![](survivous_suite.jpg)
The Survivors' Suite
1.The Survivors' Suite-Begining
2.The Survivors' Suite-Conclusin
![Gary Peacock"Tales of Another"](tales_another.jpg)
Tales of Another
1.Vignette
2.Tone Field
3.Major Major
4.Trilogy T
5. Trilogy U
6.Trilogy V
![Keith Jarrett"Standards Vol.1"](standards_1.jpg)
Standards Vol.1
1.Meaning of the Blues
2.All the things you are
3.It never entered my mind
4.The Masquearde is over
5.God bles the child
![Keith Jarrett"Standards Vol.2"](standards_2.jpg)
Standards Vol.2
1.So tender
2.Moon and Sand
3.In love in Vain
4.Never let me go
5.If I should lose you
6.I fall in love too easily
![Keith Jarrett"Standards Live"](standrd_live.jpg)
Standards Live
1.Stella by Starlight
2.The Wrong Blues
3.Falling in love with love
4.Too young to go steady
5.The way you look tonight
6.The old country
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![Keith Jarrett](logo_keith.gif)
The
Survivors' Suite ECM
Keith Jarrett (p,ss,br,cleste,osi ds) Dewy Redman (ts,prc) Charlie Haden (b)
Paul Motian (ds)1974.4
アメリカン・カルテットが崩壊寸前の最後の輝きを持ったアルバムと位置づけされます。"Begining"の方は闇の中から次第に光が見えてくるような高揚感が伝わって来ます。デューイ・レッドマンのテナーが物語り性を持って旋律化されています。キースのピアノはソロ・アルバムで聴かれるような旋律を紡ぎ出していきます。ヘイデンのベースがもの悲しい響きをたたえます。27分にも及ぶ演奏の中で繰り返しキースのソロが展開されますが、それぞれが様々な色合いを持って表現されています。ヘイデンにおいても同様です。引き込まれている内に時間の長さを忘れてしまいます。
"Conclusin"は混沌を極めた出だしから始まります。フリーキーな演奏の応酬です。ヘイデンのドラミングが印象的。次第に混沌は整理されメロディアスな音楽性を取り戻します。こういった流れがこのシリーズの特徴でしょう。キースの旋律は後のスタンダーズの予兆をなしているようです。ヘイデンのベースは前半とは異なる幾分リズミカルな要素を持っているようです。ここではキースがソプラノで長い旋律を紡いでいます。後を継いだレッドマンのテナーが最後の盛り上がりを見せ終焉を迎えます。
Tales of Another ECM
Gary Peacock (b) Keith Jarrett (p) Jack DeJohnett (ds) Feb.1977
なかなかの傑作です。聴かずに10何年も棚に眠っていたのですが、今聴きなおしてみると現在のスタンダーズ・トリオの原型を感じます。ゲイリー・ピーコックのクレジットになっていますが、キースのアルバムとしては抜かすことが出来ない盤です。全曲ピーコックのオリジナルです。フリー系の演奏もありますが、メロディックなものは要注目です。1曲目、4〜6曲目の組曲あたりは素晴らしい演奏です。
Standards Vol.1 ECM
Keith Jarrett (p) Gary Peacock (b) Jack DeJohnett (ds) Jan.1983
まずは"All the things you are"の演奏にぶったまげたのを思い出します。今聴いてもその感動は変わりません。3者の音のぶつかり合い絡み合いが絶妙です。インプロバイズしていてもそこここに聞こえるテーマの断片を織り込むうま味はキースならではです。そして3曲目"It
never entered ..."マイルスの名演をも凌ぐ程の名演です。旋律美の極上の展開には唸るばかりです。さらにドラマチックな15分にも及ぶ"God
bless the child"の演奏。これがビリー・ホリディの曲だとは誰が思うでしょうか。キースの呻りはデジョネットの小気味よいドラムのリズムに乗って次第に激しさを増して旋律をなぞります。左手の単音のリズムが効果的。
Standards Vol.2 ECM
Keith Jarrett (p) Gary Peacock (b) Jack DeJohnett (ds) Jan.1983
聴き馴染んでしまうと1曲目のオリジナルがスタンダードの1曲に聞えてしまう程の他の曲との融合ぶり。3曲目"In
love in Vain"のイントロにまずはうっとりです。キースのインプロバイズは次第に高揚しピーコックに引き継がれます。最後は消えゆくようにテーマが奏でられて終わります。4曲目沈静したテーマから入る"Never
let me go"。情感たっぷりの演奏です。やや急速調の"If I sould lose
you"も熱気を感じる名演奏。そしてメルドーも"Art of the Trio Vol.1"で弾いた"I
fall in love too easily"。切なさを湛えた名演中の名演。メルドーとの比較も面白い。殆どテーマだけの演奏ですが、美旋律にはイチコロです。
Standards Live ECM
Keith Jarrett (p) Gary Peacock (b) Jack DeJohnett (ds) Jan.2.1985
2年後のパリでのライブ演奏です。キースお得意の長いイントロ。部分部分にテーマが織り込まれています。漸くトリオ演奏に入る"Stella..."。夜空に煌めく星座を思わせる名演です。リチャード・ロジャースの名曲"Falling
in love with love"もキースにかかるとアップ・テンポの軽快な演奏に変わります。バラード調の"Too
young to go steady"。インプロバイズに入って速度を速めます。軽快な"The
way you look tonight"。キースのソロに加えてデジョネットのもの凄いドラミングも聴き所です。歓声鳴りやまない中、最後の"The
old country"の切ないメロディの演奏に入ります。
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![](keith.jpg)
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