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平日の駅前

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2007年2月3日 No.20号

『 美しい国、日本 』

2007年2月3日(土)今日は節分、昔は家で豆をまき年齢の分だけ食べた記憶があるが、今はその様な事をする家は少なくなってきている。 それにしても今年は特に暖かく今日も10度を越えるみたい。

そんな日、働いている都立公園の受付窓口に、背広・ネクタイの営業マンらしき人が来た。 普段はテニス、野球をする人が使用料の支払いに来るので、すぐプレーが出来る状態で来る。 何の用かな〜と思っていたら、家電品の粗大ごみを東南アジア向けに輸出をしたいので見せて欲しいとの事。 何故かと聞いたら昨日の報道番組で現代人のモラルに付いて、この公園での状態を報道したらしい。 その後には自転車を整理して止める事が出来る装置の売り込みに来て、番組を見たという人が絶えない。 全部断ったが、報道の威力は凄い。

先月の下旬頃であったろうか、朝一番に、テレビ局から依頼のあったプロダクションから、テニスコートの奥にソファーが捨てられているから取材をしたいとの電話が入った。 すぐその現場に行ったら、ソファー2個が置いてあり、すぐに公園のごみ収集している業者に確認したら、昨日までは無かったとの事である。 昨夜から今朝までの間に誰かが置いたのであるが、それにしてもテレビ局が先に知っていて、スタッフ等総勢7〜8人が朝一からスタンバイしている、どうも “くさい”。 すぐ本社に確認をしたところ、取材する事を知っている模様であったので、とりあえず許可をしたが、しっくりいかない。

今回の取材は住民のモラルに付いてである。 この都立公園は60万u強もあり、その一部は都営地下鉄大江戸線の駅につながり、周辺は高層の公団が立ち、人口が急増している。 駅周辺の駐輪場は未整備、その為公園内の通路は自転車が一杯で狭く歩きにくい、ホームレス、家庭内ごみ、粗大ごみ、捨て猫・犬等の問題がある。 公園管理としては、区・自治会・商店街・警察等と話し合いをして協力体制を作っている。 そんな時に・・・!

テレビ局は視聴率を高める為に面白おかしく興味を引くようにしている。 そのためには意図するところが異なる場合が出て来る。 実際のインタビューは長くしているのに都合の良いところだけをとりあげ、タイトルに合わせ構成されている。 公園と住民の間で大変なのに、住民のモラル低下を一方的に報道すると、ますますこじれる。 確かにモラルの低下している人もいる、しかし大半の人は良識を持っているのに、現代人が皆そうだと思われる報道である。

直面している都立公園としては住民に訴え協力してもらう様努力している。 ごみのポイ捨ては周りがきれいだと捨てにくい、しかしごみが一つでも捨てられると次々捨てられていく。

日曜日の駅前

日曜日の駅前

その為自治会の会長が率先して朝早くからごみ掃除、自転車の整理等をしている。 大きな公園維持管理は多くのボランティアの方々が活動しているが、駐輪場の増設等は行政の力が必要で訴え続けているが進まない。

日本の首相も 「美しい国、日本」 と言っていたが、具体的に早く進めて欲しいものである。

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