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花菖蒲

明治神宮

2013年 6月11日(火)No.96号

『 トップの責任とは? 』


野球は見るのが好きで、テレビでの中継があるとだいたい見ている。今年は当初からボールが飛びすぎると話題になって気にしていたが、やっぱりそうか!という事が分った。

2013年6月11日(火)2011年より日本プロ野球で使用されている統一球が、今季よりやや飛びやすく仕様が調整されていた事が判明した。日本野球機構(NPB)の事務局が製造するミズノ社に調整を指示したが、各球団と選手会には説明せず、ミズノ社に「混乱しないよう、調整した事を公表しないように」と要請したと言う。

後日、加藤良三コミッショナーは、統一球には関与していない事を主張して、全て下田邦夫事務局長が行なった、と述べた。今季は本塁打が増え、選手からも「ボールが変わった」との声が出ているのは把握していた。「飛ぶようになったのは、天才的集団である選手の適応能力であり工夫だと思った。疑問に思った事は無かった」と語っている。統一球には、一球一球コミッショナーのサインまで入っている、使用球の変更を知らなかったでは、済むと思われない。

この問題で「統一球第三者委員会」が発足した、特別アドバイザーとして元巨人の桑田真澄氏が出席して6/28に会合が行なわれた。9月末頃を目処に結論を出すとの事であるが、野球ファンとしては、早く良い方向に向かってくれる事を願う。プロ野球の選手は金銭に結び付く所が大きいので、この様な情報は透明にしておく必要がある。今回選手側の意見も吸い上げ情報を公開出来る事を期待したい。


サンゴシトウ(珊瑚刺桐)

新宿御苑

最近はスポーツ界で選手以外の不祥事が多く感じられる、全柔連問題もそうである。何かがおかしくなってきている、事後処理に付いてもスッキリしない。何でその様な事が起きるのか、トップの運営能力・決断能力に付いて欠けているのではないか。

幸田露伴が「努力論」の中でこう指摘している。『大きな成功を遂げた人は失敗を自分のせいにし、失敗者は失敗を人や運命のせいにする。』その態度の差は人生の大きな差となって現れてくる。

現在プロ野球の組織を握っているのはコミッショナーであるが、その人が知らない内に重要な規格が変更されたこと事態、トップとして資格があるのだろうか?その下の人が勝手に行ったとしても責任はトップにある。今回は統一球第三者委員会が9月に結論を出した時点での判断になったが、結果を待たずにトップ自ら責任を取って辞任した方が良いのではと思われる、全柔連も同じ問題である。



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