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国民公園・新宿御苑の菊花壇展

11月1日〜15日期間中は休まず開園


『 与 え ら れ た 仕 事 』


2018年11月03日(土・祭)No.161号



区立公園の管理業務に携わって、来月で早くも3年目に入ります。公園にはゴミ箱はあるが、ゴミ箱に入らない、家庭ごみから大きな家電製品まで捨てられている。

先月頃から、空きカン・ペットボトルが入っている大きなポリ袋(90L)が公園に捨てられている。家庭からでなく業務用と思われ、厄介なゴミである。

まとまった量なので区の人に相談をしたら、担当者がそのポリ袋に “不法投棄は犯罪です” と印刷された張り紙をしてくれ、次の日に処理をした。そうしたら週一回位のペースで置くようになったので、暫く張り紙をしたまま処理せず様子を見る事にした。

ゴミを捨てた人は、ゴミの行方を毎日確認していると思われる。理由として、張り紙を破り、ポリ袋の位置を毎日少しずつ変えているので、定期的に確認をしている模様である。


11月3日の祭日に近所のおじさんと思われる人が、背広にネクタイして、大きなポリ袋に入っているカンとペットボトルの分別を始めた。おじさんに話をしたら、張り紙を見て公園なのに見苦しい、誰かが処分しないといけないと思い、善意の気持ちで行った!との話である。

この張り紙はゴミを捨てた人へのメッセージなのですよと話したが、折角の行為なので、残りの作業は私がやりますからと言って終わらせた。


ゴミを捨てた人を防犯カメラ等で探して、話す事が出来たとしても、本人は不法投棄を承知の上での行動だと思われる。自分で分別処理をした方が、気分が晴れると思い、大きなポリ袋を見付けたらすぐ処分する事にした。

散歩に出かけた、あのおじさんが、公園らしくない物を見て、行動に移した事で、「目の前にある公園を気持ち良く利用出来る様にするのが、与えられた仕事である」と教えられた思いがした。



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