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J39 <研磨・切削> トリマーベースのサイズアップ  (2020.7.19)

 テンプレートを使ったトリマー加工では、加工サイズが大きくなると付属のベースがテンプレートから外れてしまい加工できません。
 トリマーテーブルを使う方法もありますが、ベースプレートのサイズアップが最もシンプルな対策といえます。

 使用しているトリマーのベースプレートサイズは90×80mmで、5mm厚のアクリル板が2枚合わさった構成となっています。
 付属のマニュアルによると下段(材料に接触する面)のアクリル板の名称は”ベースプロテクタ”と呼ぶようです。


 以下の方策をとりました。

   

A. ベースプロテクタを120mm角のアクリル板に交換する。
 加工面全面がベースプロテクタでカバーされるので切削屑が飛散しない利点があります。 
 写真は56×56mmの時計ムーブメント用溝を掘り込んでいます。
 
            


B. ベースプロテクタを厚さ2mm×20×20mmのアルミアングルを使って図のような汎用型ベースを作成しました。
  
      

 テンプレートのサイズに合わせて適当な長さのアングルを貼り合わせるので、理論的にはサイズの上限はありません。 
 長くなってアングルの剛性が不安な時はアングルを適当な板で補強することもできます。

 写真は直径200mmの時計文字盤を掘り込んでいます。
両面テープで貼り合わせたアングルの長さは400mmで、テンプレートは材に両面テープで留め、トリマーの負荷軽減のためフォスナービットで前加工しています。

    


 横方向の精度は必要ありませんが、ベースプレート面の平面性がしっかり保たれている必要があります。
 例えばベースが歪んだ四角形でも問題ありませんが、2本のアングルが僅かでもねじれていては正確な加工はできません。


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