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N17 木のアクセサリー  (2012. 5. 3)


 本ホームページ史上最も小さな作品、携帯ストラップやキーホルダー等のアクセサリーが今回のテーマです。

 酷寒の冬や猛暑の夏は外での作業がキツイと言う諸兄! これだったら、エアコンの効いた部屋の中で膝の間にごみ箱を挟み込みながら、チマチマと作業できますよ〜ん。

 作品が小さいだけに、作品の出来栄えは使う材料によってかなり趣が異なります。
手元にあったいろいろな材料を試してみました。

 工作は、最初に材料をカッターナイフで円柱にした後、その先端部をカッターで削り出し、またはドリルで穴あけし、最後はやすりとサンドペーパーで仕上げました。

 塗装は、木質を生かすために全てオイル塗布(チークオイル)としました。


 金具類は、どちらかと言うとアンティーク調のものが、ピッカピカの金具よりマッチしそうだったので
(私の好みです)、金具類はガス台で加熱して腐食(酸化)させました。

 但し、加熱はいろいろと問題あり、注意が必要です。
即ち、鉄を急冷する処理はいわゆる「焼きいれ」ですから、脆くねばりがなくなるのでリング等の曲げ処理が必要な部材については徐冷した方が無難であり、部品によっては鉛?にメッキしたものもあり、当然、加熱中に熔けてしまいます。
また、熱しすぎると細い部分は変形してしまいますし、二重リングは緩んでしまうこともあります。

・・・・等々、実際の失敗例ですが、アンティーク調パーツはネットでいくらでも手に入るので、ジタバタせずにだまって買った方が得策でした。




 以下、作った作品を紹介します。


<幸福のレンコン>

 レンコンは、「先が見える」「見通しがきく」ということで縁起が良い野菜なのです。
金太郎飴方式で大量生産??も可能。
 
 材料はサクラ。

<泪の雫(なみだのしずく)リング>

 あぁー、何という詩的な命名なのでしょう! 
とてもアラ還世代のおじさんの命名とは思えません。
・・・・って言うか、かなりアブナイ(汗)。

 材料はケヤキ(左側)、サクラ。

<森のドングリ>

 最も木の素材にピッタリで、加工も比較的簡単。

 材料は左から、ケヤキとチーク、ケヤキとラミン、サクラとケヤキ。

<ナス>

 一富士二鷹三茄子でお馴染みのナス。
なぜ、茄子が初夢かと言うと、なす事を「成す」が起源とののことですが、茄子は初物(年の最初の収穫品)であるからとの説もあるようです。

 材料は、チークとヒノキ。

<玉>

 霊験あらたかな木玉。
木球ではなく、あくまでも”もくぎょく”とお呼びください。
あーぁ、見ているだけで、ありがたや、ありがたや。
・・・・・ううっ、おまえは新興宗教の教祖様か?


 材料は不明?

 
 アクセサリーを作り出してから、ムク材の端材
(サクラは燻材として拾ってきた枝を転用しているような状況ですから、正確に言った端材と言うよりは、もう”かけら”と言うべきでしょうか?)を捨てられないばかりか、外で良さそうな枝が落ちていれば種類も分からず拾ってくるよう始末です。

 そこらじゅうで皮をはいだ枝を乾燥のため放置している有様ですから、木屑屋敷になる日もそう遠くないかも・・・・

 
(2013.6.27追記)


<エンジュの勾玉(まがたま)>

 縄文期に既に存在していた日本最古の装身具で、卑弥呼も付けていたとかいないとか ・・・・

 エンジュは「延寿」という漢字をあて縁起が良い木とされており、床柱などにも使われますが、辺心材の差がきわめて明瞭です。
 そこで辺心材の白黒を人生の明暗、陰陽、盛衰、光と影、浮沈、有為転変・・・・に見立てて勾玉にしてみました。

 人生が凝縮された勾玉、あぁー、ありがたやありがたや!  オイオイ、まだこの路線が続いてるの??


<ヨシズ巻上げ紐の末端飾り(?)>

 サイズの大きなレンコン、どんぐりをヨシズ巻上げ紐の末端に使ってみました。

<山のきのこ>

 ”森のドングリ”と同様に木の素材にピッタリで、形も少し違ってるだけですね。
傘の水玉模様の分だけドングリより若干手が掛っていますが・・・・

 材料は、傘がチーク、柄と傘の水玉模様がラミン。





* 塗装は従来オイルフィニッシュでしたが、使っているうちに薄汚れてくるので結局ニスに変更しました。


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