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bQ76
2012.5.21
bQ75
2012.5.14
 
 『昭和の名人 完結編 /立川 談志
 
                小学館刊 ¥1190


 2009年の1月から隔週刊で出ていた小学館の『昭和の名人シリーズ』も
 
決定版 → 完結編 → アンコールと続き、この5月5日号の『大トリ』で
 
でついに大団円となりました。
 
その『大トリ』が立川談志であったことについては多くの疑問も残りますが、
 
彼が世を去ってまだ半年という、つい最近鬼籍に入ったばかりという事で、こ
 
あつかいになったのでしょう。志ん生、圓生、小さん、文楽等の稀代の名人
 
肩を並べるくらいの名人としてこの談志が評価されるかどうかはまだ先の話
 
もしれません。
 
ただし、圓生一門同様に落語協会、落語芸術家協会を脱退してしまったこの立
 
川流一門にとって、寄席に出演出来ない分、ホール落語や各地方での高座が多
 
それらが音源として多く残っている事は今になっては有り難い事でしょう。
 
残念ながら私は生で聞いたことはなかったのですが、ラジオやテレビで盛んに
 
『こんな噺は俺しか演らない、面白くないんだモノ!だけど、俺が今演ってお
 
家内と、必ずこの噺は無くなる、だから演る』という主旨のマクラを何度も聞
 
いたことがあります。
 
 
 
 
過去4回分のアーカイブを載せておりますが、更新の関係で順番が上下逆になる場合もあります。
 
おすすめテーマ左横に記してある、通しナンバーと日付を御覧になって確認してください。
 
 
今回このCDブックに収録された中の一席『小猿七之助』などは正に真骨頂、
 
どのような文献を見てもこの講談話がネタの落語を演じているのは談志以外に
 
いません。人情話でも無いのに、落語としての『オチ』が無い。でも、講談と
 
も一味違う。正に、談志ワールドなのでしょう。
 
晩年、『談志といえば≪芝浜≫(三木助だろう!反論を受ける事、承知の上)』
 
と思っている人も多いようですが、談志がこの演目で注目されたのは晩年に
 
近くなってからだという事を知る人は以外に少ないのではないでしょうか。
 
≪芝浜≫の後半部分、大晦日の江戸の町でかすかに聞こえる笹飾りの擦れる
 
音を雪の舞い落ちる音と勘違いする主人公の心情心理、今回もその≪小猿・・
 
≫の中に、別の形で表現されている所は絶品でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
錦糸卵などのアレンジは結構似ているのですが、そのベースとなっているとりス
 
ープによる炊き込みご飯の味付けが其々の個性で違っています。好みは人それぞ
 
れですが、私にとっては折尾のほうがより上品に感じます。
 
肩からぶら下げた木箱によるホームでの歩きながらの販売という懐かしい光景は
 
上越線の横川駅の名物駅弁が新幹線開通により行き止まりの駅になってしまった
 
関係でそのような方法で売られなくなったという話から、もしかしてこの駅が唯
 
一の場所になってしまったのではないでしょうか?(確認は取れません)
 
JR九州という会社は、早いうちから移動手段としての列車と、その列車に乗っ
 
て旅をすること自体が目的のものを二つのコンセプトに分けてきた会社です。
 
九州内を特別編成の夜行列車で一周するなどという和製オリエント急行のような
 
企画もこれから先準備されているようです。そんな九州であればこの折尾の
 
かしわめし、そして駅売りの風景も絶対になくならないと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
DISC UNION刊

¥1,000