三原自然体験の会

150523
島根県飯南町 大万木山(おおよろぎやま)




2015年度 第2回の自然体験の会は、5月23日(土)に開催しました。

出発は8時、三原市中央公民館からです。
バスは、今年開通した「やまなみ街道」高速道路を走ります。
高速道は高野ICでおり、「道の駅たかの」で小休憩です。

大万木山の登山口駐車場へは、432号線を通り林道へ入ります。
私たちは、ここより先は行き止まりとあるところまで行きました。

登山開始です。
しばらくは「等検境コース」を登ったようです。
途中から、「滝見コース」に入り頂上を目指します。
そうとう歩いたようでしたが、しばらくすると「地蔵尊展望台」に出、しばらく休憩です。

ここは、頂上までの中間点くらいに位置しているようでした。

私たちは、登山しながら植物観察をしています。
ブナ林の平坦な道では、全山新緑の中全身を囲まれてとてもよい気持ちです。


大万木山のこの季節は、サンカヨウの花が観察できる時期です。
サンカヨウの群落は、頂上の少し前にあります。
下の写真は、登山道に沿って葉を伸ばしているサンカヨウです。

サンカヨウの花は、6弁の白い花でした。オシベと思われる中央の黄色と相まって美しい花です。

葉の付き方(写真 下左)は、盾着きです。花軸は葉の下から出て伸びています。(写真 下右)
葉の中央から花が咲いているのではありません。
 

頂上(1218メートル)に着いたのは、午後1時を過ぎていました。
午前中は強行軍でした。
頂上に1本、大きいブナの木があります。
両側にあるテーブルで昼食でした。
 

昼食後は、頂上から「権現コース」を少し下って、大ブナと頂上展望台へ行きました。

上の写真が、大万木山で有名な大ブナです。
解説はありませんでしたが、確かに存在感のある大木でした。

そこをもう少し下ると、山頂展望台があります。
ここからの景色は、山また山の山並みでした。


下山は同じコースを逆に進み、駐車場出発は午後3時30分ころになりました。
帰りも、「道の駅たかの」で休憩、更にこの日開店となった「道の駅せら」に立ち寄りました。


三原市中央公民館に着いたのは午後6時近くになってしまいました。


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観察した植物
大万木山で見た花では、ユキザサとチゴユリが印象的てした。
頂上に行くに従って、次第にきれいな花を着けた個体が数多くありました。
今、最盛期だろうと思いました。
エンレイソウ、ツクバネソウと言った、あまり見かけない草もありました。

(観察した植物)
ウバユリ ウリハダカエデ エゾユズリハ エンレイソウ オオカメノキ オモゴテナンショウ ガマズミ? カモガヤ クマシデ
クルマムグラ クロキ クロモジ コアジサイ コマユミ コミネカエデ サワフタギ サンカヨウ シシウド ショウジョウバカマ スミレ
スミレサイシン タチシオデ タチツボスミレ タムシバ ダイセンミツバツツジ ダンコウバイ チゴユリ チュウゴクザサ
ツクバネウツギ ツクバネソウ ツタウルシ ツボスミレ ツルアリドウシ ツルシキミ トウゲシバ ナツトウダイ ナナカマド
ニワトコ ハイイヌガヤ ハウチワカエデ ブナ ホウノキ マルバアオダモ ミズナラ ミヤマカタバミ ミヤマガマズミ
ヤマジノホトトギス ヤマボウシ ユキザサ

バスからは、木いっぱいに白い花をつけているミズキをたくさん見ました。
また、花時期のタニウツギも目立っていました。


写真


ウリハダカエデ 150523 大万木山  エンレイソウ 150523 大万木山
オオカメノキ 150523 大万木山 オモゴテナンショウ 150523 大万木山
クルマムグラ 150523 大万木山 クロキ 150523 大万木山
コマユミ 150523 大万木山 コミネカエデ 150523 大万木山
サワフタギ ガマズミ? 150523 大万木山 サンカヨウ 150523 大万木山
チゴユリ 150523 大万木山 チュウゴクザサ 150523 大万木山
ツクバネウツギ 150523 大万木山 ツクバネソウ 150523 大万木山
ツルシキミ 150523 大万木山 ナツトウダイ 150523 大万木山
ニワトコ 150523 大万木山 ヤマボウシ 150523 大万木山
ユキザサ 150523 大万木山
岩石

(写真) 黒い土に覆われて本来の岩石は見えません。
     なお、水の流れている小川の石は白色でした。

地質図の説明によると、大万木山の地質は次の通りです。
後期白亜紀(K2)の非アルカリ珪長質火山岩類
説明: 約1億年前〜6500万年前に噴火した
    火山の岩石(デイサイト・流紋岩類)
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