S5 犬小屋、その改造の歴史 (2002. 2. 9) | |||||||||||
ここでは、犬小屋の改造の歴史をひもといてみましょう! さて、本宅と言うか、いわゆる犬小屋自体ですが、これは日曜大工に本格的に目覚める以前のことであり、適当に見繕って買ってしまいました。 犬小屋はその大きさと言い、構成の自由度といい、日曜大工の格好の題材だったのですが、それをみすみす買ってしまうとは! しかも、3DKでも4LDKでも無く、ただの「1」...買ってしまう......この言葉の裏に隠れた無念、痛恨、悔しい、口惜しい、悔恨、心外、不本意、未練、歯ぎしり、牙を鳴らす(んっ)、様々な思い、わかりますか(泣)。 いやー、シソーラス(類語)辞書って、すごいですねぇ。つれづれなるままにインターネット上のシソーラス辞書を引いてみたら、この倍以上の語句がごろごろ出てきます。ボキャブラリー欠乏症で、更に云十年かけて、せせこましい頭の中に丹念にしまい込んだ語彙さえ、最近ではプツプツ音を出しながら一個また一個と消えてる現状では、思わず頬ずりしたくなるほどの、最近では私にとって最も使える辞書のひとつと言えるでしょう。 ....っんなことは、どうでもいいけど、ところで、犬が暑がりであることはご承知の通りでしょう。我が家の愛犬は長毛種ですから、夏は、傍目にも暑苦しく、痛々しいくらいです。 以前、タイのバンコックに住んだことがありますが、当地では猫がやたら元気であるのに対し、犬は完璧にでれーとしていて、早回しとスローモーションほどの違いがあるのですが、やはり猫は南方系、犬は北方系だなーとつくづく思ったことがあります。 ちなみに、私は「どさゆさへば」の北方系ですから、暑がりの気持ちはとても良くわかるのです。 そこで、慈愛に満ちた飼い主が手始めに作ったのが、犬があまりの嬉しさにちびってしまうと巷で噂の「驚愕!自然床冷房システム」なのです。(ほんとにこの作者はシステム好きだなー) 母屋の玄関先に母屋の面積に匹敵する広大な砂場を作ります。砂止めは、角材をステンレスの金折金具でコンクリート面に固定します。この砂に、毎朝、散水すると、日中、少しずつ水が蒸発し、この時、熱を奪うのです。 (蒸発潜熱と言います。専門分野なのでちょっとひけらかし。 えっ? 私も作りたいので、水1gが蒸発するときに、何kcalの熱量を奪うのか具体的な数値がほしい...ですか? はい!そんなとき、私のフリーソフト「水・空気・湿り空気の物性」がお役に立ちます。別館からダウンロードできますので是非お試し下さい。CMでした。) 熱が奪われることで、砂場はひんやりとした自然の優しい冷房となるわけです。 もちろんこれだけではありません。この砂場の上には、母屋から続く屋根がしつらえられました。この屋根はちょうどお盆を逆さにしたような構造で(下左写真)、母屋の屋根にすっぽり被せられる様になっていて、反対側は棒で支えられており、掃除の時など、簡単に取り除くことができるようにしました。(ひとりでは少々しんどいのですが、かーさん、ちょっと...で何とか。 かみさんは、力持ちに限ります。) 風通しを考えて、玄関先と反対側の壁には、上に開く窓も設けました。更に、夏限定で延長屋根に連結する日よけ専用屋根を設けるという充実ぶりです。 これら全ての機能が渾然一体となって「驚愕!自然床冷房システム」を作り上げているわけです。 これで、ようやく、我が家の愛犬にも、春が来た...いや、夏を通り過ぎて秋が来たと言うべきかな? ついで、文字代わりに小枝を打ち付けた表札を作ってあげました。うーむ、だいぶ屋敷らしくなってきたなー。 次ぎに、取りかかったのが...、あれっ、まだこれだけ? 何と浅い歴史。 「歴史は創られる」 誰かが言ってましたね。これから、せいぜい創ることにします。 文中、「どさゆさへば」が全くわからなかった人へのPS; ある雪深い山村で、二人の人間が夕方出会いました。 「どさ」(どちらに、おいでになるんですか?) 「湯さ」(ちょっと、ひと風呂浴びに) ←銭湯?村はずれの公立温泉?貰い湯? 「へば」(じゃー、またお会いしましょう) 寒さで口があまり動かないんですね。言葉が凝縮されてますね。ポエムですね。 ●作成メモ ベニヤには、耐久性で4段階に分類されますが、屋根には完全防水タイプを使います。そのラワンベニヤにアスファルト屋根材を貼りました。 屋根サイズ=7T×1,200×1,750(mm) 驚愕!自然床冷房システムサイズ=1,250×900(mm) ●概略予算 3,200円
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