2010年 5月 2日(日)No.59号
2010年5月2日(日)観光ブームで人気が出ている高尾山に行く事にした。京王線新宿駅8:30発準特急北野行きに乗車して、いつものように先頭車両の運転席すぐ後ろに陣取り楽しむ事にした。京王線は線路幅が1372mmとなっていてJR在来線の1067mmより広くなっている、通過駅等も結構スピードを出して通過する。(新幹線は1435mmである)
途中調布駅を定刻通りに出発して2つ目の通過駅である飛田給駅を無事に通過した。次の武蔵野台駅にさしかかりホーム手前数十メートルに来た時、ホームの端から女性と思われる人がレールの上に飛び降りた。何をしているのだ、早く反対側に逃げろと思った、しかし逃げようとせず線路の真中で動かない。運転手は警笛を鳴らし急ブレーキをかけるが当然のことながら間に合わない。直線で見通しが良く電車のスピードはホームに近付いているので、多少は落とすにしてもここは通過駅である、時間で管理されている為、ほとんどスピードは落とせない。
当日はGW中で子供が多く、付き添いの母親と一緒に前の方を見ている。母親達がキャーと言いながら床に座り込んでしまった、当然はっきりと見ていたのであろう自然と声が出てしまう!何と言う事であろう子供達が見ている前で、覚悟を決めた自殺である。
2010年5月13日(木)警視庁から「2009年中における自殺者の概要」が発表された。それによると、同年中の自殺者総数は対前年比1.8%増の3万2845人。このうち「介護・看病疲れ」が原因の自殺者は4.4%増で過去最高を記録した模様。自殺原因の概要を見ると「健康問題」48.3%で最も多く、以下「経済・生活問題」25.5%、「家庭問題」12.5%、(この内「介護・看病疲れ」6.9%)、「勤務問題」7.7%、「男女問題」3.4%、「学校問題」1.1%、「その他」の順。
本人又は家族の病気関係が半数以上占めている。いろいろ悩み、考えた結果であろうが、その前に何とかならなかったのか、残念である。それも運命なのかもしれないが、寿命が来ての死ではなく、そのような状態にはなりたくない。やはり健康がいかに重要か分る、身内の人全員が健康である事の幸せを感じた。