Welcome to the twinkle plaza.

あんちゃんの旅TOP バックナンバー


旧四谷第四小学校、現在は四谷ひろば
正面建物の2階と3階を利用

2012年11月19日(月)No.89号

『 考 え る 力 が 必 要 』

2012年11月19日(月)前週の土曜日に孫の幼稚園で作品展示会が行われた為、19日の月曜日が振替休日となり、四谷にある東京おもちゃ美術館へ孫を連れて行く事にした。

東京おもちゃ美術館は四谷四丁目にある。この建物は昭和10年に建てられた歴史的建築遺産でもある旧四谷第四小学校の校舎を利用している。孫たちは前日の日曜日から泊まりに来ており、朝から家の中で、はしゃぎ周り大騒ぎである。昼食を済ませてから地下鉄丸ノ内線で四谷三丁目駅へ行き、新宿方面へ7分位歩き美術館の前まで来た。平日なので、すいていると思ったら入口の脇にはベビーカーが所狭しに置いてある。小さな子供が多いのかなと思いながら旧校舎の中へ入ると、美術館は二階が入口との案内が出ていた。

昔の小学校作りなので、床は板張りの細長い廊下で、脇に教室が並んでいる。一番手前がミュージアムショップとなって、その脇に受付がある(大人700円、子供500円、親子ペア券1000円、木曜休館)。次の部屋がグッドトイ展示室、企画展示室等が続き、突き当たりがおもちゃのもりで子供達が遊べるようになっている。三階に行くとおもちゃ工房があり、そこでは簡単な手作りおもちゃから、からくり玩具まで無料で作る事が出来る。その他にゲームの部屋、おもちゃのまちがあり、中へ入ると思った以上に多くの子供達がいた。


(左)出来上がりの三角錐

(右)ばらばらにしたパーツ、このパーツで
大きな三角錐1個又は小さい三角錐2個も出来る

ゲームの部屋ではアナログゲームが世界中から集められていて、パズルゲームは大人でも難しいゲームであり非常に興味を持った。串団子のように、つながる玉で金字塔を組み立てていたら、隣で子供達が騒いでいる。枠の中に積み木を当てはめて行くパズルで、なかなか上手くいかない。そこに、ボランティアで働いている、赤いエプロンのおもちゃ学芸員の方がワンポイントアドバイスをすると、あっそーか、分った!と言って、積み木を動かし、出来た。“おじさん凄いね!”と言って大感激。子供達は今まで出来なかったので、凄く興奮して喜んでいる。おじさんのワンポイントアドバイスが感動を呼んだみたい。

出来上がった時の喜び、達成感は凄い物がある感じがした。次のパズルは自分だけでやるよと挑戦をしている。大阪府立淀川工科高等学校・丸谷明夫名誉教論が雑誌対談で言っていたが『子供の心に、いかに火をつけるかが一番の教育なのだ』、おもちゃ学芸員のワンポイントアドバイスが火をつけた感じがした。同じ積み木でもひっくり返して入れるとか工夫が必要で、考え方の柔軟性が問われる。

これらのアナログゲームをクリアした子供たちは、解決方法が身に付いているので、今問題の“いじめ”に付いても解決してくれるかもしれない。現在はゲームでもゲーム機によるデジタルゲームで、失敗しても解決策を考える前に終わってしまい、リセットすれば、すぐに再スタートが出来る。試行錯誤して考えると言う事が無いので、“考える力”が落ちて来ているのではないか心配である。

前回 次回