J62 <固定> ベルトクランプ (2014.3.1) | ||
額縁の留め加工部の接着固定するときの治具として、90°コーナークランプやベルトクランプ等いろいろと市販されていますが、例によって、適当な材料で代替品(もどき品)を作りました。 ・・・と言っても、既にいろいろな方が紹介していますが、端材でコーナー部の押えを作り、市販の荷造りベルトで締めるだけの簡単な方法です。 押え強度は、適当な板をフレームとベルトの間に挟み込むことで間に合わせます。 コーナー押えは接着剤が付着しないようにポリエチシートを挟み込み、例によってバラバラだとうっかり捨ててしまうのが心配なのでケースに収めました。 ・・・・・ケースの蓋は磁石でピタリと閉まりますし、ケースの方が格段に立派ですね。(笑) これで充分いけます。 今後、四角形以外の多角形の作成の機会があれば、専用のコーナー治具を作成することで即応用できるのも良いですね。 |
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(2015.3.14 追記) 古いリュックサックを捨てる際に使えそうなベルトは残しておいたのですが、先日木工の会でピアノの転倒防止ベルトを20個ほど持ち込んだ人がいて頂戴することが出来ました。 手に入れたメンバーの中で本来の目的で使用するだろうと思われる人は皆無で、「何か木工に使ってやろう」と全員の顔に書いてありました。 自慢じゃないのですが、実は私は少々読心術の心得があるのです。 (^^;; 私も例に漏れずベルトクランプ用と考えていたのですが、この機会にベルト締め具を検討してみました。 最初は市販のベルトクランプを念頭において、ベルトの留め方やボルトによる締付法、そしてそれらの組合せ方等をラフスケッチをしながらいろいろ頭をひねったのですが、なかなかこれだという形にはなりません。 ところがボケっと風呂に入っているときに突然F型クランプを使う非常にシンプルな方法を思いつき、あまりの嬉しさに危うく裸で外に飛び出してしまうところでした。 おまえはアルキメデスかぁ? 形状はこの上なくシンプルです。 厚さ15mmの合板で50×65mm材3枚を切り出して接合し、全体のサイズは50×65×80(mm)で、ベルトの荷重のかかる部分にはM5のトラスボルトと袋ナットを使い、ネジ部を真鍮パイプでカバーしました。 コーナー押えもそれに合わせて”増産”しましたが、写真のように段差をつけるとあられ組で井形が少し飛び出していてもしっかり締め付けられます。 これも上総交流会で得られた知見です。 写真一枚で一目瞭然の治具に、こんなにスペースを費やしてしまいました。 最後は現在のベルトクランプファミリーです。 |
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(2015.12.12 追記) 作業中、コーナー押えがコロコロ外れてやりにくいことがあるので、コーナー押えに「ベルト逸脱防止機能」を装備しました。 アハハ、例のよって、超簡単な”しかけ”をもっともらしく命名してハイレベル化する幼稚な戦術ですね。 背中の部分にベルト幅の溝を切り、そこに洗濯ばさみのピンチリングを変形させて取付けました。 普通の針金では柔らかいので高炭素鋼(バネ)のピンチリングを使ったのですが、焼なまし(赤熱後徐冷)してから成型しました。 使用するときにはリングは簡単に取外せるので、ベルトを都度通す必要はありません。 少しだけ作業性が向上しましたが、”立派なケース”は使えなくなりました。トホホ |
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(2018.7.10 追記) 額縁の接着に使っているベルトクランプの使い勝手がイマイチで、使い方をいろいろ工夫してきましたが、最新型をご紹介します。 実質的に改良したのは、ベルトクランプではなくコーナー押えです。 前バージョンでは、コーナー押えとベルトと一体化したのですが、今回は台とコーナー押えを一体化したものを工夫しました。 例によって嵩張るので収納を考慮して組み立て式です。 漏れた接着剤が付着しないように台にはPE養生テープを貼りました。 一方、額縁の奥行きが小さいと、ベルト(25mm幅)と額縁の中心が大幅にずれるので、裏面を4.5mm嵩上げし奥行きが小さい額縁用(白いテープ面)とします。 額縁を台の上に載せてベルトを締め付けるので、作業性は大幅にアップしました。 ・・・・健康食品のCMではありませんが、これはあくまで使った本人の感想です。作業効率を保証するものではありません。(笑) 学研のDIY雑誌「ドゥーパ! No.118 (2017年6月発行)」に紹介記事が掲載されました。 こちらです。 |
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