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S10  変身!郵便箱 (2003. 4. 5)

   変身前郵便箱 → 変身後
 
 屋外のいろいろなものを木工で作っていると、屋外で目に付く小物は何でもかんでも木製にしたいという誘惑に駆られてきます。かなり重症の木工指向症候群とでも言うべきでしょうか。
 道路に一番近くて、最も敷地の端に位置している家の顔とも言うべき郵便箱は、もともとはアルミ製でした。これも木製にしたいなーと考えていましたが、一方では、折角それなりのものがあるのに、何もそこまでしなくても。
 ...趣味人と典型的小市民の葛藤、ジキルとハイドの心境です。

 木製郵便箱を作るとしたら、しっかりした防水が基本です。梅雨時の長雨でも、郵便箱内部は水からしっかり隔離されていなければならないわけですから、板はそれなりの厚みで、継ぎ目はシリコン充填剤で塞いで、投入口も防水の工夫をしなくては...と、いろいろと考えました。
 ...が、結局、趣味人と典型的小市民の折衷案として、現有の郵便箱をそっくり木材で囲ってしまうことにしました。
 安易な選択でしょうか? あるいは最も賢明な選択と言うべきでしょうか?


 円柱の一番上に下方照明の円柱型門灯が横についていて、郵便箱はその下です。
 郵便箱の正面にはインターホン、表札、投入口、ダイヤル式ロックキー付き取り出し口がありますが、インターホン、投入口、ダイヤル式ロックキーは、そのまま露出させておくことにします。インターホンもプラスチックカバーを木製に替えようと思ったのですが、スイッチ部の細工がちょっと面倒そうなので断念!
 取り出し
口は板を本体のアルミ板にネジで固定し、その他の側面には、組木細工のように前後、左右で互い違いに板を組むことにして、一番下の板だけ面に固定しました。
 
     作成中1 → 作成中2  →

              作成中3 →作成中4

 表札部も板で隠してしまったので、名字だけは板に彫り込んでおきましたので、郵便屋さん、新聞屋さん、よろしく  (^^)/~ 

 門灯は、下部は空けたままにして照明をそのまま生かし、若干傾斜を持たせた屋根にはアスファルト屋根材を貼りました。
 (最初に屋根材を見つけたとき、「本商品は、現在製造中止です。展示分しかありません」とあったので、一束買ってしまいました。こんなにチョコマカ使ってても、在庫がなかなか減らないなー。 )

 柱は、幅狭の板を断面が台形になるように両辺をカンナで削り、それを円柱の周りにステンレスの針金で固定してから、シュロ縄で針金を隠すようにぐるぐる巻きにしました。
 
 その後、「小鳥の餌台」で書いたように太陽電池庭園灯を3個購入してたので、そのうちの一個を例によってバラバラにして門灯と取り替えました。100V9Wの蛍光灯から2.4VののLEDへと明るさは極端に落ちましたが、ほぼ一晩中点灯しているし、もちろん省エネはバッチリで、地球環境へ少しだけ貢献できたゾー。

 

●制作メモ

・サイズ
 400W×150D×1,500H(mm)

・材料
 郵便箱、門灯部=15T×93W×2,000L(mm)×4本
 円柱部=15T×38W×3,000L(mm)×12本


●概略予算
  4,900円
  
材木 2,000円
ソーラーライト 2,400円
その他 500円

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