2008年 8月18日(月)No.38号
小学生の高学年時代、我家の近所に鉄道模型店があり、狭い店内の中にあるショーウインドウでは、HOゲージの模型が同じところをくるくる回っていたが見ていてなぜか飽きない。レールの上が油で濡れていた、意識的に油をたらしているのか?ギヤーの油がレールの上に垂れて来たのか分からないが、その色が少し黒っぽい。ほこりが油にまみれて色が変わったのか?それともレールと車輪が摩擦で削れた鉄粉が混じっているのか分からない。ともかくガラス越しでスムースに走っている。学校が終ると寄り道をして、暫らく眺めてから帰っていた。
小学6年の時に思い切って、貯めていたお小遣いとお年玉を集めて、レール+B凸型の電気機関車+貨車トム一台を購入した。今の様にユニット化していなく、トランスからセレン整流器を半田付けしレールに電源を供給した。その時から秋葉原に通い部品の買い集めが始まり、電気と鉄道に興味を更に強く持ち始めた。
何年か前までは秋葉原駅の近くにある交通博物館へ休みになると出かけて行った。交通に関係するものが置いてあるのだが、そこにはHOゲージを動かしているジオラマがある。隅の方には運転室があり、そこで運転手が順番に列車を動かし説明をする。それを見るのがすごく楽しくて運転時間に合わせて行っていた。しかし残念ながら交通博物館は2006(平成18)年5月14日に閉館となった。
その代りに2007(平成19)年10月14日の鉄道記念日に鉄道博物館がさいたま市に開館した。JR東日本創立20周年記念事業の一環として、JR東日本が所有していた交通博物館の鉄道部分のみを移転、名前を鉄道博物館としてスタートした。そこにはもっと大きな大ジオラマがある、早く行って確認をしなくてはと思いつつ行けていなかった。
2008年8月18日(月)に、はじめて鉄道博物館に行ってみた。夏休み中なので親子連れが多く大変な混雑である。館内に入って最初に行ったのが大ジオラマである、既に入口には列が出来ており大勢の人が並んでいた。一番後ろに並んでいたら係りの人が案内を始めた。約10分間の運転であったがテープで列車の説明とBGMが流れ、それに基づいて列車(HOゲージ)が動き出す。一回終ると観客を入れ替える、そうしないと大勢の方が見られない。それを2回も列に並んで見てしまった。
今はあまり時間が取れないが、学生時代、休みの日などは一日中部屋にこもり電車を動かしていた事があった。何時間も同じ事を行っていても飽きない、それが趣味なのかな?もし小学生時代、近所に鉄道模型店がなかったら違った人生を歩んでいたかもしれない!趣味との出会いは小さい時の環境かもしれない!