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S7 向こうも点灯、アプローチ灯 (2002. 11. 15)

  屋敷の青銅の門を通ると、鬱蒼とした木立の向こうから僅かに玄関のドアが見えていた。もうとっぷりと日も落ち、ドアの明かり取りから漏れる家の中の僅かな光がなければ、暗闇の中に溶け込んで何も見えないだろう。
 ...はっはっは、どこんちだーこれは。

                                          点灯中
 わが家の場合は、...
 梅干し入りお湯割り焼酎で火照った顔に心地よい風を受けながら、ようやくわが家にたどり着いたのに家は真っ暗だった。玄関の明かりぐらい忘れずに点けておけよ! と、ひとりごちて、玄関に歩きかけた足に、愛犬パルがじゃれてきた。
 あっあー、お、おまえ足が泥だらけじゃないか。数歩で玄関に入れるのに、酔いと足元の暗さに、このパルの関所をうっかりしてしまった。
 酒宴で付けてしまったシミと愛犬の泥足で、このスラックスもぼちぼちゴミ箱行きかー...

 本体...と言うわけで、玄関までの僅かなアプローチではありますが、そこに灯りがあればスラックスの寿命も、もうちょっと延ばせそうです。(おいおい、スラックスって、もう死語じゃないのぉ?)

 しかし、一晩中灯りを点けておくのも、典型的な小市民にとっては電気代がもったいない、...元へ、21世紀の地球環境を憂慮する地球市民にとっては僅かでもエネルギーを節約する義務がある、...と、深く思い悩んでいました。

  ところが、この悩みをどこかで聞いてた人がいたわけではないでしょうが、まさにぴったしのセンサーライトがどっと市場に出てきました。早速、100W電球が2個付いた2灯式を買い込みました。
  知っている人は多いと思いますが、これは赤外線センサースイッチで、夜間、人が通ると灯りを点け、設定された時間後、自動的に消灯する優れものです。
 配線
  ただ単に、「センサーライトを玄関までのアプローチに取り付けました。」では、ここにエントリーする事はさすがに憚られます。
 もちろん、そのまま使う気は全く無くて、1灯は本体から分離して玄関ドアを照らす位置までもってゆき、本体はそれらしい木製カバーを付けて入り口付近に目立たな〜く、地味〜に設置することにしました。(見当はずれの間抜けな泥棒除けを兼ねて...)

 ところが重大な問題がひとつありました。
 それは、本体を設置する場所がちょうどパルの生活圏になっていてるため、赤外線センサーをそのまま露出させると、夜更かしのパルの動きを捉えて、のべつ幕無しに点灯/消灯を繰り返すことです。これでは、地球市民どころではありません。
 そこで、本体カバーは、横格子で前面を覆うことで、下方からの信号を拾わないように工夫しました。また、メンテナンスのために、木製カバーは簡単に取り外せる様にすっぽりかぶせる構造にしました。

  これで、点灯時間を30秒ほどに設定しておくと、千鳥足で帰って来ても、入り口でライトが点き、同時に向こうのドアも照らして余裕で家に入れます。
 地球市民としても面目も立ちました。やれやれ。

  もしこれが、門を入ってからドアまで鬱蒼とした木立をぬけていかなければならない状況だったら、点灯時間の調整では対応し切れませんから、センサーライトを複数個設置しなければならないところでした。

  大きな屋敷にしなかったのは、賢明な選択だったと、つくづく思う今日この頃です。


●制作メモ
 支柱には50mmφ×140cmの丸太を使っています。上端から30cm程を縦に切り欠き、センサーライトを取り付ける板を、立て看板様に打ち付けます。
 ライトカバーは、5角形で、寸法は28W×24D×30H(cm)。

 センサーライトの分解・再構成と電気配線は、個人の責任で行ってください。


●概略予算
  3,200円

2灯式センサーライト 2,000円
ケーブル(15m) 600円
丸太 600円

  
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