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D15 連動コンセント (2019. 11. 11)

 一つのスイッチ操作で電動工具と集塵機を同時にON/OFFするための連動コンセントです。  電動工具用スピードコントローラーも内蔵しました。

 丸ノコテーブル、トリマーテーブル等の運転で、便利であるのは言うまでもなく、省エネでもあります。


 最初の連動機構はこちらです。

 ところが、これは以下の問題で使えなくなりました。

@単独電源では容量不足で時々ブレーカーが落ちる。
A掃除機を2013年製に変えたら、手元スイッチを短絡させても、電源のON/OFFでは起動できなくなった。

 最新型は全て同様の仕組みなのかしら??


 @の問題は電源を電動工具と集塵機で別にすればいいのですが、そう簡単にはいきません。
 木工仲間で既にそれを自作している人がいましたので、その回路図を教えてもらいました。
 うわっ!複雑でチンプンカンプン・・・


 回路図は門外漢でチンプンカンプンながらも作ってみようと、まず別電源を2階から外にひいて、次いで必要な電子パーツを購入しようとネットで情報収集中に、今度はAの問題が発生してしまいました。
 仲間にいろいろと知恵を出してもらったものの、決め手がなく作業は中断していました。

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 ところが最近、DPDTスイッチなるものを知りましたが、えっえっ!これって連動コンセントにそのまま使えるじゃないですか。 スイッチの概要はこちらページがたいへん参考になります。
 更に、タイミングよく木工仲間から使っていない2008年製掃除機を譲ってもらえることになりました。これは確認すると手元スイッチの短絡でON/OFF可能なタイプです。
 ・・・・UEDさん、ありがとうございました。

 ということで、中断していた連動コンセントプロジェクト?再開です。
 作成した配線図は以下の通りです。 
 
電動工具コンセントが通常の2Pタイプなら、スイッチは両切り(DPST)でOKです。

         

 集塵機の単独運転用のスイッチも取付け、その他丸ノコのブレーキ回路、及び非常スイッチ併用形式は有用なので、従来のものをそのまま踏襲しました。

          

 一方、電動工具用のスピードコントローラは、従来秋月電子のトライアック調光器キット(20A品で600円)を使ってましたが、今回はサイリスタ超安価品があったのでこれを使ってみることにしました。
 これは配線済みですが、内部レイアウトの関係上、調整つまみは本体から切り離しました。
 サイリスタは発熱するので、ボックス背面に換気孔を開けます。

 掃除機のスイッチは手元で操作できるようにホースから取外し独立させました。

          


●概略予算

 約1,000円

DPDTスイッチ 140円  125V/20A 
スピードコントローラー 195円  KKHMF 2000W SCR(サイリスタ)
埋め込み3Pコンセント 270円  125V/15A

 その他、コンセント、スイッチ、ケーブル、プラグ、接着剤、板材等は在庫品使用


  (2020. 04. 13 追記)

 連動コンセントに使用する掃除機は上述のように電源のON/OFFで起動/停止できなければなりませんが、最近の型式ではほとんど不可能になりました。

 解決策として、掃除機を分解してモーターに電源を直結することにしました。
 ゲ、ゲッ、こんな荒業をここに書いてもいいのかな? 真似をする人はあくまで個人の責任で行ってください。
 
 糸鋸の切りくず処理やバーベキューの炭熾しに掃除機の排気を使うときは、連動コンセントに内蔵させたスピードコントローラーで風量を調整できるので、掃除機のリモートスイッチも要らなくなりました。


 
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