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夕日に浴びて美しい、神宮球場

神宮球場

2007年10月 6日 No.28号

『 どっちが本当のスポーツファン? 』

2007年10月6日(土)久しぶりに外苑前駅を降りた。午後3時半を過ぎた頃である、まだまだ今年は暑さが残っている。青山通りからスタジアム通りを曲がり神宮球場へ向かった。途中に露店で弁当、コーラ、ビール等を売っている、球場内で買うより安いとの声で弁当につい手が出てしまった。初詣に行くような感じで歩道は一杯である、やっと神宮球場にたどり着き、古田監督の大きなパネルが入口の両サイドに飾ってあった。皆が写真を撮っていたので当然記念にと写真を撮った。

ひょうきんなラミネス選手 午後4時頃球場の中に入った、入口で古田敦也兼任監督のカード2枚とパックを渡された。それをしまい込んで4番ゲートから中に入ったら、中日が練習をやっていた。選手の入口となる、内野と外野の間からヤクルト選手が入って来た。ラミネスに対する歓声が大きかった、最後に古田監督が入って来た時は更に物凄い歓声があがった。“ありがとう古田さん”と皆さんが叫んでいた!すごい人気である。

5:20PM過ぎからヤクルトの練習が始まった。その時古田監督の所に中日の選手が入れ替わりに来ては何かを話して握手をしていた。残念がってなのだろうか。

6:10PM頃であろうか、私の前にヤクルト応援団の腕章を付けたおじさんが来た、5m間隔に座り団長がメガホンで挨拶をしてから応援の練習を始めた。その時に観客の皆さんは細長い風船2本を持っていた、どこで手に入れたのだろうと思っていたが、後で分かった事だが入口で渡されたパックの中に入っていたのであった。そう言えばジャイアンツは入口でオレンジ色の細長いタオルを渡されるが、それと同じである。

選手が練習を終えてベンチに帰ってくると、今まで使っていたボールを客席の方に投げ入れてくれる。いつの間にか我々の周りには片手にグローブをはめた子供達が集って来ていた。

6:20PM試合は開始されたが、一回の表に3点も取られてしまった。6回には中村紀洋のグランドスラム等で5点を失う。8−0で、ファンは完封負けだけはしないで欲しいと応援している。お客はしょっちゅう来ているのか、応援団のおじさんと顔なじみで皆とよく話していた。監督が代打に出れば良いのにと話したら団長さんが7回位に古田選手兼任監督は代打で必ず出て来るから心配しなくても良いよと教えてくれた。

代打・オレで古田選手登場、大声援である ラッキーセブンになりビニール傘の応援が始まった、「代打・オレ」・・・と言ったかは聞こえないが。代打に古田選手兼任監督が出て来た。小笠原投手よりレフト前ヒットを放つ、得点には繋がらず、そのままキャッチャーマスクをかぶると、9回裏に2回目の打席が回り、平井投手より2打席連続安打となるレフト前ヒットで出塁。二進後青木選手の内野安打に相手エラーが絡み古田選手兼任監督はホームを踏んだ、完封負けは免れた。

ジャイアンツの試合しか見に行った事がないので、他球団のファンは分からなかったが、もしジャイアンツであれば大変な野次が飛んでくる。見逃しの三振でもすれば、高い金を払って見に来ているのだから、スイングをしろ!と必死である。8−0となれば帰ってしまう。

9回裏、最後の打席にレフト前安打を放つ古田選手 そういう意味では、ヤクルトファンはやさしい!勝敗をあきらめているのか、野球を愛しているのか、あまり勝敗にはこだわらず応援している。ジャイアンツの場合は置かれている立場が違うのかもしれないが、勝たねばならない!勝っていてももっと多くの得点をと思う。

数少ない中日の応援団は後半になると更に盛り上がり、反対側にいても響き渡り圧倒される勢いである。優勝を目指しているチームは応援も違う。多分あの興奮と歓喜は、勝つ時の喜びを味わっているのであろう!やはりスポーツは勝たねばおもしろくない!

古田監督の引退会見では、成績が低迷している責任はあり、引退する事を決めたと言っている。やはりスポーツマンはあの興奮と歓喜の中にいたいのだと思う。これはファンも同じである、古田監督はファンに対しても、申し訳ないと言っていた。早い時期に古田監督の再出発を望みたいものである。

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