で歴史が古く、連続出場も表彰される為、顔ぶれが毎回同じで、今回も長年同じ平泳ぎに出場をする方が次の組にいる。私は無事予定通りのタイムで終わり、次の組の状況をクールダウンしながら電光表示板を見ていた。友人は良いタイムで150mまでは泳いでいたが最後のタイムが表示されない。


プール左半分が大会使用、右半分がアップ用


おかしいと思いプールを見たら誰も泳いでいない、反対側で係りの人が集まっている、何かあったのかと思い、近くに行ったら彼が横になっていた。産業医が来て心臓の動きを確認してから、AEDでショックを与えてから、手で人口マッサージを開始した。2〜3分位行っていただろうか、口から血の混じった水を吹き出した(後で分かった事だが、口を強引に開き金具を入れた時に切れた血であった)。しかし反応がないので、再びAEDでショックを加え再度人口マッサージを行った。これを3回位繰り返した時、お腹が動き始め呼吸をし始めた、お腹が上下に動いている、“助かったと思った”。

その間10分以上だったと思ったが、横では競技が再開されていて競技審判が怪訝そうな顔をしている、プールの脇では生死をさ迷って人工呼吸をしているのに、大会継続されているのは、何だか不謹慎のように思えた。その後、救急車が来てタンカーに移し長野の病院に運ばれて行った。1時間後には会話が出来る様になったとの情報が入り、関係者の皆さんはホッとしていた。しかしながら病院からはすぐに退院が出来ず、3月末の情報ではペースメーカーを付ける手術をしたとの話で、暫く長野の病院で療養をするとの事であった。

彼は元々不整脈があり、このようなケースは3回目だそうです。今回は175mのターン後に浮き上がってこなかった様であったが、過去は飛び込んだ後、浮き上がってこなかったとの事でした。1年位前の大会時には更衣室で床にべったり座り込み休んでいたので、どうしたのですか?と声をかけた事があった。その時ももしかしたら、その兆候があったのかもしれません。

マスターズNewsにマスターズ水泳キーワード9が載っている。その中に“マスターズすいえい”の(え)は“えい・ここで退く勇気が大人の水泳”と書いてある。(四ツ谷遊泳塾だより No6号参照)

これからは我々も“大人の水泳”をしなければと改めて思った。



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