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HOゲージ:1/87モデル,軌間16.5mm。Nゲージ:1/160モデル,軌間9mm。Zゲージ:1/200モデル,軌間6.5mm。

HOゲージのGG−1とビッグボーイ、手前はNゲージの電関、最前列はZゲージである。ビッグボーイは自作の汽笛と煙が出る装置を付けている。


2008年 4月 9日(水)No.34号

『 好きな事を更に知る事は、楽しい! 』

2008年4月9日(水)大学は今日から2008年度がスタートをした。今年の2月頃より願書提出、試験等で何回か来ている。試験と言っても聴講生の為、難しい試験はない。海外の企業が留学させる場合が多く、推薦状(会社又は教授)と言葉が理解出来るかの確認である。私の場合は定年退職、教授は退官している等で、友人に推薦状を書いてもらった。

4月14日(月) 今日は鉄道工学の初日である。授業が開始される5分前に教室に行ったら、何と満員で教室から生徒があふれていた。これでは席も取れないではないかと思って覗いたら、後ろから5列目辺りに2人分の空きがあったので、急いで行こうとしたら最後列の学生から“こんちは”と大きな声で挨拶があった。すぐ“こんちは”と返事をしたが、どうやら私の事を先生と間違えたのだろう!今時挨拶が出来る学生は珍しい。体育系クラブに入って教育されているのかな?ともかく元気な学生だ!

鉄道工学を受けている人は少ないと思っていたが、大きい教室は満員である、こんなに人気のある科目かと改めて思った。しかも女子が意外に多く1割位いたかな?予定より5分位遅れて先生が入って来て授業が始まった。本は使わずプリントで行なうとの事である、先生は以前東京メトロで働いていて、退職後に大学へ来たそうである。

4月15日(火)交通システム計画。昨日は教室に入れない位であったので、早めに教室へ入ろうと30分も前に来てしまった。教室を覗いたら誰もいない。まだ大丈夫と思い一階にあるコーヒーショップで少し時間を調整して10分前に行ったら既に1/3位の学生がいた。真中より左通路側に席を取った。5分前頃に助手の人だと思うが教科書を売りに来た。2500円を持って列に並び教科書を手に入れた。

何十年ぶりの授業で全てに興味があった。周りは2〜3年生が対象なので二十歳前後であろう。年齢に付いては多少の違和感を感じるが、雰囲気、内容等はすごく興味があった。自分が若くなった気分になり、これからが楽しみである。

H17年4月25日に発生した、JR福知山線列車事故、「原因解明はすぐに出ない」。スピードの出しすぎとなっているが、それをなぜ防げなかったのか?事故を起した車輌は軽量化したオールステンレス車輌(207系)である。台車と同じ位の重さがあるエアコン装置を天井に載せているので、モータが付いていない先頭車両等は更に重心が高くなる。又車体が軽い為乗客の人数、位置により、重心の位置が変りやすい。急なカーブを高速で通過しようとすると、乗客は外側に振られ、重心が外側に移動する。乗客が多くなるほど、この力は強まり、ひっくり返りやすい。昔の鋼鉄製車輌では全体の重量が重い為、乗客の人数、位置にあまり影響を与えない。しかしながら現在は効率化を重視するあまり、悲惨な事故が起こる可能性が大になってきている。・・・・・なぜか最初の講義が事故分析から始まった。

H16年10月23日には新潟県中越地震の震源地に最も近い地点を走っていた上越新幹線下り「とき325号」は時速200km/hで走行中に脱線をし、そのまま約1.6km走った。10両編成の内8両が脱線したが、転覆は免れた。幸いな事に乗客ら154人に怪我はなかった。これは天災であるが、脱線防止ガードが働き大惨事に至らなかった。

私の趣味は鉄道関係で授業内容はその延長線上である。小さい時からHOゲージを組み立て遊んでいたので、鉄道に付いてはある程度知っているつもりでいたが、はじめて分かった事も多い。今まで考えていた事が実証されると、嬉しくなる。授業を聞いていて興味がある事に関しては理解が早いし、まだまだ十分理解していない部分も分かった時、それがまた楽しい。

鉄道の事故分析をすると、将来の移動手段が見えてくる。公共性の高い鉄道開発は、お金と時間が掛かる。しかしそれを考えると面白い!もう一度人生をやり直して鉄道開発に携ってみたい気がするけど、そんなに長い寿命は与えられていない。今の若い学生に頑張ってもらおう!

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