三原自然体験の会
150822
東広島市福富町 鷹巣山(922メートル)
県央の森駐車場 〜 鷹巣山カンノキ山への鞍部 〜 鷹巣山頂上 〜 国有林専用道へ下山
2015年度 第5回の自然体験の会は、8月22日(土)に開催しました。
本会2度目の現地集合による開催でした。
集合は、椹梨(くわなし)公民館、9時です。
初めの会で今日の計画を確認します。
今回は、講師の先生と同じように指導をいただくF先生が参加され、全員で歓迎しました。
およそ9時30分ころ、県央の森駐車場に向って出発しました。
10時ころには県央の森駐車場に到着、足回りなど登山の準備をしました。
登山前に、実においしいブドウをいただきました。
数種類のブドウを品定めしながら、これで元気に登山できるとの皆の意見でした。
Oさん毎年ありがとうございます。
10時をかなり過ぎて、県央の森駐車場を出発、登山開始です。
鷹巣山とカンノキ山へ分岐する鞍部へ向います。
スギの植林で太陽光が入らず、登山道に水が出ているなど、私たちには歩きにくい登山道でした。
(写真 スギの植林)
鞍部に着いたのは11時前、ここで小休憩しました。
ここから鷹巣山頂上へは1キロmと表示があります。
しかし、これからが急傾斜を登るとの説明があり、気を引き締めたところです。
(写真 鞍部から見上げる登山道)
確かに、きつい登山道でした。
傾斜が急なだけでなく、狭い道で滑りそうな粘土質の土でした。
全員堅実なペースで登り切り、頼もしいと思いました。
頂上到着は、12時ころ。
山頂は明るく、眺めは素晴らしい。
私たちの三原方面から広島市方面へずっと見通すことができます。
北方の山々も遠くまで見ることができます。
F先生は、「今日はとてもよく見通せている」と言われていました。
(写真 頂上の展望台)
(写真 山頂から見る福富ダム 山頂の三角点)
頂上からの眺めを見終えたのが20分後。
昼食です。
(写真 昼食の場所に選らんだモミジの木陰)
食後の団欒のような時を過ごし、次回以降の計画などを話し合いました。
13時30分ころから下山。
下山は、登山の道とは違って国有林専用道へ向います。
頂上付近の傾斜は急です。
(写真 下山の急傾斜の道)
国有林専用道からはゆるやかな道となり、あれこれと観察しながら駐車場に向いました。
駐車場で15時20分ごろから終わりの会の後解散となりました。
三原へ到着したのはおよそ1時間後の、4時30分ころだと思います。
観察した植物 | |
鷹巣山の今の時期は、登山道に沿ってコアジサイがあちこちに群落を作っていました。 既に花時期は終わり、種子になっています。 花の咲いた時の見事な様子が脳裏に浮かぶようです。 ![]() (写真 コアジサイの群落) 登山道に沿って群生するコアジサイです。 人の大きさと比較できます。 観察植物 アカガシ イヌシデ ウリハダカエデ キッコウハグマ キランソウ キンミズヒキ クラマゴケ クリ クロモジ コアジサイ コガクウツギ コゴメウツギ コシアブラ サワフタギ サンヨウアオイ シキミ シバグリ ジャケツイバラ スギ タラノキ ダンドボロギク チゴユリ ツガ ツルリンドウ トウゲシバ ハイノキ ヒカゲノカズラ ヒサカキ ヘクソカズラ マタタビ ミヤマママコナ モミ ヤブツバキ ヤブムラサキ ヤマジノホトトギス ヤマツツジ |
写真 |
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ウリハダカエデ 150822 鷹巣山 | キランソウ 季節外れです 150822 鷹巣山 | ||
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キンミズヒキ 150822 鷹巣山 | クラマゴケ 150822 鷹巣山 | ||
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コアジサイ 150822 鷹巣山 | コシアブラ 150822 鷹巣山 | ||
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ミヤマママコナ 150822 鷹巣山 | ヤマジノホトトギス 150822 鷹巣山 | ||
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石 150822 鷹巣山 県央の森駐車場へ向かう切り通した道路 地質の説明 後期白亜紀(K2)の非アルカリ珪長質火山岩類 約1億年前〜6500万年前に噴火した火山の岩石 (デイサイト・流紋岩類) 流紋岩の特徴的な割れ目を示しています。 直線的に割れ、割れた面が矩形です。 |
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鷹巣山頂上の展望台から三原も見えた 地図と対比してみました。 下の写真との位置関係を比較して下さい。 不明瞭ですが、三原方面の遠方が写っています。 当日の肉眼の方が明瞭でした。 なお、鷹巣山山頂は922m 一応、見下ろしていると思っていいですね。 但し、山の高さは遠近感で補正する必要があります。 鷹巣山から約45キロメートル先の円周上の写真としてみました。 |
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![]() @の最遠方は因島です。丁度1の字の真下の左に船が航行するのが見えました。 三原と小佐木島の瀬戸内海は大型船の航路なので、三原の筆影山(311m)が写っていると思えます。 佐木島は最高250mの山なので写真に写っていなくて、三原の竜王山が見えていると思われます。 Aは、生口島の西端、観音山(476m)です。その右に多々良大橋の橋脚が双眼鏡で見えました。 @とAの中間あたりまで三原で、中間から右の薄い色は生口島、東端の牡蠣山(408m)から見えています。 Bの位置に瀬戸内海の水面が明らかに見えています。高い山に遮られない竹原市を通して見えているものです。 鷹巣山の展望台−福富ダム−竹原市街−大崎上島と大三島間の瀬戸内海が、直線上にあります。 AとBの間の遠方の島は、大三島になります。 自然が形造った地形を、肉眼で確認できるのも自然体験です。 地図と比較できて、よかったです。 |
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