D16 マイクロバブルバス (2020. 4. 18) | ||||||||||||||||||
吸引ろ過器を作ろうとネットをのんびり眺めていた際に、吸引装置であるアスピレーターの応用例として、水耕栽培とお風呂のマイクロバブル装置がたくさんヒットしました。 特に興味を引いたのがマイクロバブルバス、いわゆる微細泡風呂で、その効用は、 温浴効果(健康促進、ダイエット)、 洗浄効果(体臭、加齢臭防止)、 美容(保湿、うるおい)、 リラックスと疲労回復(マイナスイオン)、・・・・・・ おぉー、何と素晴らしい、一度入ったらもう一生お風呂から出てこれそうもありません。 普段木工作品に見向きしないうちの奥方も歓喜の涙を流すこと請け合いです。 そこで、吸引ろ過器が完成した後、すぐにマイクロバブルバスの検討に入りました。 マイクロバブルとは1〜100μm(0.001〜0.1mm)の気泡を指しますが、手始めに吸引ろ過器で試作したアスピレーターを試してみました。 今回は吸引ではなく排水中の気泡がポイントですが、一見して大きな泡ブクが出るだけです。 これじゃぁ、どうしようもありません。 並行して風呂の接続を検討しました。 風呂の給水蛇口(直径35mm)は全く使っていないので、これにアスピレーターを接続することを考えましたが、型式が古くてサイズダウンするコネクターがありません。 専門店で聞いてみたら、「メーカーにも無いでしょう」とのこと。 これじゃぁ、アスピレーターがあってもどうしようもありません。 装置にも接続にも問題があり、うーん、困った!! : : : その後、時々思い出しては何とかしたいといろいろやってみましたが、結局アスピレーターに関しては自作を諦めて市販品(右写真)を使うことにしました。 最後まで頭を悩ませた蛇口コネクターは、塩ビパイプ等でなんとか自作して解決しました。 塩ビ管の最小サイズはVP13(外径18、内径約13mm)なので、アスピレーターとの接続は塩ビ管を熱湯で柔らかくして無理やりねじ込みました。 下方の全景写真をクリックすると詳細写真が見られます。 出口側の8mmチューブで洗髪等を行うには水流が強すぎるので、口径を上げました。 写真の様にペットボトル給水器の先端をカットしてペットボトルの頭との間に金網を挟み込みました。 写真が完成品全景 (^^;; 気が付けば着想から1年1か月、長かったな〜〜〜。 泡のサイズが小さいほど白濁が残りやすいと考えられるので、コップに直接注ぐことで種々条件を変えて検討してみました。 ・ 吸気口の処理。 解放、8mmキャップで密閉、及び1mm穴明きキャップを温水で試してみました。 解放と1mm穴明きキャップでは泡が大きくて気泡は残りません(写真A) 密閉すると、写真Cが注いで30秒後、写真Dが1分後で、微細な気泡が発生しているのが分かります。 ・ 冷水(20℃)と温水(42℃) 冷水では、吸気口を密閉しても細かい気泡はほとんどできませんでした。 写真Bが30秒放置後です。 効果があれば洗濯にも応用しようと考えていましたが、これでは無理ですね。 ・ 洗浄効果 手の甲にマジックでマーキング。普通の温水とマイクロバブル温水をそれぞれ30秒当てた後スポンジで数回軽く擦った結果です。 効果が認められます。 いよいよ本番です。 浴槽にお湯を貯め底に黒いTシャツを沈めてから注いでみました。2分位でほぼ全体が白濁しました。 入浴中の写真は法に抵触しそうなので不掲載 ( ´艸`) 謳われている入浴効用は、数値で表せないのであくまで個人の感想になってしまいますが、実際に使った感じでは効果はありそうです。 洗髪にも使っています。もし、髪が増えたらご報告します・・・オイオイ(笑)。 問題点は、循環ではなく給湯なので、使用の際は風呂の湯量を予め少な目に調整する必要があることです。 奥方が風呂で感涙にむせんでいるかどうかは未確認です。 ●概略予算 約3,000円
その他、手持ち品で塩ビパイプ(VP13)、塩ビ接着剤、ポリキャップ等 |
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